JPS6242516B2 - - Google Patents

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JPS6242516B2
JPS6242516B2 JP55087570A JP8757080A JPS6242516B2 JP S6242516 B2 JPS6242516 B2 JP S6242516B2 JP 55087570 A JP55087570 A JP 55087570A JP 8757080 A JP8757080 A JP 8757080A JP S6242516 B2 JPS6242516 B2 JP S6242516B2
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JP55087570A
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Hideo Suzuki
Masaki Kudo
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Nippon Gakki Co Ltd
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Nippon Gakki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5713489A publication Critical patent/JPS5713489A/ja
Publication of JPS6242516B2 publication Critical patent/JPS6242516B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、鍵盤を複数鍵域に分割し、各鍵域
毎に異なる態様で楽音を発生し得るようにした電
子楽器に関する。 一般に複数段の鍵盤(例えば上鍵盤、下鍵盤、
ペダル鍵盤等)を具える電子楽器においては、メ
ロデイと伴奏は夫々異なる鍵盤で演奏され、各々
の鍵盤に対応して選択設定された異なる態様(代
表的には音色)でメロデイ音及び伴奏音が夫々楽
音形成されるようになつている。一方、コストあ
るいはステージ演奏用とする場合の可搬性等の点
から、一段鍵盤式の電子楽器が有用されることも
多く、このような一段鍵盤式電子楽器においてメ
ロデイと伴奏を別態様で演奏し得るようにするた
めに「鍵域分割」という技術が採用されている。
従来の「鍵域分割」技術は、予じめ定めた特定の
鍵を境界にしてその鍵よりも高音側の鍵域をメロ
デイ用鍵域とし、それ以外の(低音側の)鍵域を
伴奏用鍵域とし、各々の鍵域の押圧鍵に対応する
楽音をメロデイ音あるいは伴奏音として楽音形成
するようにしている。すなわち、メロデイ用鍵域
と伴奏用鍵域は予じめ固定されており、不変であ
つた。そのため、メロデイ用あるいは伴奏用とし
て使用できる鍵域が狭い範囲に制限されるという
欠点があつた。特に一段鍵盤式の電子楽器におい
てはコストあるいは可搬性等の点を考慮して鍵盤
の総鍵数が少なくなりがちであり、そうすると鍵
域分割の際の各鍵域の範囲がより一層制限される
ことになり、演奏の自由度を阻害することにもな
りかねない。 この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、
鍵盤を複数鍵域に分割して利用する場合に、各鍵
域の分割位置を固定せずに押鍵状態に応じて自動
的に移動し得るようにすることにより、実際の演
奏において使用鍵域の制限を受けることがないよ
うにすることを目的とするものである。この目的
の達成のために、この発明に係る電子楽器は、鍵
盤と、該鍵盤における押圧鍵に対応して押鍵情報
を発生する押鍵情報発生手段と、この押鍵情報発
生手段から発生される押鍵情報に基づき、前記鍵
盤における各押圧鍵の中から所定の音高順位の押
圧鍵を弁別の基準とすべき基準鍵として検出する
検出手段と、前記押鍵情報発生手段から発生され
る押鍵情報のうち、前記検出手段で検出された基
準鍵から所定音程範囲内に属する押圧鍵に関する
押鍵情報を少なくともそれ以外の押圧鍵に関する
押鍵情報とは異なるグループに弁別する弁別手段
と、この弁別手段により各グループに弁別された
押鍵情報に対応する楽音信号を各グループ毎に
夫々異なる態様で形成する楽音形成手段とを具え
たことを特徴としている。 弁別手段において各押鍵情報が複数のグループ
のいずれかに弁別されることにより鍵域分割が実
現される。その場合、各押圧鍵の中の所定の音高
順位の押圧鍵を弁別の基準とし、この基準鍵から
所定音程範囲内に属する押圧鍵に関する押鍵情報
をそれ以外の押圧鍵に関する押鍵情報とは異なる
グループに弁別するので、基準となる押圧鍵は各
押鍵操作ごとに変動する。これにより、鍵域分割
位置は固定されていず、押圧鍵(1乃至複数)の
状態が変わればそれに伴つて鍵域分割位置も移動
することになる。 この発明の一実施例においては、押鍵情報の中
から弁別の基準とすべき単一の押圧鍵の押鍵情報
を検出する検出回路と、検出された基準の押圧鍵
から所定音程範囲内に属する押圧鍵の押鍵情報を
第1のグループとして弁別し、それ以外の押鍵情
報を第2のグループとして弁別する比較弁別回路
とを含むものである。基準とすべき押圧鍵が変化
すれば、第1のグループに相当する鍵域がそれに
伴つて変化し、第2のグループに相当する鍵域も
変化する。すなわち、第1のグループ(鍵域)と
第2のグループ(鍵域)の境界である分割位置が
基準とすべき押圧鍵の変化に伴つて移動する。 図面を参照した好適な実施例において、前記検
出回路は、基準とすべき押圧鍵として最高音を検
出する最高音検出回路から成り、この最高音から
所定音程範囲内の鍵域(第1のグループ)をメロ
デイ用鍵域とし、その他の鍵域(第2のグルー
プ)を伴奏用鍵域としている。更に、メロデイ用
鍵域(第1のグループ)とすべき所定音程範囲を
最高音の下1オクターブ以内としている。一般
に、メロデイは伴奏よりも高音側で演奏されるの
で、押圧鍵の最高音から下1オクターブ以内の鍵
域をメロデイ用鍵域とすれば、支障のないメロデ
イ演奏が可能である。 上記とは逆に、基準とすべき押圧鍵を最低音と
することも可能である。また、前記押鍵情報弁別
手段において、基準とすべき単一の押圧鍵を検出
せずに、個々の押圧鍵相互の音程間隔を逐一検出
し、所定の隔りが存在する箇所を鍵域分割の境界
とすることも可能である。 例えば、押圧鍵中の最高音を基準として、その
低音側1オクターブ範囲を常にメロデイ用グルー
プ(第1のグループ)とした場合、押圧鍵中の最
高音があまりにも低音域寄りにある場合など、伴
奏用グループ(第2のグループ)の鍵域が必要な
だけ確保できずに、伴奏音の演奏に不便を来した
り、伴奏のつもりで押鍵した音がメロデイ音に転
化して発音されたりする不都合が生じることがあ
る。そこで、この出願における第2の発明では、
第2のグループ以外(例えばメロデイ用グルー
プ)に弁別されるべきものであつても予め定めた
鍵域に属する押圧鍵についてはその押鍵情報を前
記弁別手段による弁別に関わらず第2のグループ
(例えば伴奏用グループ)に弁別する鍵域固定手
段と、この鍵域固定手段を動作させるか否かを制
御する制御手段とを更に具えたことを特徴とす
る。予め定めた鍵域とは、例えば最低音側の1オ
クターブであり、制御手段により鍵域固定手段が
動作状態とされたときは、この鍵域が第2のグル
ープ(伴奏用グループ)専用になる。これによ
り、鍵域分割位置を変動させることができる一方
で、しかし第2のグループ用の鍵域は最小限確保
することができる。 以下添付図面を参照してこの発明の実施例を詳
細に説明する。 第1図は、鍵盤の各鍵を順次走査することによ
り押圧鍵を検出するようにしたタイプの電子楽器
にこの発明を適用した例を示す。この例におい
て、鍵盤11は最高鍵C6から最低鍵C2までの49
鍵を具えるものとする。押鍵情報発生手段として
のマルチプレクサ12は、システムクロツクパル
スφに従つて鍵盤11の各鍵を高音側から順次走
査し、これにより各鍵に対して時分割タイミング
を夫々割当て、かつ押圧されている鍵の時分割タ
イミングに対応してパルスを発生し、これら押圧
鍵のタイミングに対応するパルスを1本のライン
に多重化して時分割多重化キーデータKTDMと
して出力するものである。マルチプレクサ12に
よる走査の結果、各鍵C6〜C2に割当てられる時
分割タイミングの一部を第2図の鍵走査タイミン
グの欄に示す。第2図φはシステムクロツクパル
スφの一例を示す。マルチプレクサ12からは走
査開始タイミングを示すタイミング信号SYが最
高鍵C6の直前のタイミングで出力されるように
なつている。また、マルチプレクサ12からは最
低の1オクターブに相当する鍵B2からC2までの
12鍵のタイミングに対応して最低オクターブタイ
ミング信号Y1が出力されるようにもなつてい
る。第2図のSY及びY1はこれらのタイミング信
号SY及びY1の発生例を示したものである。 マルチプレクサ12から出力された多重化キー
データKTDMは、押鍵情報弁別部13において
メロデイ鍵域キーデータMKTDMあるいは伴奏鍵
域キーデータAKTDMのどちらか一方に弁別され
る。押鍵情報弁別部13において、キーデータ
KTDMはアンド回路14,15,16及びフリ
ツプフロツプ17のセツト入力Sに夫々入力され
る。フリツプフロツプ17は最高音検出回路とし
て機能するものである。フリツプフロツプ17の
リセツト入力Rには走査開始タイミング信号SY
が加えられるようになつており、鍵走査の1サイ
クルが開始する直前において該信号SYによつて
該フリツプフロツプ17がリセツトされる。1走
査サイクルの過程で多重化キーデータKTDMに
最初のパルスが出現したときフリツプフロツプ1
7がセツトされる。前述述のように、鍵走査は高
音側から行なわれるので、多重化キーデータ
KTDMにおいて最初に出現するパルスは最高押
圧鍵のタイミングに対応しており、従つてフリツ
プフロツプ17は最高押圧鍵タイミングでセツト
される。 フリツプフロツプ17のセツト出力Qはカウン
タ18のイネーブル入力ENに加えられる。カウ
ンタ18のリセツト入力Rには走査開始タイミン
グ信号SYが加えられるようになつており、鍵走
査の1サイクルが開始する直前において該信号
SYによつて該カウンタ18がリセツトされる。
該カウンタ18のカウント入力CKにはシステム
クロツクパルスφが加えられるようになつてお
り、イネーブル入力ENに加えられるフリツプフ
ロツプ17の出力Qが“1”となつているとき該
カウンタ18においてクロツクパルスφがカウン
トされる。カウンタ18のカウント出力は比較器
19の入力Aに加えられる。比較器19の出力
(A>12)は、入力Aに加わるカウンタ18のカ
ウント内容が10進数の12よりも大きくなつたとき
“1”となり、12以下のとき“0”となる。この
比較器19の出力(A>12)はアンド回路16に
入力されると共にインバータ20で反転された後
アンド回路14に入力される。 アンド回路14及び16とカウンタ18及び比
較器19から成る回路は、最高押圧鍵から所定音
程範囲内に属する押圧鍵の押鍵情報(キーデー
タ)を第1のグループ(メロデイ鍵域キーデータ
MKTDM)として弁別し、それ以外の押鍵情報
(キーデータ)を第2のグループ(伴奏鍵域キー
データAKTDM)として弁別する比較弁別回路と
して機能する。比較器19において設定されてい
る比較基準数値「12」が上記所定音程に相当す
る。この例の場合、比較基準数値「12」は1オク
ターブの音程に相当する。カウンタ18では鍵走
査に同期してクロツクパルスφをカウントするの
で、12回のカウントは12半音すなわち1オクター
ブの音程に相当する。最高押圧鍵のタイミングで
イネーブル入力ENが“1”に立上つたときから
数えて12個のクロツクパルスφが与えられている
間は比較器19の出力(A>12)は“0”であ
り、13個目以降のクロツクパルスφが与えられた
ときに該比較器19の出力(A>12)は“1”と
なる。 比較器19の出力(A>12)が“0”のときは
インバータ20の出力が“1”となり、アンド回
路14が動作可能となる。尚、インバータ21か
らアンド回路14に加わる信号は鍵域固定セレク
トスイツチ22がオフのときは常に“1”であ
り、通常は該スイツチ22はオフである。従つ
て、最高押圧鍵を含めてその低音側1オクターブ
(12半音)分の音程範囲内に属するキーデータ
KTDMがすべてアンド回路14を通過し、メロ
デイ鍵域キーデータMKTDMとしてメロデイ用楽
音形成回路23に分配される。このとき、アンド
回路16は比較器19の出力(A>12)が“0”
であるため動作不能となつている。また、アンド
回路15は鍵域固定セレクトスイツチ22がオフ
のときは常に動作不能となつている。 比較器19の出力(A>12)が“1”となる
と、アンド回路16が動作可能となり、アンド回
路14が動作不能となる。従つて、最高押圧鍵か
ら1オクターブ以上低音側に隔つている鍵に対応
するキーデータKTDMがすべてアンド回路16
を通過し、オア回路30を経由して、伴奏鍵域キ
ーデータAKTDMとして伴奏用楽音形成回路24
に分配される。 次に、鍵盤11における実際の演奏例を挙げて
第1図の回路の動作を説明する。この実施例では
最高押圧鍵を含めてその低音側1オクターブ以内
をメロデイ鍵域とし、それよりも低音側の残りの
鍵域を伴奏鍵域とするので、メロデイ演奏は伴奏
演奏よりも高音側の鍵を利用するものとする。 例えばメロデイ音として鍵G5を右手で押圧
し、伴奏音として鍵鍵C4,G3,及びE3を左手で
押圧したとする。すると、鍵走査の1サイクルに
おいてマルチプレクサ12から出力されるキーデ
ータKTDMのパルス発生状態は第2図の(例
1)の欄に示すようになる。フリツプフロツプ1
7の出力Qは、第2図の(例1)の17Qの欄に示
すように、タイミング信号SYによつて鍵走査開
始時に一旦リセツトされ、キーデータKTDMに
おいて最初のパルスが出現する最高押圧鍵G5の
タイミングででセツトされる(“1”に立上る)。
このフリツプフロツプ17の出力Qが“1”に立
上つたときからカウンタ18のカウント動作が開
始され、第2図の(例1)の18の欄に示すよう
に、鍵走査タイミングが順次低音側に移行してい
くのに伴つて該カウンタ18のカウント値が
「1」、「2」、「3」……と順次増加する。第2図
の(例1)のA>12の欄に示すように、該カウン
タ18のカウント値が10進数の「13」になるま
で、比較器19の出力(A>12)は“0”であ
り、カウント値が「13」以上になると該出力(A
>12)は“1”となる。この比較器19の出力
(A>12)が“0”のときにマルチプレクサ12
から出力されるキーデータKTDMがメロデイ鍵
域キーデータMKTDMとして弁別され、該出力
(A>12)が“1”のときのキーデータKTDMが
伴奏鍵域キーデータAKTDMとして弁別される。
従つて、第2図の(例1)の場合は、押圧鍵G5
の走査タイミングでメロデイ鍵域キーデータ
MKTDMが“1”となり、押圧鍵C4,G3、及び
E3の走査タイミングで伴奏鍵域キーデータ
AKTDMが夫々“1”となる。 次に、鍵C4,E3,G2,E2、及びC2が押圧さ
れている場合を第2図の(例2)の欄に示す。こ
の場合、キーデータKTDMは第2図の(例2)
のKTDMの欄に示すように発生する。フリツプ
フロツプ17は、最高音である鍵C4のタイミン
グでセツトされる。この最高音C4のタイミング
からカウンタ18がカウントを開始し、12カウン
トが終了してそのカウント値が「13」になると比
較器19の出力(A>12)が“1”に立上る。こ
の場合、カウンタ18のカウント値が「13」にな
るのは鍵C3の走査タイミングである。従つて、
第2図の(例2)のA>12の欄に示すように、鍵
C6から鍵C#3までの走査タイミングの間比較
器19の出力(A>12)は“0”であり、これが
メロデイ鍵域に相当する。そして、鍵C3から鍵
C2までの走査タイミングの間比較器19の出力
(A>12)は“1”となり、これが伴奏鍵域に相
当する。従つて、第2図の(例2)の場合は、押
圧鍵C4及びE3のタイミングでメロデイ鍵域キー
データMKTDMが“1”となり、押圧鍵G2,
E2,C2のタイミングで伴奏鍵域キーデータ
AKTDMが“1”となる。 第2図の(例1)と(例2)を対比すれば明ら
かなように、メロデイ鍵域と伴奏鍵域は固定され
ていず、鍵盤11における押鍵状態に応じてそれ
らの鍵域が随時移動する。メロデイ鍵域が最も狭
いのは、最高鍵C6が押圧されているときであ
り、このときは鍵C6から鍵C#5までがメロデ
イ鍵域となり、それ以外の鍵C5から鍵C2までが
伴奏鍵域となる。伴奏鍵域が最も狭い範囲で確保
されるのは、最高音(最高押圧鍵)として鍵C3
が押圧されているときであり、このときは最高音
C3の低音側1オクターブ範囲内の鍵C#2まで
がメロデイ鍵域となり、残りの鍵C2だけが伴奏
鍵域となる。 メロデイ用楽音形成回路23は、メロデイ鍵域
キーデータMKTDMによつて示された押圧鍵に対
応する楽音信号をメロデイ用の楽音形成態様に従
つて楽音形成する回路である。楽音形成態様を決
定する因子としては、音色、音量、ピツチ、エン
ベロープ形状等があり、これらがメロデイ音を形
成するのにふさわしいものとなつている。また、
音色セレクトスイツチ25の操作によつて任意所
望のメロデイ音色が選択できるようになつてい
る。尚、メロデイ鍵域キーデータMKTDMは、マ
ルチプレクサ12から出力されるキーデータ
KTMDと同様の時分割多重化データであるの
で、メロデイ用楽音形成回路23においてはこの
動的なキーデータMKTDMから静的な押鍵情報を
復調するためのデマルチプレクス手段を含むもの
とする。このデマルチプレクスのために、鍵走査
に同期するクロツクパルスφとタイミング信号
SYが楽音形成回路23に供給されている。この
ようなデマルチプレクス手段は公知であるので、
特に詳細は示さない。 伴奏用楽音形成回路24は、伴奏鍵域キーデー
タAKTDMによつて示された押圧鍵に対応する楽
音信号を伴奏用の楽音形成態様に従つて形成する
回路である。伴奏用の楽音形成態様はメロデイ用
の楽音形成態様とは異なるものとなつている。態
様が異なるとは、音色、音量、ピツチ、エンベロ
ープ形状、あるいはフイート系など、楽音形成態
様を決定する因子のいずれか1あるいは複数ある
いはすべてが異なることをいう。ピツチが異なる
とは、同じ鍵でもメロデイ音と伴奏音とでは幾分
ピツチがずれていることをいい、フイート系が異
るとは、同じ鍵でもメロデイ音と伴奏音とではオ
クターブ単位でピツチが異なることをいう。尚、
メロデイ音と伴奏音とで楽音形成態様を異ならせ
ることは、従来より周知であるのでその詳細は特
に示さない。伴奏用楽音形成回路24に関連して
音色セレクトスイツチ26が設けられており、伴
奏用の音色を任意に選択できるようになつてい
る。また、伴奏用楽音形成回路24が自動伴奏機
能を備えるものとすると、より好ましい。パター
ンジエネレータ27は、自動リズムパターンある
いは自動ベースパターンあるいは自動和音発音パ
ターンあるいは自動アルペジヨパターン等様々な
自動演奏パターンを発生する回路である。伴奏用
楽音形成回路24では、自動演奏モードが選択さ
れた場合に、パターンジエネレータ27からの自
動演奏パターンと伴奏鍵域キーデータAKTDMに
もとづいて自動ベース音、和音、自動アルペジヨ
音、更には自動リズム音等の伴奏音を自動的に発
生する機能を含んでいる。自動演奏モード選択手
段としては、例えば、自動ベースコード演奏のフ
インガードコードモードを選択するスイツチFC
―SWとシンングルフインガコードモードを選択
するスイツチSF―SW等が設けられる。これらの
スイツチFC―SW,SF―SWがいずれもオフのと
きは、伴奏鍵域キーデータAKTDMにおいてパル
スが発生しているタイミングに対応する押圧鍵の
楽音信号がそのまま発音されるが、ススイツチ
FC―SWまたはSF―SWがオンのときはフインガ
ードコードモードまたはシングルフインガコード
モードに従つて自動ベース音及び和音等が自動的
に発音される。 メロデイ用楽音形成回路23及び伴奏用楽音形
成回路24で形成されたメロデイ音及び伴奏音の
楽音信号はサウンドシステム28に与えられて発
音される。 ところで、この実施例では最高押圧鍵から低音
側1オクターブ範囲内が常にメロデイ鍵域となる
ので、伴奏音のみを演奏したい場合に伴奏音の高
音側の一部がメロデイ音に転化してしまう不都合
がある。そこで、伴奏音のみを押鍵演奏したい場
合に伴奏鍵域を確保するために、第1図の押鍵情
報弁別部13に関連して鍵域固定手段が設けられ
ている。鍵域固定手段は、鍵域固定セレクトスイ
ツチ22及びアンド回路15及び29等から成
り、該セレクトスイツチ22がオンされたことを
条件にして該鍵域固定手段が機能する。該スイツ
チ22をオンにすると、アンド回路29に信号
“1”が与えられ、該アンド回路29が動作可能
となる。アンド回路29の他の入力にはマルチプ
レクサ12か出力された最低オクターブタイミン
グ信号Y1(第2図参照)が加えられる。アンド
回路29の出力はアンド回路15に加えられると
共に、インバータ21で反転されてアンド回路1
4に加えられる。アンド回路15の出力はオア回
路30に加えられる。スイツチ22がオンされる
と、最低オクターブタイミング信号Y1が“1”
となる鍵B2からC2までの走査タイミングにおい
てアンド回路29の出力が“1”となり、その間
アンド回路15が動作可能となり、アンド回路1
4が動作不能となる。従つて、比較器19の出力
(A>12)に関わりなく、最低オクターブの鍵B2
からC2までのキーデータKTDMがすべてアンド
回路15を通過し、オア回路30を経由して伴奏
鍵域キーデータAKTDMとし弁別される。このと
き、もし比較器19の出力(A>12)が“0”で
あつたとしてもインバータ21の出力“0”によ
つてアンド回路14が動作不能となるので、最低
オクターブのキーデータKTDMがメロデイ鍵域
キーデータMKTDMとなることはない。 以上のように、スイツチ22をオンすれば、最
低オクターブの鍵B2〜C2の鍵域を伴奏鍵域とし
て確保することができる。従つて、伴奏音のみを
演奏したい場合は、スイツチ22をオンにした上
で、鍵B2〜C2の鍵域を使用して押鍵演奏すれば
よい。尚、鍵域固定セレクトスイツチ22は鍵域
を絶対的に固定するのではなく、最低限の伴奏鍵
域を確保する機能を果す。従つて、鍵域固定セレ
クトスイツチ22をオンにした状態においても、
最低オクターブよりも高音側の鍵域ではメロデイ
鍵域と伴奏鍵域を押鍵状態に応じて随時移動させ
ることができる。すなわち、該スイツチ22がオ
ンのときでも、最低オクターブよりも高音側の鍵
C6〜C3の走査タイミングでは最低オクターブタ
イミング信号Y1は“0”あり、アンド回路29
の出力が“0”となつて、スイツチ22がオフの
ときと同様にアンド回路14とアンド回路16が
動作可能となる。 この実施例では最高押圧鍵を基準にして鍵域を
分割すべき箇所を判断しているので、最高押圧鍵
を正確に検出することが重要である。特に、メロ
デイ音指定鍵が最高音として押圧されていること
が鍵域分割の前提となるので、メロデイ音として
押圧した鍵を最高押圧鍵として検出する必要があ
る。しかし、人間による押鍵操作は、高速のデイ
ジタルシステムに匹敵する程精密ではなく、伴奏
用の鍵を押圧するタイミングとメロデイ用の鍵を
押圧するタイミングには幾分のずれが生じること
がある。メロデイ用の鍵が幾分先に押圧される分
には問題は生じないが、伴奏用の鍵がメロデイ用
の鍵よりも幾分先に押圧された場合は、押鍵操作
に直ちに応答するようにシステムを構成した場合
は当初一時的に伴奏用の押圧鍵の中の最高音が検
出されてしまい、伴奏音が一時的にメロデイ音色
で発音されてしまうという不都合が生じる。この
不都合が生じないようにするには、マルチプレク
サ12において、押鍵11における鍵盤操作に直
ちに応答して多重化キーデータKTDMを出力す
るのではなく、一定の待ち時間を設けてこの待ち
時間内で複数の押圧鍵キーデータ(KTDM)が
安定して出揃うのを待つてから該キーデータ
KTDMを出力するようにすればよい。このため
にマルチプレクサ12の内部に設ける待ち時間設
定回路31の一例を第3図に示す。 第3図において、キーデータKTDM′はマルチ
プレクサ12(第1図)において押鍵操作に直ち
に応答して得られる時分割多重化キーデータであ
り、第2図に示す鍵走査タイミングに対応して発
生される。この多重化キーデータKTDM′はシフ
トレジスタ32及びアンド回路33及び34に入
力される。シフトレジスタ32はキーデータ
KTDM′を鍵走査1サイクルに相当する時間だけ
遅延するためのものであり、鍵走査用のシステム
クロツクパルスφによつてシフト制御される50ス
テージ/1ビツトのシフトレジスタである。この
実施例では49鍵分の鍵走査時間とタイミング信号
SYの時間を加算したクロツクパルスφの50周期
分の時間が1走査サイクルに相当する。シフトレ
ジスタ32の出力はインバータ35で反転され、
アンド回路33に入力される。現在のキーデータ
KTDM′が“1”で、そのキーデータKTDM′と同
じ鍵に関する1サイクル前のキーデータ(すなわ
ちシフトレジタ32の出力)が“0”のときアン
ド回路33の条件が成立する。従つてアンド回路
33の出力“1”は、新たに鍵が押圧されたこと
(ニユーキーオン)を示している。アンド回路3
3から出力されるニユーキーオンパルスNKOは
カウンタ36のリセツト入力Rに加わる。 カウンタ36はニユーキーオンパルスNKOが
発生したときから一定の待ち時間を計時するため
のものである。該カウンタ36のカウント値がす
べて“1”のときオール“1”信号ALL“1”
が“1”となり、この信号ALL“1”を反転し
たインバータ37の出力“0”によりアンド回路
38が動作不能となる。これにより、クロツク発
生器39からのカウントクロツクパルスCPはア
ンド回路38で阻止され、カウンタ36の内容が
オール“1”に保持される。ニユーキーオンパル
スNKOによつてカウンタ36がリセツトされる
と、オール“1”信号ALL“1”は“0”とな
りアンド回路38が動作可能となる。これにより
カウントクロツクパルスCPがカウンタ36でカ
ウントされるようになる。信号ALL“1”はア
ンド回路34にも加えられ、ニユーキーオンパル
スNKOの発生と同時に該アンド回路34を動作
不能にする。アンド回路34はキーデータ
KTDM′を選択してキーデータKTDMとして出力
するための回路である。カウンタ36のカウント
値がオール“1”になる直前まで信号ALL
“1”は“0”であり、アンド回路34において
キーデータKTDM′がキーデータKTDMとして選
択出力されることを禁止する。ニユーキーオンパ
ルスNKOが発生したときから一定の待ち時間が
経過してカウント値がオール“1”になると、信
号ALL“1”が“1”となり、アンド回路34
が動作可能となる。従つて、新たな押鍵が検出さ
れたとき(ニユーキーオンパルスNKOが発生さ
れたとき)から一定の待ち時間の経過後に、該ア
ンド回路34においてキーデータKTDM′がキー
データKTDMとして選択出力されるようにな
る。アンド回路34から出力されたキーデータ
KTDMは、マルチプレクサ12(第1図)から
出力されるキーデータKTDMとして押鍵情報弁
別部13(第1図)に供給される。尚、待ち時間
設定回路31の構成は第3図に示したものに限ら
ず、適宜のものを採用することができる。 第4図は、押圧鍵を複数ビツトのコード化信号
(キーコードKC)によつて表わし、このキーコー
ドKCを複数の発生信号チヤンネルのいずれかに
割当て、割当てたチヤンネルにおいて該キーコー
ドKCに対応する楽音信号を発生するようにした
電子楽器にこの発明を適用した例を示す。押鍵検
出回路41では、鍵盤40で押圧されている鍵を
検出し、該押圧鍵を表わす複数ビツトのコード化
信号から成るキーコードKCを出力する。チヤン
ネルプロセツサ42では、押鍵検出回路41から
与えられるキーコードKCを複数の楽音発生チヤ
ンネルのいずれかに割当て、割当てたチヤンネル
のタイミングに対応してキーコードKCとキーオ
ン信号KONを時分割的に出力する。キーオン信
号KONは1ビビツトのデータであり、その内容
が“1”のとき同じチヤンネルタイミングにおい
て出力されるキーコードKCに対応する鍵が押圧
されていることを示し、“0”のとき離鍵された
ことを示す。楽音発生チヤンネルの数は例えば7
チヤンネルであるとする。尚、第1図の実施例で
待ち時間設定回路31を設けたのと同じ理由によ
り、第4図の実施例の押鍵検出回路41あるいは
チヤンネルプロセツサ42の内部に適宜の待ち時
間設定手段を設け、新たな押鍵に直ちに応答して
いない信号としてキーコードKC及びキーオン信
号KONが出力されるものとする。 チヤンネルプロセツサ42において各チヤンネ
ルの時分割タイミングはシステムクロツクパルス
φ(第5図参照)に従つて形成される。チヤン
ネルプロセツサ42から時分割的に出力されるキ
ーコードKCとキーオン信号KONの時分割的なチ
ヤンネルタイミングを第5図に示す。また、チヤ
ンネルプロセツサ42からは第1チヤンネルのタ
イミングの前半において“1”となるタイミング
パルスSY1(第5図参照)も出力される。 キーコードKCはオクターブ音域を表わす3ビ
ツトのオクターブコードOCと1オクターブ内の
音名(C〜B)を表わす4ビツトのノートコード
NCとから成る。オクターブコードOCとノートコ
ードNCの一例を第1表に示す。
【表】 例えば鍵C2を表わすキーコードKCは、オクタ
ーブコードOCの値が“001””であり、ノートコ
ードNCの値が“0001”であり、両者を組合せた
“0010001”という内容から成る。同様に、鍵B2
を表わすキーコードKCは“0011111”という内容
から成る。第1表から明らかなように、オクター
ブコードOCとノートコードNCの組合せから成る
キーコードKCは、その値が大きくなるほど音高
の鍵を表わす。尚、第1表の例では、鍵盤40に
おける全鍵域を最高鍵C6から最低鍵C2までの49
鍵としている。 チヤンネルプロセツサ42から時分割的に出力
される各チヤンネルに割当てられたキーコード
KC及びキーオン信号KONは、押鍵情報弁別部4
3に供給され、該弁別部43においてメロデイ鍵
域あるいは伴奏鍵域のどちらに属するかが弁別さ
れる。押鍵情報弁別部43において、最高音検出
回路44ではチヤンネルプロセツサ42から時分
割的に供給される各チヤンネルのキーコードKC
を順次比較してその中の最大値のキーコードを検
出し記憶する。前述のように、キーコードKCは
音高が高い鍵ほど大きな値をとるので、最大値を
検出することは最高音のキーコードを検出するこ
とになる。尚、最高音検出回路44にはキーオン
信号KONも入力されており、該キーオン信号
KONが“1”となつていることを条件に最大値
キーコードを検出する。すなわち押鍵中のキーコ
ードKCの中から最大値キーコード(最高音)が
検出される。また、最高音検出回路44にはタイ
ミングパルスSY1(第5図参照)も入力されてお
り、このタイミングパルスSY1に従つて時分割チ
ヤンネルタイミングの1サイクル毎に最高音検出
動作が繰返し行われるようになつている。すなわ
ち、第1チヤンネルのタイミングから第7チヤン
ネルのタイミングまで(第5図参照)の7ビツト
タイム(チヤンネルタイミングの1サイクル)の
間に各チヤンネルに割当てられているキーコード
KCが順次比較され、最後の第7チヤンネルのタ
イミングにおいて全チヤンネルに関する比較を終
了し、このとき真の最大値(最高音)のキーコー
ドが確実に検出されている。そこで、第7チヤン
ネルの次の第1チヤンネルのタイミングの前半に
おいて、タイミングパルスSY1によつて上記の真
の最大値キーコード(最高音キーコード
MAXKC)をラツチし、次のサイクルでタイミン
グパルスSY1が再び発生するまで該最高音キーコ
ードMAXKCを持続的に記憶し、出力する。ま
た、タイミングパルスSY1の発生を契機にして、
前サイクルにおける第1チヤンネルから第7チヤ
ンネルまでの順次比較結果とは無関係に、新たな
サイクルにおける第1チヤンネルから第7チヤン
ネルまでの順次比較動作を新たに開始するように
なつている。このような最高音検出動作は既に公
知であるので、最高音検出回路44の詳細は特に
図示しない。 以上のようにして、最高音検出回路44におい
て最高音キーコードMAXKCが検出され、持続的
に出力される。ところで上記の説明から明らかな
ように、時分割多重的に与えられる各チヤンネル
のキーコードKCにもとづいて最高音検出回路4
4において最高音キーコードMAXKCを得るまで
には1サイクル分すなわち7ビツトタイムの時間
遅れが存在する。この最高音検出回路44におけ
る7ビツトタイム分の時間遅れに同期させるため
に、チヤンネルプロセツサ42から出力されるキ
ーコードKC及びキーオン信号KONを遅延回路4
5に入力し、該遅延回路45で7ビツトタイム遅
延した後出力するようにしている。従つて、最高
音検出回路44から出力される最高音キーコード
MAXKCは、遅延回路45から時分割的に出力さ
れる各チヤンネルのキーコードKC*の中の最高
音のキーコードに相当する。遅延回路45は、例
えば、クロツクパルスφによつてシフト制御さ
れる7ステージ/8ビツトのシフトレジスタによ
つて構成するとよい。7ステージは遅延時間であ
る7ビツトタイムに対応し、8ビツトはキーコー
ドKCとキーオン信号KONの合計ビツト数に対応
する。 遅延回路45から時分割的に出力される各チヤ
ンネルのキーコードKC*及びキーオン信号KON
*は楽音形成回路46に供給されると共に、キー
コードKC*は比較部47の入力A及び最低オク
ターブ検出回路48に加えられる。比較部47の
他方の入力Bには最高音検出回路44から出力さ
れる最高音キーコードMAXKCが加えられる。 比較部47は、最高押圧鍵から所定音程範囲内
に属する押圧鍵の押鍵情報(キーコードKC*)
を第1のグループ(メロデイ鍵域)として弁別
し、それ以外の押鍵情報(キーコードKC*)を
第2のグループ(伴奏鍵域)として弁別する比較
弁別回路として機能する。上記所定音程範囲とし
ては、第1図の実施例と同様に、1オクターブが
設定されている。比較部47では、入力Bに加え
られる最高音キーコードMAXKCと入力Aに加え
られる各チヤンネルのキーコードKC*を比較
し、キーコードKC*が最高音キーコード
MAXKCの低音側1オクターブ以内に属する場合
は該キーコードKC*のチヤンネルタイミングに
対応して比較出力MKEYを“1”とし、キーコ
ードKC*が最高音キーコードMAXKCから1オ
クターブ以上低音側に隔つている場合は該キーコ
ードKC*のチヤンネルタイミングに対応して比
較出力MKEYを“0”とする。例えば、比較部
47では、入力Bに加えられる最高音キーコード
MAXKCから1オクターブの音程に対応する数値
“0010000”を減算し、その減算結果である
(MAXKC―“0010000”)と入力Aに加わるキー
コードKC*とを比較し、 KC*>(MAXKC―“0010000”)のとき出力
MKEYを“1”とし、 KC*≦(MAXKC―“0010000”)のとき出力
MKEYを“0”とするようになつている。比較
部47の出力MKEYは、キーコードKC*あるい
はキーオン信号KON*と同様の時分割多重化信
号である。 比較部47の出力MKEYが“1”のときはこ
れに対応するキーコードKC*がメロデイ鍵域に
属するものとして弁別されたことを示し、該出力
MKEYが“0”のときはこれに対応するキーコ
ードKC*が伴奏鍵域に属するものとして弁別さ
れたことを示す。すなわち、最高押圧鍵の1オク
ターブ下の鍵(そのキーコードはMAXKC―
“0010000”である)よりも高音側の鍵に対応する
キーコードKC*はメロデイ鍵域として弁別さ
れ、最高押圧鍵の1オクターブ下の鍵(MAXKC
―“0010000”)を含めてもそれよりも低音側の鍵
に対応するキーコードKC*は伴奏鍵域として弁
別される。従つて、前述の第1図の実施例と同様
に、最高押圧鍵が変化すれば、それに伴つてメロ
デイ鍵域と伴奏鍵域が自動的に移動する。 比較部47の出力MKEYはアンド回路49を
経由して鍵域弁別信号MKEY*として楽音形成
回路46に供給される。アンド回路49は鍵域固
定のための回路であり、鍵域固定セレクトスイツ
チ50がオフとなつている通常状態においてはイ
ンバータ51からの信号“1”によつて常に動作
可能となつている。 楽音形成回路46は7つの楽音発生チヤンネル
ch1〜ch7を具えており、チヤンネルプロセツサ
42から遅延回路45を経由して時分割的に与え
られる各チヤンネルのキーコードKC*及びキー
オン信号KON*を対応するチヤンネルch1〜ch7
に夫々配分し、同時に各チヤンネルタイミングに
対応して与えられる鍵域弁別信号MKEY*を対
応するチヤンネルch1〜ch7に夫々分配する。こ
の分配のために、第1チヤンネルのタイミングを
示すタイミングパルスSY1が楽音形成回路46に
いて利用される。楽音形成回路46内の各楽音発
生チヤンネルch1〜ch7では、夫々に分配された
キーコードKC*とキーオン信号KON*及び鍵域
弁別信号MKEY*にもとづいて該キーコードKC
*に対応する音高の楽音信号を該弁別信号
MKEY*の内容(“1”または“0”)に対応す
る態様で楽音形成し、該キーオン信号KON*が
“1”のときにエンベロープ付与して出力する。
すなわち、鍵域弁別信号MKEY*が“1”のチ
ヤンネルではメロデイ用の態様で楽音形成を行
い、信号MKEY*が“0”のチヤンネルでは伴
奏用の態様で楽音形成を行う。尚、メロデイ音及
び伴奏音の音色はメロデイ用音色セレクトスイツ
チ52及び伴奏用音色セレクトスイツチ53で適
宜選択できるようになつている。また、伴奏音を
自動発音したい場合は、第1図の実施例と同様
に、パターンジエネレータ54から発生される自
動伴奏パターンデータにもとづいて自動発音させ
るようにすることができる。楽音形成回路46の
各チヤンネルch1〜ch7で形成された楽音信号は
サウンドシステム55に与えられ、発音される。 押鍵情報弁別部43内の最低オクターブ検出回
路48、鍵域固定セレクトスイツチ50、アンド
回路49及び56及びインバータ51は鍵域固定
のための手段である。鍵域固定セレクトスイツチ
50は第1図に示すスイツチ22と同様に、最低
オクターブを伴奏鍵域のために確保するためのス
イツチである。第1図に関連して既に説明したよ
うに、鍵盤40で伴奏音のみを演奏したい場合は
該スイツチ50をオンにして、最低オクターブの
鍵域(鍵C2〜B2)を使用して伴奏演奏を行うも
のとする。 セレクトスイツチ50がオンされると、アンド
回路56が動作可能となり、最低オクターブ検出
回路48の出力が該アンド回路56で選択されて
インバータ51に与えられるようになる。最低オ
クターブ検出回路48は、遅延回路45から与え
られるキーコードKC*が最低オクターブに属す
るものであるか否かを検出し、最低オクターブに
属するものであるときはアンド回路56に与える
出力信号を“1”とし、そうでない場合は“0”
とする。前記第1表を参照すると、最低オクター
ブ(鍵C2〜B2)のオクターブコードOCは
“001”であるので、キーコードKC*のオクター
ブコードOCが“001”のときに信号“1”を出力
するように最低オクターブ検出回路48を構成す
る。 キーコードKC*が最低オクターブに属するも
のであるとき、検出回路48の出力信号“1”が
アンド回路56を経由してインバータ51に加わ
り、該インバータ51からアンド回路49に与え
られる信号は“0”となる。従つて、アンド回路
49は動作不能となり、比較部47による弁別結
果(MKEYの値)に関わりなく、該アンド回路
49から出力される鍵域弁別信号MKEY*は伴
奏鍵域を示す値“0”となる。こうして、鍵域固
定セレクトスイツチ50をオンにした場合は、最
低オクターブに属するキーコードKC*が必らず
伴奏鍵域に属するものとして弁別される。尚、キ
ーコードKC*が最低オクターブに属していない
場合は、検出回路48の出力は“0”であり、イ
ンバータ51の出力“1”によつてアンド回路4
9が動作可能となる。従つてこの場合は、比較部
47による弁別結果(MKEY)がそのまま鍵域
弁別信号MKEY*となる。 次に、鍵域固定セレクトスイツチ50の操作に
よらずに、自動的に鍵域固定(伴奏鍵域確保)を
し得るようにした一例を第6図に示す。第6図
は、第4図における鍵域固定セレクトスイツチ5
0及びアンド回路56に関連する変更箇所を抽出
して示すものである。第6図において、第4図の
構成に追加すべき部分は回路57の部分である。 追加の回路57においては、最高音検出回路4
4(第4図)で今回検出された最高音キーコード
MAXKCが先に検出された最高音キーコード
MAXKC*よりも所定音程以上低音側に隔つてい
る場合に、鍵域固定セレクトスイツチ50がオン
されたのと同様の効果を生ぜしめるようにしてい
る。一般にメロデイ演奏の旋律的音程は極端に低
音側に移行することはないと考えられるので、新
たな最高押圧鍵が先の最高押圧鍵よりも所定音程
以上低音側に隔つた場合は、メロデイ音の押鍵操
作が一時中断し、伴奏音のみの押鍵操作となつた
と判断することが可能である。すなわち、メロデ
イ音よりも低音側で演奏される伴奏音が新たな最
高押圧鍵として検出されるために、この新たな最
高押圧鍵が最高押圧鍵(メロデイ音)よりも所定
音程以上低音側に隔つたと考えることができる。
このようにして伴奏音のみの押鍵操作となつたこ
とを自動的に判断し、この判断にもとづいて最低
オクターブを伴奏鍵域のために確保するのが、追
加の回路57の主な機能である。第6図の例で
は、新たな最高押圧鍵が先の最高押圧鍵よりも1
オクターブ以上低音側に隔つたか否かを検出する
ようにしている。これは比較部47(第4図)に
おける音程判断にも関連している。すなわち、先
の最高押圧鍵よりも1オクターブ以上低音側は伴
奏鍵域となつていたので、回路57において判断
すべき音程を1オクターブとすることにより、先
の最高押圧鍵が離鍵されたときにそれまで押鍵さ
れていた伴奏音の鍵が新たな最高押圧鍵として検
出されたと判断することができるのである。しか
し、回路57において判断すべき音程は1オクタ
ーブに限らず、適宜に設定することができるのは
勿論である。 第6図の回路57においては、最高音検出回路
44(第4図)から出力された最高音キーコード
MAXKCを受入れ、該キーコードMAXKCを比較
部58の一方入力Aに加えると共に遅延回路59
に入力する。遅延回路59では入力されたキーコ
ードMAXKCを時分割チヤンネルタイミングの1
サイクルに相当する時間(7ビツトタイム)だけ
遅延し、遅延したキーコードMAXKC*を比較部
58の他方入力Bに加える。従つて、比較部58
の入力Aには今回路検出した新たな最高音キーコ
ードMAXKCが与えられ、入力Bには前サイクル
において検出した古い最高音キーコードMAXKC
*が与えられる。比較部58では、入力Bに与え
られている前回の最高音キーコードMAXKC*か
ら1オクターブの音程に相当する数値
“0010000”を減算し、入力Aに与えられている今
回の最高音キーコードMAXKCが該減算結果と同
じかあるいはそれよりも小さい場合に、出力(A
≦B−1pct)を“1”とする。また、入力Aに
与えられている今回の最高音キーコードMAXKC
が入力Bに与えられている前回の最高音キーコー
ドMAXKC*よりも大きい場合に、出力(A>
B)を“1”とする。 比較部58の一方の出力(A≦B−1pct)は
フリツプフロツプ60のセツト入力Sに与えら
れ、他方の出力(A>B)がリセツト入力Rに与
えられる。フリツプフロツプ60の出力Qはオア
回路61を介してアンド回路56(第4図)に加
えられる。オア回路61は第4図における鍵域固
定セレクトスイツチ50とアンド回路56の間に
挿入されるもので、フリツプフロツプ60の出力
Qがセレクトスイツチ50の出力と同等の信号と
してアンド回路56に作用するようになつてい
る。 鍵域固定セレクトスイツチ50をオフにしたま
まの状態で、初めのうちはメロデイ音と伴奏音を
同時に演奏し、途中からメロデイ演奏を中断して
伴奏演奏のみを最低オクターブの鍵域(鍵C2〜
B2)を使用して行つたとする。メロデイ演奏と
伴奏演奏が併行しているときは、比較部58の出
力(A≦B−1pct)に関する条件は成立せず、
フリツプフロツプ60はセツトされない。従つ
て、アンド回路56は動作不能のままである。メ
ロデイ音の押鍵操作をやめると、伴奏音のキーコ
ードが最高音キーコードMAXKCとして検出され
るようになる。最高音キーコードMAXKCがメロ
デイ音から伴奏音に切換わつた直後の1サイクル
においては、遅延回路59から出力される前回の
最高音キーコードMAXKC*はメロデイ音に関す
るものであるので、伴奏音に関する新たな最高音
キーコードMAXKCは前回のキーコードMAXKC
*よりも1オクターブ以上低音側に隔つている。
すなわち、前回のキーコードMAXKC*から1オ
クターブに相当する数値を減算したももの
(MAXKC*―“0010000”)と今回のキーコード
MAXKCとの間で MAXKC≦MAXKC*―“0010000”なる関係
が成立する。従つて、比較部58の出力(A≦B
−1pct)が“1”となり、フリツプフロツプ6
0がセツトされる。これにより、フリツプフロツ
プ60の出力Qから信号“1”がオア回路61を
介してアンド回路56(第4図)の一方入力に与
えられ、該アンド回路56が動作可能となる。こ
うして、鍵域固定セレクトスイツチ50がオンさ
れたのと同じ状態に自動的に設定され、前述のよ
うに、最低オクターブが伴奏鍵域として確保され
る。この状態はフリツプフロツプ60がリセツト
されるまで維持される。 このフリツプフロツプ60は、今回の最高音キ
ーコードMAXKCが前回の最高音キーコード
MAXKC*よりも所定音程以上高音側に移行した
ときにリセツトするようにするとよい。その理由
は、今回のキーコードMAXKCが前回のもの
(MAXKC*)よりも所定音程以上高いというこ
とは、伴奏音よりも高音側でメロデイ音の押鍵操
作が再開されたと考えられるからである。第6図
の例では、今回の最高音キーコードMAXKCが前
回の最高音キーコードMAXKC*よりも高音であ
れば、比較部58の出力(A>B)に関する条件
が成立し、フリツプフロツプ60がリセツトされ
るようになつている。この場合、上記所定音程と
して短2度が設定されているのであるが、短2度
に限らず、メロデイ音の押鍵操作の再開を判定す
るのに適した適宜の音程に設定することができ
る。 ところで、第6図の例では、追加の回路57は
鍵域固定セレクトスイツチ50の代替機能を果す
ので、メロデイ演奏が一時中断されて伴奏演奏と
なつた場合に伴奏鍵域として確保されるのは最低
オクターブだけであり、この最低オクターブより
も高音側で押鍵された伴奏音はメロデイ音として
楽音形成されてしまう。メロデイ音の押鍵操作が
一時中断されて伴奏音のみの押鍵操作となつた場
合に、最低オクターブよりも高音側で押鍵されて
いる伴奏音が伴奏用の態様で楽音形成されること
を確実にするためには、追加の回路57(第6
図)の挿入箇所を第7図に示すように変更すると
よい。 第7図の追加の回路57の内部構成及び作用は
第6図の追加の回路57と殆んど同じであり、た
だ一つ異なる点は第6図ではオア回路61をスイ
ツチ50とアンド回路56の間に挿入するのに対
して、第7図はオア回路61′をアンド回路56
とインバータ51(第4図)の間に挿入する点だ
けである。第7図のように構成すると、フリツプ
フロツプ60がセツト状態のときは、該フリツプ
フロツプ60からオア回路61′を介してインバ
ータ51に常に信号“1”が与えられ、該インバ
ータ51の出力信号“0”によつてアンド回路4
9(第4図)が常に動作不能となる。従つて、比
較部、47(第4図)による鍵域弁別結果が該ア
ンド回路49で禁止され、該アンド回路49から
出力される鍵域弁別信号MKEY*(第4図)は
常に伴奏鍵域を示す値“0”となる。 第7図において、メロデイ音の鍵域操作が一時
中断されることにより最高音キーコードMAXKC
が前回の最高音キーコードMAXKC*(メロデイ
音)よりも1オクターブ以上低音側の伴奏音の最
高音に対応するものに切換わると、第6図の場合
と同様に比較部58の出力(A≦B−1pct)が
“1”となり、フリツプフロツプ60がセツトさ
れる。フリツプフロツプ60がセツトされると、
前述のように、鍵域弁別信号MKEY*(第4
図)が常に“0”となり、楽音形成回路46の全
チヤンネルch1〜ch7(第4図)において伴奏用
の態様で楽音形成が行われるようになる。従つ
て、メロデイ音の押鍵操作の一時的な中断によつ
て伴奏音として押圧されていた鍵が最高音として
検出される事態が生じたとしても、本来伴奏音で
ある最高音(及びその低音側1オクターブ以内の
音)がメロデイ音の態様で発音されてしまうこと
が起らず、確実に伴奏音の態様で発音することが
できる。しかも、メロデイ音の押鍵操作が再開さ
れた場合は、第6図の場合と同様に、フリツプフ
ロツプ60がリセツトされることにより、自動的
に鍵域分割が再開され(比較部47の出力
MKEYが有効となり)、メロデイ音と伴奏音を
夫々の態様で正しく発音することがきるようにな
る。 尚、上記実施例では、最高押圧鍵(基準の押圧
鍵)の低音側1オクターブ以内をメロデイ鍵域と
しているが、これに限らず任意の所定音程範囲に
設定することができる。例えば、メロデイを単音
演奏とする場合は、最高押圧鍵の低音側の鍵をす
べて伴奏鍵域とすることも可能である。 また、検出すべき基準の押圧鍵を最低押圧鍵と
することも可能である。この場合は、上記実施例
とは反対に、メロデイ音の鍵よりも低音側で伴奏
音の鍵が押圧されていることが前提となる。そし
て、最低押圧鍵の高音側の所定音程範囲内(例え
ば1オクターブあるいは1オクターブ半等)を伴
奏鍵域として定め、それ以上をメロデイ鍵域とし
て定めればよい。 上記実施例において、鍵盤11あるいは40は
鍵C2からC6までの鍵を具えており、一段鍵盤を
想定している。しかし、この発明は複数段の鍵盤
を具える電子楽器にも適用することが可能であ
る。例えば上鍵盤と下鍵盤を具えるものにおいて
この発明を適用する場合は、上鍵盤と下鍵盤を1
つの鍵盤として把え、最高音(基準押圧鍵)検出
手段(フリツプフロツプ17あるいは最高音検出
回路44)において上鍵盤の押圧鍵が下鍵盤の押
圧鍵よりも高音側に位置するものと仮定して最高
音検出処理を行えばよい。このようにすると、上
鍵盤用の楽音形成態様(メロデイ演奏)が適用さ
れる鍵域を上鍵盤と下鍵盤の両方にまたがつてフ
レキシブルに拡大することができ、同様に下鍵盤
用の楽音形成態様(伴奏演奏)が適用される鍵域
を下鍵盤と上鍵盤の両方にまたがつてフレキシブ
ルに拡大することができる。 以上説明したようにこの発明によれば、異なる
楽音形成態様(例えばメロデイと伴奏)の楽音を
夫々押鍵演奏するための鍵域が、固定的に分分割
されることなく、押鍵状態に応じてフレキシブル
に拡大あるいは縮少されれるようになるので、鍵
盤全体を最大限に有効利用して複数の異なる態様
の演奏(例えばメロデイ演奏と伴奏演奏)を同時
に行うことができる、という優れた効果がある。
特に、鍵盤の総鍵数が少ない電子楽器に適用した
場合、演奏機能を飛躍的に高めることが期待でき
る。また、鍵域固定機能を用いれば、鍵域分割位
置を変動させることにより鍵盤の有効利用を図る
ことができる一方で、しかも予め定めた鍵域を第
2のグループ用の鍵域として最小限確保すること
ができるので、第1及び第2のグループに対応す
る異なる態様の演奏(例えばメロデイ演奏と伴奏
演奏)を支障無く遂行することができる、という
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る電子楽器の一実施例を
示すブロツク図、第2図は第1図の動作を説明す
るためのタイミングチヤート、第3図は第1図の
マルチプレクサ内部に設ける待ち時間設定回路の
一例を示す回路図、第4図はこの発明の別の実施
例を示すブロツク図、第5図は第4図における時
分割的なチヤンネルタイミングを説明するタイミ
ングチヤート、第6図は第4図の変更例を示すも
ので、鍵域固定セレクトスイツチに関連して追加
される回路の部分を抽出して示す回路図、第7図
は第6図の変更例の更に別の変更例を示す回路
図、である。 11,40……鍵盤、12……マルチプレク
サ、13,43……押鍵情報弁別部、17……最
高音検出用のフリツプフロツプ、18……音程検
出用のカウンタ、19……比較器、22,50…
…鍵域固定セレクトスイツチ、23,24,46
……楽音形成回路、41……押鍵検出回路、42
……チヤンネルプロセツサ、44……最高音検出
回路、47,58……比較部、KTDM…時分割
多重化されたキーデータ、MKTDM……メロデイ
鍵域キーデータ、AKTDM……伴奏鍵域キーデー
タ、KC……キーコード、KON……キーオン信
号、MKEY*……鍵域弁別信号。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鍵盤と、 該鍵盤における押圧鍵に対応して押鍵情報を発
    生する押鍵情報発生手段と、 この押鍵情報発生手段から発生される押鍵情報
    に基づき、前記鍵盤における各押圧鍵の中から所
    定の音高順位の押圧鍵を弁別の基準とすべき基準
    鍵として検出する検出手段と、 前記押鍵情報発生手段から発生される押鍵情報
    のうち、前記検出手段で検出された基準鍵から所
    定音程範囲内に属する押圧鍵に関する押鍵情報を
    少なくともそれ以外の押圧鍵に関する押鍵情報と
    は異なるグループに弁別する弁別手段と、 この弁別手段により各グループに弁別された押
    鍵情報に対応する楽音信号を各グループ毎に夫々
    異なる態様で形成する楽音形成手段と を具える電子楽器。 2 前記検出手段は、前記鍵盤における各押圧鍵
    の中から最高音の押圧鍵を前記基準鍵として検出
    するものである特許請求の範囲第1項記載の電子
    楽器。 3 前記検出手段は、前記鍵盤における各押圧鍵
    の中から最低音の押圧鍵を前記基準鍵として検出
    するものである特許請求の範囲第1項記載の電子
    楽器。 4 前記楽音形成手段は、前記基準鍵から所定音
    程範囲内に属する押圧鍵に関する押鍵情報を弁別
    したグループの押鍵情報に対応する楽音信号をメ
    ロデイ音として楽音形成する回路と、それ以外の
    押圧鍵に関する押鍵情報を弁別したグループの押
    鍵情報に対応する楽音信号を伴奏音として楽音形
    成する回路とを含むものである特許請求の範囲第
    1項記載の電子楽器。 5 鍵盤と、 該鍵盤における押圧鍵に対応して押鍵情報を発
    生する押鍵情報発生手段と、 この押鍵情報発生手段から発生される押鍵情報
    に基づき、前記鍵盤における各押圧鍵の中から所
    定の音高順位の押圧鍵を弁別の基準とすべき基準
    鍵として検出する検出手段と、 前記押鍵情報発生手段から発生される押鍵情報
    のうち、前記検出手段で検出された基準鍵から所
    定音程範囲内に属する押圧鍵に関する押鍵情報を
    第1のグループに弁別し、それ以外の押圧鍵に関
    する押鍵情報を第2のグループに弁別する弁別手
    段と、 前記第2のグループ以外に弁別されるべきもの
    であつても予め定めた鍵域に属する押圧鍵につい
    てはその押鍵情報を前記弁別手段による弁別に関
    わらず前記第2のグループに弁別する鍵域固定手
    段と、 この鍵域固定手段を動作させるか否かを制御す
    る制御手段と、 前記弁別手段及び鍵域固定手段によつて各グル
    ープに弁別された押鍵情報に対応する楽音信号を
    各グループ毎に夫々異なる態様で形成する楽音形
    成手段と を具える電子楽器。 6 前記制御手段は、鍵域固定用の選択スイツチ
    を含み、該スイツチがオンされたとき前記鍵域固
    定手段を動作させるものである特許請求の範囲第
    5項記載の電子楽器。 7 前記検出手段は、前記鍵盤における各押圧鍵
    の中から最高音の押圧鍵を前記基準鍵として検出
    する最高音検出回路からなるものであり、 前記楽音形成手段は、前記第1のグループに弁
    別された押鍵情報に対応する楽音信号をメロデイ
    音として楽音形成し、前記第2のグループに弁別
    された押鍵情報に対応する楽音信号を伴奏音とし
    て楽音形成する手段である特許請求の範囲第5項
    記載の電子楽器。 8 前記制御手段は、前記最高音検出回路で新た
    に検出された最高音の押鍵情報が古い最高音押鍵
    情報よりも所定音程以上低音側に隔つているか否
    かを判断する比較回路を含み、該比較回路によつ
    て新たな最高音押鍵情報が所定音程以上低音側に
    隔つていると判断された場合に前記鍵域固定手段
    を動作させるものである特許請求の範囲第7項記
    載の電子楽器。 9 前記鍵域固定手段によつて第2のグループと
    して弁別される前記予め定めた鍵域が、最低オク
    ターブ鍵域である特許請求の範囲第6項または第
    8項記載の電子楽器。 10 前記鍵域固定手段によつて第2のグループ
    として弁別される前記予め定めた鍵域が、前記鍵
    盤の全鍵域である特許請求の範囲第8項記載の電
    子楽器。
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