JP2006083591A - ポンプゲート - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構造でありながらポンプを引き上げても水の逆流がなく、また下流側水路の水位が高くてもポンプを円滑に取り外すことができ、さらに止水性能を高めるとともにポンプゲートの面間寸法を短縮することができるポンプゲートを提供する。
【解決手段】 着脱可能なポンプ6を備えた止水ゲート扉体5が開閉手段10によって昇降して、水路1に設けたゲート4の放流用開口部7を開閉する正圧型のポンプゲートにおいて、止水ゲート扉体5に、止水ゲート扉体5の上流側と下流側とを連通させる扉体貫通孔5aが設けられ、ポンプ6の吸入口側が扉体貫通孔5aの下流側に接続され、扉体貫通孔5aに、下流側から上流側への逆流を遮断する逆止弁9が設けられているように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水路と河川の境界部などに設置されるポンプゲートに関し、特に着脱可能なポンプを備えた正圧型のポンプゲートに関する。
洪水時において、河川(外水域)の水が水路(内水域)に逆流するのを防止するとともに、内水域の水を外水域へ排水するために、内水域と外水域との境界部に設置されるポンプゲートとして、大別して正圧型のものと逆圧型のものが知られている。正圧型は、ゲートの下流側(外水域側)に止水ゲート扉体を設けたもので、外水域の水位が高くなったときに止水ゲート扉体が水圧差でゲートに押圧されるので、止水性が高いという利点がある。一方逆圧型は、ゲートの上流側(内水域側)に止水ゲート扉体を設けたもので、止水性はあまり高くないものの、ポンプ等が内水域側に設置されるので、他の内水域側の施設(たとえば防塵設備のタラップなど)を利用してメンテナンスを行い易いという利点がある。たとえば特許文献1および2には正圧型、特許文献3および4には逆圧型のポンプゲートがそれぞれ示されている。
図8は、特許文献1に示される構造と類似の、従来の正圧型ポンプゲートを示す縦断側面図である。この図において、水路1はポンプゲートによって上流側水路1a(内水域)と下流側水路1b(外水域)とに仕切られている。排水の方向を白抜き矢印で示す。
このポンプゲートは、水路1に立設した水門柱2と水路1の床に横設した床部材3とによりコンクリート製のゲート4を構築し、水門柱2に設けられている戸当り2aに止水ゲート扉体5の左右(図8の紙面に垂直な方向)両側部の上流側面を当接させるとともに、止水ゲート扉体5の左右両端部をゲート4に設けた案内溝4aに摺動可能に嵌め込むことで、ゲート4によって止水ゲート扉体5を昇降自在に支持したものである。止水ゲート扉体5の上端部にはスピンドル8の下端部が結合されている。スピンドル8の上端部は開閉手段10に組み込まれている。開閉手段10は、水門柱2の頂部フロア2bに設けられ、ギヤボックス10a、操作ハンドル10bおよび図外の電動機などを備えてスピンドル8を介して止水ゲート扉体5を昇降させるように構成されている。
止水ゲート扉体5の下端付近には、この止水ゲート扉体5の上流側と下流側とを連通させる扉体貫通孔5aが設けられ、その下流側には連結管6aを介してポンプ56が設けられている。ポンプ56は、たとえば横型軸流タイプのポンプであり、吸入口を上流側に向けて設置されている。なお上流側の水位が下流側の水位よりも高いときには、ポンプ56が停止していても上流側から下流側への自然流下が可能となっている。
ポンプ56の吐出口(下流側)にはフラップ支持部59aによって揺動可能に支持されたフラップ弁59が設けられている。フラップ弁59は下流側水路1bから上流側水路1aへの逆流を防止する逆止弁であって、ポンプ56の作動時または自然流下時には、その水流によって跳ね上げられ(二点鎖線で示す)、通水を可能にする。一方、ポンプ56が停止中かつ下流側の水位が上流側の水位よりも高いときには自重および水圧差によってポンプ56の吐出口を塞ぎ(実線で示す)、逆流を防止する。
連結管6aは扉体貫通孔5aとポンプ56とを連結する管で、止水ゲート扉体5に固定されている。ポンプ56は、着脱装置17を介して連結管6aに着脱可能に支持されている。連結管6aの上部にはポンプ56の着脱の際に昇降動作のガイドとなるガイドパイプ12の下端が固定されている。ガイドパイプ12の上端側は頂部フロア2bに設置されたガイドパイプ受け部12bに上下動可能に支持されている。ポンプ56の上部には、係合部13が設けられている。係合部13は、ガイドパイプ12に係合しつつガイドパイプ12に対して摺動可能となっている。従って、ポンプ56を着脱させる際には係合部13によってガイドパイプ12に沿って昇降させることができる。係合部13には、ポンプ56を昇降させる際に吊持されるブラケット15が固定されている。
頂部フロア2bの上方には、ポンプ56の着脱の際にこれを昇降させるためのポンプ昇降手段14が設けられている。ポンプ昇降手段14は、常設のものでも良く、必要に応じて設置する移動式のものでも良い。ポンプ昇降手段14は、ホイスト型の巻き上げ機であって、ワイヤロープ14aとフック14bとを備えている。ポンプ56を昇降させる際に、フック14bをブラケット15に係合させて昇降させる。
前記構成において、上流側水路1aの水位が下流側水路1bの水位より高い場合には、止水ゲート扉体5を必要なだけ上昇させ、放流用開口部7を開口することによって自然流下させることができる。また上流側から下流側への排水量が少ないときには、止水ゲート扉体5を閉じた状態で、且つポンプ56を停止させていても、自然流下によって上流側水路1aから下流側水路1bへの排水を行うことができる。またポンプ56を連結管6aから切離し、引き上げた状態であっても、連結管6aを通して自然流下させることができる。
一方、上流側水路1aの水位が下流側水路1bの水位より低く、上流側水路1aからの排水の必要がないときは、止水ゲート扉体5を閉じてポンプ56を停止させる。このとき、フラップ弁59がポンプ56の吐出口を塞ぐので、下流側水路1bから上流側水路1aへの逆流を防止することができる。また上流側水路1aからの排水が必要な場合には、ポンプ56を作動させることにより、上流側水路1aの方が低水位であっても下流側水路1b側へ排水することができる。フラップ弁59はポンプ56の吐出流によって自動的に開く。なお、上流側水路1a側水位が下流側水路1b側水位より低い場合、その水圧差によって止水ゲート扉体5がゲート4側に押圧されており、これによって止水効果がより高められている。
しかしながら、図8に示すような従来構造では、上流側水路1aの水位が下流側水路1bの水位より低く、逆流を防止する必要のあるときに、ポンプ56を引き上げて点検やメンテナンスを行うことができないという問題があった。すなわちポンプ56を引き上げると連結管6aおよび扉体貫通孔5aを通って水が逆流してしまうからである。
また、ゲート4を閉じた状態でポンプ56を連結管6aから取り外す際、下流側水路1bの水位が高い場合、ポンプ56が水圧差で連結管6a側に押圧されているため、円滑な取り外し作業ができないという問題もあった。
これらの問題について、例えば特許文献1には、フラップ弁59をポンプ56のケーシングに着脱自在とするとともに、切離したフラップ弁59を連結管6aにも直接装着できるような構造が開示されている。つまり、連結管6aからポンプ56を切離して引き上げた後、ポンプ56からフラップ弁59を切離し、これをあらためて連結管6aに直接装着することによってポンプ56を引き上げた後の逆流を防止している。
特開2002−121730号公報 実用新案登録第3088524号公報 特開2002−180443号公報 特開2001−342999号公報
特許文献1に示される構造では、フラップ弁59をポンプ56にも連結管6aにも着脱可能とする必要があり、構造が複雑になることが避けられなかった。
また、図8や特許文献1および2に示されるような従来構造は、ポンプ56が止水ゲート扉体5から下流側水路1b側へ突出したような構造であるため、ポンプ56を含めた止水ゲート扉体5の重心が下流側水路1b側寄りとなっている。これは止水ゲート扉体5とゲート4との密着度を低下させ、止水性能を低下させる要因となっている。そこで従来から、ポンプ56を含めた止水ゲート扉体5の重心を、できるだけゲート4側に近づけたいという要求があった。
またさらに、ポンプゲートをより狭いスペースに設置できるようにするため、ポンプゲートの面間寸法(ポンプ56を含めた止水ゲート扉体5の厚さ)を短縮したいという要求もあった。
本発明は以上のような事情に鑑み、簡単な構造でありながらポンプを引き上げても水の逆流がなく、また下流側水路の水位が高くてもポンプを円滑に取り外すことができ、さらに止水性能を高めるとともにポンプゲートの面間寸法を短縮することができるポンプゲートを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための本発明のポンプゲートは、着脱可能なポンプを備えた止水ゲート扉体が開閉手段によって昇降して、水路に設けたゲートの放流用開口部を開閉する正圧型のポンプゲートにおいて、前記止水ゲート扉体に、該止水ゲート扉体の上流側と下流側とを連通させる扉体貫通孔が設けられ、前記ポンプの吸入口側が前記扉体貫通孔の下流側に接続され、前記扉体貫通孔に、下流側から上流側への逆流を遮断する逆止弁が設けられていることを特徴とする。
このポンプゲートにおいて、前記逆止弁の上流側の面に、流れ方向に沿う整流板が立設されているように構成しても良い。
また前記逆止弁が、その閉弁状態において上流側が凸となる方向に湾曲しており、開弁時にその湾曲形状によって流路を絞るように構成すればより好適である。
また前記逆止弁の上端が、前記ポンプの吸入口上端よりも低位置となるように構成しても良い。たとえば前記扉体貫通孔の上流側上端が、前記ポンプの吸入口上端よりも低位置となるように構成すれば良い。
本発明のポンプゲートによれば、扉体貫通孔(ポンプの吸入口側)に逆止弁(たとえばフラップ弁)を設けるようにしているので、従来ポンプの吐出口に設けられていたフラップ弁を廃止することができる。ポンプ吐出口のフラップ弁を廃止しても、本発明の逆止弁によって、止水ゲート扉体を閉じたときの下流側水路側から上流側水路側への逆流を確実に防止することができる。
しかも逆止弁が止水ゲート扉体の内部である扉体貫通孔に設けられているので、ポンプを引き上げても逆止弁の逆流防止作用は存続する。したがって、上流側水路の水位が下流側水路の水位より低い場合であっても、逆流を防止しつつ、ポンプを引き上げて点検やメンテナンスを行うことができる。
また、ポンプを連結管から取り外す際、下流側水路の水位が高い場合であっても、ポンプ吐出口が塞がれないので、吸入口側との水圧差がなく、円滑に取り外し作業を行うことができる。
しかも逆止弁(フラップ弁)をポンプや連結管に着脱可能とする機構も必要とせず、簡単な構造となっている。またポンプを着脱する際にも、単にポンプを切離して上昇させる、または降下させて装着させるという1回の作業で効率良く行うことができる。
そしてまた、逆止弁を止水ゲート扉体の内部に設けたため、その分ポンプを含めた止水ゲート扉体の重心をゲート側寄りとすることができ、より止水効果を高めることができる。
また、従来は単なる水路であった扉体貫通孔のスペース(止水ゲート扉体の厚み)を有効利用して逆止弁を設けているので、逆止弁の面間長さ分の全長が短縮され、ポンプゲートの面間寸法が短縮される。したがってより狭いスペースへのポンプゲートの設置を可能にしている。
さらに、逆止弁の上流側の面に、流れ方向に沿う整流板を立設すると、上流側水路の水位が比較的低いときに発生し易い空気吸い込み渦を整流効果によって抑制することができる。したがって、空気の吸い込みによる振動や出力低下を効果的に防止することができる。
また逆止弁を、その閉弁状態において上流側が凸となる方向に湾曲しており、開弁時にその湾曲形状によって流路を絞るように構成することによっても、空気吸い込み渦を効果的に抑制する整流作用を得ることができる。
また逆止弁の上端を、ポンプの吸入口上端よりも低位置とすることにより、空気吸い込み渦が発生する上流側水路の下限水位をより低くすることができ、一層効果的に空気の吸い込みを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、図8に示す従来構造と同一の部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図1は、当実施形態のポンプゲートを示す縦断側面図である。また図2は、図1に示す止水ゲート扉体5の下端付近の拡大図であり、図3は図2のIII−III線断面図である。止水ゲート扉体5の下端付近には、この止水ゲート扉体5の上流側と下流側とを連通させる扉体貫通孔5aが設けられている。そして扉体貫通孔5aには、扉体貫通孔5aの上流側上面に設けられたフラップ支持部9aによって揺動可能に支持されたフラップ弁9(逆止弁)が設けられている。フラップ弁9は、扉体貫通孔5aの下面に設けられた止水シート9cによって上流側への揺動が規制されている。図1、図2において、フラップ弁9が最も上流側に揺動し、止水シート9cと接している状態(全閉状態)を実線で示し、フラップ弁9が最も下流側に揺動している状態(全開状態)を二点鎖線で示す。
フラップ弁9は、その閉弁状態において上流側が凸となる方向に湾曲しており、開弁時にその湾曲形状によって流路を絞るように構成されている。図2に示す全開状態において、フラップ弁9の湾曲頂部では、ポンプ6の吸入口上端よりも高さΔhだけ低くなっており、流路が絞られている。
フラップ弁9の上流側の面に、流れ方向に沿う整流板9bが立設されている。当実施形態では、図3に示すように縦に並ぶ4列の整流板9bが立設されている。
扉体貫通孔5aの下流側には連結管6aを介してポンプ6が設けられている。ポンプ6は、たとえば横型軸流タイプのポンプであり、吸入口を上流側に向けて設置されている。なお上流側の水位が下流側の水位よりも高いときには、ポンプ6が停止していても上流側から下流側への自然流下が可能となっている。またポンプ6の吐出口にはフラップ弁が設けられていない。
以上のように、当実施形態のポンプゲートは、図8に示す従来のポンプゲートに対し、ポンプ56の吐出口に設けられていたフラップ弁59を、吸入口側の扉体貫通孔5aに設けたような構成となっている。またフラップ支持部9aは扉体貫通孔5aに固定されており、フラップ弁9の着脱機構を有していない。したがって、全体として部品点数の増加や構造の複雑化が殆どない。
また、フラップ弁9を扉体貫通孔5a(止水ゲート扉体5の内部)に設けたため、その分ポンプ6を含めた止水ゲート扉体5の重心がゲート4寄りになっており、より止水効果が高められている。
そしてまた、従来は単なる水路であった扉体貫通孔5aのスペース(止水ゲート扉体5の厚み)を有効利用してフラップ弁9を設けているので、フラップ弁9の面間長さ分の全長が短縮され、ポンプゲートの面間寸法が短縮されている。したがってより狭いスペースへのポンプゲートの設置が可能となっている。
次に、当実施形態のポンプゲートの作動について説明する。上流側水路1aの水位が下流側水路1bの水位より高い場合には、止水ゲート扉体5を必要なだけ上昇させ、放流用開口部7を開口することによって自然流下させることができる。また上流側から下流側への排水量が少ないときには、止水ゲート扉体5を閉じた状態で、且つポンプ6を停止させた状態であっても、自然流下によって上流側水路1aから下流側水路1bへの排水を行うことができる。またポンプ6を連結管6aから切離し、ポンプ昇降手段14によって引き上げた状態であっても、連結管6aを通して自然流下させることができる。これらの自然流下の際、フラップ弁9は排水流によって下流側に跳ね上げられ、自動的に開く。
一方、上流側水路1aの水位が下流側水路1bの水位より低く、上流側水路1aからの排水の必要がないときは、止水ゲート扉体5を閉じてポンプ6を停止させる。このとき、フラップ弁9が扉体貫通孔5aを塞ぐので、下流側水路1bから上流側水路1aへの逆流を防止することができる。また上流側水路1aからの排水が必要な場合には、ポンプ6を作動させることにより、上流側水路1aの方が低水位であっても下流側水路1b側へ排水することができる。フラップ弁9はポンプ6の吸入流によって自動的に開く。なお、フラップ弁9を扉体貫通孔5aに設けることによってポンプ6を含めた止水ゲート扉体5の重心がゲート4寄りになっているため、より止水効果が高められている。
また、整流板9bの整流作用やフラップ弁9の湾曲による流路の絞り作用によって、上流側水路1aの水位が比較的低いときであっても、ポンプ6の空気吸い込み渦を効果的に抑制することができる。また、フラップ弁9の湾曲形状によって、空気吸い込み渦の発生限界水位を実質的に高さΔhだけ低減することができる。これらの効果により、上流側水路1aの水位がより低い場合であっても、空気の吸い込みによるポンプ6の振動や出力低下を効果的に防止することができる。
次に、ポンプ6の点検やメンテナンス(以下点検等という)を行う場合について説明する。図4は、ポンプ6の点検等を行うためにポンプ昇降手段14によってポンプ6を引き上げた状態を示す。図4に示すように、ポンプ6を引き上げてもフラップ弁9は扉体貫通孔5a内に残存している。そしてこのとき、上流側水路1aの水位より下流側水路1bの水位が高くてもフラップ弁9の逆流防止作用が有効となって、下流側水路1bから上流側水路1aへの逆流が確実に防止されている。
このとき、フラップ弁9より下流側の水圧が下流側水路1bの水圧と等しくなっている。したがって、点検等のためにポンプ6を連結管6aから引き上げる際、ポンプ6の吸入口側と吐出口側との水圧差がなく、ポンプ6を円滑に連結管6aから取り外すことができる。
なおポンプ6の着脱作業においては、ポンプ6の上昇または降下という1回の作業で済み、あらためてフラップ弁9を着脱させるというような作業を必要としないので効率的である。
次に、当実施形態の変形例について説明する。図5は、当実施形態の第1変形例であって、扉体貫通孔5a付近の横断平面図である。この変形例では、逆止弁として、フラップ弁9に代えて観音開き式のマイターゲート29を採用している。閉弁状態を実線で、開弁(全開)状態を二点鎖線で示す。マイターゲート29は、扉体貫通孔5aの両側壁付近に立設されたマイターゲート支持部29aに揺動可能に支持されている。マイターゲート29は、閉弁時に、両扉の戸口側が互いに当接することにより、それ以上の上流側への揺動が規制されている。また開弁時には、ストッパ29cにより、必要以上の開弁が規制されている。マイターゲート29の上流側には、整流板9bと同様の整流板29bが、流れに沿うように水平方向に列設されている。このマイターゲート29によっても、フラップ弁9と同様の逆流防止作用を得ることができる。
図6は、当実施形態の第2変形例であって、図2に対応する拡大断面図である。扉体貫通孔5a内に、前記実施形態のフラップ弁9や整流板9bと同様のフラップ弁39や整流板39bがそれぞれ設けられているが、フラップ弁39を揺動可能に支持するフラップ支持部39aが前記実施形態のフラップ支持部9aよりも低位置に設けられている(高さΔgが延長されている)。このように構成することにより、空気吸い込み渦の発生限界水位をより低くすることができる。
図7は、当実施形態の第3変形例であって、図2に対応する拡大断面図である。止水ゲート扉体5には、前記実施形態の扉体貫通孔5aに対応する扉体貫通孔45aが設けられている。その扉体貫通孔45a内に、前記実施形態のフラップ弁9、フラップ支持部9aおよび整流板9bに対応するフラップ弁49、フラップ支持部49aおよび整流板49bがそれぞれ設けられている。扉体貫通孔45aは、上流側の上下高さが下流側の上下高さよりも小なるように設定されており、その分、上流側では幅が拡大されている。そして全体的に上流側の開口位置が低くなっている。したがって、上流側の開口部上端高さΔmが大幅に低くなっている。このように構成しても、空気吸い込み渦の発生限界水位をより低くすることができる。
以上、本発明の実施形態およびその変形例について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々の変形を行っても良い。例えば、扉体貫通孔5aの断面形状は矩形でなくても良く、台形、円、楕円その他の形状であっても良い。扉体貫通孔5aの断面形状にかかわらず、それにあわせた逆止弁の形状とし、閉弁時に扉体貫通孔5aを完全に閉塞するように構成すれば良い。
また逆止弁は、扉体貫通孔5a内で確実に逆流を防止できる構造であれば良く、前記フラップ弁9,39,49やマイターゲート29に限定するものではない。
本発明の実施形態に係るポンプゲートの縦断側面図である。 図1に示す止水ゲート扉体の下端付近の拡大図である。 図2のIII−III線断面図である。 ポンプを引き上げた状態におけるポンプゲートの縦断側面図である。 図1に示す実施形態の第1変形例であって、扉体貫通孔付近の横断平面図である。 図1に示す実施形態の第2変形例であって、止水ゲート扉体の下端付近の拡大縦断側面図である。 図1に示す実施形態の第3変形例であって、止水ゲート扉体の下端付近の拡大縦断側面図である。 従来構造のポンプゲートの縦断側面図である。
符号の説明
1 水路
1a 上流側水路
1b 下流側水路
4 ゲート
5 止水ゲート扉体
5a,45a 扉体貫通孔
6 ポンプ
7 放流用開口部
9,39,49 フラップ弁(逆止弁)
9b,29b,39b,49b 整流板
10 開閉手段
29 マイターゲート(逆止弁)

Claims (5)

  1. 着脱可能なポンプを備えた止水ゲート扉体が開閉手段によって昇降して、水路に設けたゲートの放流用開口部を開閉する正圧型のポンプゲートにおいて、
    前記止水ゲート扉体に、該止水ゲート扉体の上流側と下流側とを連通させる扉体貫通孔が設けられ、
    前記ポンプの吸入口側が前記扉体貫通孔の下流側に接続され、
    前記扉体貫通孔に、下流側から上流側への逆流を遮断する逆止弁が設けられていることを特徴とするポンプゲート。
  2. 前記逆止弁の上流側の面に、流れ方向に沿う整流板が立設されていることを特徴とする請求項1記載のポンプゲート。
  3. 前記逆止弁が、その閉弁状態において上流側が凸となる方向に湾曲しており、開弁時にその湾曲形状によって流路を絞るように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のポンプゲート。
  4. 前記逆止弁の上端が、前記ポンプの吸入口上端よりも低位置となるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のポンプゲート。
  5. 前記扉体貫通孔の上流側上端が、前記ポンプの吸入口上端よりも低位置となるように構成されていることを特徴とする請求項4記載のポンプゲート。
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