JP3494197B2 - コンプレッサ - Google Patents

コンプレッサ

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JP3494197B2
JP3494197B2 JP32210796A JP32210796A JP3494197B2 JP 3494197 B2 JP3494197 B2 JP 3494197B2 JP 32210796 A JP32210796 A JP 32210796A JP 32210796 A JP32210796 A JP 32210796A JP 3494197 B2 JP3494197 B2 JP 3494197B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
アコンディショナに用いられ、吸熱した冷媒ガスを圧縮
するコンプレッサに関する。 【0002】 【従来の技術】エアコンディショナのコンプレッサの一
種として、斜板ピストン式のものがある。この種のコン
プレッサは、図7乃至図9に示すように、クラッチ41
を介して外部の駆動力により回転するシャフト4が挿通
されこのシャフト4の周囲に作動室11及び円周方向に
並んだ複数のシリンダ12(12A〜12G)が形成さ
れたシリンダブロック1と、このシリンダブロック1の
一端に固定され外周側の吸入室21及び内周側の吐出室
22が形成されたシリンダヘッド2と、シリンダブロッ
ク1とシリンダヘッド2の間にガスケット31,32を
介して挟着されたバルブプレート3とを有する。シリン
ダブロック1、シリンダヘッド2及びバルブプレート3
はいずれも鉄等の金属製である。 【0003】シリンダブロック1の作動室11内に配置
されたカム42がシャフト4にその軸心と垂直な面に対
して傾斜した状態に固定され、このカム42の外周部に
はスライダ43とレール13との係合により回り止めさ
れたプラネットプレート44がベアリング45,46を
介して取り付けられ、各シリンダ12内に配設されたピ
ストン47がそれぞれロッド48を介して前記プラネッ
トプレート44に連結されている。シリンダブロック1
の各シリンダ12は、バルブプレート3に開設された弁
孔3a及び3bを介してシリンダヘッド2の吸入室21
及び吐出室22に連通している。 【0004】バルブプレート3におけるシリンダブロッ
ク1側の面には、図9の分解斜視図にも示すように、吸
入室21に通じる弁孔3aを開閉する吸入弁5が、また
シリンダヘッド2側の面には吐出室22に通じる弁孔3
bを開閉する吐出弁6が、固定部材7を介して設けられ
ている。吐出弁6の開度は、リテーナ6aによって規制
されている。なお、吸入弁5に開設された孔5aは、吐
出弁6により開閉されるべき弁孔3bを吸入弁5によっ
て塞ぐことがないようにしたものである。また、参照符
号3cはシリンダブロック1、バルブプレート3及びシ
リンダヘッド2を緊結するボルト8を挿通するための
孔、3dは前記固定部材7の螺子部を挿通するための孔
である。 【0005】すなわちこのコンプレッサは、シャフト4
の回転によって、カム42、プラネットプレート44及
びロッド48を介して各シリンダ12内のピストン47
が軸方向往復運動し、このピストン47がバルブプレー
ト3から後退する行程においては吸入弁5が開いて吸入
室21から冷媒ガスをシリンダ12内に吸入し、ピスト
ン47がバルブプレート3側へ前進する行程において前
記冷媒ガスを圧縮しつつ吐出弁6の開弁により吐出室2
2へ吐出するものである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のコンプレッ
サによれば、バルブプレート3が鉄等の金属製であるた
め、吸入弁5及び吐出弁6の開閉動作による騒音を発生
するといった問題が指摘される。そこで近年は、低騒音
化及び軽量化を目的として、バルブプレート3の合成樹
脂化が図られている。 【0007】ところが、バルブプレート3の材質を単純
に鉄材から合成樹脂材に転換した場合は、新たに次のよ
うな問題を生じる。すなわち、この種の斜板ピストン式
コンプレッサでは、例えばシリンダ12A内が圧縮行程
にある時には、これと対称位置にあるシリンダ12Dあ
るいは12E等は吸入行程にあるが、合成樹脂製のバル
ブプレート3は、このような吸入行程にあるシリンダ1
2と対応する部分が、高圧となっている吐出室22との
大きな圧力差を受けるので、弁孔3a,3bの間でシリ
ンダヘッド2における吸入室21と吐出室22との間の
仕切壁23の端面とガスケット32を介して密接してい
るシール部3eのうち、前記吸入行程のシリンダ12と
対応する部分(図8の網掛け域)3e’がシリンダ12
側へ撓み、前記仕切壁23の端面から離れてしまう。し
たがって、吐出室22内の冷媒ガスの一部が前記3e’
部分に生じた隙間を介して吸入室21へ漏洩してしま
い、吐出圧を十分に高めることができなくなるのであ
る。 【0008】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、吸入室と
吐出室の間におけるバルブプレートとシリンダヘッドと
のシール部で吐出室から吸入室への漏れが発生すること
による圧縮性能低下を来すことなく、バルブプレートの
合成樹脂化を図ることにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を有
効に解決するための手段として、本発明に係るエアコン
ディショナのコンプレッサは、合成樹脂からなるバルブ
プレートを用いたものであって、このバルブプレートの
うち、ガスケットを介してシリンダヘッドと密接してこ
のシリンダヘッドの吸入室と吐出室との間を仕切るシー
ル部を、前記バルブプレートの前記吐出室と対応する部
分よりも前記シリンダヘッド側へ向けて厚肉に形成した
ものである。 【0010】すなわち、本発明によれば、合成樹脂から
なるバルブプレートは、シリンダヘッドの吸入室と吐出
室との間を仕切るシール部が、シリンダヘッド側へ向け
て厚肉に形成されていることによって、撓み強度が向上
する。このため、吸入行程にあるシリンダと対応する部
分において、高圧の吐出室との圧力差によって前記シー
ル部がシリンダヘッドから離れて吐出室内の冷媒ガスの
一部が吸入室へ漏洩するのを有効に防止することができ
る。しかもこのバルブプレートは、吐出室と対応する内
周側部分を厚肉に形成したものではないため、吐出室の
容積変化による圧縮性能への悪影響を来さない。 【0011】 【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明に係るコ
ンプレッサの第一の実施形態を示すものである。すなわ
ちこの実施形態によれば、シリンダブロック1とシリン
ダヘッド2の間に挟着されたバルブプレート10は、吸
入弁5及び吐出弁6の開閉動作による騒音を低減すると
共に軽量化を図ることを目的として、合成樹脂材で成形
されている。このバルブプレート10には、従来と同
様、シリンダブロック1の各シリンダ12を、シリンダ
ヘッド2の吸入室21及び吐出室22に連通させる弁孔
10a,10bと、外周に沿って並んだボルト挿通孔1
0cと、吸入弁5及び吐出弁6を固定するための固定部
材7の螺子部を挿通する中央孔10dが開設されてお
り、弁孔10aは前記吸入弁5によって、また弁孔10
bは前記吐出弁6によって開閉される。 【0012】バルブプレート10は、シリンダヘッド2
における吸入室21と吐出室22との間の仕切壁23と
対応するシール部(図2において点々を付した部分)1
0eが、その内周側部分(吐出室22に臨む部分)10
f及び外周側部分(吸入室21及びシリンダヘッド2の
外周壁24と対応する部分)10gよりも、シリンダヘ
ッド2側へ向けて突出しており、すなわち先に説明した
図7乃至図9に示す従来のコンプレッサにおける鉄製の
バルブプレート3とほぼ同じ厚さである前記内周側部分
10f及び外周側部分10gに比較して、前記シール部
10eが厚肉に形成されている。そしてその分だけ、前
記仕切壁23が前記外周壁24よりも短く形成されてい
る。好ましくは、シール部10eの肉厚は、前記内周側
部分10f及び外周側部分10gの肉厚の1.5倍以上
とする。また、シリンダブロック1とバルブプレート1
0との間にはガスケット101が介在され、シリンダヘ
ッド2の互いに高さの異なる仕切壁23及び外周壁24
の端面とバルブプレート10の間には、前記シール部1
0eの高さに対応する段差形状のガスケット102が介
在されている。 【0013】その他の部分は、先に説明した図7〜図9
の従来技術とほぼ同様の構成となっている。 【0014】従来技術において説明したように、この種
の斜板ピストン式コンプレッサでは、シリンダプロック
1に円周方向に並んで形成された複数のシリンダ12
(12A〜12G)のうち、例えばシリンダ12A内が
圧縮行程にある時には、これと対称位置にあるシリンダ
12Dあるいは12E等は吸入行程にあり、合成樹脂製
のバルブプレート10は、このような吸入行程にあるシ
リンダ12と対応する部分が、高圧となっている吐出室
22との圧力差を受ける。しかし、本実施形態によれ
ば、弁孔10a,10bの間でシリンダヘッド2におけ
る吸入室21と吐出室22との間の仕切壁23の端面に
ガスケット102を介して密接しているシール部10e
が厚肉に形成されているため、吸入行程にあるシリンダ
12内へ向けてのバルブプレート10の撓みが抑えられ
る。したがって、前記シール部10eに隙間が生じて吐
出室22内の圧縮された冷媒ガスの一部が吸入室21へ
逆流するのを有効に防止し、吐出圧を十分に高めること
ができる。 【0015】また、バルブプレート10は全体を一様に
厚肉にしたのではなく、吐出室22と対応する内周側部
分10fは、従来における鉄製のバルブプレートと同様
の厚さであるため、吐出室22の容量が小さくなってコ
ンプレッサの圧縮性能に悪影響を及ぼすようなことがな
い。 【0016】次に、図4乃至図6は本発明に係るコンプ
レッサの他の実施形態を示すものであり、上記第一の実
施形態と異なるところは、バルブプレート10が、シリ
ンダヘッド2における吸入室21と吐出室22との間の
仕切壁23とのシール部10eを含む外周側の領域(図
5において点々を付した部分)10h全体を、吐出室2
2に臨む内周側部分10fよりも厚肉としたことにあ
る。前記外周部10gと、シリンダヘッド2における仕
切壁23及び外周壁24との間には、平坦なガスケット
103が介在されている。すなわち、この実施形態によ
れば、バルブプレート10は、各シリンダ12に臨む部
分の強度が第一の実施形態に比較して一層大きいものと
なる。 【0017】なお、上記第二の実施形態のように、外周
側領域10h全体を一様に厚肉に形成した場合は、吸入
室21の容積が減少する。これによるコンプレッサの圧
縮性能への影響度は小さいが、前記外周側領域10hの
肉厚増加は、吸入室21の容積減少による悪影響を及ぼ
さない程度に設定することが望ましい。 【0018】 【発明の効果】本発明に係るコンプレッサによれば、次
のような効果が実現される。 (1) バルブプレートを合成樹脂製としても、シリンダヘ
ッドの吸入室と吐出室との間を仕切るシール部の所要の
強度が確保されるため、吸入行程にあるシリンダと対応
する部分で前記シール部に撓みによる漏洩が生じて吐出
圧が低下するのを有効に防止することができる。 (2) バルブプレートのシール部の肉厚増加は、吐出室の
容積を減少させるものではないので、コンプレッサの圧
縮性能に悪影響を及ぼさない。 (3) 合成樹脂製バルブプレートを用いることによって、
吸入弁及び吐出弁の開閉動作に伴い生じる騒音が低減さ
れ、かつ軽量化が図れる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るコンプレッサの第一の実施形態を
示す要部断面図である。 【図2】上記第一の実施形態におけるバルブプレートの
平面図である。 【図3】上記第一の実施形態の要部分解斜視図である。 【図4】本発明に係るコンプレッサの第二の実施形態を
示す要部断面図である。 【図5】上記第二の実施形態におけるバルブプレートの
平面図である。 【図6】上記第二の実施形態の要部分解斜視図である。 【図7】従来のコンプレッサの一例を示す断面図であ
る。 【図8】上記従来のコンプレッサにおけるバルブプレー
トの平面図である。 【図9】上記従来のコンプレッサの部分的な分解斜視図
である。 【符号の説明】 1 シリンダブロック 12,12A〜12G シリンダ 2 シリンダヘッド 21 吸入室 22 吐出室 23 仕切壁 24 外周壁 5 吸入弁 6 吐出弁 10 バルブプレート 10a,10b 弁孔 10c ボルト挿通孔 10d 中央孔 10e シール部 10f 内周側部分 10g 外周側部分 10h 外周側領域 101〜103 ガスケット

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 円周方向に並んだ複数のシリンダ(1
    2)が形成されたシリンダブロック(1)と、 このシリンダブロック(1)の一端に固定され外周側の
    吸入室(21)及び内周側の吐出室(22)が形成され
    たシリンダヘッド(2)と、 前記シリンダブロック(1)とシリンダヘッド(2)の
    間に挟着された合成樹脂製のバルブプレート(10)と
    を有し、 前記各シリンダ(12)内に配設されたピストン(4
    7)の運動によって前記吸入室(21)から気体をバル
    ブプレート(10)に設けた吸入弁(5)を介してシリ
    ンダ(12)に吸入して圧縮し、バルブプレート(1
    0)に設けた吐出弁(6)を介して前記吐出室(22)
    へ吐出するコンプレッサにおいて、 前記バルブプレート(10)のうち、ガスケットを介し
    て前記シリンダヘッド(2)と密接して前記吸入室(2
    1)と吐出室(22)との間を仕切るシール部(10
    e)が、前記吐出室(22)と対応する内周側部分(1
    0f)よりも前記シリンダヘッド(2)側へ向けて厚肉
    に形成されたことを特徴とするコンプレッサ。
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