JPH06199167A - 座席収納機構 - Google Patents

座席収納機構

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JPH06199167A
JPH06199167A JP36002392A JP36002392A JPH06199167A JP H06199167 A JPH06199167 A JP H06199167A JP 36002392 A JP36002392 A JP 36002392A JP 36002392 A JP36002392 A JP 36002392A JP H06199167 A JPH06199167 A JP H06199167A
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Yoshi Tomita
好 富田
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Tenryu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 座席の数を増減させて車両内のスペースを有
効活用し、車内がすいている時には乗客が自由に座席を
引き出して使用でき、また、座席を使用位置で保持する
保持装置が、ささいな外力によってその保持機能を解除
されてしまうことのない座席収納機構を提供する。 【構成】 座席3は、座席収納体2より突出した使用位
置と、座席収納体2に収納された収納位置との間を、回
動可能となっている。座席3が座席収納体2に収納され
た状態で、施錠装置23の第1のエアーシリンダー26
が駆動すると、ピン28が座席3に設けた凹部29に嵌
まったり外れたりする。また、保持装置30の第2のエ
アーシリンダー33の駆動によって、軸部材36が上下
動する。軸部材36の下端には、フック状の係合部材4
0が取り付けられており、この係合部材40は、軸部材
36の上下動に基づいて、座席3に備えられたコ字状係
合部材42に嵌まったり外れたりする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、座席を、座席収納体
に収納する収納位置と、座席収納体より突出した使用位
置との間を回動可能に収納することにより、補助座席と
しての使用を可能とする座席収納機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】鉄道車両等においては、通勤ラッシュ時と
その他すいている時との乗客数の違いに応じて、座席の
数を増減させて車両内のスペースを有効活用するため、
通常は座席を座席収納体内に収納するとともに、収納体
より突出した使用位置へ回動可能にする、座席収納機構
を備えている。そして、通勤ラッシュ時では、座席を座
席収納体内に収納して使用できなくする必要があるた
め、遠隔操作により座席収納体が座席を収納している状
態で、施錠装置により施錠させる。また、すいている時
には、乗客が自由に座席を使用できるように、同じく遠
隔操作により、施錠装置を解錠させる。従って、すいて
いる時には、乗客は、座席収納体から座席を自由に引き
出して補助座席として使用できるとともに、座席を座席
収納機構内に収納したい場合には、座席を使用位置から
収納位置へ移動させるようにその重みに抗してバネ材が
付勢しているので、座席から立ちさえすれば、座席は、
使用位置から収納位置へ自然と回動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記座席収納
機構では、使用状態の時、座席は、使用者の体重でバネ
材の付勢力に抗して使用状態に保持されているにすぎな
いため、使用者が少しの時間だけ席を立つと、座席は使
用位置から収納位置へ即座に回動し、再び座りたいとき
には、座席収納体から座席を引き出さねばならず、使い
勝手が悪かった。また、使用時には、バネ材が座席の重
みに抗して常に付勢しているので、使用者に力が常にか
かり、座り心地が悪いという欠点があった。
【0004】そのため、座席をバネ材の付勢力に抗して
使用位置に保持するように、保持装置とを備える構造の
ものがあるが、この保持装置による使用位置での保持
が、極めて簡単に解除されるようになっていると、例え
ば、座席に座っている人が勢い良く立ち上がった折に、
ふくらはぎ等の脚の一部が座席前端下部に当たって、座
席を持ち上げる方向に外力が加わることもあり、そのさ
さいな外力によって、保持装置の保持機能が解除されて
しまうという欠陥があった。
【0005】この発明は、上記した欠陥を解決するため
に案出されたものであり、その目的とするところは、例
えば、鉄道車両等において、通勤ラッシュ時とその他す
いている時との乗客数の違いに応じて、座席の数を増減
させて車両内のスペースを有効活用するとともに、車内
がすいている時には、乗客が自由に座席を使用でき、ま
た、座席を使用位置で保持する保持装置が、ささいな外
力によってその保持機能を解除されてしまうことのない
座席収納機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の座席収納機構
は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。す
なわち、座席を、立設された座席収納体に収納する収納
位置と、座席収納体より突出した使用位置との間を回動
可能にするとともに、その使用位置から収納位置へ向か
うように、座席の重みに抗してバネ材により付勢してい
る。そして、座席を前記収納位置で施錠または解錠する
ように、第1のエアーシリンダーの駆動によって移動す
る移動部材が、前記座席に備えられる凹部に、嵌まった
り外れたりする施錠装置と、座席を前記バネ材の付勢力
に抗して前記使用位置に保持するように、第2のエアー
シリンダーの駆動によって作動する作動部を有する保持
装置とを備えている。この作動部は、フック状の係合部
材を備えるとともに、座席が収納位置と使用位置との間
を回動する際に、もしくは、前記第2のエアーシリンダ
ーの駆動によって作動する際に、このフック状の係合部
材が、前記座席に備えられる受部付きの係合部材に嵌ま
ったり、外れたりすることを特徴とする。
【0007】前記施錠装置及び前記保持装置にそれぞれ
備えられている第1及び第2のエアーシリンダーは、共
通のエアー供給源に連結されているのが望ましい。
【0008】前記座席が使用位置から収納位置へ所定角
度回動しても、前記フック状の係合部材が前記受部付き
の係合部材に嵌まった状態にあり、前記座席が使用位置
から収納位置へ前記所定角度を越えて回動した場合に、
前記フック状の係合部材が前記受部付きの係合部材から
外れるようにしてもよい。
【0009】
【作用】座席収納体は、座席を収納している状態で、第
1のエアーシリンダーの駆動に基づいて、移動部材が、
座席に備えられる凹部に嵌まったり外れたりすることに
より、施錠装置が施錠または解錠する。また、座席が使
用位置と収納位置との間を回動する際に、もしくは、第
2のエアーシリンダーの駆動によって作動部が作動する
際に、作動部のフック状の係合部材が座席に備えられる
受部付きの係合部材に嵌まったり、外れたりすることに
より、保持装置は、座席をバネ材の付勢力に抗して使用
位置に保持したり、保持しなかったりする。それによ
り、フック状の係合部材が受部付きの係合部材に嵌まっ
ている場合に、例えば、座席に座っている人が勢い良く
立ち上がって、ふくらはぎ等の脚の一部が座席前端下部
に当たっても、フック状の係合部材は、受部付きの係合
部材より簡単に外れないため、座席は使用位置から収納
位置へ回動することがなくなる。そして、座席管理者が
座席を座席収納機構内に収納したい場合は、座席を使用
位置から収納位置へ回動させれば、もしくは、第2のエ
アーシリンダーの駆動によって作動部を作動させれば、
フック状の係合部材が受部付きの係合部材より外れるの
で、座席はバネ材により付勢されて収納位置へ回動す
る。
【0010】また、前記施錠装置及び前記保持装置にそ
れぞれ備えられている第1及び第2のエアーシリンダー
は、共通のエアー供給源に連結されているので、エアー
供給源を施錠装置及び保持装置にそれぞれ備える場合に
比べて、有効利用できる。
【0011】更に、座席が使用位置から収納位置へ所定
角度回動しても、フック状の係合部材が受部付きの係合
部材に嵌まった状態にあるので、例えば、座席に座って
いる人が立ち上がる際に座席をわずかばかり押し上げて
も、フック状の係合部材は、受部付きの係合部材より簡
単に外れないため、座席は使用位置から収納位置へ回動
することがなくなる。そして、座席が使用位置から収納
位置へ前記所定角度を越えて回動した際には、フック状
の係合部材が受部付きの係合部材から外れるので、座席
はバネ材により付勢されて収納位置へ回動する。
【0012】
【実施例】以下、この発明に係る座席収納機構の一実施
例を図面に基づいて説明する。
【0013】座席収納機構1は、例えば、鉄道車両等の
乗降口(図示せず)の両側部に設けられており、図1乃
至図3に示されるように、立設された座席収納体2の内
部の収納位置に、座布団3a付きの座席3を収納してい
る。そして、座席収納体2内部の下方前方側に取り付け
られる軸部4が、座席3の基部を貫通して支持している
ため、その座席3は、座席収納体2より突出した使用位
置(図3参照)と前記収納位置(図2参照)との間を、
前記軸部4を回動中心として回動可能となっている。ま
た、バネ材として、軸部4に巻装されるコイルバネ5
は、座席3を前記使用位置から前記収納位置へ向かうよ
うに、その重みに抗して付勢している。
【0014】座席3の背面側には、背もたれ6が設けら
れ、この背もたれ6は、座席3が収納位置と使用位置と
の間を回動するのに連動して、座席収納体2内部に収納
する収納位置(図2参照)と、座席収納体2の正面側表
面部に表れる使用位置(図3参照)との間を往復動す
る。即ち、背もたれ6の背面側の左右の上方側には、下
部が前方側にやや屈曲している上方側腕部7がそれぞれ
設けられ、また、同じく背面側の左右の下方側には、全
体がほぼL字形に屈曲している下方側腕部8がそれぞれ
設けられている。これら上方側腕部7の各上端は、座席
収納体2の上方に掛け渡されている支持部材Wに取り付
けられた各ブラッケット9に、ピン9aを介して、回動
可能に取り付けられ、また、これら上方側腕部7の各下
端は、背もたれ6の背面側に上下方向に延びる各突条1
0に、ピン10aを介して、回動可能に連結されてい
る。各下方側腕部8の下端は、座席3の下端部(後端
部)に取り付けられ、また、各下方側腕部8の上端は、
背もたれ6の背面側突条10に、ピン10bを介して、
回動可能に連結されている。従って、座席3が前記収納
位置から使用位置へ回動する際に、上方側腕部7及び下
方側腕部8が背もたれ6を使用位置から座席収納体2の
正面側表面部に押し出し、また、座席3が使用位置から
収納位置へ回動する際に、上方側腕部7及び下方側腕部
8が背もたれ6を座席収納体2の正面側表面部から収納
位置へ引き戻す。
【0015】座席収納体2の片方側には、肘当て11が
設けられ、この肘当て11は、座席3が収納位置と使用
位置との間を回動するのに連動して、座席収納体2内部
に収納する収納位置(図2参照)と、座席収納体2より
突出する使用位置(図3参照)との間を往復動する。即
ち、肘当て11は、背もたれ6の側方に設けられた突起
部11aを中心に回動可能であり、また、この肘当て1
1の下端部(後端部)は、下部が前方側へやや屈曲して
いる腕部12の上端に、ピン12aを介して、回動可能
に連結されるとともに、この腕部12の下端は、座席3
の下端側(後端側)に取り付けられたブラケット13
に、ピン13aを介して、回動可能に連結されている。
従って、座席3が前記収納位置から使用位置へ回動する
際に、腕部12が肘当て11を収納位置から座席収納体
2の使用位置に押し出し、また、座席3が使用位置から
収納位置へ回動する際に、腕部12が肘当て11を使用
位置から収納位置へ引き戻す。
【0016】背もたれ6の背面側の左右下方側には、コ
イルバネ14がそれぞれ取り付けられ、これらコイルバ
ネ14は、背もたれ6を前記使用位置から収納位置へ向
かうように付勢している。即ち、コイルバネ14の下端
は、背もたれ6の背面側に取り付けられたブラケット1
5に、ピン15aを介して、連結されている。また、コ
イルバネ14の上端は、ピン16bを中心として上下に
折たたみ可能な腕部16の下端とピン16aを介して取
り付けられ、また、この腕部16の上端は、支持部材W
に取り付けられたブラケット17に、ピン17aを介し
て、取り付けられている。
【0017】背もたれ6の背面側の中央には、背もたれ
6を使用位置から収納位置へゆっくりと引き戻すための
一対のダンパ18が取り付けられている。これらダンパ
18の上端は、支持部材Wに取り付けられたブラケット
19に、ピン19aを介して、取り付けられ、また、ダ
ンパ18の下端は、背もたれ6の背面側突条20に取り
付けられたブラケット20bに、ピン20aを介して、
連結されている。また、支持部材Wと基台Hと間には、
上下に延びる2個のフレーム21が掛け渡されており、
これらフレーム21の下端側には、後述のフック状の係
合部材40等が取り付けられている。
【0018】支持部材Wの上方側には、前記座席3を前
記収納位置で施錠または解錠する施錠装置23が設けら
れ、この施錠装置23は、図4に示されるように、支持
部材24の支軸24aを中心に揺動する天秤型の構造と
なっている。そして、天秤棒25の一端は、第1のエア
ーシリンダー26のピストンロッド27に連結されてお
り、また、その他端は、上下動する移動部材としてのピ
ン28に連結されている。従って、第1のエアーシリン
ダー26にエアーを供給することによりピストンロッド
27が上方に伸びると、それに連動するピン28の先端
が、座席3の上端(前端)に備えられる凹部29に嵌ま
って、座席3は収納位置で施錠されるので、座席使用者
(乗客)は座席3及び背もたれ6等を収納位置から使用
位置へ引きだすことができない。また、第1のエアーシ
リンダー26へエアーの供給を停止することによりピス
トンロッド27が下方に縮むと、それに連動するピン2
8の先端が、前記凹部29から外れて、座席3は収納位
置で解錠されるので、座席使用者は、座席3の下面側に
設けた把手M(図9参照)を用いて、座席3、背もたれ
6、及び、肘当て11を収納位置から使用位置へ引きだ
すことができる。
【0019】支持部材Wの上方側には、座席3を前記コ
イルバネ5の付勢力に抗して使用位置に保持する保持装
置30が設けられ、この保持装置30は、図5に示され
るように、前記施錠装置23と同様な、エアーの供給・
停止により支持部材31の支軸31aを中心に揺動する
天秤型の構造となっている。そして、天秤棒32の一端
は、第2のエアーシリンダー33のピストンロッド34
に連結されており、また、その他端は、上下動する作動
部35に連結されている。従って、第2のエアーシリン
ダー33へエアーの供給することによりピストンロッド
34が上方へ伸びると、それに連動する作動部35が下
方へ移動し、また、第2のエアーシリンダー33へエア
ーの供給を停止することによりピストン部35が下方に
縮むと、それに連動する作動部35が上方へ移動する。
前記ピストンロッド27、34を作動させるため、第1
及び第2のエアーシリンダー26、33には、エアー供
給用のパイプPがそれぞれ連結され、このパイプPを介
して遠隔操作で第1及び第2のエアーシリンダー26、
33へエアーの供給及び停止をすることができるように
なっている。このパイプPは、両シリンダー26、33
の共通のエアー供給源に連絡してエアーを供給している
が、エアー供給源は、必ずしも共通である必要はない。
【0020】作動部35は、図6乃至図8に示されるよ
うに、ピストンロッド34の上下動に連動して上下動す
る軸部材36と、この軸部材36の下端に取り付けられ
ているブラケット38と、このブラケット38及びフレ
ーム21に取り付けられる回動部材39と、ブラケット
38に取り付けられるフック状の係合部材40と、この
フック状の係合部材40と回動部材39との間に介在さ
れるネジリバネ41とを備えている。
【0021】ブラケット38は、その各側部に孔38a
をそれぞれ備え、これら孔38aに嵌まる軸部38b
が、回動部材39に設けられるブッシュ39a及びフッ
ク状の係合部材40の上方部に設けられるブッシュ40
aを貫通した状態で止めピン40bにより固定すること
により、回動部材39及びフック状の係合部材40を支
持している。また、フレーム21に固着される軸部21
aが、回動部材39のブッシュ39bを貫通した状態
で、止めピン39cにより固定されることにより、フレ
ーム21は回動部材39を軸部21aを回転中心として
回転可能に支持している。フック状の係合部材40は、
回動部材39に対向する側面の中央部に突起部40cを
備え、また、回動部材39は、フック状の係合部材40
に対向する側面の一端部に突起部39dを備えている。
そして、ネジリバネ41は、ブッシュ39aに巻装され
て、その各端部は、前記突起部39d及び突起部40c
にそれぞれ掛け止められている。
【0022】そして、軸部材36及びブラケット38が
上方から下方へ移動すると、回動部材39が軸部21a
の回りに(図6において実線の位置から仮想線の位置
へ)回動してネジリバネ41がフック状の係合部材40
を付勢するため、フック状の係合部材40は、座席3の
下端(後端)に備えられる受部付きの係合部材として
の、コ字状の係合部材42から離れるように回動する
(図6において実線の位置から仮想線の位置へ回動す
る)。逆に、軸部材36及びブラケット38が下方から
上方へ移動すると、回動部材39が軸部21aの回りに
(図6において仮想線の位置から実線の位置へ)回動し
てネジリバネ41がフック状の係合部材40を付勢しな
くなるので、フック状の係合部材40は、コ字状の係合
部材42に嵌まるように回動する(図6において仮想線
の位置から実線の位置へ回動する)。
【0023】従って、フック状の係合部材40は、座席
3が使用位置(実線の位置)にある場合に、コ字状の係
合部材42に嵌まった状態にあるので、座席3を前記コ
イルバネ5の付勢力に抗して使用位置に保持する。ま
た、軸部材36及びブラケット38が上方から下方へ移
動する場合、もしくは、座席3が使用位置(実線の位
置)から収納位置(仮想線の位置)へ回動する場合に
は、フック状の係合部材40が実線の位置から仮想線の
位置へ回動して、コ字状の係合部材42から外れるの
で、座席3は、前記コイルバネ5によって付勢され収納
位置へ移動する。更に、軸部材36及びブラケット38
が上方位置にあって、フック状の係合部材40が実線の
位置にある場合、座席3が収納位置(仮想線の位置)か
ら使用位置(実線の位置)へ回動すると、コ字状の係合
部材42は、フック状の係合部材40を押し上げつつ、
その下面Sに沿って滑るように摺動してそのフック状の
係合部材40と係合する。
【0024】尚、座席3が使用位置(実線の位置)から
収納位置(仮想線の位置)に向かって所定角度回動して
も、フック状の係合部材40の先端は、コ字状の係合部
材42により押されるだけでコ字状の係合部材42に嵌
まった状態にあり、更に、座席3が使用位置(実線の位
置)から収納位置(仮想線の位置)へ前記所定角度を越
えて回動した場合のみ、フック状の係合部材40の先端
がコ字状の係合部材42から外れる。その結果、座席に
座っている人が立ち上がる際に座席をわずかばかり押し
上げても、フック状の係合部材40は、コ字状の係合部
材42より外れない。
【0025】次に、この実施例の作用を説明する。
【0026】鉄道車両の車掌等は、通勤ラッシュ時の場
合、座席の数を減らして車両内のスペースを広くするよ
うに、遠隔操作で施錠装置23の第1のエアーシリンダ
ー26を作動させ、ピストンロッド27を上方へ伸ばす
ことにより、ピン28を下方へ移動させ座席3を収納位
置で施錠する。すいている時には、座席の数を増やし乗
客が自由に座席を使用できるように、車掌等は、同じく
遠隔操作で施錠装置23の第1のエアーシリンダー26
を作動させ、ピストンロッド27を下方へ移動させるこ
とにより、ピン28を上方へ移動させ座席3を収納位置
で解錠する。その際、保持装置30のピストンロッド3
4は、施錠装置23のピストンロッド27の伸縮と連動
して伸縮し、解錠状態では、作動部30の軸部材36及
びブラケット38が上方位置にあるので、フック状の係
合部材40は、コ字状の係合部材42に嵌まる位置にあ
る。その状態で、座席3の把手Mを用いて、座席3を収
納位置から使用位置へ引きだすと、座席3に備えられる
コ字状係合部材42にフック状の係合部材40が嵌まっ
て、座席3、背もたれ6、及び、肘当て11は、使用可
能な状態となる。
【0027】この場合、座席3を使用位置と収納位置と
の間を自由に回動させることができ、かつ、座席3に備
えられるコ字状係合部材42にフック状の係合部材40
が嵌まったり、外れたりするので、乗客が自由に座席3
等を使用または収納できる。そして、座席3に座ってい
る人が勢い良く立ち上がって、ふくらはぎ等の脚の一部
が座席先端部に当たって、座席を持ち上げる方向に外力
が加わっても、フック状の係合部材40は、コ字状係合
部材42より簡単に外れないため、座席3は使用位置に
保持される。また、車掌等が、座席3、背もたれ6、及
び、肘当て11を座席収納機構内に収納したい場合は、
フック状の係合部材40がブラケット42より外れるよ
うに、遠隔操作で保持装置30の第2のエアーシリンダ
ー33を作動させ、そのピストンロッド34を上方へ伸
ばして作動部35の軸部材36及びブラケット38を下
方位置へ移動させれば、フック状の係合部材40とコ字
状係合部材42との係合が外れるため、座席3はコイル
バネ5により付勢されて収納位置へ回動する。
【0028】本発明は、上述した実施例に限定されるわ
けではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、
施錠装置は、エアーシリンダーのピストンロッドに連結
されて移動する移動部材が、前記座席に備えられる凹部
に、嵌まったり外れたりする構造であれば、どのような
構造でも良く上記形状に限定されない。また、フック状
の係合部材は、図示したような形状に限定されるもので
なく、また、受部付きの係合部材も、フック状の係合部
材に係合すればどのような形状でも良い。更に、保持装
置は、座席を前記バネ材の付勢力に抗して前記使用位置
に保持するように、エアーシリンダーのピストンロッド
に連結されて作動する作動部を有する構造であれば、ど
のような構造でも良く上記形状に限定されない。また、
文字あるいは図形等を用いて点灯その他の手段で、座席
が施錠状態であることを表示する表示装置を、座席収納
体2の上面中央部もしくはその他の任意箇所に設けるよ
うにしても良い。
【0029】なお、この発明に係る座席収納機構は、劇
場、競技場等、あるいは、船舶その他の鉄道車両以外の
乗り物においても実施可能である。
【0030】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明にかかる座席収納機構によれば、次の効果
がある。
【0031】請求項1に記載された座席収納機構によれ
ば、例えば、鉄道車両等において、座席を前記収納位置
で施錠または解錠するための施錠装置を設けているた
め、車掌等の管理者の意志に基づき、通勤ラッシュ時と
その他すいている時との乗客数の違いに応じて、座席の
数を増減させて車両内のスペースを有効活用するととも
に、車内がすいている時には、乗客が自由に座席を使用
または収納できるようになる。また、座席を前記バネ材
の付勢力に抗して使用位置に保持するための保持装置を
設けているので、バネ材が座席の重みに抗して常に付勢
しているにもかかわらず、力が座席使用者にかからない
ため、座り心地が良くなる。また、車掌等の管理者が車
両基地等で座席を座席収納機構内に収納したい場合は、
遠隔操作等でエアーシリンダーを駆動させ、その駆動に
基づいて作動部が作動するので、フック状の係合部材が
受部付きの係合部材より外れて、座席はバネ材により付
勢されて収納位置へ回動する。従って、車掌等の管理者
の意思通りに、座席を座席収納機構内に収納でき使い勝
手に優れる。また、座席が使用位置と収納位置との間を
回動する際に、座席に備えられる受部付きの係合部材に
作動部のフック状の係合部材が嵌まったり、外れたりす
るので、例えば、座席に座っている人が勢い良く立ち上
がって、ふくらはぎ等の脚の一部が座席先端部に当たっ
ても、フック状の係合部材は、受部付きの係合部材より
簡単に外れないため、保持装置の保持機能が解除されず
使用しやすくなる。
【0032】請求項2に記載された座席収納機構によれ
ば、前記施錠装置及び前記保持装置がそれぞれ備えてい
るエアーシリンダーは、共通のエアー供給源に連結され
ているので、エアー供給源を施錠装置及び保持装置に対
してそれぞれ備える場合に比べて、エアー供給機構を有
効利用でき、安価となる。
【0033】請求項3に記載された座席収納機構によれ
ば、座席が使用位置から収納位置へ所定角度回動して
も、フック状の係合部材が受部付きの係合部材に嵌まっ
た状態にあるので、例えば、座席に座っている人が立ち
上がる際に座席をわずかばかり押し上げても、フック状
の係合部材は、受部付きの係合部材より外れないため、
座席は使用位置から収納位置へ回動しない。そして、座
席を座席収納機構内に収納したい場合は、座席を使用位
置から収納位置へ前記所定角度を越えて回動させれば、
もしくは、ピストン部の移動により作動部を作動させれ
ば、フック状の係合部材が受部付きの係合部材から外れ
るので、座席はバネ材により付勢されて収納位置へ回動
する。従って、座席使用者の不用意な動作にも拘らず、
座席を使用位置に保つことができ、使い勝手に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る座席収納機構の一実施例の内
部機構を一部破断して概略的に示す背面図である。
【図2】 座席を座席収納体内に収納している状態で、
内部機構を一部破断して概略的に示す側面図である。
【図3】 座席を引き出した状態で、内部機構を一部破
断して概略的に示す側面図である。
【図4】 この実施例の施錠装置に備えられている第1
のエアーシリンダーの周囲を拡大して示す正面図であ
る。
【図5】 この実施例の保持装置に備えられている第2
のエアーシリンダーの周囲を拡大して示す正面図であ
る。
【図6】 この実施例の保持装置に備えられている作動
部の周囲を拡大して示す側面図である。
【図7】 この実施例の保持装置に備えられている作動
部の周囲を拡大して示す背面図である。
【図8】 図6におけるA−A線拡大端面図である。
【図9】 この実施例の座席収納機構の外観を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 座席収納機構 2 座席収納体
3 座席 23 施錠装置 26 第1のエアーシリ
ンダー 28 ピン(移動部材) 29 凹部 30 保持装置 33 第2のエアーシリ
ンダー 35 作動部 40 フック状の係合部
材 42 コ字状の係合部材(受部付きの係合部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座席を、立設された座席収納体に収納す
    る収納位置と、座席収納体より突出した使用位置との間
    を回動可能にするとともに、その使用位置から収納位置
    へ向かうように、座席の重みに抗してバネ材により付勢
    している座席収納機構において、 座席を前記収納位置で施錠または解錠するように、第1
    のエアーシリンダーの駆動によって移動する移動部材
    が、前記座席に備えられる凹部に、嵌まったり外れたり
    する施錠装置と、 座席を前記バネ材の付勢力に抗して前記使用位置に保持
    するように、第2のエアーシリンダーの駆動によって作
    動する作動部を有する保持装置とを備えており、 この作動部は、フック状の係合部材を備えるとともに、
    座席が収納位置と使用位置との間を回動する際に、もし
    くは、前記第2のエアーシリンダーの駆動によって作動
    する際に、このフック状の係合部材が、前記座席に備え
    られる受部付きの係合部材に嵌まったり、外れたりする
    ことを特徴とする座席収納機構。
  2. 【請求項2】 前記施錠装置及び前記保持装置にそれぞ
    れ備えられている第1及び第2のエアーシリンダーは、
    共通のエアー供給源に連結されていることを特徴とする
    請求項1に記載の座席収納機構。
  3. 【請求項3】 前記座席が使用位置から収納位置へ所定
    角度回動しても、前記フック状の係合部材が前記受部付
    きの係合部材に嵌まった状態にあり、前記座席が使用位
    置から収納位置へ前記所定角度を越えて回動した場合
    に、前記フック状の係合部材が前記受部付きの係合部材
    から外れることを特徴とする請求項1または2に記載の
    座席収納機構。
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