JP2620826B2 - 線材コイル自動梱包方法および線材コイル梱包シート巻き付け装置 - Google Patents

線材コイル自動梱包方法および線材コイル梱包シート巻き付け装置

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JP2620826B2
JP2620826B2 JP3178520A JP17852091A JP2620826B2 JP 2620826 B2 JP2620826 B2 JP 2620826B2 JP 3178520 A JP3178520 A JP 3178520A JP 17852091 A JP17852091 A JP 17852091A JP 2620826 B2 JP2620826 B2 JP 2620826B2
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sheet
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packing
wire
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明宏 大川
哲夫 田辺
真人 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は線材コイル自動梱包方法
および線材コイル梱包シート巻き付け装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】コイル状に巻き取られた線材は、熱間圧
延そのままの状態で輸送されていたが、近年、製品の高
級化指向により輸送中の表面疵や錆等が問題視されるよ
うになり、梱包が必要になってきた。コイル状に巻き取
られた線材コイルの梱包方法としては、特公昭62−1
8427号公報に開示されているように、矩形の合成繊
維布をファスナーと紐を利用して線材コイル表面に固定
することにより線材コイルの外表面および端面を被覆す
る方法が知られている。
【0003】また、装置としては特開昭52−9038
2号公報に開示されている帯状包装材料(包帯)をゲー
トル巻状に巻き付けて包装する装置や、実開平2−10
8807号公報に開示されているように、開袋機により
開袋された袋状の梱包資材内にコイルを挿入して線材コ
イルの表面および端面を被覆する装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特公昭62−1842
7号公報に開示された方法では、梱包前に線材コイルの
寸法に合わせた合成繊維布を用意しなければならず、こ
の布をファスナーと紐またはロープにて線材コイルに被
覆するものであるから、人手による作業とならざるを得
ず、被覆そのものも強固なものとは言い難く、また線材
コイル内周面の被覆はできないといった問題があった。
また、特開昭52−90382号公報に開示された装置
では、帯状包装材料(包帯)により線材コイル内外表面
および端面の緩衝の役割を果たすものの輸送中の雨水侵
入等の防湿、錆防止の観点からすると帯状包装資材の継
ぎ目のシールが完全となり得ず、問題があった。
【0005】実開平2−108807号公報に開示され
ている装置では、梱包前に線材コイル寸法に合わせた袋
状の梱包資材を準備しなければならず、また開袋した資
材のなかに線材コイルを挿入する必要上から、資材を線
材コイル径よりも大きくしなければならず、資材コスト
が増加し、梱包風袋も強固とならず、かつ線材コイルの
挿入ハンドリング機構が必要となり、装置が複雑化し、
設備費が増加するという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来技術
の問題点を有利に解決するものであって、その要旨とす
るところは下記のとおりである。 (1)一対のクレードルロール5上に線材コイル1を載
置して、該線材コイルの長軸方向端部の両側に配置され
た前後進可能なシート装着台車9に線材コイルの長軸方
向の幅より広い幅寸法を有する梱包用シートSを供給
し、該シート装着台車9に設置された梱包用シート成形
部材7をクレードルロール5と共に回転させて線材コイ
ル1を梱包用シートSによりコイル周方向に包み込むこ
とにより線材コイル1の長軸方向両端部に円筒状のシー
ト余り部を形成し、その後、線材コイル1をクレードル
ロール5に載置したまま側方へ移動して、線材コイル1
の長軸方向端部の両側に配置されており、かつ一斉に開
閉できる多数のスイングバー16とシート固定装置17
を有する梱包台車10にて前記シート余り部を放射状に
絞り込むと共に線材コイル1の軸中空部に押し込み、内
周面へ固定して線材コイル1を梱包することを特徴とす
る線材コイル自動梱包方法。
【0007】(2)線材コイル1を載置して、その長軸
の周りに回転させるための一対のクレードルロール5を
配設したコイル台車2と、コイル台車2の前方に配置さ
れており、かつ線材コイル1の長軸方向の幅よりも広幅
の梱包用シートSを線材コイル1に対し搬送するシート
供給装置3と、線材コイル1の周方向への梱包用シート
Sの包み込み後端部に接合部材を付加する接合部材付加
装置4と、コイル台車2上の線材コイル1の両端面側に
それぞれ配設した前後進可能なシート装着台車9とから
なり、該シート装着台車9上にはクレードルロール5と
同期回転しつつ線材コイル1に梱包用シートSをその周
方向に包み込むと共に線材コイル1の長軸方向両端部に
円筒状余り部を形成する梱包用シート成形部材7と、梱
包用シートSの前端部を把持する回転用シート把持部材
13と、シート接合材圧着装置8を具備させたことを特
徴とする線材コイル梱包シート巻き付け装置。
【0008】以下、図面に基づいて本発明を説明する。
図1は本発明を例示する全体平面図、図2はその側面
図、図3は要部正面図である。
【0009】本発明装置は、図1〜図3に示すように、
線材コイル1を載置したまま回転させることが可能な一
対のクレードルロール5とその駆動装置5Aを有するコ
イル台車2を線材コイル1の軸方向(幅W方向)と直交
する側方へ移動可能に設置し、コイル台車2を挟んで線
材コイル軸方向両側に前後進可能にシート装着台車9を
配置し、コイル台車2の移動範囲内でコイル台車2を挟
んでその両側にシート装着台車9とは別に前後進可能に
梱包台車10を配置し、シート装着台車9の前面、即ち
コイル台車2が元の位置にある際に、その前面となる位
置にシート供給装置3を配置して構成したものである。
【0010】2台のシート装着台車9は、それぞれシー
ト両側余り部を線材コイル1の外周に近似した円筒形に
成形する取替可能なシート成形部材7とシート前端部を
把持して旋回する旋回装置15とシート端部に圧着部材
を圧着するシート圧着装置8とを有する。梱包用シート
成形部材7には長手方向に切り欠き部があり、その部分
にシート装着台車9を介して複数の回転用シート把持部
材13が配列されている。また、回転用シート把持部材
13にはシートを把持後に長手方向にわずかに移動させ
てシートの弛みをなくすための張力付加機構(図示せ
ず)が設けられている。シート成形部材7は、線材コイ
ルの外径に合わせて拡縮可能である。また2台設けたそ
れぞれの梱包台車10は、その前面に一斉に開閉できる
多数のスイングバー16とシート固定装置17を有する
が、これらは本発明者等が先に特願平2−157760
号にて提案した線材コイル梱包用シート折り込み装置を
そのまま使用できる。
【0011】シート供給装置3は、コイル台車2が元の
位置にあるとき、その前面となる位置に設置されてお
り、シートSの前端部を把持部材11により把持して前
方(図3右方)へ搬送するシート搬送装置14と、搬送
されたシートSの前端部を把持部材12により把持し
て、旋回装置15へ引き渡す引き渡し装置18を有す
る。4は、シートSの後端部へ接合部材を付加する接合
部材付加装置である。
【0012】梱包用シートSは、緩衝用の布と防湿用の
ラミネート紙の2種の材料を重ね合わせており、線材コ
イル1に巻き付けた時にラミネート紙が表面になるよう
に準備されている。この梱包用シートSをシート供給装
置3に設けたシート搬送装置14の搬送用把持部材11
でシート供給装置3の線材コイル1より端部下側に設け
られた受け渡し用把持部材12の位置まで搬送する。次
把持部材12がシートを水平状態で把持した時点で搬
送用把持部材11が離れ、把持部材12が梱包用シート
成形部材7に設けられた回転用把持部材13の位置まで
回転移動し、梱包用シートSの先端を受け渡す。梱包用
シート先端を回転用把持部材13が把持した時点で、受
け渡し用把持部材12は解放され、初期待機位置に復帰
する。
【0013】回転用把持部材13梱包用シートSを把
持後、シート装着台車9のシート成形部材7内の張力付
加機構がわずかに線材コイル1の幅外側方向に移動し、
シートの弛みを修正する。次に、クレードルロール5を
回転させることにより線材コイル1が回転し、この線材
コイル1の回転速度に同期して回転する梱包用シート成
形部材7および回転用把持部材13により梱包用シート
Sが線材コイル1とクレードルロール5との間に挟み込
まれ、線材コイル1に巻き付けられる。
【0014】この間、梱包用シートSの後端部を検出
し、線材コイル1ならびに梱包用シート成形部材7の回
転を停止し、接合部材付加装置4により梱包用シート後
端部に、例えば接着テープのような接合材が取り付けら
れる。その後さらに、クレードルロール5、梱包用シー
ト成形部材7を回転させ、線材コイル1が1回転した
後、両端の梱包用シート成形部材7に位置する梱包用シ
ートSの始終端を事前に取り付けられた接合材により接
合するために、圧着装置8が、梱包用シート成形部材
に押し付けられる。このとき、線材コイル1の部分につ
いては、クレードルロール5で回転する際の線材コイル
自重により始終端の接合部が圧着されるので、改めて圧
着する必要はない。
【0015】巻き付け終了後、線材コイル1の両端に位
置する梱包用シート成形部材7は、回転用把持部材13
を解放し、当該部材に設置されたシート装着台車9によ
り線材コイル1の幅方向に移動し退避させる。梱包用シ
ートSを巻き付けられた状態の線材コイル1は、クレー
ドルロール5に載置されたまま移動され、両端のシート
はみ出し部をコイル両端に配設された放射状スイングバ
ー機構16によりコイル円周方向に集束し、コイル内径
部へ押し込み、線材コイルの内、外表面および端面を梱
包する。なお、シート固定装置17は梱包風袋を向上す
るもので、使用してもしなくても梱包機能上はどちらで
もよい。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば線材
コイルをシートで被覆する作業を自動化することがで
き、省力化の面で有利であるばかりでなく、作業の安全
にもつながり、さらには線材コイルの外周、端面、内周
のすべての被覆が行えるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の概要を例示する平面図である。
【図2】本発明装置の側面図である。
【図3】本発明装置の要部正面図である。
【符号の説明】
1 線材コイル 2 コイル台車 3 シート供給装置 4 接合部材付加装置 5 クレードルロール 7 梱包用シート成形部材 8 シート接合材圧着装置 9 シート装着台車 10 梱包台車 11 搬送用シート把持部材 12 受け渡し用シート把持部材 13 回転用シート把持部材 14 シート搬送装置 15 旋回装置 16 スイングバー 17 シート固定装置 18 引き渡し装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のクレードルロール5上に線材コイ
    ル1を載置して、該線材コイルの長軸方向端部の両側に
    配置された前後進可能なシート装着台車9に線材コイル
    の長軸方向の幅より広い幅寸法を有する梱包用シートS
    を供給し、該シート装着台車9に設置された梱包用シー
    ト成形部材7をクレードルロール5と共に回転させて線
    材コイル1を梱包用シートSによりコイル周方向に包み
    込むことにより線材コイル1の長軸方向両端部に円筒状
    のシート余り部を形成し、その後、線材コイル1をクレ
    ードルロール5に載置したまま側方へ移動して、線材コ
    イル1の長軸方向端部の両側に配置されており、かつ一
    斉に開閉できる多数のスイングバー16とシート固定装
    置17を有する梱包台車10にて前記シート余り部を放
    射状に絞り込むと共に線材コイル1の軸中空部に押し込
    み、内周面へ固定して線材コイル1を梱包することを特
    徴とする線材コイル自動梱包方法。
  2. 【請求項2】 線材コイル1を載置して、その長軸の周
    りに回転させるための一対のクレードルロール5を配設
    したコイル台車2と、コイル台車2の前方に配置されて
    おり、かつ線材コイル1の長軸方向の幅よりも広幅の梱
    包用シートSを線材コイル1に対し搬送するシート供給
    装置3と、線材コイル1の周方向への梱包用シートSの
    包み込み後端部に接合部材を付加する接合部材付加装置
    4と、コイル台車2上の線材コイル1の両端面側にそれ
    ぞれ配設した前後進可能なシート装着台車9とからな
    り、該シート装着台車9上にはクレードルロール5と同
    期回転しつつ線材コイル1に梱包用シートSをその周方
    向に包み込むと共に線材コイル1の長軸方向両端部に円
    筒状余り部を形成する梱包用シート成形部材7と、梱包
    用シートSの前端部を把持する回転用シート把持部材1
    3と、シート接合材圧着装置8を具備させたことを特徴
    とする線材コイル梱包シート巻き付け装置。
JP3178520A 1991-07-18 1991-07-18 線材コイル自動梱包方法および線材コイル梱包シート巻き付け装置 Expired - Lifetime JP2620826B2 (ja)

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JPH02108807U (ja) * 1989-02-16 1990-08-29

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Effective date: 19960611

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Effective date: 19961203