JPS6244038Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はトンネル２次覆工における、コンクリ
ート打設時に関するものである。

（従来の技術） トンネル２次覆工における、コンクリート打設
終了時に打設されたコンクリートと、ポンプ車よ
り圧送されているコンクリートとの遮断をする該
遮断装置において、従来通称コンクリート打設口
と称し、使用されており、ずいぶん改良されては
いるが、実際に現場における、遮断操作において
は、かなり苦慮していることによつて、今一つ改
良の必要性を、要望されていた。

（考案が解決しようとする問題点） 上記従来打設コンクリート遮断装置の操作上に
おいて、苦慮している問題点は、打設コンクリー
トを遮断する時点においての、遮断部はいづれに
しても摺動させながら遮断するために、砂等を挟
み込むことによる最悪条件はさけられないもので
あり、従つて遮断時の操作が困難となり、開閉操
作が重たい、又摺動が堅いと言う作用が重複しき
わめて困難をきたし、そのために時間を要し、且
つ遮断が困難であるために、完全に閉鎖出来なく
てもやむを得ず半閉のまま放置せざるを得ない場
合もあり、その結果は覆工コンクリートの仕上り
面に突起物が出来それを修正する付帯作業を必要
とすることも往々にしてあり、その付帯作業は手
作業となるために能率の低下、又工程の増加にも
関連する。本考案は上記問題点を解消することを
目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するための本考案の構成は、
鋼製型枠の天端部である打設口装置位置において
は必ず大なり小なりのアールを必要とするため
に、アール付きセンター支持ガイドを装置したこ
とによつて本考案の構成を形成し、鋼製型枠のス
キンプレート１に打設口取り付け母台２を溶着
し、該打設口取り付け母台２に打設口フランジ３
を締着する締着ボールト４を複数本植設し、前記
打設口フランジ３を、着脱自在にして締着する、
該打設口フランジ３に左右ゲート側板５，５の上
部を打設口取り付け母台２の内面に嵌入するよう
突設し、左右対称に溶着すると共に、ゲート底板
６を介して箱状に形成し、ゲート側板５，５又打
設口フランジ３と共に溶着する、尚ゲート底板６
にコンクリート吹き込み口７と同一の穴を開口
し、コンクリート吹き込み口７を溶着した構成を
打設口の外枠とし、該外枠に摺動自在に嵌入させ
遮断部となる鎖蓋の構成は、アール付きセンター
支持ガイド８に鎖蓋面板９を溶着し、さらに該鎖
蓋面板９又アール付きセンター支持ガイド８と共
に、左右鎖蓋側板１０，１０を前記左右ゲート側
板５，５と摺動自在にし溶着する、尚ゲート底板
６と同アールにした鎖蓋底板１１を前記ゲート底
板６と摺動自在にし鎖蓋側板１０，１０又鎖蓋面
板９に共に溶着し鎖蓋として形成し、該鎖蓋の中
心部に、２枚の補強リブ兼、メネジ支持用ブラケ
ツト１２，１２を設け、鎖蓋開閉用メネジ１４を
挟持させ、該鎖蓋開閉用メネジ１４に植設した開
閉用メネジ支持ピン１５，１５によつて前記鎖蓋
開閉用メネジ１４を支持し、且つ回動出来る構成
にした形成を鎖蓋となし、該鎖蓋を前記構成され
た打設口外枠に摺動自在に嵌入させ、該打設口外
枠の左右ゲート側板５，５の上部位置ピン穴より
鎖蓋の上部に溶着し位置する、アール付きセンタ
ー支持ガイド８と共に、アール付きセンター支持
ガイド用ピン１３を挿通し、該アール付きセンタ
ー支持ガイド用ピン１３を基点とし、鎖蓋は半回
転作動を行ない打設コンクリートを遮断する構成
とし、尚半回転作動させる基点置の構成は、鎖蓋
開閉用オネジ１６を保持する開閉用オネジ支持ブ
ラケツト１７，１７を、前記打設口外枠の左右ゲ
ート側板５，５にそれぞれ溶着し、該開閉用オネ
ジ支持ブラケツト１７，１７に開閉用オネジ支持
金具１９を挟持させ、該開閉用オネジ支持金具１
９又切り換え付きラチエツトハンドル２２と共に
鎖蓋開閉用オネジ１６の先端部を挿着し又該鎖蓋
開閉用オネジ１６のネジ部を前記鎖蓋開閉用メネ
ジ１４と螺合させ前記開閉用オネジ支持金具１９
に開閉用オネジ支持ピン１８，１８を左右開閉用
オネジ支持ブラケツト１７，１７より挿通して開
閉用オネジ支持金具１９に植設し、前記鎖蓋開閉
用オネジ１６の押圧基点とし、該鎖蓋開閉用オネ
ジ１６は、切り換え付きラチエツトハンドル２２
の往復作動によつて回され、アール付きセンター
支持ガイド用ピン１３を基点とし、鎖蓋は半回転
作動を行ない打設コンクリートを遮断する構成で
ある。

（作用） 上述の構成によつて打設口外枠に装置された、
開閉用オネジ支持ブラケツト１７，１７又開閉用
オネジ支持金具１９等によつて鎖蓋開閉用オネジ
１６を支持し、切り換え付きラチエツトハンドル
２２を往復作動させることによつて鎖蓋開閉用オ
ネジ１６を回し、該鎖蓋開閉用オネジ１６に螺合
した鎖蓋開閉用メネジ１４を挟持している、２枚
の補強リブ兼、メネジ支持用ブラケツト１２，１
２等の連係作用によつて、鎖蓋は押圧を受け、ア
ール付きセンター支持ガイド用ピン１３を基点に
して、半回転作動しながら打設コンクリートの遮
断をし鎖蓋用ストツパー２４によつて、スキン面
と同一面に閉鎖する。

（実施例） 以下本考案の一実施例を図面によつて説明す
る、トンネル２次覆工用鋼製型枠の、天端部長手
方向に、２ヶ所ないし３ヶ所（現場によつて異な
るが）装置され、該長手方向1.5ｍを１スパンと
し、普通６ｍ，９ｍ，10.5ｍのものを使用してい
るが、添付図面第５図においては６ｍのものを示
し、前後に２ヶ所装置したものである、実施例を
示す第５図、第６図の２６は鋼製型枠本体で１は
２次覆工コンクリートを形成するスキンプレー
ト、２７は覆工コンクリート、２８は２次覆工用
空間で、打設コンクリートは、コンクリート吹き
込み口７より遮断部を通り２８の２次覆工空間部
に打設されるが、鋼製型枠の前進方向に向つて、
先端を、ツマ側、後方を、ラツプ側と称し、打設
コンクリートは、ラツプ側より順次打設され、打
設口も打設コンクリートの打設具合によつて、最
初の打設口を遮断し、２番目の打設口に切り換え
順次打設を行なうものである、本実施例において
は第１図、第２図に示す、鋼製型枠のスキンプレ
ート１に打設口取り付け母台２を溶着し、該打設
口取り付け母台２に、打設口フランジ３を締着す
る締着ボールト４を複数本植設し、前記打設口フ
ランジ３を着脱自在にして締着する、該打設口フ
ランジ３に左右ゲート側板５，５の上部を打設口
取り付け母台２の内面に、コンクリートもれ防止
として嵌入出来るよう突設して左右対称に溶着す
ると共に、該ゲート側板５，５の上部に、アール
付きセンター支持ガイド８を保持する、アール付
きセンター支持ガイド用ピン１３の挿着穴を設
け、ゲート底板６を介して箱状に溶着し、形成す
るが側面よりは第１図、又第３図の如く、ゲート
底板６は半円径をなし、前記左右ゲート側板５，
５又打設口フランジ３と共に溶着する、尚ゲート
底板６にコンクリート吹き込み口７のパイプト同
一の穴を上部スキンプレート１に近い位置に開口
し、該位置に前記コンクリート吹き込み口７を溶
着して打設コンクリートの流入口又は遮断置とも
なり、打設口の外枠となる構成とし、該外枠に摺
動自在に嵌入させ、装置し、遮断部となる鎖蓋の
構成は、鋼製型枠のスキンプレート１と同一アー
ルに特設した、アール付きセンター支持ガイド８
は、スキンプレート１のスキン面より、約２mmの
厚さにカツトした、該カツト部に摺接し、図面２
３の如く位置し設けられ、鎖蓋の半回転作動を保
持する、従つて前記アール付きセンター支持ガイ
ド８に鎖蓋面板９を溶着し、さらに該鎖蓋面板９
又アール付きセンター支持ガイド８と共に、左右
鎖蓋側板１０，１０を前記打設口外枠の左右ゲー
ト側板５，５と摺動自在にし溶着する、尚前記ゲ
ート底板６と同一アールにした鎖蓋底板１１を前
記ゲート底板６と摺動自在に鎖蓋側板１０，１０
又鎖蓋面板９に共に溶着して鎖蓋として形成した
該鎖蓋は、横断面第１図においては三角状に又第
２図においては箱状に成形されている、該鎖蓋の
中心部に、２枚の補強リブ兼、メネジ支持用ブラ
ケツト１２，１２は、鎖蓋開閉用メネジ１４を挟
持し、鎖蓋開閉用オネジ１６の押圧を受けるた
め、鎖蓋面板９の下部、又鎖蓋底板１１アール付
きセンター支持ガイド８等に共に溶着して、開閉
用メネジ支持ピン１５，１５の挿入穴を設け、鎖
蓋開閉用メネジ１４を挟持し、開閉用メネジ支持
ピン１５，１５を左右より挿通し、鎖蓋開閉用メ
ネジ１４に植設して該鎖蓋開閉用メネジ１４を支
持し、且つ回動出来る構成にした形成の、該鎖蓋
を、前記構成された打設口外枠に摺動自在に嵌入
し前記左右ゲート側板５，５の上部位置に設けら
れているアール付きセンター支持ガイド用ピン穴
より、アール付きセンター支持ガイド用ピン１３
をアール付きセンター支持ガイド８と共に挿通
し、該アール付きセンター支持ガイド用ピン１３
を基点とし、鎖蓋は半回転作動を行ない打設コン
クリートを遮断する構成とし、尚半回転作動させ
るための基点となる構成は、鎖蓋開閉用オネジ１
６を保持させるための開閉用オネジ支持ブラケツ
ト１７，１７を前記打設口外枠の左右ゲート側板
５，５にそれぞれ溶着し、且つ鎖蓋開閉用オネジ
１６を保持させるための開閉用オネジ支持金具１
９を設け遮断を容易にするためのベアリング２
０，２１を装着した該開閉用オネジ支持金具１９
又切り換え付きラチエツトハンドル２２と共に前
記鎖蓋開閉用オネジ１６の先端部を挿着し、又該
鎖蓋開閉用オネジ１６のネジ部を、前記鎖蓋開閉
用メネジ１４と螺合させ前記左右開閉用オネジ支
持ブラケツト１７，１７に前記開閉用オネジ支持
金具１９を挟持させ、且つ該開閉用オネジ支持金
具１９を支持する開閉用オネジ支持ピン１８，１
８の挿通穴を設け、該挿通穴に開閉用オネジ支持
ピン１８，１８を左右より挿通し、前記開閉用オ
ネジ支持金具１９の左右にそれぞれ植設し、該開
閉用オネジ支持金具１９を保持させると共に鎖蓋
開閉用オネジ１６と前記鎖蓋開閉用メネジ１４は
連係作動し且つ鎖蓋開閉用メネジ１４を挟持して
いる前記２枚の補強リブ兼、メネジ支持用ブラケ
ツト１２，１２又開閉用メネジ支持ピン１５，１
５又開閉用オネジ支持ブラケツト１７，１７又開
閉用オネジ支持ピン１８，１８又開閉用オネジ支
持金具１９等の連係作動によつて鎖蓋を、押し、
又引く、ことが出来る構成とし、従つて左右切り
換え付きラチエツトハンドル２２を往復作動させ
ることによつて鎖蓋開閉用オネジ１６が回され、
鎖蓋開閉用メネジ１４を押し（第３図の遮断時を
示す）又引く（第１図の打設時、鎖蓋の開口時を
示す）の如く左右に作動させ、アール付きセンタ
ー支持ガイド用ピン１３を基点とし、鎖蓋は半回
転作動を行ない開閉し、打設コンクリートの遮断
を容易にすることが出来る。

（考案の効果） 上述のように本考案によれば、鋼製型枠のスキ
ンプレート１のアールと同一のアールに特設し
た、アール付きセンター支持ガイド８は、鎖蓋の
上部に溶着し位置され、且つスキンプレート１の
スキン面より、約２mmの厚さにカツトした該カツ
ト部に摺接し、図番２３の如く位置し設けられた
ことによつて鎖蓋の、半回転作動を保持し、且つ
鎖蓋が、半回転作動をするいづれの位置に対して
もスキンプレート１とのアール又摺接位置等を同
一に保持し尚且つ打設コンクリートもれを防止
し、鎖蓋を円滑に作動させ容易に且つ確実に遮断
させる構成によつて作業性の向上を図る効果を得
るものである。

尚又アール付きセンター支持ガイド８を打設口
の上部位置に設け、アール付きセンター支持ガイ
ド用ピン１３を基点にして鎖蓋を半回転作動させ
ることにおいて、切り換え付きラチエツトハンド
ル２２を往復作動させ、鎖蓋開閉用オネジ１６を
回して、該鎖蓋開閉用オネジ１６に螺合された鎖
蓋開閉用メネジ１４を押圧し打設コンクリートの
遮断を行なう時点においてコンクリート吹き込み
口７に位置する圧送コンクリートは、コンクリー
ト吹き込み口７と溶着したゲート底板６又鎖蓋底
板１１の摺動により遮断され、打設側コンクリー
トは、鎖蓋面板９によつて第５図、第６図に示す
如く２次覆工用空間２８に押し上げられ鎖蓋は上
記作用による本考案の強力な遮断装置によつて第
３図のようにスキンプレート１のスキン面と同一
面に閉鎖される、尚又第４図に示すようにバラス
を挟んだ状態を生じたとしても、押し砕き閉鎖出
来ることによつて簡易な遮断操作となり、作業
性、又能率向上をも図り、所期の目的を達するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は打設時の状態を示す横断面図、第２図
は第１面の矢視断面図、第３図は遮断時の状態を
示す横断面図、第４図はバラスを挟んだ状態を示
す横断面図、第５図は考案の実施例を示す横断面
図、第６図は考案の実施例を示す正面断面図。 １はスキンプレート、２は打設口取り付け母
台、３は打設口フランジ、４は締着ボールト、
５，５はゲート側板、６はゲート底板、７はコン
クリート吹き込み口、８はアール付きセンター支
持ガイド、９は鎖蓋面板、１０，１０は鎖蓋側
板、１１は鎖蓋底板、１２，１２は補強リブ兼メ
ネジ支持用ブラケツト、１３はアール付きセンタ
ー支持ガイド用ピン、１４は鎖蓋開閉用メネジ、
１５，１５は開閉用メネジ支持ピン、１６は鎖蓋
開閉用オネジ、１７，１７は開閉用オネジ支持ブ
ラケツト、１８，１８は開閉用オネジ支持ピン、
１９は開閉用オネジ支持金具、２０，２１はベア
リング、２３はスキンプレート１のカツト部、２
４は鎖蓋用ストツパー、２５は挟み込んだバラ
ス、２６は鋼製型枠本体、２７は覆工コンクリー
ト、２８は２次覆工用空間である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 鋼製型枠のスキンプレート１に打設口取り付け
   母台２を溶着し、該打設口取り付け母台２に打設
   口フランジ３を締着する締着ボールト４を複数本
   植設し、前記打設口フランジ３を、着脱自在にし
   て締着する、該打設口フランジ３に左右ゲート側
   板５，５の上部を打設口取り付け母台２の内面に
   嵌入するよう突設し、左右対称に溶着すると共
   に、ゲート底板６を介して箱状に形成し、ゲート
   側板５，５又打設口フランジ３と共に溶着する、
   尚ゲート底板６にコンクリート吹き込み口７と同
   一の穴を開口し、コンクリート吹き込み口７を溶
   着した構成を打設口の外枠とし、該外枠に摺動自
   在に嵌入させ遮断部となる鎖蓋の構成は、アール
   付きセンター支持ガイド８に鎖蓋面板９を溶着
   し、さらに該鎖蓋面板９又アール付きセンター支
   持ガイド８と共に、左右鎖蓋側板１０，１０を前
   記左右ゲート側板５，５と摺動自在にし溶着す
   る、尚ゲート底板６と同一アールにした鎖蓋底板
   １１を前記ゲート底板６と摺動自在にし鎖蓋側板
   １０，１０又鎖蓋面板９に共に溶着し鎖蓋として
   形成し、該鎖蓋の中心部に、２枚の補強リブ兼メ
   ネジ支持用ブラケツト１２，１２を設け、鎖蓋開
   閉用メネジ１４を挟持させ、該鎖蓋開閉用メネジ
   １４に植設した開閉用メネジ支持ピン１５，１５
   によつて前記鎖蓋開閉用メネジ１４を支持し、且
   つ回動出来る構成にした形成を鎖蓋となし、該鎖
   蓋を前記構成された打設口外枠に摺動自在に嵌入
   させ、該打設口外枠の左右ゲート側板５，５の上
   部位置ピン穴より鎖蓋の上部に溶着し位置する、
   アール付きセンター支持ガイド８と共に、アール
   付きセンター支持ガイド用ピン１３を挿通し、該
   アール付きセンター支持ガイド用ピン１３を基点
   とし、鎖蓋は半回転作動を行ない打設コンクリー
   トを遮断する構成とし、尚半回転作動させる基点
   置の構成は、鎖蓋開閉用オネジ１６を保持する開
   閉用オネジ支持ブラケツト１７，１７を、前記打
   設口外枠の左右ゲート側板５，５にそれぞれ溶着
   し、該開閉用オネジ支持ブラケツト１７，１７に
   開閉用オネジ支持金具１９を挟持させ、該開閉用
   オネジ支持金具１９又切り換え付きラチエツトハ
   ンドル２２と共に鎖蓋開閉用オネジ１６の先端部
   を挿着し又該鎖蓋開閉用オネジ１６のネジ部を前
   記鎖蓋開閉用メネジ１４と螺合させ前記開閉用オ
   ネジ支持金具１９に開閉用オネジ支持ピン１８，
   １８を左右開閉用オネジ支持ブラケツト１７，１
   ７より挿通して開閉用オネジ支持金具１９に植設
   し、前記鎖蓋開閉用オネジ１６の押圧基点とし、
   該鎖蓋開閉用オネジ１６は、切り換え付きラチエ
   ツトハンドル２２の往復作動によつて回され、ア
   ール付きセンター支持ガイド用ピン１３を基点と
   し、鎖蓋は半回転作動を行ない打設コンクリート
   の遮断をすることを 特徴とする圧送コンクリートの遮断装置。