JP2565088Y2 - トンネル覆工用セグメントにおけるボルト収納用凹部の閉塞構造 - Google Patents

トンネル覆工用セグメントにおけるボルト収納用凹部の閉塞構造

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JP2565088Y2
JP2565088Y2 JP1992091162U JP9116292U JP2565088Y2 JP 2565088 Y2 JP2565088 Y2 JP 2565088Y2 JP 1992091162 U JP1992091162 U JP 1992091162U JP 9116292 U JP9116292 U JP 9116292U JP 2565088 Y2 JP2565088 Y2 JP 2565088Y2
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bolt
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▲のぼる▼ 田代
誠 松澤
規安 山森
恵洋 吉田
潤二 安井
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Kumagai Gumi Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トンネル覆工用セグメ
ントにおける隣り合うセグメントを連結するボルトおよ
びナットを収納するための、ボルト収納用凹部の閉塞構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セグメントを用いてシールドトンネル工
事においては、次の目的でセグメントにおけるボルト収
納用凹部の閉塞処理が行なわれる。 (1)二次覆工を行なわない場合は、セグメントを連結
するボルト及び継手金物を腐食、錆等から保護する。 (2)コンクリートによる二次覆工を行なう場合は、コ
ンクリート打設時にエアーが溜まり易いトンネル上半部
のボルト収納用凹部を、予め閉塞しておく。 (3)防水シート等をトンネル内面に貼付ける場合、前
処理としてトンネルの内面を平滑にする。そしてボルト
収納用凹部の閉塞作業は、一次覆工後にモルタルを充填
することにより行なっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記従来のモルタル等
を充填してボルト収納用凹部を閉塞する場合は、図15
および図16に示すように、セグメントリング4におけ
る下半部のボルト収納用凹部2にモルタル5を充填し
て、閉塞施工することは比較的容易であるが、セグメン
トリング4における上半部のボルト収納用凹部2に、モ
ルタル5を充填して、閉塞施工するとき、図17に示す
ように、ボルト収納用凹部2に充填されたモルタル等が
垂れたり落下することがないように、モルタル5が硬化
するまで型枠6等で押えておく必要があり、そのため閉
塞施工能率が悪く、かつ閉塞作業性も悪いという欠点が
ある。また、充填後に表面を平滑にするため、こて仕上
げする必要がある。さらにまた、インバート部のボルト
収納用凹部2には、水や泥などが溜まり易いので、二次
覆工前に、その水や泥などを吸引式清掃具により吸引清
掃するという煩雑な作業を行なう必要が生じる。セグメ
ントとの付着を確保するために、すべてのボルト収納用
凹部2について、モルタル等の充填前に内部の清掃およ
び下処理も必要である。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の問題を有利に解決
するために、本考案のトンネル覆工用セグメントにおけ
るボルト収納用凹部の閉塞構造においては、連結端部に
固着された鋼製連結板8を介して隣り合うセグメント1
を連結するボルト15およびナット16を収納するため
の、ボルト収納用凹部2を備えているトンネル覆工用セ
グメント1において前記凹部2の開口を閉塞するよう
に、前記凹部2に既製のカバー部材3を嵌入し、そのカ
バー部材3を前記セグメント1に対し固定する。
【0005】
【実施例】図1および図2は本考案の第1実施例を示す
ものであって、隣り合うコンクリート製トンネル覆工用
セグメント1を連結する連結端部に、連結するボルト1
5およびナット16を収納するためのボルト収納用凹部
2が設けられると共に、ボルト挿通用透孔7を有する鋼
製連結板8が固定され、前記セグメント1におけるボル
ト収納用凹部2の底部に袋ナットからなる雌ねじ部材9
が埋込固定され、ボルト収納用切欠部10およびボルト
挿通孔11を有する既製のカバー部材3における嵌込部
の表面または前記ボルト収納用凹部2の内面、あるいは
その双方に間隙充填材12が塗布され、前記既製のカバ
ー部材3はボルト収納用凹部2に嵌入され、頭部に多角
形凹部13を備えている係止ボルト14は、カバー部材
3におけるボルト挿通孔11に挿通されて前記雌ねじ部
材9に螺合され、前記係止ボルト14と雌ねじ部材9と
からなる係止金具により、既製のカバー部材3がセグメ
ント1に締付固定され、隣り合うセグメント1を連結す
るボルト15およびナット16は、ボルト収納用切欠部
10内に収納されている。
【0006】図3および図4は本考案の第2実施例を示
すものであって、既製のカバー部材3の奥部に係止ピン
17の基端部が埋込固定され、セグメント1におけるボ
ルト収納用凹部2の底部に、ピン挿込係止金具18が埋
込固定され、かつ前記カバー部材3をセグメント1にお
けるボルト収納用凹部2に嵌入して、前記係止ピン17
をピン挿込係止金具18に挿込係止することにより、前
記係止ピン17とピン挿込係止金具18とからなる係止
金具によって、既製のカバー部材3がセグメント1に固
定されているが、その他の構成は、前記第1実施例の場
合と同様である。
【0007】図5および図6は本考案の第3実施例を示
すものであって、既製のカバー部材3に係止ボルト14
の中間部を収容するボルト収納用切欠部10が設けら
れ、かつ間隙充填材12は省略されているが、その他の
構成は、前記第1実施例の場合と同様である。
【0008】図7および図8は本考案の第4実施例を示
すものであって、版状の既製のカバー部材3における表
面側の周囲に切欠溝19が設けられ、ボルト収納用凹部
2の開口部側に嵌入されて係止ボルト14および雌ねじ
部材9により固定されたカバー部材3の切欠溝19と、
前記ボルト収納用凹部2の開口部側との間に、パテ状の
合成樹脂からなるコーキング材20が充填され、かつ係
止ボルト14の頭部とカバー部材3における頭部嵌入用
凹部との間にもパテ状止水材21が充填されているが、
その他の構成は、前記第1実施例の場合と同様である。
【0009】図9および図10は本考案の第5実施例を
示すものであって、版状の既製のカバー部材3における
厚さ方向の中間部の周囲に、中間切欠溝22が設けら
れ、その中間切欠溝22に水膨潤性シール材23が嵌入
され、前記水膨潤性シール材23を嵌込んだ既製のカバ
ー部材3は、ボルト収納用凹部2の開口部側に嵌入され
て、係止ボルト14および雌ねじ部材9により固定さ
れ、係止ボルト14の頭部とカバー部材3における頭部
嵌入用凹部との間に、パテ状止水材21が充填されてい
るが、その他の構成は、前記第1実施例の場合と同様で
ある。
【0010】図11および図12は本考案の第6実施例
を示すものであって、ボルト収納用凹部2のセグメント
1の内面側に、既製のカバー部材3を係止方向に位置決
めするための座部24が設けられ、版状のカバー部材3
の周囲の形状は、前記座部24の形状に略一致し、かつ
間隙充填材12は省略されているが、その他の構成は、
前記第1実施例の場合と同様である。
【0011】図13および図14は本考案の第7実施例
を示すものであって、ボルト収納用凹部2のセグメント
1の内面側に、既製のカバー部材3を係止方向に位置決
めするための座部24が設けられ、既製のカバー部材3
は版状部25と突起部26とから成り、前記版状部25
の周囲の形状は、ボルト収納用凹部2の座部24の形状
に略一致し、前記突起部26は可撓性を有する片持ち梁
であり、その突起部26の端部には係止用フック27が
形成されている。前記突起部26がボルト収納用凹部2
に挿入されると、前記フック27が前記ボルト収納用凹
部2のテーパー状の側面または鋼製連結板8の内面に押
し付けられて係止される。また、既製のカバー部材3に
おける座部24への嵌合部の表面または座部24の表
面、あるいはその双方に、または、突起部26のボルト
収納用凹部2の内面側またはボルト収納用凹部2の内
面、あるいはその双方に図示しない間隙充填材または接
着材を塗布してもよい。
【0012】前記既製のカバー部材3の材質は、コンク
リート,モルタル,各種の金属,合成樹脂あるいは木材
であってもよい。また前記間隙充填材12としては、モ
ルタル,ウレタン系やエポキシ系のパテ状の合成樹脂材
料,パテ状またはゴム板状の定形シール材を使用するこ
とができる。
【0013】
【考案の効果】本考案によれば、トンネル覆工用セグメ
ント1におけるボルト収納用凹部2に既製のカバー部材
3を嵌入し、その既製のカバー部材3を前記セグメント
1に対し固定するので、セグメント1におけるボルト収
納用凹部2を、簡単な手段によって容易にかつ迅速に閉
塞することができる。しかも既製のカバー部材3を使用
するので、ボルト収納用凹部2を閉塞する場合の作業環
境が悪くなることはない。また従来例のように、ボルト
収納用凹部2に充填されたモルタル等が垂れたり落下す
ることがないので、モルタルが硬化するまで型枠等で押
えておく必要がなく、セグメント1を組立てた直後に、
ボルト収納用凹部2の閉塞施工を迅速に行なうことがで
きる。
【0014】さらに既製のカバー部材3によってセグメ
ント1におけるボルト収納用凹部2を、簡単な手段によ
って容易にかつ迅速に閉塞することができるので、収納
用凹部2に水や泥が溜まるのを防止することができ、二
次覆工前に、水や泥などを吸引式清掃具により吸引清掃
するという煩雑な作業を行なう必要がなくなり、インバ
ート付近の清掃を容易に行なうことができる。また既製
のカバー部材3を嵌入して固定するので、こて仕上げ等
をせずにセグメント1におけるボルト収納用凹部2の閉
塞表面を平滑にすることができ、そのためトンネル内が
明るくなると共に、トンネル内の作業環境を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るトンネル覆工用セグ
メントにおけるボルト挿入用凹部の閉塞構造を示す縦断
正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本考案の第2実施例に係るトンネル覆工用セグ
メントにおけるボルト挿入用凹部の閉塞構造を示す縦断
正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】本考案の第3実施例に係るトンネル覆工用セグ
メントにおけるボルト挿入用凹部の閉塞構造を示す縦断
正面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】本考案の第4実施例に係るトンネル覆工用セグ
メントにおけるボルト挿入用凹部の閉塞構造を示す縦断
正面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】本考案の第5実施例に係るトンネル覆工用セグ
メントにおけるボルト挿入用凹部の閉塞構造を示す縦断
正面図である。
【図10】図9の平面図である。
【図11】本考案の第6実施例に係るトンネル覆工用セ
グメントにおけるボルト挿入用凹部の閉塞構造を示す縦
断正面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】本考案の第7実施例に係るトンネル覆工用セ
グメントにおけるボルト挿入用凹部の閉塞構造を示す縦
断正面図である。
【図14】図13の平面図である。
【図15】セグメントリングを示す正面図である。
【図16】セグメントリングにおける下半部のボルト挿
入用凹部に対するモルタル充填状態を示す縦断正面図で
ある。
【図17】セグメントリングにおける上半部のボルト挿
入用凹部に対するモルタル充填状態を示す縦断正面図で
ある。
【符号の説明】
1 セグメント 2 ボルト挿入用凹部 3 カバー部材 4 セグメントリング 5 モルタル 6 型枠 7 ボルト挿通用透孔 8 鋼製連結板 9 雌ねじ部材 10 ボルト収納用切欠部 11 ボルト挿通孔 12 間隙充填材 13 多角形凹部 14 係止ボルト 15 ボルト 16 ナット 17 係止ピン 18 ピン挿込係止金具 19 切欠溝 20 コーキング材 21 パテ状止水材 22 中間切欠溝 23 水膨潤性シール材 24 座部 25 版状部 26 突起部 27 フック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 安井 潤二 埼玉県大宮市大成町2丁目226番地 株 式会社 熊谷組 関越支店内 審査官 安藤 勝治 (56)参考文献 特開 昭63−138098(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結端部に固着された鋼製連結板8を介
    して隣り合うセグメント1を連結するボルト15および
    ナット16を収納するための、ボルト収納用凹部2を備
    えているトンネル覆工用セグメント1において前記凹部
    2の開口を閉塞するように、前記凹部2に既製のカバー
    部材3を嵌入し、そのカバー部材3を前記セグメント1
    に対し固定した、トンネル覆工用セグメントにおけるボ
    ルト収納用凹部の閉塞構造。
JP1992091162U 1992-12-16 1992-12-16 トンネル覆工用セグメントにおけるボルト収納用凹部の閉塞構造 Expired - Lifetime JP2565088Y2 (ja)

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JPH0649597U JPH0649597U (ja) 1994-07-08
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5147985B2 (ja) * 2011-12-22 2013-02-20 鹿島建設株式会社 地中構造部材と土留め止水壁との当接部構造
JP6179056B2 (ja) * 2013-12-26 2017-08-16 株式会社ピーエス三菱 舗装版の連結構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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