JPS6240356Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は電気かみそり等の薄型の充電式機器に
係り、その充電プラグ部の構造に関するものであ
る。

従来技術 第６図〜第７図に従来の充電式機器（電気かみ
そり）の構造を示す。最近の商品はどの分野にお
いても小型・薄型化の傾向が強く、この種電気か
みそりも例外ではなく、外形がプラグ刃１′ａ，
１′ｂがギリギリ収納できる程度にまで厚み寸法
を極力小さくしてある。

ところがここまで薄型化が進むと充電操作のと
きに危険である。即ち、本体ケース２′の一側よ
りプラグ刃１′ａ，１′ｂを摘み３′を使つて突出
位置せしめた後、家庭用のコンセント４′に前記
プラグ刃１′ａ，１′ｂを挿入しようとすると、プ
ラグ刃１′ａ，１′ｂと本体ケース２′の前面５′ａ
及び後面５′ｂとの離間距離が短かく、ややもす
るとプラグ刃１′ａ，１′ｂの不完全挿入状態のま
ま指が該プラグ刃１′ａ，１′ｂに触れて感電する
危険性がある。

考案の目的 本考案は上述の如き従来技術の欠点に鑑みて成
されたものであり、薄い本体ケースから突出自在
に設けた、プラグの挿入の際の危険度を軽減した
充電式機器を提供しようとするものである。

考案の構成 厚み寸法の小さい直方体形状の合成樹脂製本体
ケースの底部に一対のプラグ刃を有するプラグ体
を摺動摘みによつて本体ケースの一側より突出自
在に設けると共に、前記プラグ刃の突出位置にて
前記本体ケースの厚み寸法よりも幅広の鍔体を出
没自在に設けた充電式機器である。

第１実施例 第１図〜第３図に本考案の電気かみそりにおけ
る第１実施例を示す。合成樹脂製直方体形状の本
体ケース１はその前面に始動スイツチ摘み２を摺
動自在に配置する。そして前記本体ケース１の上
面にはネツト状のステンレス製外刃３を係止して
成るアルミダイキヤスト製外刃枠４が載置固定さ
れて成り、該外刃枠４内部に前記始動スイツチ摘
み２のON操作によつて駆動され前記外刃３の内
面を往復摺動する内刃体（図示せず）が配置され
て成る。

前記本体ケース１の底部には一対のプラグ刃５
ａ，５ｂより成るプラグ体５が摺動自在に設けら
れると共に該プラグ５には本体ケース１の底壁６
に沿つて摺動しプラグ体５の出入れ操作を行なう
プラグ摘み７が一体的に形成されている。

尚、前記本体ケース１の厚み寸法Ｔはプラグ刃
５ａ，５ｂの間隔寸法Ｌとほとんど差が生じない
程度にまで薄型化が図られている。

前記本体ケース１の底部の一側には一対の扉体
８ａ，８ｂが夫々両側の軸９ａ，９ｂを中心に回
動且開閉自在に設けられている。この扉体８ａ，
８ｂは同じく本体ケース１の底部の一側に設けら
れたプラグ刃５ａ，５ｂの突出用開口１０ａ，１
０ｂを開閉するものであり、「開」の状態におい
て、前記扉体８ａ，８ｂの幅寸法Ｗは前記本体ケ
ース１の厚み寸法Ｔよりもかなり大なるものとな
る。

この第１実施例では前記プラグ摘み７を前記開
口１０ａ，１０ｂ側へ摺動させてやれば、該摘み
７と共に動くプラグ刃５ａ，５ｂが前記扉体８
ａ，８ｂを押し分けて進み、該扉体８ａ，８ｂは
軸９ａ，９ｂを中心に矢印方向に旋回し、外側に
向かつて開放し、プラグ刃５ａ，５ｂが突出位置
せしめられる。そして前記扉体８ａ，８ｂは充電
時において丁度刀の鍔の如く本体ケース１の前後
面より張出し、指が直接プラグ刃５ａ，５ｂに触
れるのを防いでいる。

第２実施例 第４図イ，ロに本考案の電気かみそりにおける
第２実施例を示す。この第２実施例では第１実施
例における扉体８ａ，８ｂの代わりにプラグ用透
孔１１ａ，１１ｂが穿設された惰円形状の回転体
１２が軸１３を中心に本体ケース１の側面上で回
動可能とされている。この回転体１２は、本体ケ
ース１の側面に沿つた第１の位置（第４図イ参
照）と、その位置から90゜回転させた第２の位置
（第４図ロ参照）との双方で節動機構が施されて
成る。前記第１の位置では、本体ケース１底部の
プラグ挿通用開口（図示せず）と前記透孔１１
ａ，１１ｂとが直交しており、プラグ刃５ａ，５
ｂは本体ケース１の側面から突出不可能となつて
いる。そして前記回転体１２を左右どちらの方向
でも回転させて、前記第２の位置へ移動せしめれ
ば前記開口と透孔１１ａ，１１ｂとが合致し、第
４図ロの如くプラグ刃５ａ，５ｂを突出させるこ
とができる。このときも第１実施例同様前記回転
体１２が本体ケース１の前後面より張出して鍔体
の働きをなし充電時に指が直接プラグ刃５ａ，５
ｂに接続するのを防ぐことができる。

第３実施例 第５図イ，ロに本考案の電気かみそりにおける
第３実施例を示す。本体ケース１の底部に外方に
向かつて摺動するプラグ刃５ａ，５ｂを設け、そ
のプラグ刃５ａ，５ｂが挿通する開口１０ａ，１
０ｂを一側に設けると共に、同じく一側に前記開
口１０ａ，１０ｂを開閉する一対の摺動板１０
ａ，１４ｂを互いに相反する方向に移動自在に設
けて成る。第５図イの如く通常は前記摺動板１４
ａ，１４ｂをお互いに対向位置せしめて前記開口
１０ａ，１０ｂを閉塞しておき、この状態では本
体ケース１の外郭は従来のものと大きさが変わら
ない。充電時には前記摺動板１４ａ，１４ｂを互
いに離隔する方向にスライドさせて前記開口１０
ａ，１０ｂを露出させ、プラグ摘み７を該開口１
０ａ，１０ｂ方向へ摺動させてプラグ刃５ａ，５
ｂを突出位置せしめれば良い。

考案の効果 以上の如く本考案は本体ケースの一側より出没
自在にプラグ刃を有した充電式機器であつて、前
記プラグ刃の収納位置にて本体ケースの厚み寸法
内に納められ且つ突出位置にて本体ケースの厚み
寸法より幅広となるよう本体ケースに対して移動
可能な鍔体を設けたものであるから、本体ケース
が如何に薄くなろうとも、充電時においてコンセ
ントにプラグ刃を差し込む際すべて指がプラグ刃
に接触する前に指が前記鍔体によつて支えられ、
感電の危険性が薄れる。また前記鍔体はプラグ刃
の突出時にのみ本体ケースの前後面より張出する
もので通常は本体ケースの外郭内に収まつている
ものであるから、本体ケースを大きくすることも
なく機器のコンパクト化を防げないものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図イは第１実施例におけるプラグ刃収納時
の外観斜視図、ロは同じくプラグ刃突出時の外観
斜視図、第２図イ，ロは第１図イ，ロの夫々要部
縦断面図、第３図は充電時の作用状態説明図、第
４図イ，ロは第１図イ，ロに相当する第２実施例
図、第５図イ，ロは第１図イ，ロに相当する第３
実施例図、第６図イ，ロは夫々第１図イ，ロに相
当する従来例図、第７図は第３図に相当する従来
例図である。 １……本体ケース、５ａ，５ｂ……プラグ刃、
８ａ，８ｂ……扉体、１２……回転板、１４ａ，
１４ｂ……摺動板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケースの一側より出没自在にプラグ刃を有
   した充電式機器であつて、前記プラグ刃の収納位
   置にて本体ケースの厚み寸法内に納められ且つ突
   出位置にて本体ケースの厚み寸法よりも幅広とな
   るよう本体ケースに対して移動可能な鍔体を有す
   ることを特徴とする充電式機器。