JPS624025Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 バス用のガイド席にあつては高さが低いので、
バスガイドの顔が乗客から見えず、不都合である
欠点があつた。

本考案はこのような欠点を除去するために生じ
たものであり、基盤の上に案内筒を立設し案内筒
の内部に案内されて上下し得る上下筒を備え上下
筒の上部の周囲に回転角設定用切欠を設け上下筒
の上端に回転自在の座枠を設け座枠に座枢着点に
より枢着された回転用ハンドルの係爪を回転角設
定用切欠に係脱自在に係合し上下筒の内部に上下
方向に位させられたフリーロツク筒の上端を上下
筒の上部に連結すると共に下端を基盤に連結し案
内筒かまたは上下筒かに上下方向の案内溝を穿つ
と共に案内溝に案内されて上下し得るまわり止ピ
ンを上下筒かまたは案内筒かに設けフリーロツク
筒の操作針を操作する上下調節具を備え、この上
下調節具を座枠に上枢着点により枢着して内端を
操作針に臨ませるかあるいは案内筒または基盤に
下枢着点により枢着して内端を操作針に臨ませて
成るものである。

以下本考案の実施例の図面により、本考案の構
成を説明する。

図面上の記号とその部分の名称との対応をまず
説明すると、１は基盤、２は案内筒、３は上下
筒、４は回転角設定用切欠、５は座枠、６は座枢
着点、７は回転用ハンドル、８は係爪、９はフリ
ーロツク筒、１０は案内溝、１１はまわり止ピ
ン、１２は操作針、１３は上枢着点、１４，１６
は内端、１５は下枢着点、１９は上下調節具であ
る。

基盤１の上に案内筒２を立設する。基盤１は床
面１７に固定される。

案内筒２の内部に案内されて上下し得る上下筒
３を備える。

上下筒３の上部の周囲に、回転角設定用切欠４
を設ける。図では90度間隔に４個の回転角設定用
切欠４が設けられている。

上下筒３の上端に回転自在の座枠５を設ける。
座枠５は上下筒３の上下軸まわりを回転し得るも
のであり、上面には座当１８が設けられている。

座枠５に座枢着点６により枢着された回転用ハ
ンドル７の係爪８を回転角設定用切欠４に係脱自
在に係合する。図では回転用ハンドル７を後方に
動かすと、係合が外れる。

上下筒３の内部に上下方向に位させられたフリ
ーロツク筒９の上端を上下筒３の上部に連結する
と共に、下端を基盤１に連結する。

フリーロツク筒９は公知のものであり、その操
作針１２を押すと、それまでロツクされていた長
さが内部の弾発力により伸びる。操作針１２をは
なすと、その長さでロツクされる。操作針１２を
押してフリーにし外力を加えて短くし、その長さ
でロツクすることもできる。

案内筒２かまたは上下筒３かに上下方向の案内
溝１０を穿つと共に、案内溝１０に案内されて上
下し得るまわり止ピン１１を上下筒３かまたは案
内筒２かに設ける。図では案内溝１０を案内筒２
に穿ち、まわり止ピン１１を上下筒３に設けてい
る。フリーロツク筒９の操作針１２を押したり、
はなしたりして操作する上下調節具１９を備え
る。

上下調節具１９としては、座枠５に上枢着点１
３により枢着して内端１４を操作針１２に臨ませ
て構成するか、または案内筒２あるいは基盤１に
下枢着点１５により枢着して内端１６を操作針１
２に臨ませて構成する。

上下調節具１９を座枠５がわに設けた場合には
それを上方に動かすことにより、また案内筒２等
のがわに設けた場合にはそれを下方に動かすこと
により、操作針１２を押してフリーロツク筒９を
フリーにすることができる。

本考案はこのような構成を有するので、その作
用、効果は、次のようである。

上下調節具１９を操作してフリーロツク筒９を
フリーにすると上下筒３は座枠５と共にフリーロ
ツク筒９の伸張力によつて押上げられ、座枠５、
したがつて座当１８の高さが高くなる。このとき
にバスガイドは座当１８に掛けていない。適当な
高さで上下調節具１９をはなしてフリーロツク筒
９をロツクしてから座当１８を使用する。バスガ
イドは掛けながらフリーロツク筒９をフリーにす
ると、体重によつてフリーロツク筒９は短くなる
ので適当な高さで上下調節具１９をはなして、そ
の低い状態にロツクして使用することができる。

すなわち座当１８の高さの調節が自在である。

回転用ハンドル７を操作して係爪８を回転角設
定用切欠４に対する係合から離脱させて座枠５を
適当に回転し、適当な回転角設定用切欠４に係爪
８を回転用ハンドル７の操作により係合させて、
座当１８をその角度に設定することができる。

このとき、まわり止ピン１１の作用により、上
下筒３は回転することがなく、座当１８の回転角
度の調節が支障なく行なわれる。

上下筒３の上下の際にはまわり止ピン１１が案
内溝１０の中を上下するので、何ら支障がない。

上下筒３は座枠５が回転しても回転することが
ないので、フリーロツク筒９はねじられることが
なく、不具合を生ずることがない。フリーロツク
筒９を利用しているので座当１８の高さの調節が
無段階で行なわれる。

このようにして本考案によれば、バスガイドの
顔の高さを無段階に調節し得ると共にその向きを
適当に調節し得るものであり、さらにはフリーロ
ツク筒のねじれによる不具合の発生を防ぐことが
できるものであり、従来の欠点を除去し得て、実
用上価値大である。

座当１８には、適宜背当、肘掛等が折畳式等の
構造によつて設けられ得るものであり、また案内
筒２の周囲に適宜に足掛等を設けることができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は上下調節具を座枠がわに設け、中程度
の高さの状態における切欠前面図、第２図は上下
調節具を案内筒がわに設け、中程度の高さの状態
における切欠前面図、第３図は上下調節具を座枠
がわに設け、高さを最低にした状態における前面
図である。 図において、１は基盤、２は案内筒、３は上下
筒、４は回転角設定用切欠、５は座枠、６は座枢
着点、７は回転用ハンドル、８は係爪、９はフリ
ーロツク、１０は案内溝、１１はまわり止ピン、
１２は操作針、１３は上枢着点、１４，１６は内
端、１５は下枢着点、１９は上下調節具である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 基盤１の上に案内筒２を立設し、案内筒２の
   内部に案内されて上下し得る上下筒３を備え、
   上下筒３の上部の周囲に回転角設定用切欠４を
   設け、上下筒３の上端に回転自在の座枠５を設
   け、座枠５に座枢着点６により枢着された回転
   用ハンドル７の係爪８を回転角設定用切欠４に
   係脱自在に係合し、上下筒３の内部に上下方向
   に位させられたフリーロツク筒９の上端を上下
   筒３の上部に連結すると共に下端を基盤１に連
   結し、案内筒２に上下方向の案内溝１０を穿つ
   と共に案内溝１０に案内されて上下し得るまわ
   り止ピン１１を上下筒３に設け、フリーロツク
   筒９の操作針１２を操作する上下調節具１９を
   備えて成る上下回転ガイド席 ２ 実用新案登録請求の範囲１に記載の上下調節
   具１９を、座枠５に上枢着点１３により枢着し
   て内端１４を操作針１２に臨ませて構成して成
   る実用新案登録請求の範囲１に記載の上下回転
   ガイド席 ３ 実用新案登録請求の範囲１に記載の上下調節
   具１９を、案内筒２または基盤１に下枢着点１
   ５により枢着して内端１６を操作針１２に臨ま
   せて構成して成る実用新案登録請求の範囲１に
   記載の上下回転ガイド席