JPS6242809B2

JPS6242809B2 -

Info

Publication number: JPS6242809B2
Application number: JP55067003A
Authority: JP
Inventors: Yasuaki Ishii
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1980-05-20
Filing date: 1980-05-20
Publication date: 1987-09-10
Also published as: JPS56165637A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、複写シート等のシートの給送装置に
関するものである。

複写機等においては、複写シートを、複写機本
体に対し着脱自在の給紙カセツトや、複写機本体
内に設けられた給紙台に、束ねた状態で収納せし
め、例えば、最上位のシートから下位シートへ向
けて、シート給送方向に順次、一枚ずつ複写機の
転写部等へ給送せしめている。

この種のシート給送装置においては、給紙カセ
ツトや給紙台の内部に、サイドフエンスを設けた
ものを用いる場合、このサイドフエンスは、前記
給送方向と直交する方向に可動となつていて、給
送カセツトや給紙台の側壁と、サイドフエンスと
で、シート束を挾持することにより、シート束を
高さ方向に揃えてシート給送を行なうようになつ
ている。なお、シート束充填時にあたつては、サ
イドフエンスと上記側壁との間隔がシート束巾よ
りも大きくなるように、サイドフエンスが広げら
れるようになつている。

ところで、従来のシート給送装置においては、
シート給送時、サイドフエンスを、ばねの力で、
前記給送方向と平行する方向の、シート束側端に
常に押圧せしめる構成となつており、このため、
シート束の一方の側端と、側壁との間の摩擦力お
よび他方の側端とサイドフエンスとの間の摩擦力
によつて、シート給送時においてより大きな抵抗
力を生じ、シートの給送が円滑におこなわれなく
なるおそれがある。特にシート巾に関し一枚毎に
誤差のある場合、その抵抗力は変動し、シート巾
が大きいものはそれだけ抵抗力が増すことにな
る。

また、シート束を載置する底板が、シート枚数
の減少に伴なつて揺動上昇するシート給送装置に
あつては、シート束の側端がサイドフエンスに対
してせり合い乍ら上昇するため、底板の揺動駆動
力を増加させる必要があつた。さらに、従来装置
としては、上でも述べたように、サイドフエンス
をばねの力でシート束側端に押圧せしめる構成と
なつているため、シート枚数が少なくなつた場
合、シートがたわんで変形してしまうおそれがあ
る。

本発明は、上記従来装置の諸欠点を解消し得る
シート給送装置を提供することを目的とする。

以下、図示の実施例により本発明を説明する。

第１図において、シート収納体の一例である給
紙カセツト１内には、シート束２が積載収納せし
められる。今、シート給送方向を矢印Ａで示すも
のとすると、この給送方向Ａと平行する、シート
束の一方の側端は、給紙カセツト１の側壁１ａに
よつて受け止められる。カセツト１内には、側壁
１ａと対向したサイドフエンス３が設けられてい
て、同フエンス３はシート給送方向Ａと直交する
方向に可動となつており、シート束の他方の側端
を規制する。即ち、シート給送時、シート側縁を
ガイドする。

摺動板４は、第４図に示す如く、カセツト１の
底壁１ｃに固定された案内部材５にガイドされ、
サイドフエンスの移動方向に若干、摺動可能とな
つている。摺動板４から立ち上がる両支持４ａ，
４ｂには、カム軸６が回動自在に支持されてお
り、このカム軸６には、操作レバー７、ピン８、
カム９およびサイドフエンス移動カム１０等がそ
れぞれ固定的に取り付けられている。なお、カム
軸６の一方の軸端は、第３図に示す如く、Ｅリン
グ１２によつて止められている。

カセツト１の側壁１ａと対向する側には別の側
壁１ｂが設けられており、この側壁ｂと支持片４
ａとの間には、伸張性のばね１３が介装されてい
て、このばね１３の伸張弾力による摺動板４の移
動は、係止ピン１４によつて阻止されている。サ
イドフエンス３は支受片３ａ，３ｂと、これに連
なる底部３ｃとを有していて、この内の底部３ｃ
は、平生、摺動板４上に固着せられ、ゴム等より
なる弾性摩擦板１５に対して、極く軽く当接する
かまたは微少間隙をもつて離隔している。

両支受片３ａ，３ｂにはカム軸６が貫通してお
り、両支受片の貫通孔は、縦方向に若干長い長孔
となつており、サイドフエンス３自体がカム軸６
に対して僅か乍ら上下動し得るようになつてい
る。摺動板４上には、捩りコイルばね１６が取り
付けられていて、このばねの一端は支持片４ａ
に、他端は支受片３ａに、それぞれ係止されてい
る。そして、上記ばね１６に弾力によつて、サイ
ドフエンス３には矢印Ｂ方向への移動習性が付与
されている。

支受片３ａの裏面には突起部材１７が固着され
ていて、この突起部材１７は、ばね１６の弾力に
より、第２図に示すように、サイドフエンス移動
カム１０の、三ケ月状の端面１０ａに圧接してい
る。なお、カム１０は、端面１０ａを除いて傾斜
状にそぎ落とした傾斜端面１０ｂを有している。
一方、カム軸６に植設されたピン８の旋回領域中
には、カム１８が配置されていて、このカム１８
は、第４図に示す如く、カセツト１の底壁１ｃに
固定されている。

ここで、第１図において、サイドフエンス３
は、カセツト１の側壁１ａと、サイドフエンス３
との間隔が、シート給送方向Ａと直交する方向の
シート束巾よりも大きくなるように、広げられた
状態にある。この状態を第６図ａに示す。この態
勢でシート束の充填が可能となり、同図ａに示す
如く、シート束をカセツト内に装填する。この場
合、サイドフエンス３は充分に広げられた状態に
あり、同フエンス３と側壁１ａとの間の任意の位
置にシート束を収納する。

以上の状態で、シート束の装填が完了し、次い
で、第１図における操作レバー７が矢印Ｃ方向に
手動で回動させる。すると、カム軸６と、サイド
フエンス移動カム１０とは一体回動し、この内の
カム１０の回動により、第２図に示す突起部材１
７は端面１０ａから傾斜端面１０ｂに落ち込む。
即ち、サイドフエンス３は、ばね１６の弾力によ
り、矢印Ｂ方向に移動する。この移動の際、サイ
ドフエンス３の下部に形成せられる両突起片３ｄ
は、底壁１ｃに設けられた案内溝によつてガイド
される。これに対し、摺動板４は不動状態に保持
され、弾性摩擦板１５に対して底部３ｃはずれ込
むことになる。

操作レバー７を略90゜回すと、突起部材１７
は、端面１０ａと、傾斜端面１０ｂの最も低い部
分との中位置に当接するようになり、この態勢
で、サイドフエンス３は、始めの位置から例えば
5m／ｍ程度、移動し、第６図ｂに示す如く、シ
ート束を側壁１ａとで挾持する。即ち、サイドフ
エンス３は、これと側壁との間隔がシート束巾と
なるように、挾められることになる。この際、シ
ート束の一方の側端が、始めから側壁１ａにつき
当てられていなければ、サイドフエンス３によつ
てシート束は側壁がわへ強制的に寄せられること
になる。つまり、シート束は、常に、給紙上の基
準位置である側壁１ａに接した位置に置かれる。

突起部材１７が、前記端面１０ａと、傾斜端面
１０ｂの最も低い部分との略中間点を過ぎると、
サイドフエンス３は、シート束の側端に当接して
いるため、その進行動作は阻止され、これに対
し、カム１０は回動を続けるから、突起部材１７
と傾斜端面１０ｂとは相互に離隔し、その離隔量
は増加する。このような状態で、ばね１６の弾力
により、サイドフエンス３はシート束の側端押圧
していることになる。

操作レバー７の回動角が90゜を過ぎると、この
ころから、カム９は底部３ｃを押しさげるように
なり、同底部３ｃは弾性摩擦板１５に圧着する。
操作レバー７をなおも回すと、ピン８は、不動の
カム１８に係合するようになり、この際、ピン８
はカム１８のカム軸面に沿つて押しやられること
になり、従つて、カム軸６は矢印Ｄ方向に移動す
る。

カム軸６が矢印Ｄ方向に移動するということ
は、第３図の構成からも理解されるように、摺動
板４が、カム軸６と一体的にばね１３を圧縮しつ
つ、移動することになる。摺動板４が移動する
と、底部３ｃは弾性摩擦板１５に圧着していて、
両者は所定の摩擦力をもつて一体化しているか
ら、サイドフエンス３も矢印Ｂ方向と反対方向に
移動する。この移動後の状態を第６図ｃに示す。
そして、このサイドフエンス３の移動は、操作レ
バー７を第５図に示す如く初めの位置から略180
゜回動させた状態で停止する。この状態で、指を
操作レバー７から離す。

ところで、サイドフエンス３の矢印Ｂ方向と反
対方向の移動量は、例えば、0.5乃至1m／ｍとい
うように極く微少なものとなつており、この微少
移動量はカム１８の形状によつて定められる。

このように、ピン８と、カム１８とは、互に協
働して、サイドフエンス３が挾められ同フエンス
３と側壁１ａとでシート束が挾持せしめられた
後、引き続いて上記サイドフエンスを反転させて
微少量広げ、シート束の挾持作用を解放する。斯
る状態で、シートの給送が行なわれるのである
が、この場合、シート束の挾持力は零に等しいが
若しくは最も弱められ、サイドフエンス３は単に
シートをガイドするだけであるから、シート進行
時の摩擦抵抗力は極めて小さくなり、シート給送
を円滑に行なうことができる。

また、シート巾が一枚毎に多少の誤差を生じて
いても、その誤差を許容してシートを円滑に給送
することができる。さらに、シート束を載置する
底板が、シート枚数の減少に伴なつて揺動上昇す
るシート給送装置を適用した場合、シート束の側
壁がサイドフエンスに対してせり合うことがな
く、底板の揺動駆動力を小さくすることができ
る。これに加え、本発明装置においては、シート
枚数が極端に少なくなつた場合でも、シートがた
わんで変形してしまうおそれがない。

なお、サイドフエンス３は、シート給送時にお
いて、その底部３ｃと弾性摩擦板１５とが互に圧
着しているため、不動状態にロツクせしめられ、
サイドフエンスの位置を狂わせるおそれがない。

なお、給紙カセツト１内のシートがなくなり、
これに伴ない新たなシートを装填する場合には、
第５図に示す操作レバー７を矢印ａ方向から見て
時計方向に回動させる。すると、ピン８も同方向
に旋回する。

ところで、摺動板４自体には、ばね１３の弾力
により矢印ｂ方向の移動習性が与えられているか
ら、即ち、第３図の支持片４ｂが矢印方向に移動
しようとしているから、ピン８は旋回しつつ、第
５図のカム１８のカム面に沿つて滑り落ちること
になる。つまり、カム軸６と摺動板４とが一体に
矢印ｂ方向に移動し、この際、サイドフエンス３
も摩擦連行せられ、同フエンスは第６図ｃから同
図ｂに示す位置まで移動する。

一方、第５図において、ピン８がカム１８から
離れるころ、カム９は底部３ｃに対する押圧力を
徐々に弱め、しかるのち、その押圧力が解放さ
れ、底部３ｃと弾性摩擦板１５とは、両者が互に
摺動し得るように、極く軽く接触するようにな
る。つまり、サイドフエンス３のロツク状態が解
除されるのである。

引き続いて、操作レバー７を回動させると、突
起部材１７は、カム１０の傾斜端面１０ｂの一部
に接したあと、同面から端面１０ａに乗り上げ、
この際、サイドフエンス３は、第１図において矢
印Ｂ方向と反対方向に移動させられる。即ち、サ
イドフエンス３は第６図ｂから同図ａに示す位置
に移動し、同フエンス３が広げられるため、シー
ト束の装填が可能となる。

なお、本実施例装置においては、第１図に示す
装置が一体化されたカセツト方式となつていて、
このカセツト装置は複写機本体に対し着脱自在と
なつているが、これに限らず、複写機本体内に固
定配備せられる給紙台を用いたシート給送装置に
も適用可能である。

第７図は本発明の別の実施例を示しており、こ
の実施例の特徴とするところは、操作レバーを用
いずに、カセツトの着脱操作をもつて、サイドフ
エンスの移動を行なわせるようにした点にある。
同図において、給紙カセツト２１を複写機本体に
装填すべく、矢印Ａ方向に進行させると、レバー
２２の突片２２ａが、複写機本体内に固定して設
けられた作動部材２３のカム面２３ａに突き当た
り、このカム面２３ａに沿つて突片２２ａが押し
やられる。すると、レバー２２が支軸２４が支点
にして矢印Ｃ方向に水平旋回する。

すると、自由長の状態の圧縮ばね２５は圧縮
し、かつ、密着した状態の引張ばね２６を介し
て、レバー２２は、サイドフエンス２７の摺動板
２７ａを引き寄せる。即ち、サイドフエンス２７
は、矢印Ｂ方向に移動し、シート束を側壁２１ａ
とで挾持する。この際、ばね２６の引張り力によ
り、サイドフエンス２７はシート束の側端を押圧
している。

次いで、カセツト２１をさらに進行させると、
ロツクレバー２８の自由端の下側縁は、作動部材
２３のカム面２３ｂにつきあたり、かつ、第８図
に示す如く、カム面２３ｂによつて上記自由端が
押し上げられ、ロツクレバー２８は、支点軸２９
を中心にして、ばね３１の弾力に抗して反時計方
向に回動させられる。なお、支点軸２９は、カセ
ツト２１の壁部の適当な部分に取付けられてい
る。

ロツクレバー２８が回動すると、この膨出側縁
２８ａによつてサイドフエンス２７の摺動板２７
ａが押し上げられ、この摺動板２７ａは、案内部
材３２の弾性摩擦板３２ａに圧着する。すると、
案内部材３２とサイドフエンス２７とは一体化さ
れる。次いで、案内部材３２の角隅部３２ｂの向
かい側の角隅部が、作動部材２３のカム突起２３
ｃにつき当り、かつ、そのカム面に沿つて案内部
材３２が微少量、緊縮性のばね３３の弾力に抗し
て押し動かされる。緊縮性のばね３３は、その一
端が案内部材３２に固植されたピン３２ｃに、他
端がカセツト２１の底板に固植されたピン２１ｂ
にそれぞれ係止されている。

すると、案内部材３２とサイドフエンス２７と
は一体化されているから、シート束の側端を押圧
していたサイドフエンス２７は微少量、広がり、
シート束の挾持作用が解放される。そして、摺動
板２７ａの、弾性摩擦板３２ａに対する圧着作用
により、サイドフエンス自体がロツクせしめら
れ、シート給送が可能となる。なお、カセツトを
抜き出すときの、本実施例装置の作動は、カセツ
トを装填するときの作動に対して逆に行なわれ
る。このように、操作レバーを用いずに、カセツ
トの着脱操作をもつて、サイドフエンスの位置変
換やそのロツク動作を行なわせることができる。

以上本発明によれば、シート給送時において、
サイドフエンスが微少量、広げられ、サイドフエ
ンスと給紙カセツトの側壁とによるシート束の挾
持作用が解放されるため、シートの給送抵抗が極
めて軽減され、シート給送が円滑に行なわれると
共に、シート巾の誤差を許容することができ、か
つ、シート枚数が極端に少なくなつた場合のシー
トのたわみ変形を防止することができる。また、
シート束を載置するための底板が揺動上昇するシ
ート給送装置を本発明に適用した場合、シート束
の側端がサイドフエンスに対してせり合うことが
なく、底板の揺動駆動力をより小さくすることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のシート給送装置の
斜視図、第２図は上記シート給送装置に具備され
るサイドフエンス移動カムと突起部材との係合態
様を示す斜視図、第３図はカム軸の一軸端部側の
構成図、第４図は給紙カセツトの側断面図、第５
図はシート給送態勢時におけるカム軸装置部の斜
視図、第６図ａないしｃはシート装填時やシート
給送時におけるサイドフエンスの動作をそれぞれ
説明するための図、第７図は本発明の別の実施例
のシート給送装置の斜視図、第８図は同上シート
給送装置のサイドフエンス移動ロツク機構部の構
成図である。１…シート収納体としての給紙カセツト、１ａ
…側壁、２…シート束、３…サイドフエンス、８
…ピン、１０…サイドフエンス移動カム、１６…
捩りコイルばね、１７…突起部材、１８…カム。

Claims

【特許請求の範囲】１シート束２を積載収納するものであつて、シ
ート束２の、シート給送方向Ａと平行する一方の
側端を受け止める側壁１ａ；２１ａを具備したシ
ート収納体１；２１と、前記シート束の他方の側端を規制するものであ
つて、前記給送方向Ａと直交する方向Ｂに可動の
サイドフエンス３；２７と、前記シート束をシート収納体１；２１に収納す
べく、前記側壁１ａ；２１ａとサイドフエンス
３；２７との間隔が、前記給送方向と直交する方
向のシート束巾よりも大きくなるように広げられ
た状態のサイドフエンス３；２７を、前記間隔が
シート束巾となるように、狭めるサイドフエンス
移動駆動手段７，１０，１７，１６；２２，２２
ａ，２３ａ，２６と、前記サイドフエンスが狭められ同サイドフエン
スと、前記側壁とでシート束が挟持せしめられた
後、これに引き続いて、前記サイドフエンスを微
小量広げて、シート束２の挟持作用を解放し、シ
ートを給送態勢にするサイドフエンス微小量反転
移動駆動手段７，８，９，１５，１８；２３ｃ，
２３ｂ，２８，３２ａ，３２ｂとを具備すること
を特徴とするシート給送装置。