JPS6243110Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は玄関、窓等に用いられる建具、詳しく
は框組体内に竪中骨と中棧とを取付けて複数の方
形枠を形成し、各方形枠に額縁を介してガラス、
パネル板等のパネルを取付けた建具に関するもの
である。

従来、この種の建具においてはパネル交換作業
時に額縁を一部取外さねばならず面倒である。

そこで、実開昭56−70086号公報に示すよう
に、框組体を構成する内框に一側開口部と他側開
口部とを形成し、一側開口部に額縁を取付けると
共に、他側開口部にパネルを取付け、額縁とパネ
ルとの間にパネル押えを圧着した建具が提案され
ている。

この建具であると、パネル交換時に上方の横内
框を取外しすれば良いのでパネル交換作業が簡単
となる。

しかし、前述した建具であると次の不具合を有
する。

室内側からパネルとなるガラスを透して額縁
の裏側が見えるので、外観上好ましくない。

框組体を組立てた状態でパネル取換えできな
いので、パネル取換え作業時には建具を取付枠
より外さなければならず、その作業が面倒であ
る。

外框に内框を嵌め込み連結して框組体を構成
する框を構成しているので、外、内框の加工誤
差によつて嵌め込み部分に隙間が生じ外框と内
框とがガタツキ易く框組体の強度が弱くなり、
しいてはパネルの取付が不確実となる。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであ
り、その目的は框組体を組立てた状態で簡単に
パネルを取換えできると共に、室内側から額縁
の裏側が見えず外観上好ましく、さらには框組
体内にパネルを確実に取付けできるようにした
建具を提供することである。

以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

第１図は玄関引戸の正面図であり、上枠１、下
枠２、左右竪枠３，３より方形状となつた取付枠
Ａ内には室内側引戸Ｂと室内側引戸Ｃとが引き違
いに取付けてある。

前記室内、外側引戸Ｂ，Ｃは、上框４、下框
５、左右竪框６，６により方形状となつた框組体
Ｄ内に複数の竪中骨７と中棧８とが取付けられて
複数の方形枠Ｅを形成し、各方形枠Ｅ内にパネル
となるガラスＦが額縁ユニツトＧを介してそれぞ
れ取付けてある。

第２図は第１図の横断面図、第３図は第１図の
縦断面図であり、第２図、第３図を参照して室外
側引戸Ｃの構造を説明する。

上框４は内、外壁４ａ，４ｂと両側壁４ｃ，４
ｃとにより中空形状となり、内壁４ａの一側には
額縁本体取付凹部１０が形成され、他側には上押
え片１１が一体形成されている。

中棧８は上下壁８ａ，８ｂと両側壁８ｃ，８ｃ
とにより中空形状となり、上壁８ａの一側には額
縁本体取付凹部１２が形成され、他側には下押え
片１３が一体形成してある。

左右竪框６，６は内、外壁６ａ，６ｂと両側壁
６ｃ，６ｃとにより中空形状となり、内壁６ａの
両側には両側内向片２０，２１が両側壁６ｃ，６
と連続して形成されかつ両側方向中間部には内向
突起２２が形成されて内向突起２２を境として一
側に額縁本体取付凹部２３を、他側に左右押縁取
付凹部２４をそれぞれ形成していると共に、左右
押縁取付凹部２４には係止片２５が一体形成して
ある。

竪中骨７は左右壁７ａ，７ａと両側壁７ｂ，７
ｂとにより中空形状となり、左右壁７ａの両側に
は両側内向片３０，３１が両側壁７ｂと連続して
形成かつ両側方向中間部には内向突起３２が形成
されて内向突起３２を境として一側に額縁本体取
付凹部３３を、他側に左右押縁取付凹部３４がそ
れぞれ形成していると共に、左右押縁取付凹部３
４には係止片３５が一体形成してある。

前記額縁ユニツトＧは額縁本体と押縁とにより
成り、額縁本体は上下額縁本体４０，４１と左右
額縁本体４２，４３とを方形状に枠組み連結した
ものであり、押縁は上下押え片１１，１３と左右
押縁１４，１５から成り、上下押縁１１，１３は
前述のように上框４及び中棧８に一体形成してあ
る。

そして、前記左右押縁１４，１５は前記左右押
縁取付凹部２４，２４に一体形成された係止片２
５，３５に係止されて外れ止めされる。

しかして、室外側引戸Ｃを組立るには、まず上
框４を外した状態で框組体Ｄを組立てると共に、
竪中骨７、中棧８を取付けて方形枠Ｅを形成す
る。

そして、上下額縁本体４０，４１及び左右額縁
本体４２，４３をそれぞれ方形状に枠組み連結す
ると共に、前記額縁本体取付凹部１２，２３，３
３にそれぞれ嵌め込み、しかる後上框４を取付け
て額縁本体を備えた框組体を組立てる。

各方形枠Ｅの室内側からパネルＦを挿入して受
けブロツク５０上に乗せるとともに各額縁本体４
０，４１，４２，４３の凹溝４０ａ，４１ａ，４
２ａ，４３ａに取付けたガスケツト５１に押しつ
ける。

この時、方形枠Ｅの開口寸法はパネルＦの寸法
よりも大きくなつているので、パネルＦを容易に
挿入できる。

左右押縁取付凹部２４，３４に左右押縁１４，
１５をそれぞれ取付け、上下押え片１１，１３及
び左右押縁１４，１５とパネルＦとの間にガスケ
ツト５２をそれぞれ圧着する。

なお、左右押縁１４，１５は係止片２５，３５
に係止されて外れ止めされる。

ここで、上下押え片１１，１３と左右押縁１
４，１５は各額縁本体４０，４１，４２，４３と
略同一長さとなつているので、額縁本体の裏面を
押縁で覆うことができ、室内側からパネルとなる
ガラスを透して額縁本体の裏面が見えなくなり、
外観上好ましい。

また、パネルＦを取外しする場合には左右押縁
１４，１５を取外しすれば良く、框組体を組立て
た状態でパネルＦを簡単に交換できる。

また、額縁本体及び押縁は方形枠を構成する框
（つまり、上框４、左右竪框６、竪中骨７、中棧
８）に形成した額縁本体取付凹部及び押縁取付凹
部にそれぞれ嵌め込み取付けられているのでガタ
つくことがないので、パネルＦもガタつくことが
なくて框組体内にパネルを確実に取付けできる。

本考案は以上の様になり、方形枠Ｅの一側に四
周連続して形成した額縁本体取付凹部２３，３
３，１０，１２に額縁本体を嵌め込んで取付けた
ので、その額縁本体を方形枠Ｅに強固に取付けで
きると共に、この額縁本体の他側面にパネルＦの
一側面をガスケツト５１を介して押しつけ、方形
枠の他側に設けた上下押え片１１，１３と左右押
縁１４，１５とパネルＦの他側面との間にガスケ
ツト５２を圧着してパネルＦを方形枠Ｅに取付け
たので、パネルＦを方形枠Ｅに確実、強固に取付
けできる。

また、左右押縁１４，１５を取り外しすること
でパネルＦを取り外したり、取り付けたりできる
ので、方形枠Ｆを組立てたままの状態でパネルＦ
を簡単に交換できる。

また、上下押え片１１，１３及び左右押縁１
４，１５と額縁本体とは略同一長さとなつている
から、額縁本体の裏面（他側面）を押縁で覆つて
見えないようにできるので外観上好ましい。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１
図は玄関引戸の正面図、第２図は第１図の横断面
図、第３図は第１図の縦断面図である。 Ｄは框組体、Ｅは方形枠、Ｆはパネル、Ｇは額
縁ユニツト、１４，１５は押縁、２３，３３は額
縁本体取付凹部、２４，３４は押縁取付凹部、２
５，３５は突起、４０，４１，４２，４３は額縁
本体、５２はガスケツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 框組体Ｄの方形枠Ｅ内にパネルＦを額縁ユニツ
   トＧを介して取付けた建具において、前記方形枠
   Ｅを構成する縦方向の框内壁に突起２２，３２を
   境として一側に額縁本体取付凹部２３，３３を、
   他側に押縁取付凹部２４，３４をそれぞれ形成す
   ると共に、横方向の框内壁の一側に額縁本体取付
   凹部１０，１２を、他側に上押え片１１、下押え
   片１３をそれぞれ形成して前記方形枠Ｅの一側に
   四周連続した額縁本体取付凹部２３，３３，１
   ０，１２を形成し、該額縁本体取付凹部２３，３
   ３，１０，１２に上下額縁本体４０，４１と左右
   額縁本体４２，４３とを方形状に枠組みした額縁
   本体を嵌め込んで取付けると共に、この額縁本体
   の他側面にパネルＦをガスケツト５１を介して押
   しつけ、前記押縁取付凹部２４，３４に取付けた
   左右押縁１４，１５、前記上下押え片１１，１３
   と前記パネルＦの他側面との間にガスケツト５２
   を圧着してパネルＦを方形枠Ｅ内に取付け、さら
   に前記額縁本体と上下押え片１１，１３、左右押
   縁１４，１５とを略同一長さとしたことを特徴と
   する建具。