JPS6238965Y2

JPS6238965Y2 -

Info

Publication number: JPS6238965Y2
Application number: JP7706483U
Authority: JP
Priority date: 1983-05-24
Filing date: 1983-05-24
Publication date: 1987-10-05
Also published as: JPS59183404U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はプラツトホーム上に物品を搬入・搬出
する装置の構造に係り、特に、チエーン等の柔軟
なループ部材にフツク部材を取付け、そのループ
部材をループに沿つて送ることによつてフツク部
材をプラツトホーム上で移動させるタイプのもの
に関する。

例えば、マトリツクス状等に配列された多数の
棚に物品或は物品を収容した容器等（以下単に物
品と呼ぶ）を収納しておき、必要に応じてその物
品を所定位置まで取り出したりまた棚に返却した
りという作業を自動的に行わせることができる物
品格納システムは知られている。そのような物品
格納システムにおいては、棚と物品取り出し位置
との間での物品の搬送は、プラツトホームと呼ば
れる可動な搬送台によつて行なわれるのが普通で
ある。その場合、棚或は物品取り出し位置とプラ
ツトホームとの間で物品の搬入・搬出の作業が行
なわれる。この搬入・搬出作業のためにプラツト
ホームには物品出し入れ装置が備えられている。

そのような物品出し入れ装置としては従来、例
えば特開昭51−143270号公報に示されているよう
に、プラツトホームに水平面内に掛けわたしたチ
エーンを設けるとともに、そのチエーンの一部に
垂直上方へ突出したピンを設け、そのチエーンを
送るとピンが物品に係合し、これによつてプラツ
トホーム上に物品を搬入・搬出するようにしたも
のがある。しかしそのような構造にあつては、チ
エーンが水平面内に掛けわたされたものであるた
め、水平面内での物品出し入れ方向に対し直角な
方向の幅寸法を大きく要する。特に該公報のよう
にチエーンを二本並設した構造にあつては、チエ
ーンがプラツトホームを実質的に占領することと
なるため、そのチエーンの他にベルトコンベア等
をも併用するということは困難であり、したがつ
て取り扱い得る物品の重量に制限を受け易く、か
つチエーンの騒音が大きいという欠点をもつ。

それ故に本考案は、上述した欠点のない物品出
し入れ装置の提供を目的とする。

本考案によれば、プラツトホーム上に物品を搬
入・搬出する装置において、相対向した二つの垂
直平面内で夫々水平方向に長くのびた状態にかけ
わたされかつ該長くのびた方向で互いに位置づれ
をもつて相対向した二つの柔軟なループ部材を該
プラツトホーム上に設け、物品に対する係合部を
有したループ部材を上記二つのループ部材間に両
者の相互位置ずれ量と同等なずれをもつて回動自
在な構造で橋渡し状態に取付け、かつ上記ループ
部材をそのループに沿つて同期搬送する駆動装置
を設けたことを特徴とする物品出し入れ装置が得
られる。

本考案の物品出し入れ装置によると、ループ部
材は垂直平面内にかけわたされたものであるた
め、幅寸法を小さくしてベルトコンベアを併用す
ることができ、したがつて重い物品を取り扱うこ
とが可能であり、かつループ部材の駆動騒音を減
少することもできる。

以下図面を参照しながら、本考案の実施例につ
いて説明する。

第１図は本考案による物品出し入れ装置の一実
施例を備えたプラツトホームの概略構成を示して
いる。プラツトホーム本体１上には、前後方向２
で互いに間隔をおいた二箇所にそれぞれ左右方向
３に長くのびた互いに同じ長さの第一および第二
のチエーン４，５が備えられている。第一のチエ
ーン４は左右のスプロケツト６，７間にループ状
にかけわたされて、柔軟なループ部材を構成して
いる。第二のチエーン５は左右の他のスプロケツ
ト８，９間にループ状にかけわたされて、柔軟な
ループ部材を構成している。これらのスプロケツ
ト６，７，８，９はいずれも水平な回転軸心を有
したものである。かくして第一および第二のチエ
ーン４，５は夫々垂直平面内に延在し、かつ互い
に前後方向２で対向している。

第一のチエーン４のためのスプロケツト６，７
の相互間隔と、第二のチエーン５のためのスプロ
ケツト８，９の相互間隔とは、互いに同じに設定
されている。ただし第一および第二のチエーン
４，５が、第１図からもわかるように、左右方向
２で互いに位置ずれをもつように、夫々のスプロ
ケツト６，７，８，９の位置が定められる。そし
て記号６と８で示した二つのスプロケツトをモー
タ１１によつて同期回転させることにより、第一
および第二のチエーン４，５をそのループに沿つ
て同期搬送することができるようになす。モータ
１１の回転力をスプロケツト６，８に伝える動力
伝達機構は、Ｖベルト１２、減速機１３、チエー
ン１４，１５，１６およびシヤフト１７，１８，
１９等を含んでいるが、他の機構によつてもよ
い。

第一および第二のチエーン４，５の間には第一
および第二のフツク部材２１，２２が配置されて
いる。今、第１図の状態では、第一のフツク部材
２１は第一および第二のチエーン４，５の上側部
分の相互間に橋渡し状態に取り付けられ、また第
二のフツク部材２２は第一および第二のチエーン
４，５の下側部分間に橋渡し状態に取り付けられ
ている。しかも第一および第二のフツク部材２
１，２２の前後の取付部２３と２４，２５と２６
は左右方向２で互いに、上記第一および第二のチ
エーン４，５の相互位置ずれ量と同等なずれをも
つている。またそれらの取付部２３，２４，２
５，２６はいずれも回動自在な構造とする。した
がつてチエーン４，５が送られると、フツク部材
２１，２２は図示の姿勢を保ちつつそのチエーン
４，５のループに沿つて移動させられる。

第一のフツク部材２１は左端は物品に対する係
合部２１ａを有し、プラツトホーム本体１の左方
位置に対し物品の出し入れを行なうためのもので
ある。第二のフツク部材２２は右端に物品に対す
る係合部２２ａを有し、プラツトホーム本体１の
右方位置に対し物品の出し入れを行なうためのも
のである。なおチエーン４，５の送りによつて第
一および第二のフツク部材２１，２２が移動させ
られた際に、プラツトホーム本体１の左右方向２
での中央部でその両者が衝突してしまうことを防
止するために、第一および第二のチエーン４，５
の下側部分の一部をスプロケツト２７，２８によ
つて少し下げてある。これらのスプロケツト２
７，２８も左右方向２で第一および第二のチエー
ン４，５の相互位置ずれ量と同等なずれをもつて
位置づけられている。

プラツトホーム本体１の上にはさらに、左右方
向に長くのびた一対のベルトコンベア３１，３２
が備えられている。これらのベルトコンベア３
１，３２の駆動は、チエーン３３，３４、スプロ
ケツト３５，３６，３７，３８等を用いて第一お
よび第二のチエーン４，５の送りと同期させてモ
ータ１１にて行なわせることが容易である。

ところでプラツトホーム本体１は、マトリツク
ス状に配列された多数の棚（図示せず）の前面に
沿つて水平方向に移動するコラム（図示せず）
に、上下動可能に取り付けられる。プラツトホー
ム本体１の上下動はそのガイド部１ａによつて案
内される。そしてプラツトホーム本体１を所定位
置まで移動させて停止させ、プラツトホームに対
する物品の搬入・搬出の作業を行なう。プラツト
ホームに搬入された物品はまた適当な位置まで運
ばれる。

次に第１図に加えて第２図をも参照しながら、
プラツトホームに対する物品の搬入・搬出の作業
について説明する。

先ず第２図ａのようにプラツトホーム本体１の
右方位置にある物品（ここでは物品を収容したコ
ンテナ）３９を引き込む場合には、チエーン４，
５およびベルトコンベア３１，３２を図に矢印で
示した向きに送る。すると第二のフツク部材２２
が物品３９に係合してベルトコンベア３１，３２
上に物品３９を引き込む。物品３９が第２図ｂの
位置になると第二のフツク部材２２の係合が外れ
るが、その後はベルトコンベア３１，３２のみに
よつて物品３９を第２図ｃのようにプラツトホー
ム本体１の中央まで移動させる。かくしてプラツ
トホームへの物品の搬入作業が完了する。

また第２図ｃのようにプラツトホームの中央部
にある物品を左方位置へ搬出するには、チエーン
４，５およびベルトコンベア３１，３２を前述と
同方向に送る。するとベルトコンベア３１，３２
のみによつて物品３９を第２図ｄの位置まで或る
程度送つた後、第一のフツク部材２１が物品３９
に係合し、これを第２図ｅに示すように左方へ押
し出す。

また第２図ｃのようにプラツトホームの中央部
にある物品を右方位置へ搬出するには、チエーン
４，５およびベルトコンベア３１，３２を前述と
は反対向きに送る。するとベルトコンベア３１，
３２のみによつて物品３９を第２図d′の位置まで
或る程度送つた後、第二のフツク部材２２が物品
３９に係合し、これを第２図e′に示すように右方
へ押し出す。

またプラツトホーム本体１の左方位置にある物
品を引き込む場合も、右方位置にある物品の場合
と同様に、第一のフツク部２１を用いて行なわれ
る。

なお上述では、ベルトコンベア３１，３２を併
用した構造について説明したが、ベルトコンベア
を用いない構造にても実施可能であり、また全体
的にも各種の設計変更が可能なことはいうまでも
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による物品出し入れ装置の一実
施例を備えたプラツトホームの概略構成を示す斜
視図、第２図は同じ物品出し入れ装置の作用説明
図である。１……プラツトホーム本体、４……第一のチエ
ーン、５……第二のチエーン、１１……モータ、
２１……第一のフツク部材、２２……第二のフツ
ク部材、２１ａ，２２ａ……係合部、２３，２
４，２５，２６……取付部、３１，３２……ベル
トコンベア、３９……物品。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

プラツトホーム上に物品を搬入・搬出する装置
において、相対向した二つの垂直平面内で夫夫水
平方向に長くのびた状態にかけわたされかつ該長
くのびた方向で互いに位置づれをもつて相対向し
た二つの柔軟なループ部材を該プラツトホーム上
に設け、物品に対する係合部を有したフツク部材
を上記二つのループ部材間に両者の相互位置ずれ
量と同等なずれをもつて回動自在な構造で橋渡し
状態に取付け、かつ上記ループ部材をそのループ
に沿つて同期搬送する駆動装置を設けたことを特
徴とする物品出し入れ装置。