JPS6242982B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6242982B2 JPS6242982B2 JP53092967A JP9296778A JPS6242982B2 JP S6242982 B2 JPS6242982 B2 JP S6242982B2 JP 53092967 A JP53092967 A JP 53092967A JP 9296778 A JP9296778 A JP 9296778A JP S6242982 B2 JPS6242982 B2 JP S6242982B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- coercive force
- binder
- magnetic
- permanent magnet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 claims description 9
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 8
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 5
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 claims description 2
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N iron Substances [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 12
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 10
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 8
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 8
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 7
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 6
- 230000005415 magnetization Effects 0.000 description 4
- 229910000938 samarium–cobalt magnet Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000006467 substitution reaction Methods 0.000 description 4
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 3
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 3
- 238000002441 X-ray diffraction Methods 0.000 description 2
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 2
- 229910000765 intermetallic Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 2
- 150000003624 transition metals Chemical group 0.000 description 2
- 229910020598 Co Fe Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910020641 Co Zr Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910002519 Co-Fe Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910020520 Co—Zr Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910017061 Fe Co Inorganic materials 0.000 description 1
- 101100194003 Neurospora crassa (strain ATCC 24698 / 74-OR23-1A / CBS 708.71 / DSM 1257 / FGSC 987) rco-3 gene Proteins 0.000 description 1
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- 230000000996 additive effect Effects 0.000 description 1
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 1
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 1
- GUTLYIVDDKVIGB-UHFFFAOYSA-N cobalt atom Chemical group [Co] GUTLYIVDDKVIGB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 description 1
- 238000000227 grinding Methods 0.000 description 1
- 229910052745 lead Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 239000004850 liquid epoxy resins (LERs) Substances 0.000 description 1
- 239000006247 magnetic powder Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 238000005121 nitriding Methods 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 238000007747 plating Methods 0.000 description 1
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 description 1
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
- 238000010298 pulverizing process Methods 0.000 description 1
- 229910052761 rare earth metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000002910 rare earth metals Chemical class 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 238000005245 sintering Methods 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 description 1
- 229910052718 tin Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052723 transition metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052726 zirconium Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
本発明は、Smと遷移金属がほぼ2対17付近で
単相を形成することを利用した、高性能の永久磁
石を提供する永久磁石材料に関するものである。 希土類金属とコバルトは、種々の金属間化合物
を形成する。それらは、RCo13、R2Co17、
RCo5、R5Co19、R2Co5、RCo3、RCo2、R2Co3、
R4Co3、R24Co17、R9Co4、R3Co等である。これ
らの金属間化合物中、現在永久磁石材料として用
いられているのは、RCo5とR2Co17である。特に
RCo5系の磁石はすでに工業的に定着して、需要
は年を追つて伸びている。RCo5系の磁石の代表
格であるSmCo5磁石は従来のアルニコ磁石、フ
エライト磁石あるいは白金コバルト磁石に比べ、
はるかに大きいエネルギー積を有するものであ
る。 R2Co17はRCo5よりも一般的に飽和磁化Msが高
く磁石材料としては有望であるにもかかわらず、
保磁力Hcの値が低いものしか得られなかつた。 それ故、一時は実用材料としての見通しがたた
なかつたが、Cuを適当量加えることにより保磁
力を高めることができることが発見されてから、
脚光をあびることとなつた。 R2Co17とR2Fe17は疑2元系を構成し、R2
(Co1-xFex)17で表わすとx=0.6程度までxの増
加に伴いMsは増加し、一軸異方性も維持され
る。保磁力の目安となる異方性磁場Haはx=0
では65KOe程度で、x=0.2を過ぎると低くなり
始めてx=0.5では20KOe程度になつてしまう。
しかし実際にSm2(Co Cu)17系にFeを置換する
と、10wt%以下でもかなりの保磁力の低下をも
たらしてしまい、Msを増加させる長所をあまり
生かせなかつた。一方Cuの置換は、保磁力を上
昇させはするがMsをかなり低下させてしまう。
我々の実験によれば、Sm2(Co Cu)17が保てる
ようにCoをCuと置換していつたとき8wt%で12
%、16wt%で25%減少してしまつた。このよう
なFe置換による保磁力の低下、Cu置換による飽
和磁化の低下はZrを少量添加することより改善さ
れた。すなわちCuを8wt%程度に減らしても、
Feを15wt%程度増しても、6KOe以上のiHcを出
すことができた。しかし、Zrを加えたもので実用
された永久磁石は、Smと遷移金属との比(以下
M比と記す)が、2:17ではなく1:7付近であ
つた。1:7付近は金属組織学的にはいわゆる、
TM比が1:5の1−5相と2:17の2−17相の
2相が共存する領域である。この1−5相と2−
17相の基本となつているSmCo5とSm2Co17を比べ
るとMsはSmCo5の10.0KGに比べ、Sm2Co17は
12.0KGと高い。またSm2Co17はFeをCoと置換す
るとMsが上昇するが、SmCo5の場合はFe置換の
Msに及ぼす効果は、我々の実験では確認できな
かつた。また1:5相と2:17相中へのCuの固
溶量は1:5相中の方が多く、特に両者が共存す
る領域ではCuは1:5相中に多く固溶してしま
うことが、X線分析の結果明らかになつた。例と
してSm(CO0.66Cu0.10Fe0.22Zr0.02)7の組成の合
金インゴツトを1200℃で10時間均質化処理し、組
織観察すると3相に分離する。X線分析によると
2−17相、1−5相、Zr−Co−Fe相の3相であ
つた。添付参考写真がそれを示しており、Aが2
−17相、Bが1−5相、CがFe−Co−Zr相であ
る。Cu量は、2−17相よりも1−5相の方が多
かつた。このようにTM比が1:7付近では飽和
磁化Msの低い1−5相がかなり多量に出てい
る。また1−5相はMsを低下させるCuを1−5
相が多量に含んでいたり、Msを高めるFeを1−
5相中のZrが補促して、化合物を形成したりして
いて高性能な磁石を得るためにはたいへん都合が
悪い。そこで我々はインゴツトをA相単相のみに
できないかという問題に取り組み、実験を積み重
ねた結果、TM比が1:8.1〜1:8.3でインゴツ
トが単相のみからなることを発見した。また別紙
参考写真のA中のCuの含有量は5〜7wt%と少
い。またAは全体の75%の組織を占めており全体
の保磁力への寄与は大きい。この2点を考慮する
と、2〜17相はCuの含有量が1:7合金より少
くとも高保磁力が得られることを示唆している。
かかる点は上記の2−17相単相のインゴツトを得
ることにより実証された。すなわち2−17単相の
場合、Cu−は5.6wt%でもインゴツトの状態で
6KOe以上に保磁力を得ることができた。また2
−17単相を得ることは、2−17相が本来Msが高
いことと、Cu含有量が少くともよいことから、
Msの高い合金を実現できることになる。Msの値
は焼結磁石に関していうと、1−7合金では11G
が限度であつたが、2−17単相より得られたもの
は12Gとかなり高い値となつた。 更に添加元素としてSi、Al、Mg、Pの中から
1種以上の元素を選んで添加することによつて合
金の粉砕を容易にし、保磁力の向上に効果がある
ことを実験的に確認した。これらの元素は単独で
も複合して加えても同様の効果を期待できる。添
加量は0.05%以下では効果が小さく2%を越える
と飽和磁化の低下を招く。 特許請求の範囲第1項の組成範囲は、インゴツ
トの状態でiHcが6KOe以上、Msが12.5KG以上、
かつ熱処理を促すことによつて、90vol%以上の
2−17相を得られる範囲である。すなわちSmは
24wt%以上である1−5相が残り、Msは12.5KG
より低くまた2−17相は90vol%以上を占められ
ない。 Smが22wt%より低下すると、2−17相と軟磁
性のFe−Co共存となるので、6KOe以上のiHcが
得られなくなる。Cuは5wt%以下の含有量では
6KOe以下の保磁力しか得られず、また12.5KG以
上のMsを得るためには10.0wt%以下でなくては
いけない。Fe、Zrの含有量の範囲も、以上の理
由と同じような理由からである。即ち鉄は12.8%
以下ではMs値向上の効果がうすく、また18%以
上では保磁力の向上が期待しにくい。次にZrは保
磁力向上の効果が大きいためFeの多い場合は同
様に多くすることが望ましい0.5%以下ではその
効果はほとんどなく、また2.5%以上ではMs値を
低下する。なお、以上述べてきた2−17相とは、
光学顕微鏡あるいは3万倍以下の電子顕微鏡で観
祭したとき均一に見え、しかも分析の値がTM比
で2:17に近いものとした。実施例について説明
する。 実施例 1 次の組成になるように合金を溶解した。なお、
No.1の試料は、M元素添加による効果を確認する
ための比較例である。
単相を形成することを利用した、高性能の永久磁
石を提供する永久磁石材料に関するものである。 希土類金属とコバルトは、種々の金属間化合物
を形成する。それらは、RCo13、R2Co17、
RCo5、R5Co19、R2Co5、RCo3、RCo2、R2Co3、
R4Co3、R24Co17、R9Co4、R3Co等である。これ
らの金属間化合物中、現在永久磁石材料として用
いられているのは、RCo5とR2Co17である。特に
RCo5系の磁石はすでに工業的に定着して、需要
は年を追つて伸びている。RCo5系の磁石の代表
格であるSmCo5磁石は従来のアルニコ磁石、フ
エライト磁石あるいは白金コバルト磁石に比べ、
はるかに大きいエネルギー積を有するものであ
る。 R2Co17はRCo5よりも一般的に飽和磁化Msが高
く磁石材料としては有望であるにもかかわらず、
保磁力Hcの値が低いものしか得られなかつた。 それ故、一時は実用材料としての見通しがたた
なかつたが、Cuを適当量加えることにより保磁
力を高めることができることが発見されてから、
脚光をあびることとなつた。 R2Co17とR2Fe17は疑2元系を構成し、R2
(Co1-xFex)17で表わすとx=0.6程度までxの増
加に伴いMsは増加し、一軸異方性も維持され
る。保磁力の目安となる異方性磁場Haはx=0
では65KOe程度で、x=0.2を過ぎると低くなり
始めてx=0.5では20KOe程度になつてしまう。
しかし実際にSm2(Co Cu)17系にFeを置換する
と、10wt%以下でもかなりの保磁力の低下をも
たらしてしまい、Msを増加させる長所をあまり
生かせなかつた。一方Cuの置換は、保磁力を上
昇させはするがMsをかなり低下させてしまう。
我々の実験によれば、Sm2(Co Cu)17が保てる
ようにCoをCuと置換していつたとき8wt%で12
%、16wt%で25%減少してしまつた。このよう
なFe置換による保磁力の低下、Cu置換による飽
和磁化の低下はZrを少量添加することより改善さ
れた。すなわちCuを8wt%程度に減らしても、
Feを15wt%程度増しても、6KOe以上のiHcを出
すことができた。しかし、Zrを加えたもので実用
された永久磁石は、Smと遷移金属との比(以下
M比と記す)が、2:17ではなく1:7付近であ
つた。1:7付近は金属組織学的にはいわゆる、
TM比が1:5の1−5相と2:17の2−17相の
2相が共存する領域である。この1−5相と2−
17相の基本となつているSmCo5とSm2Co17を比べ
るとMsはSmCo5の10.0KGに比べ、Sm2Co17は
12.0KGと高い。またSm2Co17はFeをCoと置換す
るとMsが上昇するが、SmCo5の場合はFe置換の
Msに及ぼす効果は、我々の実験では確認できな
かつた。また1:5相と2:17相中へのCuの固
溶量は1:5相中の方が多く、特に両者が共存す
る領域ではCuは1:5相中に多く固溶してしま
うことが、X線分析の結果明らかになつた。例と
してSm(CO0.66Cu0.10Fe0.22Zr0.02)7の組成の合
金インゴツトを1200℃で10時間均質化処理し、組
織観察すると3相に分離する。X線分析によると
2−17相、1−5相、Zr−Co−Fe相の3相であ
つた。添付参考写真がそれを示しており、Aが2
−17相、Bが1−5相、CがFe−Co−Zr相であ
る。Cu量は、2−17相よりも1−5相の方が多
かつた。このようにTM比が1:7付近では飽和
磁化Msの低い1−5相がかなり多量に出てい
る。また1−5相はMsを低下させるCuを1−5
相が多量に含んでいたり、Msを高めるFeを1−
5相中のZrが補促して、化合物を形成したりして
いて高性能な磁石を得るためにはたいへん都合が
悪い。そこで我々はインゴツトをA相単相のみに
できないかという問題に取り組み、実験を積み重
ねた結果、TM比が1:8.1〜1:8.3でインゴツ
トが単相のみからなることを発見した。また別紙
参考写真のA中のCuの含有量は5〜7wt%と少
い。またAは全体の75%の組織を占めており全体
の保磁力への寄与は大きい。この2点を考慮する
と、2〜17相はCuの含有量が1:7合金より少
くとも高保磁力が得られることを示唆している。
かかる点は上記の2−17相単相のインゴツトを得
ることにより実証された。すなわち2−17単相の
場合、Cu−は5.6wt%でもインゴツトの状態で
6KOe以上に保磁力を得ることができた。また2
−17単相を得ることは、2−17相が本来Msが高
いことと、Cu含有量が少くともよいことから、
Msの高い合金を実現できることになる。Msの値
は焼結磁石に関していうと、1−7合金では11G
が限度であつたが、2−17単相より得られたもの
は12Gとかなり高い値となつた。 更に添加元素としてSi、Al、Mg、Pの中から
1種以上の元素を選んで添加することによつて合
金の粉砕を容易にし、保磁力の向上に効果がある
ことを実験的に確認した。これらの元素は単独で
も複合して加えても同様の効果を期待できる。添
加量は0.05%以下では効果が小さく2%を越える
と飽和磁化の低下を招く。 特許請求の範囲第1項の組成範囲は、インゴツ
トの状態でiHcが6KOe以上、Msが12.5KG以上、
かつ熱処理を促すことによつて、90vol%以上の
2−17相を得られる範囲である。すなわちSmは
24wt%以上である1−5相が残り、Msは12.5KG
より低くまた2−17相は90vol%以上を占められ
ない。 Smが22wt%より低下すると、2−17相と軟磁
性のFe−Co共存となるので、6KOe以上のiHcが
得られなくなる。Cuは5wt%以下の含有量では
6KOe以下の保磁力しか得られず、また12.5KG以
上のMsを得るためには10.0wt%以下でなくては
いけない。Fe、Zrの含有量の範囲も、以上の理
由と同じような理由からである。即ち鉄は12.8%
以下ではMs値向上の効果がうすく、また18%以
上では保磁力の向上が期待しにくい。次にZrは保
磁力向上の効果が大きいためFeの多い場合は同
様に多くすることが望ましい0.5%以下ではその
効果はほとんどなく、また2.5%以上ではMs値を
低下する。なお、以上述べてきた2−17相とは、
光学顕微鏡あるいは3万倍以下の電子顕微鏡で観
祭したとき均一に見え、しかも分析の値がTM比
で2:17に近いものとした。実施例について説明
する。 実施例 1 次の組成になるように合金を溶解した。なお、
No.1の試料は、M元素添加による効果を確認する
ための比較例である。
【表】
1200℃均質化のインゴツトを5〜30μに粉砕
し、次に10KOeの磁場中で圧縮成形后、1150℃
の溶体化、800℃で時効して磁石体となした。こ
れらの試試の残留磁束密度Brと保磁力iHcはそれ
ぞれ第2表に示すとおりである。 これからM元素の添加効果が明らかである。尚
No.1合金はM元素を添加しない比較用である。
し、次に10KOeの磁場中で圧縮成形后、1150℃
の溶体化、800℃で時効して磁石体となした。こ
れらの試試の残留磁束密度Brと保磁力iHcはそれ
ぞれ第2表に示すとおりである。 これからM元素の添加効果が明らかである。尚
No.1合金はM元素を添加しない比較用である。
【表】
ここまでは、焼結型永久磁石を中心に説明を加
えたが該磁性化合物はこれを粉末状にして非磁性
結合剤を用いて固形化することもできることは特
に説明をまたない。但し該磁性化合物は粉末を極
端に細かくすると飽和磁束を減少しまた粒子が大
きすぎると結合剤を加えた成形体の強度が低下す
る。その意味において粉末は3〜150μに入るこ
とが望ましい。しかしながら加工方法等を考慮し
て量産性のある90%以上が前記範囲になつている
ことが望ましい。永久磁石中に占める磁化合物は
良い報磁気特性が高い。しかし焼結手段を用いな
いで得られる結合剤タイプは結合剤が減少するこ
とによつて強度面の低下はさけられない。 結合剤タイプの永久磁石は一般に他部品などと
アセンブルして用いることが多く強度面の要求も
強い。ここでは結合剤が体積率(以下同じ)で10
%以下では前記使用に耐えるような強度(例えば
抗折力で5Kg/mm2)が得られない。また35%を越
えて加えれば磁気特性は著しく低下するばかりで
なくたとえば液状の有機物樹脂などを結合剤とし
て用いる場合は圧粉成形が不可能である。 ここで1つの実施例を掲げると第1表No.2組成
の磁性化合物インゴツトを1200℃で均熱処理し更
に1150℃から急冷した。更に800℃で1時間の時
効処理を加えたこのインゴツトをボールミルを用
いて粉砕しおよそ5〜125μの粉末を得た。該粉
末に3.3%(重量比)の液状エポキシ樹脂(一液
性)を加えて混練し約10KOeの磁場中で圧粉成
形し150で加熱して固化した。該永久磁石は
Br8.3KG、BH max16.1MGOeであつた。更に磁
場中に占める磁性粉末は体積率で約69%であつ
た。また磁石の抵抗強度は13.3Kg/mm2であつた。 ここで結合剤はエポキシ樹脂に限定されること
はなくまた性状も粉末等の固形も可能である。次
にSn、Pb、Cu等の非磁性金属或いは合金を用い
ることも可能である。 磁性化合物は粉砕後メツキ、熱処理(窒化、硫
化等も含む)などによつて表面層を磁気的に硬化
することを結合剤使用タイプの永久磁石において
は可能である。 以上のとおり本願発明は高性能な永久磁石を提
供するものでこれを応用して高品質機器の実用化
を可能にし、また工業用以外に装身などへの適用
もできる。
えたが該磁性化合物はこれを粉末状にして非磁性
結合剤を用いて固形化することもできることは特
に説明をまたない。但し該磁性化合物は粉末を極
端に細かくすると飽和磁束を減少しまた粒子が大
きすぎると結合剤を加えた成形体の強度が低下す
る。その意味において粉末は3〜150μに入るこ
とが望ましい。しかしながら加工方法等を考慮し
て量産性のある90%以上が前記範囲になつている
ことが望ましい。永久磁石中に占める磁化合物は
良い報磁気特性が高い。しかし焼結手段を用いな
いで得られる結合剤タイプは結合剤が減少するこ
とによつて強度面の低下はさけられない。 結合剤タイプの永久磁石は一般に他部品などと
アセンブルして用いることが多く強度面の要求も
強い。ここでは結合剤が体積率(以下同じ)で10
%以下では前記使用に耐えるような強度(例えば
抗折力で5Kg/mm2)が得られない。また35%を越
えて加えれば磁気特性は著しく低下するばかりで
なくたとえば液状の有機物樹脂などを結合剤とし
て用いる場合は圧粉成形が不可能である。 ここで1つの実施例を掲げると第1表No.2組成
の磁性化合物インゴツトを1200℃で均熱処理し更
に1150℃から急冷した。更に800℃で1時間の時
効処理を加えたこのインゴツトをボールミルを用
いて粉砕しおよそ5〜125μの粉末を得た。該粉
末に3.3%(重量比)の液状エポキシ樹脂(一液
性)を加えて混練し約10KOeの磁場中で圧粉成
形し150で加熱して固化した。該永久磁石は
Br8.3KG、BH max16.1MGOeであつた。更に磁
場中に占める磁性粉末は体積率で約69%であつ
た。また磁石の抵抗強度は13.3Kg/mm2であつた。 ここで結合剤はエポキシ樹脂に限定されること
はなくまた性状も粉末等の固形も可能である。次
にSn、Pb、Cu等の非磁性金属或いは合金を用い
ることも可能である。 磁性化合物は粉砕後メツキ、熱処理(窒化、硫
化等も含む)などによつて表面層を磁気的に硬化
することを結合剤使用タイプの永久磁石において
は可能である。 以上のとおり本願発明は高性能な永久磁石を提
供するものでこれを応用して高品質機器の実用化
を可能にし、また工業用以外に装身などへの適用
もできる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 いずれも重量百分率で 22.0≦Sm<24.0 5.0≦Cu≦10.0 12.8≦Fe≦18.0 0.5≦Zr≦2.5 残部はCo なる組成の永久磁石材料にAl、Si、MgおよびP
から選ばれた少なくとも1種類の元素を重量百分
率で0.05%を越え2.0%以下の範囲で添加したこ
とを特徴とする永久磁石材料。 2 重量比で10〜35%の結合剤と混合して成形し
た特許請求の範囲第1項に記載の永久磁石材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9296778A JPS5521521A (en) | 1978-07-28 | 1978-07-28 | Permanent magnet material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9296778A JPS5521521A (en) | 1978-07-28 | 1978-07-28 | Permanent magnet material |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5521521A JPS5521521A (en) | 1980-02-15 |
JPS6242982B2 true JPS6242982B2 (ja) | 1987-09-10 |
Family
ID=14069183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9296778A Granted JPS5521521A (en) | 1978-07-28 | 1978-07-28 | Permanent magnet material |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5521521A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0262404A (ja) * | 1988-08-25 | 1990-03-02 | Yutani Heavy Ind Ltd | 特殊作業機の複合操作用油圧回路 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55152145A (en) * | 1979-05-18 | 1980-11-27 | Daido Steel Co Ltd | Permanent magnet material |
JPS5647540A (en) * | 1979-09-27 | 1981-04-30 | Hitachi Metals Ltd | Alloy for permanent magnet |
JPS56150152A (en) * | 1980-04-18 | 1981-11-20 | Seiko Epson Corp | Permanent magnet material |
-
1978
- 1978-07-28 JP JP9296778A patent/JPS5521521A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0262404A (ja) * | 1988-08-25 | 1990-03-02 | Yutani Heavy Ind Ltd | 特殊作業機の複合操作用油圧回路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5521521A (en) | 1980-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4836868A (en) | Permanent magnet and method of producing same | |
US5011552A (en) | Method for producing a rare earth metal-iron-boron permanent magnet by use of a rapidly-quenched alloy powder | |
EP0898778B1 (en) | Bonded magnet with low losses and easy saturation | |
JPH0510806B2 (ja) | ||
JP2002038245A (ja) | 希土類永久磁石用合金粉末および希土類永久磁石の製造方法 | |
JPH0696928A (ja) | 希土類焼結磁石及びその製造方法 | |
JPH0316761B2 (ja) | ||
JPH0348645B2 (ja) | ||
JP2787580B2 (ja) | 熱処理性がすぐれたNd−Fe−B系焼結磁石 | |
EP0414645B2 (en) | Permanent magnet alloy having improved resistance to oxidation and process for production thereof | |
US5230749A (en) | Permanent magnets | |
JPH0352529B2 (ja) | ||
JPS6242982B2 (ja) | ||
JPH02266503A (ja) | 希土類永久滋石の製造方法 | |
JPH0536495B2 (ja) | ||
JPH0467322B2 (ja) | ||
JPH0467324B2 (ja) | ||
JPS6257701B2 (ja) | ||
JPS6373502A (ja) | 希土類磁石の製造方法 | |
JPH0536494B2 (ja) | ||
JPH0474425B2 (ja) | ||
JPS6136361B2 (ja) | ||
JPH02201902A (ja) | 永久磁石 | |
JP3652752B2 (ja) | 異方性ボンド磁石 | |
JPH02119105A (ja) | Nd−Fe−B系焼結磁石 |