JP3252041B2 - シート材給送装置 - Google Patents
シート材給送装置Info
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- JP3252041B2 JP3252041B2 JP29883293A JP29883293A JP3252041B2 JP 3252041 B2 JP3252041 B2 JP 3252041B2 JP 29883293 A JP29883293 A JP 29883293A JP 29883293 A JP29883293 A JP 29883293A JP 3252041 B2 JP3252041 B2 JP 3252041B2
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- cassette
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の画像形成装置に利用されるシート材給送
装置に関する。
ァクシミリ等の画像形成装置に利用されるシート材給送
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、給紙カセットに起伏自在に保持さ
れた中板にシートを積層し、スプリングの力により中板
を押し上げて最上層のシートを給紙ローラに圧接し、給
紙ローラを間歇的に駆動することにより、給紙カセット
内のシートを一枚ずつ給送するようにしたシート材給送
装置がある。このうち、中板を押圧する機構が給紙カセ
ットの外部に有るものと内部にあるものとがある。以
下、その従来例について述べる。
れた中板にシートを積層し、スプリングの力により中板
を押し上げて最上層のシートを給紙ローラに圧接し、給
紙ローラを間歇的に駆動することにより、給紙カセット
内のシートを一枚ずつ給送するようにしたシート材給送
装置がある。このうち、中板を押圧する機構が給紙カセ
ットの外部に有るものと内部にあるものとがある。以
下、その従来例について述べる。
【０００３】まず、特開平４−１９７９２９号公報に記
載されているように、多数のシートを載置する給紙板
（中板）が起伏自在に保持された給紙カセットを設け、
この給紙カセットが挿入されるレーザープリンタの装置
本体に、第一のスプリングにより復帰方向に付勢された
リフタと、給紙カセットの挿入動作に同期して回動又は
摺動するレバー等の変位部材とを設け、この変位部材と
リフタとを第二のスプリングにより連結し、装置本体に
給紙カセットを挿入したときに、変位部材を回動又は摺
動させ、この変位動作によって伸長する第二のスプリン
グの引張力により、第一のスプリングの復帰力に抗して
リフタを回動させ、このリフタの回動により給紙カセッ
トの中板を押し上げ、その中板上の最上層のシートを給
紙ローラに圧接させるようにしたものがある。
載されているように、多数のシートを載置する給紙板
（中板）が起伏自在に保持された給紙カセットを設け、
この給紙カセットが挿入されるレーザープリンタの装置
本体に、第一のスプリングにより復帰方向に付勢された
リフタと、給紙カセットの挿入動作に同期して回動又は
摺動するレバー等の変位部材とを設け、この変位部材と
リフタとを第二のスプリングにより連結し、装置本体に
給紙カセットを挿入したときに、変位部材を回動又は摺
動させ、この変位動作によって伸長する第二のスプリン
グの引張力により、第一のスプリングの復帰力に抗して
リフタを回動させ、このリフタの回動により給紙カセッ
トの中板を押し上げ、その中板上の最上層のシートを給
紙ローラに圧接させるようにしたものがある。
【０００４】また、特開平１−１７２１２７号公報に記
載されているように、多数のシートが載置される中板が
起伏自在に保持された給紙カセットの把手側に、中板を
押し上げる加圧レバーと加圧軸とをスプリングにより連
結して設け、給紙カセットをシートフィーダに挿入した
ときに、加圧軸をシートフィーダのカムに当接させて変
位させ、この加圧軸の変位により伸長したスプリングの
引張力で加圧レバーを上方に回動させて中板を押し上げ
ることにより、中板上のシートを給紙ローラに圧接させ
るようにしたものがある。
載されているように、多数のシートが載置される中板が
起伏自在に保持された給紙カセットの把手側に、中板を
押し上げる加圧レバーと加圧軸とをスプリングにより連
結して設け、給紙カセットをシートフィーダに挿入した
ときに、加圧軸をシートフィーダのカムに当接させて変
位させ、この加圧軸の変位により伸長したスプリングの
引張力で加圧レバーを上方に回動させて中板を押し上げ
ることにより、中板上のシートを給紙ローラに圧接させ
るようにしたものがある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】特開平４−１９７９２
９号公報に記載されたものは、給紙カセットの中板を上
方に加圧する機構が全て中板の下方に配設されている。
このため、給紙カセットの下方に広いスペースを必要と
し、給紙装置全体の高さ寸法が高くなる問題がある。ま
た、給紙カセットを挿入した位置で回動又は摺動させた
変位部材を保持するためのカム部を給紙カセットに設け
ているが、このカム部と変位部材とは給紙カセットの片
側で当接するため、給紙カセットが傾き、シートが斜行
し易くなる問題がある。
９号公報に記載されたものは、給紙カセットの中板を上
方に加圧する機構が全て中板の下方に配設されている。
このため、給紙カセットの下方に広いスペースを必要と
し、給紙装置全体の高さ寸法が高くなる問題がある。ま
た、給紙カセットを挿入した位置で回動又は摺動させた
変位部材を保持するためのカム部を給紙カセットに設け
ているが、このカム部と変位部材とは給紙カセットの片
側で当接するため、給紙カセットが傾き、シートが斜行
し易くなる問題がある。
【０００６】特開平１−１７２１２７号公報に記載され
たものは、中板を上方に加圧する機構が給紙カセットの
把手側に集中配置されているため、高さ方向の寸法を低
くすることができる。一方、給紙カセットを挿入した状
態では加圧軸の位置は一定である。これに対し、中板及
び加圧レバーの変位量は中板上のシートの枚数により制
約を受けるため、中板及び加圧レバーを付勢するスプリ
ングの撓み量はシートの残量によって大きく変化する。
しかし、給紙カセット内のスペースには限度があるた
め、撓み量の変化に対して張力の変化を小さくしたばね
定数の小さなスプリングを用いることが困難となり、こ
れにより、中板上のシートの残量の変化により、給紙ロ
ーラに対するシートの圧接力が大きく変わり、圧接力が
大き過ぎるとシートが重送りされ、圧接力が小さ過ぎる
と給紙ローラに対してシートがスリップする。また、給
紙カセットの挿入時に加圧軸が当接するカムが固定され
ているため、加圧軸から受ける圧力によりカムが削られ
たり変形したりし、これによっても給紙ローラに対する
シートの圧接力にバラツキが生ずる。
たものは、中板を上方に加圧する機構が給紙カセットの
把手側に集中配置されているため、高さ方向の寸法を低
くすることができる。一方、給紙カセットを挿入した状
態では加圧軸の位置は一定である。これに対し、中板及
び加圧レバーの変位量は中板上のシートの枚数により制
約を受けるため、中板及び加圧レバーを付勢するスプリ
ングの撓み量はシートの残量によって大きく変化する。
しかし、給紙カセット内のスペースには限度があるた
め、撓み量の変化に対して張力の変化を小さくしたばね
定数の小さなスプリングを用いることが困難となり、こ
れにより、中板上のシートの残量の変化により、給紙ロ
ーラに対するシートの圧接力が大きく変わり、圧接力が
大き過ぎるとシートが重送りされ、圧接力が小さ過ぎる
と給紙ローラに対してシートがスリップする。また、給
紙カセットの挿入時に加圧軸が当接するカムが固定され
ているため、加圧軸から受ける圧力によりカムが削られ
たり変形したりし、これによっても給紙ローラに対する
シートの圧接力にバラツキが生ずる。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
給紙ローラが保持された給紙装置本体に着脱自在に挿入
される給紙カセットを設け、この給紙カセットに多数枚
のシートが積層される中板を前記給紙ローラの下側に位
置させて起伏自在に設け、前記給紙装置本体への前記給
紙カセットの挿入動作に連動して摺動するとともにピン
が突出形成された加圧部材とこの加圧部材を復帰方向に
付勢する付勢部材とを互いに連結して前記給紙装置本体
の側方に設け、前記給紙カセットの側方に軸を中心に回
動自在に保持された作動部材を設け、この作動部材に前
記加圧部材のピンに当接する当接部と前記中板を下から
支えるアームとを形成した。
給紙ローラが保持された給紙装置本体に着脱自在に挿入
される給紙カセットを設け、この給紙カセットに多数枚
のシートが積層される中板を前記給紙ローラの下側に位
置させて起伏自在に設け、前記給紙装置本体への前記給
紙カセットの挿入動作に連動して摺動するとともにピン
が突出形成された加圧部材とこの加圧部材を復帰方向に
付勢する付勢部材とを互いに連結して前記給紙装置本体
の側方に設け、前記給紙カセットの側方に軸を中心に回
動自在に保持された作動部材を設け、この作動部材に前
記加圧部材のピンに当接する当接部と前記中板を下から
支えるアームとを形成した。
【０００８】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、付勢部材と加圧部材とを連結して給紙装置
本体の両側に配設し、前記加圧部材の復帰力を中板に伝
達する作動部材を給紙カセットの両側に配設した。
明において、付勢部材と加圧部材とを連結して給紙装置
本体の両側に配設し、前記加圧部材の復帰力を中板に伝
達する作動部材を給紙カセットの両側に配設した。
【０００９】請求項３記載の発明は、請求項１又は２記
載の発明において、給紙装置本体と給紙カセットとの対
向部に互いに係合してこの給紙カセットを装着位置に停
止させる係合部を形成した。
載の発明において、給紙装置本体と給紙カセットとの対
向部に互いに係合してこの給紙カセットを装着位置に停
止させる係合部を形成した。
【００１０】請求項４記載の発明は、請求項１，２又は
３記載の発明において、給紙カセットの側方に作動部材
を覆う壁部を形成した。
３記載の発明において、給紙カセットの側方に作動部材
を覆う壁部を形成した。
【００１１】
【作用】請求項１記載の発明は、給紙装置本体に給紙カ
セットを挿入したときに、付勢部材を撓ませながら加圧
部材を変位させ、この付勢部材の復帰力に基づく加圧部
材の復帰力を作動部材を介して中板に伝達することによ
り、中板を起こしてその中板上のシートを給紙ローラに
圧接する。この場合、比較的スペースに余裕がとれる給
紙装置本体に付勢部材が設けられるため、ばね定数の小
さな付勢部材を用いることができ、これにより、中板上
のシートの枚数の変化に対して給紙ローラへのシートの
圧接力の変化を小さくすることができる。また、付勢部
材と、加圧部材と、この加圧部材の動作を中板に伝える
作動部材とを中板の側方に配設することができるため、
中板の下方のスペースを小さくして全高寸法を縮小する
ことができる。
セットを挿入したときに、付勢部材を撓ませながら加圧
部材を変位させ、この付勢部材の復帰力に基づく加圧部
材の復帰力を作動部材を介して中板に伝達することによ
り、中板を起こしてその中板上のシートを給紙ローラに
圧接する。この場合、比較的スペースに余裕がとれる給
紙装置本体に付勢部材が設けられるため、ばね定数の小
さな付勢部材を用いることができ、これにより、中板上
のシートの枚数の変化に対して給紙ローラへのシートの
圧接力の変化を小さくすることができる。また、付勢部
材と、加圧部材と、この加圧部材の動作を中板に伝える
作動部材とを中板の側方に配設することができるため、
中板の下方のスペースを小さくして全高寸法を縮小する
ことができる。
【００１２】請求項２記載の発明は、加圧部材の復帰力
を作動部材を介して中板の両側に伝達することができる
ため、中板及びその中板上のシートの傾きと、そのシー
トの傾きによるスキューの発生とを効果的に防止するこ
とができる。
を作動部材を介して中板の両側に伝達することができる
ため、中板及びその中板上のシートの傾きと、そのシー
トの傾きによるスキューの発生とを効果的に防止するこ
とができる。
【００１３】請求項３記載の発明は、給紙装置本体と給
紙カセットとの対向部に係合部を形成するだけの極めて
安価な構造で、給紙カセットの装着位置を正確に定める
ことができる。
紙カセットとの対向部に係合部を形成するだけの極めて
安価な構造で、給紙カセットの装着位置を正確に定める
ことができる。
【００１４】請求項４記載の発明は、給紙カセットに設
けた作動部材を壁部で覆うことができるため、給紙カセ
ットを給紙装置本体から取り出したときに、作動部材が
操作者や他の器物に触れることがなく、これにより、作
動部材の損傷を防止するとともに、外観美を高めること
ができる。
けた作動部材を壁部で覆うことができるため、給紙カセ
ットを給紙装置本体から取り出したときに、作動部材が
操作者や他の器物に触れることがなく、これにより、作
動部材の損傷を防止するとともに、外観美を高めること
ができる。
【００１５】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。１は給紙装置本体で、この給紙装置本体１は、図示
しないが複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成
装置本体の内部に設けられているものである。この給紙
装置本体１の基板２の両側には上方に折曲する支持板３
が形成され、これらの支持板３には給紙ローラ４の軸５
が回転自在に支承されている。６は上面が開口された偏
平な箱型の給紙カセットで、基板２の上面には給紙カセ
ット６の挿入方向（図１、図２に置ける矢印Ａ方向）に
沿う二本のリブ７が並行に形成され、これらのリブ７の
上縁の一部には係合部である凹部８が形成されている。
また、図１に示すように、給紙カセット６の底面には、
リブ７の内側面に沿って案内されるリブ９が形成され、
これらのリブ９の一部には凹部８に係合する係合部であ
る突部１０が形成されている。なお、支持板３には、給
紙カセット６を下方に押圧して浮上を阻止するクランプ
（図示せず）が設けられている。
る。１は給紙装置本体で、この給紙装置本体１は、図示
しないが複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成
装置本体の内部に設けられているものである。この給紙
装置本体１の基板２の両側には上方に折曲する支持板３
が形成され、これらの支持板３には給紙ローラ４の軸５
が回転自在に支承されている。６は上面が開口された偏
平な箱型の給紙カセットで、基板２の上面には給紙カセ
ット６の挿入方向（図１、図２に置ける矢印Ａ方向）に
沿う二本のリブ７が並行に形成され、これらのリブ７の
上縁の一部には係合部である凹部８が形成されている。
また、図１に示すように、給紙カセット６の底面には、
リブ７の内側面に沿って案内されるリブ９が形成され、
これらのリブ９の一部には凹部８に係合する係合部であ
る突部１０が形成されている。なお、支持板３には、給
紙カセット６を下方に押圧して浮上を阻止するクランプ
（図示せず）が設けられている。
【００１６】また、前記給紙カセット６には、支軸１１
により起伏自在に保持されてシートＳ（図４参照）を載
置する中板１２と、シートＳの幅方向に沿って移動自在
に保持された左右一対のサイドガイド１３と、シートＳ
のサイズに応じて配置された係止孔１４に選択的に係止
されてシートＳの後端を支える後端ガイド１５と、前記
給紙ローラ４に圧接される分離パッド１６とが設けられ
ている。左右のサイドガイド１３は、中板１２の下方に
おいて互い違いに中心方向に延出するラック１７を有
し、これらのラック１７に噛合されたギヤ１８が給紙カ
セット６の底部の中心に回転自在に保持されている。
により起伏自在に保持されてシートＳ（図４参照）を載
置する中板１２と、シートＳの幅方向に沿って移動自在
に保持された左右一対のサイドガイド１３と、シートＳ
のサイズに応じて配置された係止孔１４に選択的に係止
されてシートＳの後端を支える後端ガイド１５と、前記
給紙ローラ４に圧接される分離パッド１６とが設けられ
ている。左右のサイドガイド１３は、中板１２の下方に
おいて互い違いに中心方向に延出するラック１７を有
し、これらのラック１７に噛合されたギヤ１８が給紙カ
セット６の底部の中心に回転自在に保持されている。
【００１７】前記中板１２の回動遊端側の両側には断面
がＵ字形の突片１９が形成され、これらの突片１９を外
側に突出させる開口部２０が給紙カセット６の両側面に
形成されている。そして、図３に示すように、中板１２
の突片１９を下から支えるアーム２１と、前記加圧部材
２６のピン３２に向かう方向に延出する当接部２２とを
有する作動部材２３が軸２４を中心に回動自在に保持さ
れている。これらの作動部材２３は、図１及び図２に示
すように給紙カセット６の両外側に形成された壁部２５
により覆われている。
がＵ字形の突片１９が形成され、これらの突片１９を外
側に突出させる開口部２０が給紙カセット６の両側面に
形成されている。そして、図３に示すように、中板１２
の突片１９を下から支えるアーム２１と、前記加圧部材
２６のピン３２に向かう方向に延出する当接部２２とを
有する作動部材２３が軸２４を中心に回動自在に保持さ
れている。これらの作動部材２３は、図１及び図２に示
すように給紙カセット６の両外側に形成された壁部２５
により覆われている。
【００１８】さらに、図１及び図２に示すように、前記
給紙装置本体１の前記支持板３には、加圧部材２６が複
数のガイドピン２７によって摺動自在に保持されている
とともに、スプリングアンカ２８が立設されている。こ
れらの加圧部材２６はスプリングアンカ２８との間に張
設された付勢部材であるコイルスプリング２９により矢
印Ａ方向とは反対側の復帰方向に付勢されている。ま
た、これらの加圧部材２６は、前記給紙カセット６の両
側に形成された切欠３０から内方に突出する折曲部３１
を有し、この折曲部３１には上方に突出するピン３２が
立設されている。さらに、図１に示すように、前記給紙
ローラ４の軸５の一端はクラッチ３３を介してモータ
（図示せず）に連結されている。
給紙装置本体１の前記支持板３には、加圧部材２６が複
数のガイドピン２７によって摺動自在に保持されている
とともに、スプリングアンカ２８が立設されている。こ
れらの加圧部材２６はスプリングアンカ２８との間に張
設された付勢部材であるコイルスプリング２９により矢
印Ａ方向とは反対側の復帰方向に付勢されている。ま
た、これらの加圧部材２６は、前記給紙カセット６の両
側に形成された切欠３０から内方に突出する折曲部３１
を有し、この折曲部３１には上方に突出するピン３２が
立設されている。さらに、図１に示すように、前記給紙
ローラ４の軸５の一端はクラッチ３３を介してモータ
（図示せず）に連結されている。
【００１９】このような構成において、給紙カセット６
にシートＳを収納する場合には、給紙カセット６を給紙
装置本体１から引き出して行う。この状態では、中板１
２は自重により給紙カセット６の底面に倒伏し、両側の
突片１９で作動部材２３のアーム２１を押し下げる。
にシートＳを収納する場合には、給紙カセット６を給紙
装置本体１から引き出して行う。この状態では、中板１
２は自重により給紙カセット６の底面に倒伏し、両側の
突片１９で作動部材２３のアーム２１を押し下げる。
【００２０】シートＳを収納した給紙カセット６を、図
１に示すように矢印Ａ方向に移動し、給紙装置本体１に
挿入する過程では、給紙カセット６の両側に設けた作動
部材２３の当接部２２の端面が加圧部材２６のピン３２
を押圧する。すなわち、加圧部材２６は給紙カセット６
の挿入動作に連動し、コイルスプリング２９を撓ませな
がら矢印Ａ方向に摺動する。給紙カセット６を給紙装置
本体１の定位置まで押し込んだ状態ではコイルスプリン
グ２９の撓み量は最大となり、そのコイルスプリング２
９の引張力に基づく加圧部材２６の復帰力が作動部材２
３の当接部２２に作用するため、作動部材２３は支軸２
４を中心にアーム２１が上昇する方向に回動し、そのア
ーム２１で突片１９を押し上げる。これにより、中板１
２が支軸１１を中心に上方に回動してシートＳを給紙ロ
ーラ４に圧接する。
１に示すように矢印Ａ方向に移動し、給紙装置本体１に
挿入する過程では、給紙カセット６の両側に設けた作動
部材２３の当接部２２の端面が加圧部材２６のピン３２
を押圧する。すなわち、加圧部材２６は給紙カセット６
の挿入動作に連動し、コイルスプリング２９を撓ませな
がら矢印Ａ方向に摺動する。給紙カセット６を給紙装置
本体１の定位置まで押し込んだ状態ではコイルスプリン
グ２９の撓み量は最大となり、そのコイルスプリング２
９の引張力に基づく加圧部材２６の復帰力が作動部材２
３の当接部２２に作用するため、作動部材２３は支軸２
４を中心にアーム２１が上昇する方向に回動し、そのア
ーム２１で突片１９を押し上げる。これにより、中板１
２が支軸１１を中心に上方に回動してシートＳを給紙ロ
ーラ４に圧接する。
【００２１】このときのコイルスプリング２９の撓み量
は、中板１２上のシートＳの枚数によって異なるが、本
発明においては、給紙カセット６内よりも比較的取り付
けスペースに余裕のある給紙装置本体１にコイルスプリ
ング２９を設けたことにより、ばね定数の小さいコイル
スプリング２９を用いることができる。これによりスプ
リング付勢力の変化、すなわち、給紙ローラ４に対する
シートＳの圧接力の変化を小さくすることができる。こ
れにより、中板１２上のシートＳの枚数の変化に影響さ
れることなく一定範囲の給紙圧をもって確実に給紙動作
を行わせ、給紙圧が強過ぎることによるシートＳの重
送、給紙圧が弱過ぎることによる給紙ローラ４に対する
シートＳのスリップを防止することができる。この場
合、伸長することにより圧力を増すコイルスプリング２
９に代えて圧縮コイルスプリングを用いても同様の目的
を達成することができる。この場合には、加圧部材２６
により圧縮コイルスプリングを押圧するようにその圧縮
コイルスプリングを配置する。さらに、コイルスプリン
グ２９と、加圧部材２６と、この加圧部材２６の動作を
中板１２に伝える作動部材２３とを中板１２の側方に配
設することができるため、中板１２の下方のスペースを
小さくして全高寸法を縮小することができる。以上は請
求項１記載の発明に対応する効果である。
は、中板１２上のシートＳの枚数によって異なるが、本
発明においては、給紙カセット６内よりも比較的取り付
けスペースに余裕のある給紙装置本体１にコイルスプリ
ング２９を設けたことにより、ばね定数の小さいコイル
スプリング２９を用いることができる。これによりスプ
リング付勢力の変化、すなわち、給紙ローラ４に対する
シートＳの圧接力の変化を小さくすることができる。こ
れにより、中板１２上のシートＳの枚数の変化に影響さ
れることなく一定範囲の給紙圧をもって確実に給紙動作
を行わせ、給紙圧が強過ぎることによるシートＳの重
送、給紙圧が弱過ぎることによる給紙ローラ４に対する
シートＳのスリップを防止することができる。この場
合、伸長することにより圧力を増すコイルスプリング２
９に代えて圧縮コイルスプリングを用いても同様の目的
を達成することができる。この場合には、加圧部材２６
により圧縮コイルスプリングを押圧するようにその圧縮
コイルスプリングを配置する。さらに、コイルスプリン
グ２９と、加圧部材２６と、この加圧部材２６の動作を
中板１２に伝える作動部材２３とを中板１２の側方に配
設することができるため、中板１２の下方のスペースを
小さくして全高寸法を縮小することができる。以上は請
求項１記載の発明に対応する効果である。
【００２２】また、コイルスプリング２９と加圧部材２
６とを連結して給紙装置本体１の両側に配設し、加圧部
材２６の復帰力を中板１２に伝達する作動部材２３を給
紙カセット６の両側に配設したので、加圧部材２６の復
帰力を中板１２の両側に伝達することができ、これによ
り、中板１２及びその中板１２上のシートＳの傾きと、
そのシートＳの傾きによるスキューの発生とを効果的に
防止することができる。これは請求項２記載の発明に対
応する効果である。
６とを連結して給紙装置本体１の両側に配設し、加圧部
材２６の復帰力を中板１２に伝達する作動部材２３を給
紙カセット６の両側に配設したので、加圧部材２６の復
帰力を中板１２の両側に伝達することができ、これによ
り、中板１２及びその中板１２上のシートＳの傾きと、
そのシートＳの傾きによるスキューの発生とを効果的に
防止することができる。これは請求項２記載の発明に対
応する効果である。
【００２３】さらに、給紙装置本体１と給紙カセット６
とに形成したリブ７，９に互いに係合してこの給紙カセ
ット６を装着位置に停止させる凹部８と突部１０とを形
成したので、極めて安価な構造で、給紙カセット６の装
着位置を正確に定めることができる。これは請求項３記
載の発明に対応する効果である。
とに形成したリブ７，９に互いに係合してこの給紙カセ
ット６を装着位置に停止させる凹部８と突部１０とを形
成したので、極めて安価な構造で、給紙カセット６の装
着位置を正確に定めることができる。これは請求項３記
載の発明に対応する効果である。
【００２４】さらに、給紙カセット６に設けた作動部材
２３を壁部２５で覆うことができるため、給紙カセット
６を給紙装置本体１から取り出したときに、作動部材２
３が操作者や他の器物に触れることがなく、これによ
り、作動部材２３の損傷を防止するとともに、外観美を
高めることができる。これは請求項４記載の発明に対応
する効果である。
２３を壁部２５で覆うことができるため、給紙カセット
６を給紙装置本体１から取り出したときに、作動部材２
３が操作者や他の器物に触れることがなく、これによ
り、作動部材２３の損傷を防止するとともに、外観美を
高めることができる。これは請求項４記載の発明に対応
する効果である。
【００２５】
【発明の効果】請求項１記載の発明は、上述のように、
給紙ローラが保持された給紙装置本体に着脱自在に挿入
される給紙カセットを設け、この給紙カセットに多数枚
のシートが積層される中板を前記給紙ローラの下側に位
置させて起伏自在に設け、前記給紙装置本体への前記給
紙カセットの挿入動作に連動して摺動するとともにピン
が突出形成された加圧部材とこの加圧部材を復帰方向に
付勢する付勢部材とを互いに連結して前記給紙装置本体
の側方に設け、前記給紙カセットの側方に軸を中心に回
動自在に保持された作動部材を設け、この作動部材に前
記加圧部材のピンに当接する当接部と前記中板を下から
支えるアームとを形成したので、給紙装置本体に給紙カ
セットを挿入したときに、付勢部材を撓ませながら加圧
部材を変位させ、この付勢部材の復帰力に基づく加圧部
材の復帰力を作動部材を介して中板に伝達することによ
り、中板を起こしてその中板上のシートを給紙ローラに
圧接することができ、この場合、比較的スペースに余裕
がとれる給紙装置本体に付勢部材が設けられるため、ば
ね定数の小さな付勢部材を用いることができ、これによ
り、中板上のシートの枚数の変化に対して給紙ローラへ
のシートの圧接力の変化を小さくすることができ、した
がって、シートの重送及び給紙ローラに対するスリップ
の発生を防止することができ、また、付勢部材と、加圧
部材と、この加圧部材の動作を中板に伝える作動部材と
を中板の側方に配設することができるため、中板の下方
のスペースを小さくして全高寸法を縮小することができ
る。
給紙ローラが保持された給紙装置本体に着脱自在に挿入
される給紙カセットを設け、この給紙カセットに多数枚
のシートが積層される中板を前記給紙ローラの下側に位
置させて起伏自在に設け、前記給紙装置本体への前記給
紙カセットの挿入動作に連動して摺動するとともにピン
が突出形成された加圧部材とこの加圧部材を復帰方向に
付勢する付勢部材とを互いに連結して前記給紙装置本体
の側方に設け、前記給紙カセットの側方に軸を中心に回
動自在に保持された作動部材を設け、この作動部材に前
記加圧部材のピンに当接する当接部と前記中板を下から
支えるアームとを形成したので、給紙装置本体に給紙カ
セットを挿入したときに、付勢部材を撓ませながら加圧
部材を変位させ、この付勢部材の復帰力に基づく加圧部
材の復帰力を作動部材を介して中板に伝達することによ
り、中板を起こしてその中板上のシートを給紙ローラに
圧接することができ、この場合、比較的スペースに余裕
がとれる給紙装置本体に付勢部材が設けられるため、ば
ね定数の小さな付勢部材を用いることができ、これによ
り、中板上のシートの枚数の変化に対して給紙ローラへ
のシートの圧接力の変化を小さくすることができ、した
がって、シートの重送及び給紙ローラに対するスリップ
の発生を防止することができ、また、付勢部材と、加圧
部材と、この加圧部材の動作を中板に伝える作動部材と
を中板の側方に配設することができるため、中板の下方
のスペースを小さくして全高寸法を縮小することができ
る。
【００２６】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、付勢部材と加圧部材とを連結して給紙装置
本体の両側に配設し、加圧部材の復帰力を中板に伝達す
る作動部材を給紙カセットの両側に配設したので、加圧
部材の復帰力を中板の両側に伝達することができ、これ
により、中板及びその中板上のシートの傾きと、そのシ
ートの傾きによるスキューの発生とを効果的に防止する
ことができる。
明において、付勢部材と加圧部材とを連結して給紙装置
本体の両側に配設し、加圧部材の復帰力を中板に伝達す
る作動部材を給紙カセットの両側に配設したので、加圧
部材の復帰力を中板の両側に伝達することができ、これ
により、中板及びその中板上のシートの傾きと、そのシ
ートの傾きによるスキューの発生とを効果的に防止する
ことができる。
【００２７】請求項３記載の発明は、請求項１又は２記
載の発明において、給紙装置本体と給紙カセットとの対
向部に互いに係合してこの給紙カセットを装着位置に停
止させる係合部を形成したので、安価な構造で、給紙カ
セットの装着位置を正確に定めることができる。
載の発明において、給紙装置本体と給紙カセットとの対
向部に互いに係合してこの給紙カセットを装着位置に停
止させる係合部を形成したので、安価な構造で、給紙カ
セットの装着位置を正確に定めることができる。
【００２８】請求項４記載の発明は、請求項１，２又は
３記載の発明において、給紙カセットの側方に作動部材
を覆う壁部を形成したので、給紙カセットを給紙装置本
体から取り出したときに、作動部材が操作者や他の器物
に触れることがなく、これにより、作動部材の損傷を防
止するとともに、外観美を高めることができる。
３記載の発明において、給紙カセットの側方に作動部材
を覆う壁部を形成したので、給紙カセットを給紙装置本
体から取り出したときに、作動部材が操作者や他の器物
に触れることがなく、これにより、作動部材の損傷を防
止するとともに、外観美を高めることができる。
【図１】本発明の一実施例を示すもので、給紙装置本体
に給紙カセットを挿入する前の状態を示す平面図であ
る。
に給紙カセットを挿入する前の状態を示す平面図であ
る。
【図２】分解斜視図である。
【図３】一部を切欠した給紙カセット及び作動部材と加
圧部材との関係を示す側面図である。
圧部材との関係を示す側面図である。
【図４】給紙装置本体に給紙カセットを挿入した状態を
示す縦断側面図である。
示す縦断側面図である。
１ 給紙装置本体 ４ 給紙ローラ ６ 給紙カセット ８，１０ 係合部 １２ 中板 ２３ 作動部材 ２５ 壁部 ２６ 加圧部材 ２９ 付勢部材 Ｓ シート
Claims (4)
- 【請求項１】 給紙ローラが保持された給紙装置本体に
着脱自在に挿入される給紙カセットを設け、この給紙カ
セットに多数枚のシートが積層される中板を前記給紙ロ
ーラの下側に位置させて起伏自在に設け、前記給紙装置
本体への前記給紙カセットの挿入動作に連動して摺動す
るとともにピンが突出形成された加圧部材とこの加圧部
材を復帰方向に付勢する付勢部材とを互いに連結して前
記給紙装置本体の側方に設け、前記給紙カセットの側方
に軸を中心に回動自在に保持された作動部材を設け、こ
の作動部材に前記加圧部材のピンに当接する当接部と前
記中板を下から支えるアームとを形成したことを特徴と
するシート材給送装置。 - 【請求項２】 付勢部材と加圧部材とを連結して給紙装
置本体の両側に配設し、前記加圧部材の復帰力を中板に
伝達する作動部材を給紙カセットの両側に配設したこと
を特徴とする請求項１記載のシート材給送装置。 - 【請求項３】 給紙装置本体と給紙カセットとの対向部
に互いに係合してこの給紙カセットを装着位置に停止さ
せる係合部を形成したことを特徴とする請求項１又は２
記載のシート材給送装置。 - 【請求項４】 給紙カセットの側方に作動部材を覆う壁
部を形成したことを特徴とする請求項１，２又は３記載
のシート材給送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29883293A JP3252041B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | シート材給送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29883293A JP3252041B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | シート材給送装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07149437A JPH07149437A (ja) | 1995-06-13 |
| JP3252041B2 true JP3252041B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=17864804
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29883293A Expired - Fee Related JP3252041B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | シート材給送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3252041B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP29883293A patent/JP3252041B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07149437A (ja) | 1995-06-13 |
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