JPS6239970B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、圧搾室の間隙の幅全体に亘つて延び
る紐掛け装置を移動出来る紐案内装置と、紐掛け
工程の終了後、紐を切断すると共に紐端部を固定
する固定の切断・クランプ装置とを具備する農業
用ロールベーラの自動紐掛け装置に関する。

此種の農業用ロールベーラは、回転するコンベ
ヤ装置を備えた円筒状の圧搾室ハウジングを有す
る。ピツクアツプによつて取入れ口から圧搾室へ
牧草、麦稈の梱となるべき牧草が供給される。梱
が出来上がり、取入れ口から又はコンベヤ装置の
間の隙間から圧搾室へ紐の端部が入れられると、
回転している梱がそれを捕えて取り込む。隙間に
沿つて紐が案内されることにより、紐がこの梱に
螺旋形に掛けられる。紐掛け工程の終了後、紐が
切断されると同時に、紐の端部がクランプされ
る。

西独特許2645762号公報乃至米国特許第4133258
号明細書によつて公知の紐掛け装置の場合、紐案
内装置は、圧搾室ハウジングに設けられた一対の
制御レバーを介して揺動可能なクランプ部材を作
動する制御ストツパを有する。切断された紐の端
がクランプされたのち紐案内装置が更に一定の距
離を進むことにより、紐案内装置とクランプ部材
の間に一定の長さの紐が溜められる。そして、次
の紐掛け工程を開始するためクランプ部材が解除
され、紐端部が圧搾室へ落下する。

紐掛け工程の開始と終了を圧搾室の実質的に中
央で行うと、梱へ正確に紐掛けをするのに有利で
あることが判つているが、このようにすると、公
知の装置では、紐掛け工程の開始の為に紐が溜つ
てしまうという構造上の困難を生じる。その理由
は、この場合、切断・クランプ装置と制御レバー
が構造上交差するか、コストの掛かるロツドを介
して作動されねばならないからである。

公知装置の他の不利な点は、紐案内装置が移動
運動を開始した時はじめて、紐端部が解放される
ことに在る。例えば、紐端部が梱表面に引掛から
ないため、その紐端部を捕え引込むことが遅れる
と、紐掛けの最初の巻き付きはうまく行かない恐
れがある。

本発明の目的は、紐掛け工程が、圧搾室の幅の
実質的に中央で開始及び終了し、紐掛け開始の際
十分な紐の溜めが生じるようにして、僅かの技術
的コストで紐掛け工程を自動的機械的に行うこと
ができる紐掛け装置を提供することにある。

以上の目的を解決するため、本発明の紐案内装
置は、紐掛け工程の間に繰り出される紐からルー
プを形成し、梱に所望の圧搾がされた時に、この
ループが圧搾室へ自動的に落され、然る後、新た
な紐掛け工程が開始されるように構成されてい
る。

紐を方向転換させてループを形成すると、一方
では、切断・クランプ装置を問題なく圧搾室の幅
の中央に配置することが出来、他方では、紐を落
下させるため紐解放装置を圧搾室の側壁近傍に配
置出来るから、圧搾室の内圧に応じた自動化され
た紐解放装置を極めて容易に設けることが出来
る。

更に、本発明の別の利点は、紐掛け工程が、紐
案内装置を作動させるためスイツチを入れること
によつて開始されるのでなく、圧搾室へ紐端部の
落下させることによつて開始されることにある。
これは、特に、紐端部が適時に紐によつて捕えら
れるか否かを運転者が監視できない場合、紐掛け
工程を自動的に開始するのに適している。

本発明の紐掛け装置は、作動開始に当つて、紐
のループが圧搾室内へ落下され、そこで、この紐
のループが紐の自由端よりもより迅速かつ確実に
梱に捕えられるので、特に確実な作動をする。

本発明の紐掛け装置の他の利点は、紐の方向転
換によつて紐の引張り抵抗が生じるので、牧草や
麦稈梱の周囲に巻き掛けられている紐が梱の表面
に常にぴつたりと接触していることにある。これ
により、紐掛け工程の間に個々の巻部分のずれが
防止され、圧搾された梱が、放出された後、元の
様に膨張するのが妨げられる。

以下、図面を参照して本発明を実施例に基づい
て説明する。

第１図は、円筒形の圧搾室の周囲に、側壁１，
２の間で同一回転方向に回転するコンベヤローラ
３を設けたロールベーラを示す。圧搾室ハウジン
グは固定前部４と、これに揺動可能に設置された
後部５を有する。前部４は、圧搾室ハウジングの
両側に設けられピン７に掛止可能なラツチレバー
６を介して後部５とロツク可能である。ラツチレ
バー６はレバー８を介して引張ばね９に作用す
る。図示されたロツク装置は個々の部品が、西独
特許出願第3118663号に詳述されているロツク装
置に合致するが、これと異なつた構造を有するこ
ともある。

ロールベーラの前方下部に設置されたピツクア
ツプ１０は、刈取られた牧草又は麦稈を地面から
集め、圧搾室ハウジングの幅全体に亘つて形成さ
れた取入れ口１１を通して、圧搾室へ送込み、そ
こで円筒形の梱に形成される。

取入れ口１１上方の２本のコンベヤローラ３の
間に、間隙１２がある。紐掛け装置１３は、間隙
１２にあつて、前記コンベヤローラ３に平行に設
けられた鎖伝導装置１４を介して圧搾室の両側壁
１，２の間を走行可能な紐案内装置１５を有す
る。この紐案内装置１５は紐１６が巻き付いたプ
ーリ１７により駆動される。紐案内装置１５の駆
動は、圧搾操作中回転する軸によつても為され得
る。

紐１６を繰り出す紐供給ロール６５は、農業用
ロールベーラの取入れ口１１の近傍に設けられた
紐供給箱１８内に収納されている。紐１６は、紐
供給箱１８からまずブレーキ装置１９を通り、更
に案内孔２０を通つて、次いでプーリ１７に巻き
掛けられ、ここから他の案内孔２１と他のブレー
キ装置（図示なし）を通過して紐掛け装置１３へ
至る。この紐掛け装置１３の詳細な構造は、第２
図乃至第４図に関連して以下に記載される。

紐掛け装置１３は箱形の紐掛け装置ハウジング
２２を有する。ハウジング２２の上面及び前面
は、取外し可能で後方に向けて上方に傾斜したカ
バー２３によつて覆われており、このカバー２３
とハウジング２２との間に隙間２４が空いてい
る。ハウジング２２の両端のフランジは、圧搾室
ハウジングの側壁１，２と結合している。紐掛け
装置ハウジング２２の各側壁１，２に近い部分の
各々に、チエーンホイール２５，２６が枢支され
ている。チエーンホイール２５，２６に、ピン２
８を有するローラチエーン２７が巻き掛けられて
いる。ピン２８は、紐案内装置１５の、みぞ穴２
９から成る連結ガイドに常時係合している。ロー
ラチエーン２７は、紐１６が巻き付けられたプー
リ１７と減速機３０とを介して駆動される。この
減速機３０はハウジング２２の後端にフランジを
介して固定され、チエーンホイール２５を操作す
る。

紐案内装置１５はほぼ矩形プレート３１であ
り、ローラチエーン２７に近接していて位置し、
これに上記のみぞ穴２９が形成されている（第３
図参照）。この矩形プレート３１は斜め下方へ延
出しハウジング２２の隙間２４を通つてハウジン
グ２２の側縁から突出し、その突出部の半円形の
縁は紐１６用傾斜案内部３２に成つている。この
傾斜案内部３２は、一個所で開放された紐取り孔
３３へと通じていて、その紐取り孔３３の係止縁
３４は傾斜案内部３２よりも突出している。この
係止縁３４は、前方へ傾斜したブラケツト３５に
当接している。このブラケツト３５に、紐案内装
置１５の前進方向３６に対して直角に設けられた
ピン３７に紐方向転換ローラ３８が担持されてい
る。詳述すれば、移動方向３６の前側で紐方向転
換ローラ３８の前側の外周部と、紐取り孔３３の
中心点が整合され、ローラ３８と紐取り孔３３の
間に、移動方向３６に平行で、紐方向転換ローラ
３９が自由に通過出来る内側間隔が設けられてい
る。更に、ブラケツト３５から後方に延びるアー
ム４０にローラ４１が支持され、そのローラ４１
の回転軸線は、チエーンホイール２５，２６の回
転軸線に平行になつている。このローラ４１は移
動方向３６から見て紐方向転換ローラ３８から一
定の距離だけ右側へ変位している。

カバー２３の前側の、圧搾室の幅の実質的に中
央の位置に、紐方向転換ローラ３８よりも高い位
置で前方に突出し先端が下方へ曲がつたブラケツ
ト４２が固定されている。このブラケツト４２に
設けられたピン４３には紐案内部材である紐案内
ローラ４４が支持され、このローラ４４の横側に
は紐用アイ４５が設けられている。

紐案内装置１５の作動の左端位置（すなわち、
最も前進した位置）１５′（第４図）のカバー２
３の位置にボルト４６が固定され、これに前端に
紐方向転換ローラ３９を支持する爪レバー４７が
揺動可能に設置されている。このローラ３９は、
爪レバー４７の作動位置Ａ（第２図及び第４図）
で、梱に手繰り寄せられる紐１６の運動通路に位
置する。この位置Ａでは、爪レバー４７の後端部
が、ほぼ水平に位置するラツチレバー４８の切欠
部に係止されている。このラツチレバー４８の一
端部はボルト４９に枢支され、他端部は側壁１の
開口部を通つて外側へ延出している。休止位置Ｂ
（第３図）では、爪レバー４７はラツチレバー４
８から外れ、ラツチレバー４８と爪レバー４７の
間に張設されたばね５０の張力により、紐運動通
路から外れてストツパ５１に当接する。

ハウジング２２の後側で、紐案内ローラ４４の
右横側に離隔して、切断・クランプ装置５２が固
定されているこの切断・クランプ装置５２の切断
装置は、例えば、固定刃の形を取つているが、図
示されない。切断・クランプ装置５２は、紐１６
が、第２図において左から右へ走行する際の傾斜
案内面を有する。切断・クランプ装置５２、紐案
内ローラ４４、紐方向転換ローラ３８及び作動位
置Ａにある時の紐方向転換ローラ３９の中央横断
面並びに紐取り孔３３の中心は、実質的に一平面
内に在り、その平面は、ローラチエーン２７が回
動する面に対して直角である。

紐案内ローラ４４と切断・クランプ装置５２の
間のカバー２３の部分上に信号装置用電気接触ス
イツチ５４が配置されている。この信号装置は紐
掛け工程の開始直後に音響、光などの信号を発す
る。

固定ベースプレート５５の前部４の外側の部分
上に、切換用スライドレバー５６が設けられてい
る。このスライドレバー５６は平鋼であり、長孔
５７を有し、これに固定ガイドピン５８がはめ込
まれている。そして、このスライドレバー５６は
長孔５７の中で前進方向３６に対して直角に即ち
縦に移動可能であると共にガイドピン５８を中心
として回動可能でもあり、支持枠（図示せず）に
取付けられたばね５９により、常時は第２図に示
すように、下方端部位置へ引張られる。切換用ス
ライドレバー５６の上端部は引張ワイヤ６０によ
つてラツチ装置のレバー８と結合されている。切
換用スライドレバー５６の面に対して垂直に溶接
された当接ピン６１はラツチレバー４８と係合し
ている。この切換用スライドレバー５６に、ピン
状ストツパ６２も固定され、前部４側面の長孔を
通つて紐案内装置１５の運動通路へ延出し、紐案
内装置１５が左側端部位置１５′に来た場合には
その側面に押されて、切換スライドレバー５６の
ピン６１がラツチレバー４８から外れるようにな
つている（第４図）。

第２図に示すように、圧搾工程の開始の際、紐
１６はアイ４５を通り、紐案内ローラ４４へ掛け
られ、ここで180度方向転換されて、紐方向転換
ローラ３９へと逆戻りされる。紐１６はこのロー
ラ３９に巻き付けられてから、元の方向に戻され
紐取り孔３３に通されて切断・クランプ装置５２
へ達し、そこで紐端部６３がクランプされる。紐
案内ローラ４４、紐方向転換ローラ３９及び切
断・クランプ装置５２の間で、紐ループ６４が緊
張されている。

牧草、麦稈などの梱が形成され所望の圧搾が行
なわれると、ラツチレバー６はレバー８を、第１
図に於て引張ばね９の張力に抗して時計方向に回
動させる。同時に引張ワイヤ６０は切換用スライ
ドレバー５６を上方へ引張る。切換用スライドレ
バー５６はラツチレバー４８を押し上げることに
よつて爪レバー４７を外す。この爪レバー４７
は、ストツパ５１により制限された休止位置Ｂへ
来る（第３図）。紐のループ６４は圧搾室の間隙
１２の下側のコンベヤローラ３の上へ落下する
と、このコンベヤローラ３がループ６４を圧搾室
へ取込む。ループ６４が牧草や麦稈梱の表面とコ
ンベヤローラ３の間で摩擦力により捕えられる
と、梱とループ６４が紐端部６３を切断・クラン
プ装置５２から引き離す。紐１６がプーリ１７を
回転させることによつて、紐案内装置１５は方向
３６への移動運動を開始する。この際、ローラ４
１は音響信号用接触スイツチ５４を僅かの時間に
作動させる。この信号が発生すると、トラクタ運
転者は牧草や麦稈の供給を停止させる。

紐案内装置１５が左側へ移動するにつれて、紐
１６は傾斜案内部３２に沿つて摺動し紐取り孔３
３へ係合すると共に紐方向転換ローラ３８に接触
する（第４図）。紐案内装置１５が左側端部位置
に達する直前に、紐１６が紐方向転換ローラ３９
を通過した後、ローラ４１はレバー４７を作動位
置Ａへ押し戻す。同時に、矩形プレート３１の左
側面がストツパ６２に当接し、切換用スライドレ
バー５６を外方へ揺動することによつて、このレ
バー５６はラツチレバー４８を解放する。このラ
ツチレバー４８は下方に移動し、爪レバー４７が
ラツチレバー４８のノツチに係止する。

然る後、紐案内装置１５は紐１６を梱に螺旋状
に巻き付けながら右側側壁２へゆつくり逆移動す
る。この際、紐１６が、作動位置Ａに在る紐方向
転換ローラ３９に巻きつけられるので、次の紐掛
け工程の為の新たなループ６４ができる（第２
図）。この戻り工程で、紐案内装置１５が切断・
クランプ装置５２の始点まで戻ると、この装置５
２は繰り出される紐１６を切断すると共に紐端部
６３をクランプする。かくて、牧草、麦稈などが
紐１６で束ねられ完成した梱になる。

【図面の簡単な説明】

図は、本発明の紐掛け装置の一実施例を示し、
第１図は本発明の紐掛け装置を具備する農業用ロ
ールベーラの斜視図、第２図は紐掛け工程開始前
の紐掛け装置の拡大斜視図、第３図は紐掛け工程
前半部の紐掛け装置の斜視図、第４図は紐掛け工
程のちようど中間における紐案内装置の斜視図で
ある。 １，２……側壁、５……後部、６乃至９……ロ
ツク装置、１２……圧搾室、圧搾室の間隙、１３
……紐掛け装置、１５……紐案内装置、１５′…
…最も前進した位置、１６……紐、１７……プー
リ、３３……紐取り孔、３６……前進方向、３８
……紐方向転換ローラ、３９……紐方向転換ロー
ラ、４４……紐案内部材、４７……爪レバー、４
８……ラツチレバー、５０……ばね、５２……切
断・クランプ装置、５４……信号発生装置、５６
……切換用スライドレバー、５７……長孔、６０
……引張ワイヤ、６１……当接ピン、６３……紐
端部、６４……紐のループ、Ａ……作動位置、Ｂ
……休止位置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 圧搾室の間隙１２の幅全体に亘つて延びる紐
   掛け装置１３を移動出来る紐案内装置１５と、紐
   掛け工程の終了後、紐１６を切断すると共に紐端
   部６３を固定する固定の切断・クランプ装置５２
   とを具備する農業用ロールベーラの自動紐掛け装
   置において、該紐掛け装置１３は、該紐案内装置
   １５の紐掛け工程の間、繰り出される紐１６から
   ループ６４を形成し、梱に所望の圧搾がされた後
   に該紐１６を該梱に巻き掛けるため該圧搾室へ該
   ループ６４を自動的に落下させる構成としたこと
   を特徴とする農業用ロールベーラの自動紐掛け装
   置。 ２ 前記自動紐掛け装置１３は、前記切断・クラ
   ンプ装置５２から垂直方向に離間した固定の紐案
   内部材４４と、作動位置Ａに於ては該ループ６４
   を該紐案内部材４４及び該切断・クランプ装置５
   ２の間を通して前記圧搾室の前記間隙１２の上方
   に平行に張設しかつ休止位置Ｂに於ては該ループ
   ６４を解放する紐方向転換装置とを具備して成る
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の農
   業用ロールベーラの自動紐掛け装置。 ３ 前記紐案内装置１５は、一方が解放した紐取
   り孔３３である２つの離隔した紐操出部材を具備
   して成ることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   又は第２項に記載の農業用ロールベーラの自動紐
   掛け装置。 ４ 前記紐操出部材の内法間隔は、前記紐方向転
   換装置が前記作動位置Ａに於て自由に通過出来る
   寸法であることを特徴とする特許請求の範囲３項
   記載の農業用ロールベーラの自動紐掛け装置。 ５ 前記紐方向転換装置は、揺動可能に据え付け
   られた爪レバー４７とこれに設けられた紐方向転
   換ローラ３９とから成り、該作動位置Ａにおい
   て、該爪レバー４７は前記紐案内装置１５の前進
   方向に対して垂直に位置してラツチレバー４８に
   係合し、該紐方向転換ローラ３９は、前記紐１６
   の運動通路内で該紐案内装置１５の最も前進した
   位置１５′に位置することを特徴とする特許請求
   の範囲第２項乃至第４項のいずれかの１に記載の
   農業用ロールベーラの自動紐掛け装置。 ６ 前記紐方向転換装置は、前記爪レバー４７と
   ラツチレバー４８を付勢するばね５０を有するこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第５項記載の農業
   用ロールベーラの自動紐掛け装置。 ７ 前記紐案内装置１５は、その最も前進した位
   置１５′に達する直前に、前記紐方向転換ローラ
   ３９の該紐案内装置１５の前進方向３６前側に前
   記紐１６を案内し、次いで、前記休止位置Ｂに位
   置している前記爪レバー４７を前記作動位置Ａへ
   移動させる構成になつていることを特徴とする特
   許請求の範囲第２項乃至第６項のいずれかの１に
   記載の農業用ロールベーラの自動紐掛け装置。 ８ 前記紐方向変換装置は、長手方向に移動して
   前記ラツチレバー４８から前記爪レバー４７を解
   放しかつ側方に回動して該爪レバー４７を該ラツ
   チレバー４８に係合させる切換用スライドレバー
   ５６を具備することを特徴とする特許請求の範囲
   第５項乃至第７項のいずれかの１に記載の農業用
   ロールベーラの自動紐掛け装置。 ９ 前記切換用スライドレバー５６は、前記ラツ
   チレバー４８の操作用の当接ピン６１と、他の固
   定のピンに案内されて該切換用スライドレバー５
   ６を長手方向へ移動しかつ回動させる長孔５７と
   を有することを特徴とする特許請求の範囲第８項
   記載の農業用ロールベーラの自動紐掛け装置。 １０ 前記切換用スライドレバー５６は、前記紐
   案内装置１５が最も前進した位置に在る時、前記
   ラツチレバー４８と係合しない位置に回動する構
   成となつていることを特徴とする特許請求の範囲
   第８項又は第９項記載の農業用ロールベーラの自
   動紐掛け装置。 １１ 前記切換用スライドレバー５６は、揺動可
   能な後部５と共動して前記ループ６４を前記紐方
   向転換装置から解放する機械的ロツク装置６乃至
   ９に引張ワイヤ６０を介して結合していることを
   特徴とする特許請求の範囲第８項乃至第１０項の
   いずれかの１に記載の農業用ロールベーラの自動
   紐掛け装置。 １２ 前記切断・クランプ装置５２は前記圧搾室
   の幅の実質的に中央に設置され、前記紐方向転換
   装置は圧搾室の一方の側壁１の近傍に設置される
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第１
   １項のいずれかの１に記載の農業用ロールベーラ
   の自動紐掛け装置。 １３ 前記紐案内部材４４、作動位置Ａにある前
   記紐転換装置の紐方向転換ローラ３９及び切断・
   クランプ装置５２が、実質的に一平面に位置して
   いることを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至
   第１２項のいずれかの１に記載の農業用ロールベ
   ーラの自動紐掛け装置。 １４ 前記紐案内装置１５は、その前進運動の開
   始の際乃至は開始直後に、信号を発する信号発生
   装置を具備することを特徴とする特許請求の範囲
   第１項乃至第１３項のいずれかの１に記載の農業
   用ロールベーラの自動紐掛け装置。 １５ 前記ループ６４は、機械的、電気的又は液
   圧式の手動解放装置によつて解放されることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項乃至第１４項のい
   ずれかの１に記載の農業用ロールベーラの自動紐
   掛け装置。 １６ 前記紐案内装置１５の移動運動は、圧搾作
   業の間回転する軸によつて引き起される特許請求
   の範囲第１項記載の農業用ロールベーラの自動紐
   掛け装置。 １７ 前記紐案内装置１５の移動運動は、繰り出
   される紐１６が巻き付いたプーリ１７によつてな
   されることを特徴とする特許請求の範囲第１項に
   記載の農業用ロールベーラの自動紐掛け装置。 １８ 前記紐案内装置１５が電気的に乃至は液圧
   駆動装置によつて駆動されることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の農業用ロールベーラの
   自動紐掛け装置。