JP3887559B2 - ポンプゲート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水路に設置されるポンプゲートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図11および図12に示すように、内水域1と外水域2の境界部にコンクリート製のゲート脚4を立設し、このゲート脚4の下端部に開口した呑口4Aが開閉される止水ゲート扉体3を昇降可能に設け、この止水ゲート扉体3に、たとえばアウターロータ型横軸水中ポンプによってなる2台の横軸排水ポンプ5,5を組み付けたポンプゲートが知られている。
【0003】
横軸排水ポンプ5は、排水方向上流側のポンプ本体部50と、排水方向下流側の逆流防止弁部51とを備えている。ポンプ本体部50は、止水ゲート扉体3の厚さT方向に設けた貫通孔3Aに挿脱可能に嵌合し、かつ着脱可能に固定した状態で止水ゲート扉体3に組み付けられ、その先端吸込口5Aを内水域1に臨ませてあり、逆流防止弁部51は、外水域2に臨ませてポンプ本体部50に着脱可能に取付けられ、その後端吐出口5Bには、内水域1から外水域2への水の流れを許容し、かつ外水域2から内水域1への水の流れ(逆流)を止めるように開閉するフラップ弁6が取付けられている。
【0004】
この種のポンプゲートによれば、ゲート脚4の上端部に設けた開閉手段設置床7に設置されている開閉手段8により、スピンドル9,9を介して止水ゲート扉体3を下降させた呑口4Aの全閉状態で排水ポンプ5を運転することにより、内水域1の水は、排水ポンプ5の吸込口5Aから吸込まれ、その水圧によりフラップ弁6を押し開けて外水域2に吐出(排水)される。また、止水ゲート扉体3による呑口4Aの全閉状態で排水ポンプ5の運転を停止すると、内水域1から外水域2への排水が停止されるとともに、フラップ弁6はその自重と外水域2の水圧との複合的な作用で自動的に閉じられ、外水域2の水位が内水域1の水位より高くても、外水域2から内水域1への逆流を防止できる。さらに、内水域1の水位が外水域2の水位より高い場合には、開閉手段8によりスピンドル9,9を介して止水ゲート扉体3を吊り上げて、呑口4Aを全開することによって、内水域1の水を外水域2Bに自然流下(自然排水)させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来のポンプゲートでは、外水域2の水位が内水域1の水位よりも高く、したがって、止水ゲート扉体3を下降させた呑口4Aの全閉状態で排水ポンプ5を運転しなくてはならない状況下において、万一、排水ポンプ5が故障した場合、排水ポンプ5を止水ゲート扉体3から取り外して修理したり、正常な排水ポンプと交換したくても、止水ゲート扉体3から排水ポンプ5を取り外すと、貫通孔3Aを介して外水域2と内水域1が連通する状態になり、水位の高い外水域2から水位の低い内水域1に水が逆流することになるので、排水ポンプ5の修理や交換がきわめて困難であった。
【0006】
一方、仮に、水位の高い外水域2から水位の低い内水域1に水が逆流するのを許容できたとしても、排水ポンプ5を止水ゲート扉体3から取り外すためには、図11に示す中間ステージ10や矢印L方向に横行可能な吊り上げ式のチェーンブロック11などの特別な取り外し設備の設置が必要になるばかりか、以下のような煩雑な取り外し作業が必要になる。
【0007】
すなわち、止水ゲート扉体3から排水ポンプ5を取り外すためには、
(1)排水ポンプ5の運転を停止して開閉手段8により止水ゲート扉体3を中間ステージ10のレベルまで引き上げる(この状態で外水域2から内水域1に水が逆流する)。
(2)中間ステージ10上の作業者により止水ゲート扉体3に対する排水ポンプ5の組み付けボルト、詳しくは止水ゲート扉体3に対するポンプ本体部50の組み付けボルト(図示省略)を外し、チェーンブロック11で排水ポンプ5を横方向に移動させて止水ゲート扉体3の貫通孔3Aから引き出し、中間ステージ10上に載せる。
(3)中間ステージ10上でポンプ本体部50から逆流防止弁部51を取り外す。
(4)ポンプ本体部50から取り外した逆流防止弁部51を止水ゲート扉体3の貫通孔3Aに対応させて止水ゲート扉体3に取付けるか、貫通孔3Aを別途容易した閉塞板によって塞ぐか、あるいは正常な排水ポンプを止水ゲート扉体3に組み付ける。
(5)開閉手段8により止水ゲート扉体3を降ろして呑口4Aを塞ぐ。なお、正常な排水ポンプを交換して組み付けた場合には、このポンプの運転を再開することができる。
(6)前記(4)において逆流防止弁部51を貫通孔3Aに対応させて止水ゲート扉体3に取付けた状態または貫通孔3Aを別途容易した閉塞板によって塞いだ状態で、前記(5)において止水ゲート扉体3を降ろして呑口4Aを塞いでいる場合には、その間にポンプ本体部50またはポンプ本体部50と逆流防止弁部51の修理を行なう。
(7)ポンプ本体部50またはポンプ本体部50と逆流防止弁部51の修理が完了したならば、開閉手段8により止水ゲート扉体3を中間ステージ10のレベルまで引き上げる(この状態で外水域2から内水域1に水が再度逆流する)。
(8)止水ゲート扉体3に取付けた逆流防止弁部51を取り外して修理が完了したポンプ本体部50に取付けるかまたは止水ゲート扉体3から閉塞板を取り外す。
(9)修理が完了した排水ポンプ5を止水ゲート扉体3に組み付けたのち、開閉手段8により止水ゲート扉体3を降ろして呑口4Aを塞いで、排水ポンプ5の運転を行なう。
【0008】
このように、従来のポンプゲートでは、排水ポンプ5を運転しなくてはならない状況下において、排水ポンプ5を修理したり正常な排水ポンプと交換することがきわめて困難であるばかりか、特別な取り外し設備の設置が必要になるとともに、煩雑な取り外し作業が必要になるなどの問題を有している。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、止水ゲート扉体を吊り上げることなく、また特別な取り外し設備に頼ることなく、横軸排水ポンプまたは該排水ポンプのポンプ本体部のみを容易に取り外すことができるポンプゲートを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係るポンプゲートは、止水ゲート扉体に横軸排水ポンプが厚さ方向の通水を可能に組み付けられ、前記止水ゲート扉体が一方の水域と他方の水域の境界部で開閉手段により昇降して、前記境界部に立設したゲート脚の呑口を開閉するポンプゲートにおいて、前記横軸排水ポンプをポンプの吐出口径よりも上下方向寸法が大きな保持板に取り付けるとともに、止水ゲート扉体に昇降案内溝を設け、前記ポンプ保持板を前記昇降案内溝に昇降可能に嵌合することで、前記止水ゲート扉体に前記横軸排水ポンプの着脱を可能に組み付けられていることを特徴としている。
【0011】
また、請求項2に記載の発明に係るポンプゲートは、前記横軸排水ポンプが排水方向上流側のポンプ本体部と、排水方向下流側の逆流防止弁部とからなり、前記止水ゲート扉体に前記逆流防止弁部が固定され、前記ポンプ本体部が昇降による着脱を可能に前記止水ゲート扉体に組み付けられている。
【0012】
さらに、請求項3に記載の発明のように、前記ゲート脚の上部に前記ゲート開閉手段設置床を設け、前記開閉手段設置床は、横軸排水ポンプ着脱時にポンプを昇降させる開口部を備えていることが好ましい。
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、横軸排水ポンプが止水ゲート扉体に沿って昇降可能に止水ゲート扉体に組み付けられているので、他方の水域から一方の水域への水の逆流が許容される状況下であれば、止水ゲート扉体を吊り上げることなく、排水ポンプのみを吊り上げて止水ゲート扉体から取り外すことができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、他方の水域から一方の水域への水の逆流が許容されない場合でも、止水ゲート扉体を吊り上げることなく、しかも逆流防止弁部により逆流を防止した状態で、ポンプ本体部のみを吊り上げて止水ゲート扉体から取り外すことができる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、横軸排水ポンプを吊り上げて止水ゲート扉体から取り外すことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施の形態を示す縦断側面図、図2は止水ゲート扉体とポンプの分離状態を示す拡大斜視図である。なお、前記図11および図12の従来例と同一もしくは相当部分には、同一符号を付して重複する構造および作用の説明は省略する。
【0017】
図1および図2において、止水ゲート扉体3には、幅W方向の間隔を隔ててポンプ格納部12,12を設けてある。これらポンプ格納部12,12は、2台の横軸排水ポンプ5,5が厚さT方向の通水を可能、かつ昇降による着脱を可能に組み付けられるもので、その上端部と外水域2に臨む面3B側を開口し、内水位域1に臨む面3C側は上端横架部3Dを残して開口3Eした有底状に形成されており、内水位域1に臨む面3C側にU字状の昇降案内溝14が設けられている。また、内水位域1に臨む面3Cの四周縁部にゴム製のシール材16が取付けられている。
【0018】
止水ゲート扉体3には、その幅W方向の両端部に上下方向全長にのびるスライド部30が形成され、これらスライド部30がゲート脚4に埋め込まれている金属製の戸当り40に昇降可能に嵌合される。したがって、図1および図3に示すゲート脚4の上端部に設けた開閉手段設置床7に設置されている開閉手段8を操作することにより、スピンドル9,9を介して止水ゲート扉体3を昇降させて、呑口4Aを開閉することができる。
【0019】
一方、図2に示すように、横軸排水ポンプ5はポンプ保持板17に取付けられている。このポンプ保持板17は、前記U字状の昇降案内溝14に昇降可能に嵌合し得る大きさと形状のもので、その裏面の外縁部全周にゴム製等のシール材18を配してある。排水ポンプ5は、ポンプ本体部50の吸込口5A側をポンプ保持板17の下端部に設けた貫通孔17Aに挿入して、該吸込口5Aをポンプ保持板17の裏側に開口させてある。したがって、ポンプ保持板17を昇降案内溝14に落とし込んで嵌合することにより、排水ポンプ5は止水ゲート扉体3に対して、水密を保持した状態で厚さT方向の通水を可能にし、かつ昇降による着脱を可能に組み付けられる。つまり、ポンプ保持板17に配したシール材18がU字状の昇降案内溝14と止水ゲート扉体3における上端横架部3Dとに密着して水密が保持され、ポンプ本体部50の吸込口5Aがポンプ保持板17の裏側に開口して止水ゲート扉体3における内水位域1に臨む面3C側の開口3Eに対応することにより厚さT方向の通水が確保されるとともに、ポンプ保持板17がU字状の昇降案内溝14に昇降可能に嵌合されることで、昇降による着脱が可能に組み付けられることになる。
【0020】
このような構成であれば、水位の高い外水域2から水位の低い内水域1への水の逆流が許容される状況下において、万一、排水ポンプ5が故障した場合、この排水ポンプ5を修理したり、正常な排水ポンプと交換するのに際して、従来のように止水ゲート扉体3を吊り上げることなく、また、特別な取り外し設備に頼ることなく、図2に示すように排水ポンプ5のみを吊り上げて止水ゲート扉体3から容易に取り外すことができる。当然、修理された排水ポンプ5あるいは交換された正常な排水ポンプを吊り降ろして、図1および図3に示すように、止水ゲート扉体3に容易に組み付けることができる。
【0021】
つぎに、本発明の第2実施の形態について説明する。図4は第2実施の形態を示す縦断側面図、図5は止水ゲート扉体とポンプ本体部の分離状態を示す拡大斜視図である。なお、前記図1〜図3の第1実施の形態および図11,図12の従来例と同一もしくは相当部分には、同一符号を付して重複する構造および作用の説明は省略する。
【0022】
図4および図5において、止水ゲート扉体3におけるポンプ格納部12,12は、その上端部を開口し、内水域1に臨む面3C側は上端横架部3Dを残して開口3Eするとともに、外水域2に臨む面3B側は閉塞部19によって閉塞した有底状に形成されており、閉塞部19の裏側にU字状の昇降案内溝14が設けられている。
【0023】
排水ポンプ5における逆流防止弁部51は、閉塞部19に取付けられている。すなわち、逆流防止弁部51は、フラップ弁6の反対側を閉塞部19の下端部近くに設けた貫通孔19Bに挿入し、その裏側に開口させてある。
【0024】
一方、排水ポンプ5のポンプ本体部50はポンプ保持板17に取付けられている。このポンプ保持板17は、前記U字状の昇降案内溝14に昇降可能に嵌合し得る大きさと形状のもので、その表面の外縁部全周にゴム製のシール材18を配してある。ポンプ本体部50は、その吐出口50A側をポンプ保持板17の下端部に設けた貫通孔17Aに挿入して、該吐出口50Aをポンプ保持板17の表側に開口させてある。したがって、ポンプ保持板17を昇降案内溝14に落とし込んで嵌合することにより、排水ポンプ5は止水ゲート扉体3に対して、水密を保持した状態で厚さT方向の通水を可能にし、かつ昇降による着脱を可能に組み付けられる。つまり、ポンプ保持板17に配したシール材18がU字状の昇降案内溝14における閉塞部19側の内面に密着して水密が保持され、ポンプ本体部50の吸込口5Aが内水位域1に臨む面3C側の開口3Eに対応し、かつポンプ本体部50の吐出口5OAが逆流防止弁部51の入口に対応することにより厚さT方向の通水が確保されるとともに、ポンプ保持板17がU字状の昇降案内溝14に昇降可能に嵌合されることで、昇降による着脱が可能に組み付けられることになる。
【0025】
このような構成であれば、外水域2の水位が内水域1の水位よりも高く、したがって、止水ゲート扉体3を下降させた呑口4Aの全閉状態で排水ポンプ5を運転しなくてはならない状況下において、万一、排水ポンプ5が故障しても、この排水ポンプ5を修理したり、正常な排水ポンプと交換するのに際して、従来のように止水ゲート扉体3を吊り上げることなく、また逆流防止弁部51のフラップ弁6により逆流を防止した状態で、しかも特別な取り外し設備に頼ることなく、図5に示すように、ポンプ本体部50のみを吊り上げて止水ゲート扉体3から容易に取り外すことができる。当然、修理されたポンプ本体部50あるいは交換された正常なポンプ本体部を吊り降ろして、図4に示すように、止水ゲート扉体3と逆流防止弁部51の間に介在して昇降可能かつ水密に逆流防止弁部51に組み付けることができる。
【0026】
前記第1および第2実施の形態において、図3に示すように、2台の排水ポンプ5,5と2本のスピンドル9,9とを止水ゲート扉体3の幅方向の間隔w1を隔てて配置するとともに、図6に示すように、開閉手段設置床7に開口部7Aを設けることで、たとえば、レッカー車により開口部7Aを利用してスピンドル9,9に干渉することなく排水ポンプ5,5を吊り上げて止水ゲート扉体5からスムーズに取り外すことができる。当然、修理された排水ポンプ5や交換された正常な排水ポンプ5または修理されたポンプ本体部50や交換された正常なポンプ本体部50をレッカー車により吊り降ろして、スピンドル9に干渉することなく組み付けることができる。
【0027】
図1および図2で説明した第1実施の形態は、これら図示例の構成のみに限定されるものではなく、従来の止水ゲート扉体3を使用して、図7および図8に示すように構成してもよい。すなわち、止水ゲート扉体3に設けてある貫通孔3Aをそのまま通水孔3Aとして使用する。また、止水ゲート扉体3の外水域2に臨む面3Bに基板21が水密に取付けられている。この基板21は、幅W方向の中央部に上端横架部3Dを残して切欠部13が形成され、この切欠部13の外縁部における表面側にU字状の昇降案内溝14が設けられているとともに、昇降案内溝13の幅W方向両側の表面に上下にのびる補強部材15が取付けられている。また、基板21の裏面における四周縁部にゴム製のシール材16が取付けられ、このシール材16を止水ゲート扉体3における外水域2側の面3Bに密着させ、かつ切欠部13の下端部を通水孔3Aに対応させた状態で、図示していない複数本のボルトによって基板21を止水ゲート扉体3の外水域2側の面3Bに締結してある。
【0028】
一方、横軸排水ポンプ5は、図2に示す第1実施の形態と同様にポンプ保持板17に取付けられる。したがって、ポンプ保持板17を昇降案内溝14に落とし込んで嵌合することにより、排水ポンプ5は止水ゲート扉体3に対して、水密を保持した状態で厚さT方向の通水を可能にし、かつ昇降による着脱を可能に組み付けられる。つまり、ポンプ保持板17に配したシール材18がU字状の昇降案内溝14と止水ゲート扉体3における上端横架部3Dとに密着して水密が保持され、ポンプ本体部50の吸込口5Aがポンプ保持板17の裏側に開口して切欠部13に対応することにより厚さT方向の通水が確保されるとともに、ポンプ保持板17がU字状の昇降案内溝14に昇降可能に嵌合されることで、昇降による着脱が可能に組み付けられることになる。
【0029】
このような構成であっても、水位の高い外水域2から水位の低い内水域1への水の逆流が許容される状況下において、万一、排水ポンプ5が故障した場合、この排水ポンプ5を修理したり、正常な排水ポンプと交換するのに際して、従来のように止水ゲート扉体3を吊り上げることなく、また、特別な取り外し設備に頼ることなく、図8に示すように排水ポンプ5のみを吊り上げて止水ゲート扉体3から容易に取り外すことができる。当然、修理された排水ポンプ5あるいは交換された正常な排水ポンプを吊り降ろして、図7に示すように、止水ゲート扉体3に容易に組み付けることができる。
【0030】
また、図4および図5で説明した第2実施の形態は、これら図示例の構成のみに限定されるものではなく、従来の止水ゲート扉体3を使用して、図9および図10に示すように構成してもよい。すなわち、基板21には、その幅W方向の中央部に外水域2方向に突出する角形のポンプ格納部12が形成され、このポンプ格納部12は、幅W方向で対向する側壁12A,12Aと、これら側壁12A,12Aの突出端部を連続させる逆流防止弁保持壁12Bとを備え、幅W方向両側に平坦部20が設けられ、平坦部20の表面に上下にのびる補強部材15が取付けられている。
【0031】
ポンプ格納部12は、その上端部を開口し、内水域1に臨む面側は上端横架部3Dを残して開口3Eするとともに、外水域2に臨む面側は逆流防止弁保持壁12Bによって閉塞した有底状に形成されており、逆流防止弁保持壁12Bの内側にU字状の昇降案内溝14が設けられている。また、基板21の裏面における四周縁部にゴム製のシール材16が取付けられ、このシール材16を止水ゲート扉体3における外水域に臨む面3Bに密着させ、かつ開口3Eの下端部を通水孔3Aに対応させた状態で、図示していない複数本のボルトによって基板21を止水ゲート扉体3の外水域2側の面3Bに締結してある。
【0032】
排水ポンプ5における逆流防止弁部51は、ポンプ格納部12における逆流防止弁保持壁12Bに取付けられている。すなわち、逆流防止弁部51は、フラップ弁6の反対側を逆流防止弁保持壁12Bの下端部近くに設けた貫通孔12Cに挿入して、逆流防止弁保持壁12Bの裏側に開口させてある。したがって、基板21を止水ゲート扉体3に締結した状態で、フラップ弁6の反対側、つまり逆流防止弁部51の入口が開口14Bに対応する。
【0033】
一方、排水ポンプ5のポンプ本体部50は、図5に示す第2実施の形態と同様にポンプ保持板17に取付けられる。したがって、ポンプ保持板17を昇降案内溝14に落とし込んで嵌合することにより、排水ポンプ5は止水ゲート扉体3に対して、水密を保持した状態で厚さT方向の通水を可能にし、かつ昇降による着脱を可能に組み付けられる。つまり、ポンプ保持板17の表面に配したシール材18がU字状の昇降案内溝14における逆流防止弁保持壁12B側の内面に密着して水密が保持され、ポンプ本体部50の吸込口5Aが開口3Eに対応し、かつポンプ本体部50の吐出口が逆流防止弁部51の入口に対応することにより厚さT方向の通水が確保されるとともに、ポンプ保持板17がU字状の昇降案内溝14に昇降可能に嵌合されることで、昇降による着脱が可能に組み付けられることになる。
【0034】
このような構成であっても、水位の高い外水域2から水位の低い内水域1への水の逆流が許容される状況下において、万一、排水ポンプ5が故障した場合、この排水ポンプ5を修理したり、正常な排水ポンプと交換するのに際して、従来のように止水ゲート扉体3を吊り上げることなく、また、特別な取り外し設備に頼ることなく、図10に示すように排水ポンプ5のみを吊り上げて止水ゲート扉体3から容易に取り外すことができる。当然、修理された排水ポンプ5あるいは交換された正常な排水ポンプを吊り降ろして、図9に示すように、止水ゲート扉体3に容易に組み付けることができる。
【0035】
なお、前記第1および第2の実施の形態では、止水ゲート扉体3に2台の排水ポンプ5を組み付けた構成で説明しているが、止水ゲート扉体3に組み付けられる排水ポンプ5は1台であってもよい。また、第1および第2の実施の形態それぞれの変形例では、止水ゲート扉体3に1台の排水ポンプ5を組み付けた構成で説明しているが、止水ゲート扉体3に組み付けられる排水ポンプ5は2台であってもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るポンプゲートは構成されているので、以下のような格別の効果を奏する。
【0037】
請求項1に記載の発明によれば、水位の高い水域から水位の低い水域への水の逆流が許容される状況下において、万一、横軸排水ポンプが故障した場合、この排水ポンプを修理したり、正常な排水ポンプと交換するのに際して、従来のように止水ゲート扉体を吊り上げることなく、また、特別な取り外し設備に頼ることなく、排水ポンプのみを吊り上げて止水ゲート扉体から容易に取り外すことができる。
【0038】
請求項2に記載の発明によれば、他方の水域の水位が一方の水域の水位よりも高く、したがって、止水ゲート扉体を下降させた呑口の全閉状態で横軸排水ポンプを運転しなくてはならない状況下において、万一、排水ポンプが故障しても、この排水ポンプを修理したり、正常な排水ポンプと交換するのに際して、従来のように止水ゲート扉体を吊り上げることなく、また、逆流防止弁部により逆流を防止した状態で、しかも特別な取り外し設備に頼ることなく、ポンプ本体部のみを吊り上げて止水ゲート扉体から容易に取り外すことができる。
【0039】
請求項3に記載の発明によれば、前記ゲート脚の上部に前記ゲート開閉手段設置床を設け、前記開閉手段設置床は、横軸排水ポンプ着脱時にポンプを昇降させる開口部を備えていることで、排水ポンプを吊り上げて止水ゲート扉体からスムーズに取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態を示す縦断側面図である。
【図2】 第1実施の形態の扉体とポンプの分離状態を示す拡大斜視図である。
【図3】 一部を断面にして示す図1の正面図である。
【図4】 本発明の第2実施の形態を示す縦断側面図である。
【図5】 第2実施の形態の扉体とポンプ本体部の分離状態を示す拡大斜視図である。
【図6】 図3の平面図である。
【図7】 本発明の第1実施の形態の変形例を示す縦断側面図である。
【図8】 図7の変形例の扉体とポンプの分離状態を示す拡大斜視図である。
【図9】 本発明の第2実施の形態の変形例を示す縦断側面図である。
【図10】 図9の変形例の扉体とポンプ本体部の分離状態を示す拡大斜視図である。
【図11】 従来例の縦断側面図である。
【図12】 図11のA−A矢視図である。
【符号の説明】
1 内水域(一方の水域)
2 外水域(他方の水域)
3 止水ゲート扉体
4 ゲート脚
4A 呑口
5 横軸排水ポンプ
7 開閉手段設置床
7A 開口部
8 開閉手段
14 昇降案内溝
17 ポンプ保持板
50 ポンプ本体部
51 逆流防止弁部
T 厚さ
w1 幅方向の間隔

Claims (3)

  1. 止水ゲート扉体に横軸排水ポンプが厚さ方向の通水を可能に組み付けられ、前記止水ゲート扉体が一方の水域と他方の水域の境界部で開閉手段により昇降して、前記境界部に立設したゲート脚の呑口を開閉するポンプゲートにおいて、前記横軸排水ポンプをポンプの吐出口径よりも上下方向寸法が大きな保持板に取り付けるとともに、止水ゲート扉体に昇降案内溝を設け、前記ポンプ保持板を前記昇降案内溝に昇降可能に嵌合することで、前記止水ゲート扉体に前記横軸排水ポンプの着脱を可能に組み付けられていることを特徴とするポンプゲート。
  2. 前記横軸排水ポンプが排水方向上流側のポンプ本体部と、排水方向下流側の逆流防止弁部とからなり、前記止水ゲート扉体に前記逆流防止弁部が固定され、前記ポンプ本体部が昇降による着脱を可能に前記止水ゲート扉体に組み付けられている請求項1に記載のポンプゲート。
  3. 前記ゲート脚の上部に前記ゲート開閉手段設置床を設け、前記開閉手段設置床は、横軸排水ポンプ着脱時にポンプを昇降させる開口部を備えている請求項1または請求項2のいずれかに記載のポンプゲート。
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