JPS6240141Y2 - - Google Patents
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- JPS6240141Y2 JPS6240141Y2 JP18417281U JP18417281U JPS6240141Y2 JP S6240141 Y2 JPS6240141 Y2 JP S6240141Y2 JP 18417281 U JP18417281 U JP 18417281U JP 18417281 U JP18417281 U JP 18417281U JP S6240141 Y2 JPS6240141 Y2 JP S6240141Y2
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- Japan
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- frame
- gap
- notch
- cylinder
- motor
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- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 claims description 24
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 21
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 21
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 22
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 19
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 9
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 7
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 7
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 7
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 6
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- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 description 3
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 1
Landscapes
- Compressor (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は全密閉型圧縮機、詳しくは、モータの
ハウジングと、シリンダをもつ圧縮要素の架構と
を結合して密閉ケーシングに内装した全密閉型圧
縮機に関する。
ハウジングと、シリンダをもつ圧縮要素の架構と
を結合して密閉ケーシングに内装した全密閉型圧
縮機に関する。
従来、以上の如く構成する全密閉型圧縮機にお
いて、実開昭56−34080号公報に示されているご
とく、前記架構に切欠部を設けて低圧冷媒の吸入
通路を形成し、エネルギ消費効率(EER)を向
上するようにしたものが提案されている。
いて、実開昭56−34080号公報に示されているご
とく、前記架構に切欠部を設けて低圧冷媒の吸入
通路を形成し、エネルギ消費効率(EER)を向
上するようにしたものが提案されている。
即ち、第1図に示したごとく、架構30の、モ
ータハウジングへの結合側端部35に、複数個の
切欠部50…を、前記モータハウジングの内周面
と、モータにおけるステータ外周面との隙間を前
記切欠部50とにより、密閉ケーシングに吸入す
る冷媒ガスの吸入通路を形成したものである。
ータハウジングへの結合側端部35に、複数個の
切欠部50…を、前記モータハウジングの内周面
と、モータにおけるステータ外周面との隙間を前
記切欠部50とにより、密閉ケーシングに吸入す
る冷媒ガスの吸入通路を形成したものである。
所が、前記切欠部50…は、円筒状を呈する前
記架構30の結合側端部に、その全周に亘つて
ほヾ等間隔に設けらており、前記切欠部50のう
ち、1部の切欠部50Aが、前記架構30に形成
するシリンダ31の近くに位置しているため、前
記シリンダ31に内装するピストンが、架構30
の中心側に移動する吸入行程で、前記シリンダ3
1内が真空に近づいていくと、前記隙間に導入さ
れた冷媒の多くは前記シリンダ31の近くに位置
する切欠部50Aから前記シリンダ31に吸込ま
れることになる。
記架構30の結合側端部に、その全周に亘つて
ほヾ等間隔に設けらており、前記切欠部50のう
ち、1部の切欠部50Aが、前記架構30に形成
するシリンダ31の近くに位置しているため、前
記シリンダ31に内装するピストンが、架構30
の中心側に移動する吸入行程で、前記シリンダ3
1内が真空に近づいていくと、前記隙間に導入さ
れた冷媒の多くは前記シリンダ31の近くに位置
する切欠部50Aから前記シリンダ31に吸込ま
れることになる。
即ち、密閉ケーシング内に導入された低圧冷媒
は、前記モータハウジングの内周面とステータ外
周面との隙間全或に亘つて流れることなく、大半
の冷媒は前記シリンダ31の近くに位置する切欠
部50Aから短絡状に前記シリンダ31に吸込ま
れることになる。
は、前記モータハウジングの内周面とステータ外
周面との隙間全或に亘つて流れることなく、大半
の冷媒は前記シリンダ31の近くに位置する切欠
部50Aから短絡状に前記シリンダ31に吸込ま
れることになる。
このため、液冷媒を含む液ガス混合冷媒が、前
記吸入通路を通つてシリンダ31に吸入される場
合、前記液冷媒がモータの熱で完全に気化される
ことなく、未蒸発のまゝ前記シリンダ31に吸入
され、液圧縮を起す問題があるのである。
記吸入通路を通つてシリンダ31に吸入される場
合、前記液冷媒がモータの熱で完全に気化される
ことなく、未蒸発のまゝ前記シリンダ31に吸入
され、液圧縮を起す問題があるのである。
即ち、前記圧縮機を冷凍装置に用いる場合、前
記圧縮機の駆動を停止により冷凍装置の運転を停
止する際、前記冷凍装置の膨張弁が閉じるように
なつているため、前記圧縮機の起動時、密閉ケー
シングの内部圧力は通常運転時に比較して低くな
る。
記圧縮機の駆動を停止により冷凍装置の運転を停
止する際、前記冷凍装置の膨張弁が閉じるように
なつているため、前記圧縮機の起動時、密閉ケー
シングの内部圧力は通常運転時に比較して低くな
る。
所で、圧縮機の押のけ量(cc/rev)の小さい
もの(例えば2気筒において70〜120cc/rev)で
は、押のけ量の割にはケーシング容積が大きいの
で、前記起動時における低圧の低下が、押のけ量
の大きい圧縮機(例えば2気筒において120cc/
revより大きいもの)に比較して小さいため、前
記ケーシングの底部に貯溜する潤滑油が沸騰する
程度も少なく、従つて、潤滑油中に混合する液冷
媒が吸入されることは殆んどないのであるが、押
しけ量の大きい圧縮機においては、低圧の低下が
大きく、潤滑油の沸騰も著るしくなり、その結果
潤滑油に含まれている液冷媒が、潤滑油とともに
ガス冷媒に混入して、液ガス混合冷媒が吸入通路
に吸入されることになるのである。
もの(例えば2気筒において70〜120cc/rev)で
は、押のけ量の割にはケーシング容積が大きいの
で、前記起動時における低圧の低下が、押のけ量
の大きい圧縮機(例えば2気筒において120cc/
revより大きいもの)に比較して小さいため、前
記ケーシングの底部に貯溜する潤滑油が沸騰する
程度も少なく、従つて、潤滑油中に混合する液冷
媒が吸入されることは殆んどないのであるが、押
しけ量の大きい圧縮機においては、低圧の低下が
大きく、潤滑油の沸騰も著るしくなり、その結果
潤滑油に含まれている液冷媒が、潤滑油とともに
ガス冷媒に混入して、液ガス混合冷媒が吸入通路
に吸入されることになるのである。
従つて、押のけ量の小さい圧縮機においては、
前記切欠部50Aがシリンダ31の形成位置近く
にあつて、この切欠部50Aから短絡状に吸入さ
れても、液圧縮の問題は起らず、むしろ、短絡状
に吸入されることにより、吸入抵抗が減少し、能
力及びEERを向上できるのであるが、押のけ量
の大きい圧縮機においては、前記したごとく偏流
が生ずると吸入過程で蒸発されないまゝ前記シリ
ンダ31に吸入されることになり、この結果液圧
縮が生じ、弁などの部品を破損することになるの
である。
前記切欠部50Aがシリンダ31の形成位置近く
にあつて、この切欠部50Aから短絡状に吸入さ
れても、液圧縮の問題は起らず、むしろ、短絡状
に吸入されることにより、吸入抵抗が減少し、能
力及びEERを向上できるのであるが、押のけ量
の大きい圧縮機においては、前記したごとく偏流
が生ずると吸入過程で蒸発されないまゝ前記シリ
ンダ31に吸入されることになり、この結果液圧
縮が生じ、弁などの部品を破損することになるの
である。
しかして、押のけ量の小さい圧縮機において
は、前記切欠部50Aを、架構30の全周に設
け、押のけ量の大きい圧縮機においては、前記シ
リンダ31の形成位置近くに設ける切欠部50A
を設けないで閉鎖すれば、押のけ量の大きい圧縮
機における前記した液圧縮の問題は解決できるの
であるが、前記架構30を共通化できず、コスト
高となる問題が生ずるのである。
は、前記切欠部50Aを、架構30の全周に設
け、押のけ量の大きい圧縮機においては、前記シ
リンダ31の形成位置近くに設ける切欠部50A
を設けないで閉鎖すれば、押のけ量の大きい圧縮
機における前記した液圧縮の問題は解決できるの
であるが、前記架構30を共通化できず、コスト
高となる問題が生ずるのである。
即ち、押のけ量の異なる複数機種の圧縮機を形
成する場合、シリンダの長さを、複数機種におけ
るピストンの最大ストローク長さに合わせること
により、モータの馬力を変更するだけで、前記圧
縮要素の架構30を共通化できるのであり、共通
化することによりコスト低下が図れるのである。
成する場合、シリンダの長さを、複数機種におけ
るピストンの最大ストローク長さに合わせること
により、モータの馬力を変更するだけで、前記圧
縮要素の架構30を共通化できるのであり、共通
化することによりコスト低下が図れるのである。
所が、前記したごとく、押のけ量に応じて前記
切欠部50の個数を変更する場合、前記架構30
は、押のけ量の変化に応じて各別に形成しなけれ
ばならず、この結果、基幹部品である架構共通化
のメリツトが阻害されてしまい、コスト高になる
のである。
切欠部50の個数を変更する場合、前記架構30
は、押のけ量の変化に応じて各別に形成しなけれ
ばならず、この結果、基幹部品である架構共通化
のメリツトが阻害されてしまい、コスト高になる
のである。
本考案の目的は、架構の共通化を図ることがで
きながら、簡単な構成により、前記した液圧縮の
問題を解決すべく成したもので、前記架構のモー
タハウジングへの結合側端部の全周に複数個の切
欠部を設けて、押のけ量の小さい圧縮機において
は、これら各切欠部の利用して、EERを向上で
きながら、前記モータにおけるステータ外周面と
モータハウジングの内周面との隙間から前記切欠
部に至る吸入通路の1部を閉鎖する帯状の邪魔板
を形成し、該邪魔板を、前記シリンダの形成位置
近くの切欠部に対応する位置に配置して、前記モ
ータハウジングと架構との一方に固定したことに
より、前記架構を用いながら、液圧縮の問題も解
決したのである。
きながら、簡単な構成により、前記した液圧縮の
問題を解決すべく成したもので、前記架構のモー
タハウジングへの結合側端部の全周に複数個の切
欠部を設けて、押のけ量の小さい圧縮機において
は、これら各切欠部の利用して、EERを向上で
きながら、前記モータにおけるステータ外周面と
モータハウジングの内周面との隙間から前記切欠
部に至る吸入通路の1部を閉鎖する帯状の邪魔板
を形成し、該邪魔板を、前記シリンダの形成位置
近くの切欠部に対応する位置に配置して、前記モ
ータハウジングと架構との一方に固定したことに
より、前記架構を用いながら、液圧縮の問題も解
決したのである。
次に本考案圧縮機の実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
図面に示した実施例の基本構造は既知の通りで
あつて、上下ケーシング11,12から成る密閉
ケーシング1内に、モータ2のハウジング20と
圧縮要素3の架構30とをアツセンブリしたもの
を、前記密閉ケーシング1内に固定した取付腕1
3に、弾性支持手段4を介して支持し、そして、
前記ケーシング1に、吸入管(図示せず)の管継
手5を設けて、前記吸入管からの低圧冷媒ガス
を、前記ケーシング1内に導入するごとく成すと
共に、前記圧縮要素3の架構30に設ける吸入口
(図示せず)を、後記する吸入通路を介して、前
記ケーシング1内に開口させ、また、後記する吐
出チヤンバー14には吐出管6を接続し、前記ケ
ーシング1内に導入される低圧ガスを前記モータ
ハウジング20の頂部に設ける吸込口21から、
吸入通路を介してシリンダ31に吸込み、該ガス
を高圧ガスとして前記吐出チヤンバー14から吐
出管6を介して、前記ケーシング1の外部に導出
するごとく成したものである。
あつて、上下ケーシング11,12から成る密閉
ケーシング1内に、モータ2のハウジング20と
圧縮要素3の架構30とをアツセンブリしたもの
を、前記密閉ケーシング1内に固定した取付腕1
3に、弾性支持手段4を介して支持し、そして、
前記ケーシング1に、吸入管(図示せず)の管継
手5を設けて、前記吸入管からの低圧冷媒ガス
を、前記ケーシング1内に導入するごとく成すと
共に、前記圧縮要素3の架構30に設ける吸入口
(図示せず)を、後記する吸入通路を介して、前
記ケーシング1内に開口させ、また、後記する吐
出チヤンバー14には吐出管6を接続し、前記ケ
ーシング1内に導入される低圧ガスを前記モータ
ハウジング20の頂部に設ける吸込口21から、
吸入通路を介してシリンダ31に吸込み、該ガス
を高圧ガスとして前記吐出チヤンバー14から吐
出管6を介して、前記ケーシング1の外部に導出
するごとく成したものである。
又、以上の説明から明らかな通り、前記ケーシ
ング1の内部圧力は、低圧のガス冷媒の圧力とな
るのであり、前記ケーシング1の低部には、潤滑
油Oが貯溜されるのである。
ング1の内部圧力は、低圧のガス冷媒の圧力とな
るのであり、前記ケーシング1の低部には、潤滑
油Oが貯溜されるのである。
又、前記モータ2は、ステータ22とクランク
軸23を固定したロータ24とから成り、前記ス
テータ22の外周面と、前記ハウジング20の内
周面との間には筒状の第1隙間S1を形成するごと
く、前記モータ2を前記ハウジング20に内装す
るのである。
軸23を固定したロータ24とから成り、前記ス
テータ22の外周面と、前記ハウジング20の内
周面との間には筒状の第1隙間S1を形成するごと
く、前記モータ2を前記ハウジング20に内装す
るのである。
また、前記架構30の側部には、二つのシリン
ダ31,31を設け、かつ、これら各シリンダ3
1,31のヘツド周りを囲繞する円筒状のリブ3
2,32を設けると共に、上下部には、前記クラ
ンク軸23を支持する軸受33,34を設け、ま
た、前記上部軸受33の半径方向外方には、前記
モータハウジング20に結合する円筒状の結合部
35を設け、その結合部35の内周面と前記上部
軸受33の内周面との間に第2隙間S2を、また前
記シリンダ31,31の外周面と前記リブ32,
32の内周面との間に吸入チヤンバーとなる第3
隙間S3をそれぞれ形成し、前記第2隙間S2と第3
隙間S3との間に、通路Cを形成するのである。
ダ31,31を設け、かつ、これら各シリンダ3
1,31のヘツド周りを囲繞する円筒状のリブ3
2,32を設けると共に、上下部には、前記クラ
ンク軸23を支持する軸受33,34を設け、ま
た、前記上部軸受33の半径方向外方には、前記
モータハウジング20に結合する円筒状の結合部
35を設け、その結合部35の内周面と前記上部
軸受33の内周面との間に第2隙間S2を、また前
記シリンダ31,31の外周面と前記リブ32,
32の内周面との間に吸入チヤンバーとなる第3
隙間S3をそれぞれ形成し、前記第2隙間S2と第3
隙間S3との間に、通路Cを形成するのである。
そして、前記シリンダ31,31の各シリンダ
室31aには、それぞれピストン36を内装し、
これら各ピストン36,36を連接棒37,37
を介して、前記クランク軸22に連結するのであ
つて、前記各シリンダ31,31のヘツド部に
は、弁座38及びヘツドカバー39とを、間座4
0及びガスケツト41を介して取付けるのであ
る。
室31aには、それぞれピストン36を内装し、
これら各ピストン36,36を連接棒37,37
を介して、前記クランク軸22に連結するのであ
つて、前記各シリンダ31,31のヘツド部に
は、弁座38及びヘツドカバー39とを、間座4
0及びガスケツト41を介して取付けるのであ
る。
しかして、図面に示したものは、以上の如く構
成する圧縮機の前記架構30における結合部35
の端部に、その全周に亘り、複数の切欠部50…
を形成し、前記した筒状の第1隙間S1と切欠部5
0…及び第2隙間S2と通路Cとを介して、前記吸
入チヤンバーとなる第3隙間S3への吸入通路を形
成すると共に、前記第1隙間S1から前記切欠部5
0…に至る吸入通路の1部、即ち、前記シリンダ
31,31の形成位置に近接する位置の切欠部5
0Aに至る吸入通路を閉鎖する帯状邪魔板60を
形成して、該邪魔板60を第2,3図のごとく、
前記モータハウジング20に固定したのである。
成する圧縮機の前記架構30における結合部35
の端部に、その全周に亘り、複数の切欠部50…
を形成し、前記した筒状の第1隙間S1と切欠部5
0…及び第2隙間S2と通路Cとを介して、前記吸
入チヤンバーとなる第3隙間S3への吸入通路を形
成すると共に、前記第1隙間S1から前記切欠部5
0…に至る吸入通路の1部、即ち、前記シリンダ
31,31の形成位置に近接する位置の切欠部5
0Aに至る吸入通路を閉鎖する帯状邪魔板60を
形成して、該邪魔板60を第2,3図のごとく、
前記モータハウジング20に固定したのである。
尚、前記架構30における結合部35は、第3
図のごとく、前記モータハウジング20の肉厚相
当長さの段部35aを介して小径となつていて、
前記結合部35に前記モータハウジング20の下
側端部内周面が密接状に嵌合されるのであり、ま
た、前記切欠部50…間には、前記モータハウジ
ング20を架構30に結合するステーボルト15
のねじ孔35cをもつたボス部35dが、内方に
突出状に設けられ、第2図のごとく前記モータ2
を架構3にアツセンブリするとき、前記ステータ
22の円筒部端面が前記ボス部35dの上端部に
接当するのであつて、前記第1隙間S1は、前記結
合部35の端面35bによりほヾ閉鎖され、前記
切欠部50を介して、前記第1隙間S1が第2隙間
S2に連通するのである。
図のごとく、前記モータハウジング20の肉厚相
当長さの段部35aを介して小径となつていて、
前記結合部35に前記モータハウジング20の下
側端部内周面が密接状に嵌合されるのであり、ま
た、前記切欠部50…間には、前記モータハウジ
ング20を架構30に結合するステーボルト15
のねじ孔35cをもつたボス部35dが、内方に
突出状に設けられ、第2図のごとく前記モータ2
を架構3にアツセンブリするとき、前記ステータ
22の円筒部端面が前記ボス部35dの上端部に
接当するのであつて、前記第1隙間S1は、前記結
合部35の端面35bによりほヾ閉鎖され、前記
切欠部50を介して、前記第1隙間S1が第2隙間
S2に連通するのである。
前記閉鎖は密封状に行なわれるものでなく、ス
テータ22の外周下端面と前記結合部35の内周
面との間には、僅かであるが隙間はある。
テータ22の外周下端面と前記結合部35の内周
面との間には、僅かであるが隙間はある。
しかして、前記邪魔板60は、前記切欠部50
自体を閉じ込む形状にする必要はなく、第3図に
示した帯状とし、前記邪魔板60を前記結合部3
5の端面35bに接当させ、前記切欠部50Aの
上部を閉鎖することにより、前記切欠部50Aか
ら第2隙間S2に至る吸入通路は閉じられることに
なる。
自体を閉じ込む形状にする必要はなく、第3図に
示した帯状とし、前記邪魔板60を前記結合部3
5の端面35bに接当させ、前記切欠部50Aの
上部を閉鎖することにより、前記切欠部50Aか
ら第2隙間S2に至る吸入通路は閉じられることに
なる。
また、この場合の閉鎖も密閉する必要はなく、
前記邪魔板60と結合部35の端面との間及び、
前記邪魔板60とステータ22の外周面との間に
多少の隙間があつても差支えない。
前記邪魔板60と結合部35の端面との間及び、
前記邪魔板60とステータ22の外周面との間に
多少の隙間があつても差支えない。
以上の如く、前記邪魔板60により、前記切欠
部50…のうち、シリンダ31,31の形成位置
近くの切欠部50Aからの吸入通路を閉じること
により、液圧縮が起ることなく運転が行なえるの
である。
部50…のうち、シリンダ31,31の形成位置
近くの切欠部50Aからの吸入通路を閉じること
により、液圧縮が起ることなく運転が行なえるの
である。
即ち、以上の構成において、前記モータ2を駆
動して運転する場合、前記密閉ケーシング1内に
帰還する低圧冷媒は、前記モータハウジング20
の吸込口21から、前記吸入通路を構成する前記
第1隙間S1に流入した後、前記シリンダ31,3
1に対し遠ざかる位置に設けた切欠部50…を通
つて前記第2隙間S2に入り、前記通路Cを介し
て、吸入チヤンバーとなる第3隙間S3に導入さ
れ、前記クランク軸23の駆動による前記ピスト
ン36の往復動により吸入され、高圧ガスに圧縮
されて、吐出弁を介して前記吐出チヤンバー14
に吐出されるのである。
動して運転する場合、前記密閉ケーシング1内に
帰還する低圧冷媒は、前記モータハウジング20
の吸込口21から、前記吸入通路を構成する前記
第1隙間S1に流入した後、前記シリンダ31,3
1に対し遠ざかる位置に設けた切欠部50…を通
つて前記第2隙間S2に入り、前記通路Cを介し
て、吸入チヤンバーとなる第3隙間S3に導入さ
れ、前記クランク軸23の駆動による前記ピスト
ン36の往復動により吸入され、高圧ガスに圧縮
されて、吐出弁を介して前記吐出チヤンバー14
に吐出されるのである。
しかして、前記モータハウジング20の吸込口
21から第1隙間S1に流入した低圧冷媒はシリン
ダ31,31に近い前記切欠部50Aを流れるこ
となく、遠ざかる位置の切欠部50…から第2隙
間S2に入り、この第2隙間S2に介入しているステ
ータ22の周りを迂回した後、前記通路Cから第
3隙間S3へ流れるので、換言すると、前記切欠部
50Aから直ちに前記通路Cを経て第3隙間S3か
ら流動することがなくなるので、前記冷媒に液冷
媒が混合していても、前記モータ2の熱で加熱さ
れて確実に蒸発することになり、未蒸発の液冷媒
が前記シリンダ室31aに入つて液圧縮を起すこ
とはないのである。
21から第1隙間S1に流入した低圧冷媒はシリン
ダ31,31に近い前記切欠部50Aを流れるこ
となく、遠ざかる位置の切欠部50…から第2隙
間S2に入り、この第2隙間S2に介入しているステ
ータ22の周りを迂回した後、前記通路Cから第
3隙間S3へ流れるので、換言すると、前記切欠部
50Aから直ちに前記通路Cを経て第3隙間S3か
ら流動することがなくなるので、前記冷媒に液冷
媒が混合していても、前記モータ2の熱で加熱さ
れて確実に蒸発することになり、未蒸発の液冷媒
が前記シリンダ室31aに入つて液圧縮を起すこ
とはないのである。
しかも、前記架構30には、その結合部35の
全周に亘つて、前記切欠部50…を設けているか
ら、押のけ量の小さい圧縮機であつて、液ガス混
合冷媒が吸入されることが少なく、液圧縮の生じ
ない圧縮機の架構として利用できる。従つて、全
周に設ける全切欠部50を利用する場合の架構と
共通化ができ、この結果、架構の量産を可能に
し、そのコストを低減できるのである。
全周に亘つて、前記切欠部50…を設けているか
ら、押のけ量の小さい圧縮機であつて、液ガス混
合冷媒が吸入されることが少なく、液圧縮の生じ
ない圧縮機の架構として利用できる。従つて、全
周に設ける全切欠部50を利用する場合の架構と
共通化ができ、この結果、架構の量産を可能に
し、そのコストを低減できるのである。
尚、以上説明した実施例は、前記邪魔板60
を、前記モータハウジング20の内周面に溶接な
どの固定手段で固定したが、前記邪魔板60を前
記架構30における結合部端面35bに溶接など
の固定手段により固定してもよいし、また、前記
邪魔板60の下端縁に前記切欠部50Aに嵌合す
る嵌合突起を設けて、前記切欠部50Aに圧入な
どの嵌合手段で固定してもよい。
を、前記モータハウジング20の内周面に溶接な
どの固定手段で固定したが、前記邪魔板60を前
記架構30における結合部端面35bに溶接など
の固定手段により固定してもよいし、また、前記
邪魔板60の下端縁に前記切欠部50Aに嵌合す
る嵌合突起を設けて、前記切欠部50Aに圧入な
どの嵌合手段で固定してもよい。
以上の如く本考案によると、圧縮要素の架構に
おけるモータハウジングへの結合側端部に切欠部
を設けたから、前記モータのステータ外周面と、
モータハウジング内周面との隙間から吸入側に流
れる冷媒の流れを抵抗少なく円滑に行なえ、従つ
て、EERを向上できるのである。
おけるモータハウジングへの結合側端部に切欠部
を設けたから、前記モータのステータ外周面と、
モータハウジング内周面との隙間から吸入側に流
れる冷媒の流れを抵抗少なく円滑に行なえ、従つ
て、EERを向上できるのである。
その上、前記切欠部を架構における前記結合部
の全周に亘つて設けながら、邪魔板を設けて、シ
リンダの形成位置近くの前記切欠部を通る吸入通
路を閉鎖するごとくしたから、吸入する冷媒中に
液冷媒を含んでいても、モータの熱で確実に蒸発
させ得るので、液圧縮はないのであり、液圧縮に
よる弁などの部品を破損する問題を確実に解消で
きるのであり、しかも、前記切欠部は、結合部の
全周に亘つて設けているから、前記架構は押のけ
量が小さく、液ガス混合冷媒が吸入されること少
なく、液圧縮の生じない小容量圧縮機の架構とし
て利用できるのであり、押のけ量の大小に拘わら
ず架構を共通化できるのである。
の全周に亘つて設けながら、邪魔板を設けて、シ
リンダの形成位置近くの前記切欠部を通る吸入通
路を閉鎖するごとくしたから、吸入する冷媒中に
液冷媒を含んでいても、モータの熱で確実に蒸発
させ得るので、液圧縮はないのであり、液圧縮に
よる弁などの部品を破損する問題を確実に解消で
きるのであり、しかも、前記切欠部は、結合部の
全周に亘つて設けているから、前記架構は押のけ
量が小さく、液ガス混合冷媒が吸入されること少
なく、液圧縮の生じない小容量圧縮機の架構とし
て利用できるのであり、押のけ量の大小に拘わら
ず架構を共通化できるのである。
従つて、量産がきゝ、コストを低減でき、押の
け量の異なる多機種を安価に提供できるのであ
る。
け量の異なる多機種を安価に提供できるのであ
る。
第1図は従来例を示す圧縮要素の架構のもの斜
視図、第2図は本考案の一実施例を示す縦断面
図、第3図は同じく、モータハウジングを切欠し
た平面図、第4図は圧縮要素の架構と、モータハ
ウジングの1部との分解斜視図である。 1……密閉ケーシング、2……モータ、3……
圧縮要素、20……モータのハウジング、21…
…吸込口、22……ステータ、30……架構、3
1……シリンダ、50,50A……切欠部、60
……邪魔板、S1……第1隙間。
視図、第2図は本考案の一実施例を示す縦断面
図、第3図は同じく、モータハウジングを切欠し
た平面図、第4図は圧縮要素の架構と、モータハ
ウジングの1部との分解斜視図である。 1……密閉ケーシング、2……モータ、3……
圧縮要素、20……モータのハウジング、21…
…吸込口、22……ステータ、30……架構、3
1……シリンダ、50,50A……切欠部、60
……邪魔板、S1……第1隙間。
Claims (1)
- モータのハウジングとシリンダをもつ圧縮要素
の架構とを結合して密閉ケーシングに内装すると
共に、前記架構の、前記モータハウジングへの結
合側端部全周に複数個の切欠部を設け、前記モー
タハウジングの内周面をステータの外周面との隙
間及び前記切欠部により、前記密閉ケーシングに
吸入する冷媒ガスの吸入通路を形成した全密閉型
圧縮機において、前記隙間から前記切欠部に至る
吸入通路の1部を閉鎖する帯状邪魔板を形成し、
該邪魔板を、前記シリンダの形成位置近くの切欠
部に対応する位置に配置して、前記モータハウジ
ングと架構との一方に固定したことを特徴とする
全密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18417281U JPS5887973U (ja) | 1981-12-09 | 1981-12-09 | 全密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18417281U JPS5887973U (ja) | 1981-12-09 | 1981-12-09 | 全密閉型圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5887973U JPS5887973U (ja) | 1983-06-15 |
JPS6240141Y2 true JPS6240141Y2 (ja) | 1987-10-14 |
Family
ID=29984098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18417281U Granted JPS5887973U (ja) | 1981-12-09 | 1981-12-09 | 全密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5887973U (ja) |
-
1981
- 1981-12-09 JP JP18417281U patent/JPS5887973U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5887973U (ja) | 1983-06-15 |
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