JPS6243962Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は帯状連続包材巻取品に関する。

一般に２つの帯状連続包材の接続はヒートシー
ル、又は粘着テープによる接続によつて行なわれ
ている。

ヒートシールによる接続方法は接続すべき包材
の両面がヒートシール性を有する場合に採用さ
れ、接続すべき包材の端部同志を重ね合せ、ヒー
トシールが行なわれる。

次に粘着テープを用いる接続方法は接続すべき
両包材の端部の絵柄同志を合わせるために両端部
を重ね切りし、両端部の先端部をつき合わせ、粘
着テープを接続する方法や、両包材の端部を重
ね、片側又は両側に粘着テープを貼着して包材同
志を接続する方法によつて行なわれている。

しかし、ヒートシールによる接続方法は接続す
べき包材が両面ヒートシール可能である場合に限
られ、一方、粘着テープを用いる接続方法は部分
的に２枚重ねたり、搬送がしにくく、又、無菌包
材を供給する場合においては粘着テープの殺菌が
必要であり、包材仕様、包材用途の如何によつて
はこれらの方法を適用することができない。

本考案者は上記の点に鑑みて、包材同志の接続
が容易であり、又、接続部分が搬送に支障をきた
すことがなく、且つ、包材が無菌包材である場合
においても適用可能な帯状連続包材巻取品を開発
すべく研究の結果、帯状連続包材の巻終り端部に
少なくとも片面がヒートシール性を有するつなぎ
用フイルムが予め取付けられた巻取品を用いれ
ば、包材同志の接続をヒートシールによつて容易
に行なうことができ、又、２枚重ねによる搬送不
良を生ぜしめることがなく、又、無菌包材の供給
の場合においてもつなぎ用フイルムを予め取付け
た状態で殺菌し、巻取る過程でつなぎ用フイルム
自体も殺菌がなされるので、接続過程であらため
てつなぎ用フイルムを殺菌処理する必要性がない
ことを知見し、かかる知見にもとづいて、本考案
を完成したものである。

即ち、本考案の要旨は片面にヒートシール層を
有する帯状連続包材の巻取品において、その帯状
連続包材の巻終り端部に少なくとも片面がヒート
シール性を有するつなぎ用フイルムが取付けられ
ていることを特徴とする帯状連続包材巻取品であ
る。

以下、本考案につき、図面を参照しながら、詳
細に説明する。

第１図は本考案の帯状連続包材巻取品４を示
す。片面にヒートシール層を有する帯状連続包
材、例えば二軸延伸ポリエステル（12μ）／アル
ミニウム箔（30μ）／ポリエチレン（80μ）の層
構成の複合包材１の巻終り端部２にヒートシール
性を有するつなぎ用フイルム、例えばポリエチレ
ンフイルム（30μ）３がつなぎ用フイルム３の一
端部が巻終り端部２に熱接着されて取付けられて
いる。

而して本考案において、つなぎ用フイルム３の
連続帯状包材１の長手方向の長さはつなぎに必要
な最小長さを有すれば良いが連続帯状包材１を巻
出し、製袋充填機に通すのに便利なように長く形
成しても良い。

次に本考案において、帯状連続包材の巻始め端
部にもつなぎ用フイルムを取付けても良いもので
ある。その場合、巻芯につなぎ用フイルムを介し
て固定されるので巻始め端部より帯状連続フイル
ムを利用できるので経済的である。

以上、詳記した通り、本考案の帯状連続包材巻
取品によれば包材同志の接続をヒートシールによ
つて容易に行なうことができ、又、２枚重ねによ
る搬送不良を生ぜしめることがなく、又、無菌包
材の供給の場合においてもつなぎ用フイルムを予
め取付けた状態で殺菌し、巻取る過程でつなぎ用
フイルム自体も殺菌がなされるので、接続過程で
あらためてつなぎ用フイルムを殺菌処理する必要
性がないので無菌包材の供給に有効に活用し得る
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の帯状連続包材巻取品の側面図
である。 １…帯状連続包材、２…巻終り端部、３…つな
ぎ用フイルム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 片面にヒートシール層を有する帯状連続包材の
   巻取品において、その帯状連続包材の巻終り端部
   に少なくとも片面がヒートシール性を有するつな
   ぎ用フイルムが取付けられていることを特徴とす
   る帯状連続包材巻取品。