JPS6243910B2 - - Google Patents

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JPS6243910B2
JPS6243910B2 JP8321777A JP8321777A JPS6243910B2 JP S6243910 B2 JPS6243910 B2 JP S6243910B2 JP 8321777 A JP8321777 A JP 8321777A JP 8321777 A JP8321777 A JP 8321777A JP S6243910 B2 JPS6243910 B2 JP S6243910B2
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JP
Japan
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rotor
gear
planetary gear
bicycle
sun gear
Prior art date
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JP8321777A
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English (en)
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JPS5418551A (en
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Tatsuo Okazaki
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、内歯歯車に回転子に軸支した遊星
歯車を噛合し、該遊星歯車に太陽歯車を噛合させ
た遊星歯車機構を具備する自転車の伝動装置に関
するものである。
こゝで採用されているような遊星歯車機構付の
自転車の伝動装置としては、実公昭28−5710号公
報所載のものが知られているが、高速と低速との
設定しかできない上、走行中に切換えると、構造
上、無理な負担がかゝり、衝撃による損傷、操作
ミスなどが起り実用性に欠ける。
また、遊星歯車機構をポンプ構造と組み合わせ
て、変速比コントロールするものが知られている
が(実公昭18−9141号公報参照)、この構成にお
ける最大の欠陥は、高速性能を得る時点で、遊星
歯車の自転・公転が最大となり、ギヤ音が烈し
く、伝動効率が低いという点である。とくに、自
転車など、高速状態での走行頻度が一番高いもの
では、ここでの伝動効率が100%に近い方がよい
わけで、この無段変速の構成をそのまま自転車の
伝動装置に採用することは、実用性の上で具合が
わるい。
そこで、本発明は、高速状態で、最も伝動効率
のよい伝動性を発揮し、しかも、入力回転速度に
比例して増速性(加速比を上げる)を無段階に変
更して行ける自転車の伝動装置を提供しようとす
るものである。
この目的のため、本発明は、内歯歯車に、回転
方向にポンプ室を仕切るように構成した回転ポン
プ素子を連結すると共に、回転子内部にポンプ室
およびその吐出側と流入側とを連通する循環流路
を形成し、上記循環流路に、所望の開度を保つオ
リフイスを設け、上記回転子と太陽歯車とを入出
力部とすることを特徴とするものである。
以下、この発明を図示の実施例にもとづいて具
体的に説明する。図において、符号1は自転車の
後車輪2に一体的に装備された回転子で、該回転
子1には、複数個、例えば三個の遊星歯車3が軸
4によつて軸支されている。上記遊星歯車3には
内歯歯車5が噛合されている。また回転子1は二
つのブロツク1a,1bより構成され、該ブロツ
ク1a,1bはボルト6で互いに連着され、上記
軸4を両持ちしている。上記遊星歯車3に噛合す
る太陽歯車7は固定軸8に対して回転自在に支承
されており、また長いボス部7aを具備してい
る。上記ボス部7aの一端には一方向クラツチ9
を介して、自転車の従動側スプロケツトホイール
10が嵌装されている。また、上記後車輪2に
は、四枚のジスク形ブロツク11a,11b,1
1cおよび11dよりなるハウジング11が装着
されており、上記ブロツク11aを貫通してハウ
ジング11内に延びる内歯歯車5のボス部5aに
は回転ポンプ素子12が装着されている。上記回
転ポンプ素子12は、太陽歯車7と同軸心の円盤
状回転体13に放射方向に向けてスライド溝14
を複数個、例えば12個形成し、該スライド溝14
内にスプリング15によつて遠心方向に弾持され
たベーン16を摺動自在に嵌挿したもので、該回
転ポンプ素子12を収容するポンプ室17はブロ
ツク11a,11c間においてブロツク11b内
に形成されている。このポンプ室17は長円形を
なし、互いに四等分角で、通口18を備え、該通
口18を介して、ブロツク11cおよび11dの
間に形成された油室19に連通している。上記ポ
ンプ室17を経由して互いに連通されない油室相
互は、オリイフイス20を介して互いに連通さ
れ、全体として、ハウジング11内に循環流路を
形成している。そして、この循環流路には制御オ
イルが充填されている。
該オリイフイス20は、回転ポンプ素子12の
回転の軸線に平行な方向に延びる制御室20aを
上記ブロツク11c内に形成し、該制御室20a
に対して上記油室19を連通する通口20bを備
えると共に、上記制御室20a内に軸方向移動で
きる筒状制御素子20cを嵌挿し、該制御素子2
0cに環状通路20dを形成し、かつ頭部20e
をブロツク11dを貫通して外方に突出させ、こ
の頭部20eをブロツク11dに調節可能に螺装
したものである。
また、ボス部7aの端にはブレーキドラム21
が固着してあり、これにはブレーキバンド22が
巻回してあり、該ブレーキバンド22を緊張した
り、弛めたりするブレーキ制御素子(図示せず)
が用意されている。
このような構成では、スプロケツトホイール1
0が足踏みペタルの回転操作で回転される時、一
方向クラツチ9を介して回転力が太陽歯車7に伝
達される。そこで、遊星歯車3は内歯歯車5に対
して自転するのであるが、この時の自転は内歯歯
車5を介して回転ポンプ素子12に伝達され、該
ポンプ素子12の回転ポンプ作用がなされ、一方
の油室19から通口18を介してポンプ室17
へ、更にポンプ室17から他方の通口18を介し
て油室19へと制御オイルを流通させる。この時
のオリイフイス20の流通抵抗は、その通路20
dと通口20bとの相対位置によつて設定される
流通断面で定まる。このため、制御素子20cの
螺込み量の調整をあらかじめ、充分に行つて置く
必要がある。太陽歯車7に加えられた入力は、回
転ポンプ素子12(すなわち内歯歯車5)を旋回
する出力と、回転子1(すなわち車輪2)を旋回
させるための出力とに分配されるわけで、スター
ト時には回転子1にかゝる走行抵抗は大きいか
ら、これを旋回するよりも遊星歯車3を自転する
方に出力が費やされるが、遊星歯車3の自転が大
きくなれば、オリイフイス20に流れる単位時間
当りの流量が増し、その流通抵抗が増大されるの
であるから、これが回転子1を旋回する初動抵抗
とバランスするところで、遊星歯車3の公転と内
歯歯車5の回転との割合いが定まる。油室19、
ポンプ室17など、循環流路が制御オイルで満さ
れているため、理想的にはペタルを踏んだ瞬間
に、この割合で遊星歯車3が自転し(回転ポンプ
素子12にはオリイフイス20の流通抵抗が直ち
に加わるから)、回転子1が回転する。遊星歯車
3の自転が大きければ、太陽歯車7の一回転に対
する回転子1の回転量は小さくなり、こゝに大き
な減速比が得られる。
自転車に慣性力が加わつて、車輪2にかゝる走
行抵抗力が減少し、一方、足踏みペタルに加わる
入力が同じであれば、遊星歯車3の自転は減少
し、太陽歯車7に対する回転子1の減速比は小さ
くなり、回転子1は増速される。これは内歯歯車
5に加わる抵抗がポンプ素子12に加わる流通抵
抗であつて、その回転数に比例しているのに対
し、車輪2に加わる走行抵抗は加速度に比例して
いるからで、要するに太陽歯車7の入力は、前述
のようにポンプ素子12に働く流通抵抗と回転子
1に加わる走行抵抗のバランスするところで分配
されるからである。
内歯歯車5の回転に対して回転子1の回転が近
づいて行くに従つて、この伝動装置における自動
変速は高変速比側に定着する。すなわち理想値で
は内歯歯車5と回転子1との回転比は1:1に近
づく。これ以上の加速を必要とする時には、足踏
みペタルの踏み込みを早くして、太陽歯車7の回
転速度の絶対値を上げなければならない。この点
は、従来の自転車の伝動系と何等相違しない。
なお、ペタルの踏み込みをやめても、一方向ク
ラツチ9が従動側スプロケツトホイール10と太
陽歯車7との間に介在されているので、太陽歯車
7から上記スプロケツトホイール10には回転が
伝わらない。しかも、この状態で慣性走行を行つ
ている時、太陽歯車7は回転子1に追従して旋回
しようとする。これには遊星歯車3を自転させる
には流通抵抗が加わるからで、負荷のない太陽歯
車7は自づから旋回するようになる。このため、
次の段階でペタルを踏み込みをした場合、通常の
自転車の伝動系と同じ感触で直ちに動力伝達がな
される。しかも、加速のための入力は、前述のよ
うに遊星歯車3の自転と回転子1の加速とに分配
されるので、低変速比側から再び加速されるか
ら、足踏みの時、ペタルに強い抵抗が感じられな
い。
また、慣性走行の時、ブレーキ制御素子を操作
して、ブレーキバンド22を緊張すると、ブレー
キドラム21に摩擦接触して、太陽歯車7の回転
が停止されるので、回転子1の回転により、遊星
歯車3は公転、自転し、回転ポンプ素子12を働
かせる。しかして、オリイフイス20の流通抵抗
が増大し、回転子1を停止させるように働き、あ
たかもエンジンブレーキのような制動効果を発揮
する。
なお、この実施例では、回転ポンプ素子として
ベーン式のポンプ構造を採用したが、トロコイド
ローターやサイクロイドギヤポンプの構造を採用
してもよいこと勿論である。
また、上記実施例では、ポンプ作用の時の流通
抵抗にオリフイスを用いたが、その開度が全閉か
ら全開まで調節できる絞り弁機構を用いてもよ
い。この場合、絞り弁機構を、走行状態におい
て、外部から随時、開度調節できるように構成し
てもよい。これによつて流通抵抗がかわり、これ
による減速比調節も達成できる。このことは、本
発明の技術的範囲に属するものである。
この発明は、以上詳述したように、遊星歯車機
構の全てが回転部分であり、その回転部分に、そ
れ自体が回転される状態でポンプ構造を組込んだ
ので、最大速度比を得る時に、最高の伝動効率を
得ることができ、しかも、入力側の回転速度を上
げるほど、増速性(加速比が上がる)を向上で
き、自転車の走行性に最適な性能を発揮できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す縦断側面
図、第2図は第1図のA―A線矢視図、第3図は
第1図のB―B線矢視図、第4図は第1図のC―
C線矢視図、第5図は自転車の走行状態における
回転子、遊星歯車、太陽歯車の速度関係を示した
グラフである。 1…回転子、3…遊星歯車、4…軸、5…内歯
歯車、7…太陽歯車、12…回転ポンプ素子、1
3…回転体、14…スライド溝、15…スプリン
グ、16…ベーン、17…ポンプ室、18…通
口、19…油室、20…オリイフイス、20b…
通口、20c…制御素子、20d…環状通路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 内歯歯車に回転子に軸支した遊星歯車を噛合
    し、該遊星歯車に太陽歯車を噛合させた遊星歯車
    機構を具備するものにおいて、上記内歯歯車に、
    回転方向にポンプ室を仕切るように構成した回転
    ポンプ素子を連結すると共に、回転子内部にポン
    プ室およびその吐出側と流入側とを連通する循環
    流路を形成し、上記循環流路に、所望の開度を保
    つオリフイスを設け、上記回転子と太陽歯車とを
    入出力部とすることを特徴とする自転車の伝動装
    置。
JP8321777A 1977-07-12 1977-07-12 Transmission device of bicycle Granted JPS5418551A (en)

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JP8321777A JPS5418551A (en) 1977-07-12 1977-07-12 Transmission device of bicycle

Applications Claiming Priority (1)

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JP8321777A JPS5418551A (en) 1977-07-12 1977-07-12 Transmission device of bicycle

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Publication Number Publication Date
JPS5418551A JPS5418551A (en) 1979-02-10
JPS6243910B2 true JPS6243910B2 (ja) 1987-09-17

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ID=13796137

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JP (1) JPS5418551A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0642256Y2 (ja) * 1988-07-19 1994-11-02 スズキ株式会社 操作レバーの支持構造
JPH08796U (ja) * 1995-10-02 1996-05-17 スズキ株式会社 操作レバーの支持構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0642256Y2 (ja) * 1988-07-19 1994-11-02 スズキ株式会社 操作レバーの支持構造
JPH08796U (ja) * 1995-10-02 1996-05-17 スズキ株式会社 操作レバーの支持構造

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JPS5418551A (en) 1979-02-10

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