JP3591591B2 - 地下構造物用筐体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内周面に雌ねじ部を形成した外筒体と、この外筒体内に装着され外筒体の雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部を外周面に形成した内筒体とを備えた地下構造物用筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から地下構造物用筐体として、例えば、実公昭63−9655号に記載されている構造の仕切弁筐が知られている。この仕切弁筐は、外筒体の内側に内筒体を螺合させ、この内筒体の下部内面に隆起させて形成した支持枠の内部にナットを収納し、この支持枠に形成した開口からボルトを挿通して前記ナットに螺合して該ボルトの先端を内筒体の外方に突出可能としたもので、ボルトの先端を外筒体の内面に圧接させて内筒体を固定することによって、内筒体と外筒体とが一体状態となり、内筒体が緩んでガタつくことを防止するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構造の地下構造用筐体においては、内筒体の緩みを防止するために内筒体の下部内面側に設けたボルトを回転させなければならないため、ボルトを締め込みにくいという問題があった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、外筒体に対して内筒体を所望の高さ位置に容易に固定することができるようにした地下構造物用筐体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、内周面に雌ねじ部を形成した外筒体と、前記外筒体内に装着され前記雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部を外周面に形成した内筒体とを備えた地下構造物用筐体において、前記内筒体は、上筒体と下筒体とからなり、前記雄ねじ部は前記上筒体と下筒体の各外周面に形成されている構成としている。
【0005】
以上の構成において、上面を路面の高さに一致させた内筒体を固定する際には、上筒体の下端面を下筒体の上端面に当接させ、さらに上筒体を締め込むだけでダブルナットの効果によって内筒体を外筒体に容易に固定することができる。これにより、内筒体を固定する固定部材を内筒体の下部内面に設ける必要がなくなり、内筒体の有効内径が広くなり、作業を容易に行うことが可能となる。
【0006】
内筒体を嵩上げするときには上筒体を緩めてダブルナットの効果を解除した後、上筒体を回転させて所定の位置まで上昇させ、次いで、下筒体を上昇させてその上端面を上筒体の下端面に当接させた後、上筒体を締め付けてダブルナットの効果によって内筒体を外筒体に固定する。なお、内筒体を嵩下げするときには、ダブルナットの効果を解除した後、下筒体を回転させて所定位置まで下降させた後、上筒体を締め付けて固定する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明においては、前記上筒体と下筒体には、上筒体の下端面と下筒体の上端面とを当接または離隔させた状態でこれら両者を連結可能な連結部材が設けられている構成としている。
このような構成とすることで、上筒体と下筒体とを当接させた状態で連結する場合、上筒体と下筒体とを回転不能な状態で連結することができるため、内筒体が緩むのを確実に防止することができる。また、上筒体と下筒体とを離隔させた状態で連結する場合、上筒体と下筒体とを離隔させて連結できるため、内筒体の高さ調整を行うときにその状態で上筒体を回転させれば下筒体も同時に昇降させることができる。これにより、内筒体の高さ調整の後、連結部材を解除して上筒体を締め込むだけで内筒体を容易に固定することができる。
【0008】
本発明では、前記連結部材は、前記下筒体の内周面に周方向に沿って凹部と凸部とが交互に設けられた係合部と、上部が前記上筒体内面に突設された支持部に上下方向に回動自在に軸支され、軸部が前記凹部に係合可能な係合ピンとからなる構成としている。
このような構成とすることで、上筒体に軸支されている係合ピンを垂下させて下筒体の凹部に係合させ、または上方に回動させて下筒体の凹部から外すだけで簡単に連結し、または連結を解除することができる。これにより、作業性の向上が図られる。
【0009】
本発明では、前記下筒体の上端面に周方向に沿って設けられた複数の凹部と、前記上筒体の周壁内に上下方向に沿い下端に開口して設けられたスリット内に上下動自在に収納され下端部が前記スリットの下端から突出可能とされ、前記下端部が前記凹部に係合可能な係合板とからなる構成としている。
このような構成とすることで、上筒体の周壁内に収納されている係合板を下降させて下端部を下筒体の上端面に設けられた凹部に係合させ、または上方に持ち上げて下端部を凹部から外すだけで簡単に連結し、または連結を解除することができる。しかも連結部材は、内筒体の内面にはほとんど突出することがなく、有効内径を広く取ることができる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る地下構造物用筐体の第1実施例を示し、地下構造物用筐体を斜め上方から見た分解斜視図、図2は、図1に示す地下構造物用筐体を組み立てた状態における斜め上方から見た断面図である。
【0011】
図1に示すように地下構造物用筐体1は、外筒体2と、この外筒体2に収納される内筒体3とにより構成されており、内筒体3は、上筒体4と下筒体5との2つの筒体からなる。外筒体2は、周壁2aの内周面に上端近傍から下端まで雌ねじ部2dが形成されており、下部にフランジ2cが外側に張り出して設けられている。
【0012】
上筒体4は、周壁4aの外周面に略中央から下端まで前記外筒体2の雌ねじ部2dと螺合可能な雄ねじ部4dが形成されており、周壁4aの上部に形成した内周面4eが開口端から下方に向かって僅かに縮径するテーパ面とされて蓋本体(図示せず)のテーパ状に縮径する縁巻部が嵌合可能とされている。内周面4eの下部位置にはフランジ4fが周方向に沿って複数設けられており、前記蓋本体の下端位置を規制する。また、周壁4aの所定位置には前記蓋本体と連結する蝶番機構を構成する係止部4gが設けられている。そして、前記蓋本体は、内周面4eに嵌合されたときにその上面が周壁4aの上端面4bと面一となる。
【0013】
下筒体5は、上筒体4と内径および外径が同径とされ、かつ上筒体4よりも短く形成されており、周壁5aに上端から下端まで外筒体2の雌ねじ部2dと螺合可能な雄ねじ部5dが形成されている。この下筒体5は、上筒体4を固定するロックナットとしての機能を有している。これらの上筒体4および下筒体5は、外筒体2内に螺合収納されて地下構造物用筐体1とされている。これらの外筒体2、下筒体4および下筒体5は、鋳鉄により形成されている。
【0014】
以下に地下構造物用筐体の設置操作について説明する。
図2に示すように内筒体3を収納した外筒体2を地表面から地中に掘られた縦穴に垂直に収納してフランジ2cを底版(図示せず)に載置し、内筒体3の上端を地表面例えば、2点鎖線で示す道路面G.Lと同じ高さに設定し、土砂、或いは舗装材等を埋め戻す。
【0015】
設置時に内筒体3を道路面G.Lに合わせるには、作業者が専用の冶具により上筒体4を逆回転させて上端面4bが道路面G.Lと同一高さとなるように高さを調整した後、冶具等により下筒体5を逆回転させて上昇させ、上筒体4の下端面4cに下筒体5の上端面5bを当接させる。次いで、上筒体4を前記冶具により正回転させて締め込み、その下端面4cを下筒体5の上端面5bに圧接させる。これにより、図3に示すように上筒体4の雄ねじ部4dの上面4d’が外筒体2の雌ねじ部2dの下面2d”に圧接し、下筒体5の雄ねじ部5dの下面5d”が外筒体2の雌ねじ部2dの上面2d’に圧接する所謂ダブルナットの効果により、これらの上筒体4と下筒体5すなわち、内筒体3が外筒体2に強固に固定される。
【0016】
このように、外筒体2に内筒体3を固定するための固定部材を内筒体3の下部内周に設ける必要がないために、内筒体3を容易に固定することができ、また、内筒体3の有効内径が広くなり、仕切弁等の開閉作業を容易に行うことが可能となる。
道路面G.Lの補修等により内筒体3を嵩上げする場合には、上述した内筒体3の嵩調整方法に準じて行えばよく、他方、嵩下げする場合には、作業者は、上筒体4を僅かに緩めて下筒体5との間に作用している前記ダブルナットの効果を解除し、嵩下げに必要な分だけ下筒体5を下降させた後、上筒体4を締め付けて下筒体5との間に再びダブルナットの効果を発生させる。これにより、上筒体4と下筒体5からなる内筒体3が外筒体2に対して緩むのを防止することができる。
【0017】
図4は、本発明に係る地下構造物用筐体の第2実施例を示す斜め上方から見た組立断面図である。図4に示すように地下構造物用筐体1は、内筒体3を構成する上筒体4と下筒体5との間にこれらを相対回転不能に連結する連結部材6を設けた構成としたものである。なお、第2実施例において第1実施例と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0018】
連結部材6は、上筒体4の内周面下端に設けられた係合ピン7と、下筒体5の内周面上端に全周に亘り設けられ係合ピン7と係合可能な係合部8とからなる。図5(a)に示すように係合ピン7は、上部7aが上筒体4の内周面の下端近傍に僅かに突設された一対の支持部4h、4hの間に挟まれてピン9により軸支されて垂直面内で上下方向に回動可能とされている。軸部7bは、例えば、丸棒体とされて上筒体4の下端よりも下方に長く延出されて係合部8と係合可能とされ、下部7cが軸部7bよりも僅かに大径とされて掴みやすくなっている。
【0019】
係合部8は、下筒体5の内周面上端に僅かに突出させた凸部5eが周方向に所定の間隔で形成されており、隣り合う凸部5eと凸部5eとの間を凹部5fとした略リングギヤ状をなしている。そして、これらの凹部5fの何れかに係合ピン7の軸部7bが嵌り込むようにしている。
係合ピン7の軸部7bは、上筒体4の下端面4dと下筒体5の上端面5bとが当接しダブルナットの効果を発生した状態、および上筒体4の下端面4cと下筒体5の上端面5bとが僅かに離隔しダブルナットの効果が解除された状態において、対応する凹部5fに係合可能とされている。
【0020】
設置状態から内筒体3を上昇または下降させる場合には、係合ピン7と凹部5fとの係合を解除した後上筒体4を僅かに緩め、上筒体4の下端面4cを下筒体5の上端面5bから僅かに離隔させる。これにより、上筒体4と下筒体5とのダブルナットの効果が解除されて上筒体4と下筒体5とが自由に回転可能となる。この状態で図5(b)に示すように係合ピン7と対応する凹部5fとを再び係合させて上筒体4と下筒体5とを連結する。これにより、上筒体4と下筒体5とが僅かな間隔を保持したまま一体的に回転可能となり、上筒体4と下筒体5とを同時に上昇または下降させることができる。
【0021】
次いで、上筒体4および下筒体5を一体的に回転させて上筒体4と下筒体5との間隔だけ上筒体4を道路面G.Lより高く嵩上げまたは嵩下げした後、係合ピン7と凹部5fとの係合を解除して上筒体4を締め込んで下筒体5との間にダブルナットの効果を発生させる。次いで、再び係合ピン7を対応する凹部5fに係合させて上筒体4と下筒体5とを相対回転不能に固定する。これにより、上筒体4および下筒体5からなる内筒体3の外筒体2に対する緩みを確実に防止することができる。
【0022】
なお、凸部5cを狭くして隣り合う凹部5fと凹部5fとの間隔を狭くすることにより内筒体3の高さ調整を微調整し易くなる。また、係合ピン7を複数箇所例えば、2箇所設けることにより何れかの係合ピン7が凹部5fと係合し易くなり、内筒体3の高さ調整が容易となる。
上筒体4と下筒体5は、それぞれ雄ねじ部4d、5dにより外筒体2の雌ねじ部2dに螺合し、上筒体4の下端面4cと下筒体5の上端面5bとが圧接してダブルナットの効果が発生する状態において、係合ピン7と、当該位置において係合ピン7と係合する凹部5fとの位置関係が略特定される。また、上筒体4と下筒体5とのダブルナットの効果を解除する場合、上筒体4を僅かに緩めるだけで解除することができることから、凹部5fの数個分程度上筒体4を逆回転させれば十分である。したがって、係合部8すなわち、凸部5eおよび凹部5fは、必ずしも全周に亘り形成する必要はなく、ダブルナットの効果を発生させる締付位置及びその前後に複数個形成するようにしてもよい。
【0023】
図6は、本発明に係る地下構造物用筐体の第3実施例を示す斜め上方から見た組立断面図である。図6に示すように地下構造物用筐体1は、内筒体3を構成する上筒体4と下筒体5との間にこれらを相対回転不能に連結する連結部材10を設けた構成としたものである。なお、第3実施例において第1実施例と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0024】
連結部材10は、上筒体4の周壁4aの下端に設けられた係合板11と、下筒体5の周壁5aの上端面5bに全周に亘り設けられて係合板11の下端部と係合可能な凹部5hとからなる。図6および図7に示すように上筒体4の周壁4aの下端には、上下方向に長いスリット4iが設けられており、このスリット4iの両端面にはそれぞれ図7および図8に示すように係合溝4jが上下方向に全長に亘り設けられている。
【0025】
係合板11は、板厚が周壁4aの係合溝4jよりも僅かに薄く、かつスリット4iの長さよりも僅かに短く設定されており、図8に示すように両側部がそれぞれ係合溝4jに上下方向に摺動可能に嵌挿されている。この係合板11は、周壁4aの係合溝4j、4j間における曲率に応じた曲率とされており、内面略中央に操作用のピン12が固定されている。なお、このピン12は、上筒体4の内周面から僅かに突出する程度の長さとされている。
【0026】
凹部5hは、係合板11の下端部が係合可能とされ、下筒体5の上端面5bに周壁5aの板厚内で周方向に沿って間隔を存して全周に亘り形成されている。そして、上筒体4と下筒体5との当接または離隔時に係合板11の下端部が何れかの凹部5hと嵌合してこれらの上筒体4と下筒体5とを連結して相対回転不能としている。
【0027】
内筒体3は、上筒体4の上端面4bが所定の高さ位置に設定されて下筒体5とダブルナットの効果により外筒体2に固定されている状態において、係合板11の下端部が下筒体5の対向する凹部5hに係合されており、上筒体4と下筒体5とを連結して相対回転不能としている。これにより、内筒体3の外筒体2に対する緩みが確実に防止される。
【0028】
内筒体3を上昇または下降させる場合には、ピン12を掴んで係合板11を持ち上げて下端部を凹部5hから引き出して係合を解除した後、上筒体4を僅かに回転させて緩め、上筒体4の下端面4cを下筒体5の上端面5bから僅かに離隔させる。これにより、上筒体4と下筒体5との前記ダブルナットの効果が解除されてこれらの上筒体4と下筒体5とが自由に回転可能となる。この状態で係合板11を下降させて下端部を対応する凹部5hに再び係合させて、上筒体4と下筒体5とを連結する。これにより、上筒体4と下筒体5とが僅かな間隔を保持したまま一体的に回転可能となる。
【0029】
次いで、上筒体4および下筒体5を一体的に回転させて上筒体4と下筒体5との間隔だけ上筒体4を道路面G.Lより高く嵩上げまたは嵩下げした後、係合板11と凹部5hとの係合を解除して、上筒体4を締め込んで下筒体5との間にダブルナットの効果を発生させる。次いで、再び係合板11を対応する係合凹部5hに係合させて上筒体4と下筒体5とを相対回転不能に固定する。これにより、内筒体3の外筒体2に対する緩みを確実に防止することができる。
【0030】
なお、隣り合う凹部5h間の間隔を小さくすることで、内筒体3の高さ調整を微調整し易くなる。また、係合板11を複数箇所例えば、2箇所設けることで、係合板11と凹部5hとを係合させ易くなり、内筒体3の高さ調整がし易くなる。
第2実施例の場合と同様に、上筒体4の下端面4cと下筒体5の上端面5bとが当接してダブルナットの効果が発生する状態において、係合板11と、当該位置における係合板11と係合する凹部5hとの位置関係が略特定される。また、上筒体4と下筒体5とのダブルナットの効果を解除する場合、上筒体4を僅かに緩めるだけで解除することができ、凹部5hの数個分程度緩める方向に回転させればで十分である。したがって、凹部5hは、上筒体4とによりダブルナットの効果を発生させる位置及びその前後に複数個形成するようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、上面を地表面の高さに一致させた内筒体を固定する際、上筒体の下端面を下筒体の上端面に当接させ、さらに上筒体を締め込むことによって、ダブルナットの効果によって内筒体を外筒体に容易に固定することができる。そのため、内筒体を固定する固定部材を内筒体に設ける必要がなく、内筒体の有効内径が広くなり、作業を容易に行うことが可能となる。
【0032】
請求項2の発明では、上筒体と下筒体とを当接させた状態で連結する場合、上筒体と下筒体とを回転不能な状態で連結することができるため、内筒体が緩むのを確実に防止することができる。また、上筒体と下筒体とを離隔させた状態で連結する場合、上筒体と下筒体とを離隔させて連結できるため、内筒体の高さ調整を行うときにその状態で上筒体を回転させれば下筒体も同時に昇降させることができる。そのため、内筒体の高さ調整の後、連結部材を解除して上筒体を締め込むだけで内筒体を容易に固定することができる。
【0033】
請求項3および4発明では、連結部材の構成が簡単であり、上筒体と下筒体とを簡単に連結し、または連結を解除することができ、作業性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地下構造物用筐体の第1実施例を示し、地下構造物用筐体を斜め上方から見た分解斜視図である。
【図2】図1に示す地下構造物用筐体を組み立てた状態における斜め上方から見た組立断面図である。
【図3】図2に示す外筒体のねじ部と内筒体を構成する上筒体および下筒体の各ねじ部とのダブルナットの効果の説明図である。
【図4】本発明に係る地下構造物用筐体の第2実施例を示し、地下構造物用筐体を斜め上方から見た組立断面図である。
【図5】図4に示す連結部材の拡大図を示し、図5(a)は、上筒体と下筒体とが当接した状態における連結状態を示し、図5(b)は、上筒体と下筒体とが離隔した状態における連結状態を示す説明図である。
【図6】本発明に係る地下構造物用筐体の第3実施例を示し、地下構造物用筐体を斜め上方から見た組立断面図である。
【図7】図6に示す連結部材の拡大図である。
【図8】図7に示す連結部材の矢線A―Aに沿う断面図である。
【符号の説明】
1 地下構造物用筐体
2 外筒体
2a 周壁
2d 雌ねじ部
3 内筒体
4 上筒体
4a 周壁
4d 雄ねじ部
4i スリット
4j 係合溝
5 下筒体
5a 周壁
5d 雄ねじ部
5e 凸部
5f、5h 凹部
6、10 連結部材
7 係合ピン
8 係合部
11 係合板

Claims (4)

  1. 内周面に雌ねじ部を形成した外筒体と、前記外筒体内に装着され前記雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部を外周面に形成した内筒体とを備えた地下構造物用筐体において、
    前記内筒体は、上筒体と下筒体とからなり、前記雄ねじ部は前記上筒体と下筒体の各外周面に形成されていることを特徴とする地下構造物用筐体。
  2. 前記上筒体と下筒体には、上筒体の下端面と下筒体の上端面とを当接または離隔させた状態でこれら両者を連結可能な連結部材が設けられている請求項1に記載の地下構造物用筐体。
  3. 前記連結部材は、
    前記下筒体の内周面に周方向に沿って凹部と凸部とが交互に設けられた係合部と、
    上部が前記上筒体内面に突設された支持部に上下方向に回動自在に軸支され、軸部が前記凹部に係合可能な係合ピンと
    からなる請求項2に記載の地下構造物用筐体。
  4. 前記連結部材は、
    前記下筒体の上端面に周方向に沿って設けられた複数の凹部と、
    前記上筒体の周壁内に上下方向に沿い下端に開口して設けられたスリット内に上下動自在に収納され下端部が前記スリットの下端から突出可能とされ、前記下端部が前記凹部に係合可能な係合板と
    からなる請求項2に記載の地下構造物用筐体。
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