JPS6237889Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は合板フロアーを現場で目違いなく、
かつ床鳴りも生じないように敷設することを目的
とした合板フロアー敷設用枠に関するものであ
る。従来、合板フロアーを敷設する場合には棧材
の上側に合板フロアーを固着したパネルを、床上
に配置した根太上に載置、固定するようにしてい
たので、前記パネル相互の隣接部の目違いが生じ
易いのみならず、該部における床鳴りも起る問題
点があつた。これは前記パネルの上面に合板フロ
アーが固着されている為に、目違いの調整が難し
く、かつパネルと他部材の緊結も難しいことが原
因となつている。

然るにこの考案は合板フロアーを貼設する為の
方形枠材内に棧材を組込み、かつ前記方形枠材の
内側面に釘打用段部を形成して合板フロアー敷設
用枠を構成したので、この枠を予め合板フロアー
敷設部に設置して、枠相互の隣接部を平担かつ堅
固に固着し、然る後枠の上側面に合板フロアーを
貼設するようにして合板フロアーを目違いなく敷
設し、かつ床鳴りも防止することに成功すると共
に、前記釘打用段部の形成によつて、敷設部への
固着を容易にしたのである。

即ちこの考案を実施例について説明すれば、縦
横の比を１対２とした方形の枠材１の内側へ、棧
材２，２を縦方向に、所定の間隔毎に固着して合
板フロアー敷設用枠としたものである。図中３は
前記枠材１の下側開口部を塞ぐように固着した合
板その他の面材、４は枠材１を構成した横片内側
に形成した釘打用段部である。上記実施例の合板
フロアー敷設用枠を用いて合板フロアー５，５を
敷設するには第３図に示したように先ず、スラブ
６上にプラ木レンその他の支持具７，７を900mm
ピツチで設置してスラブ６に対して接着剤とコン
クリート釘８により固定する。次に上記支持具
７，７上にこの考案の合板フロアー敷設用枠を、
前記面材３を下側にして第４図に示したように並
べて、前記支持具７，７に対しては接着剤９で固
着すると共に、釘打用段部４より釘１０を斜めに
打つて固着する。この際合板フロアー敷設用枠の
隣接部は、目違いの無いように調整し、互いに当
接している枠材１，１間に釘１１，１１を打ち、
両者を緊結する。然る後、合板フロアー敷設用枠
の上面に接着剤１２を塗布し、合板フロアー５，
５を敷設、固着する。敷設した合板フロアー５，
５の継目は実継ぎその他の常法で施工する。

以上のようにこの考案の合板フロアー敷設用枠
によれば、施工が簡単となるのみならず合板フロ
アーを目違い無く敷設できると共に、前記支持具
７と枠並びに枠相互を堅固に連結できる結果、床
鳴りも防止できる効果がある。

前記実施例では枠材１の下面に面材３を固着し
たが、この面材は必須のものではなく、枠材１に
棧材２，２を固着したものでも、同様の作用効果
がある。面材３を固着した場合には、合板フロア
ー敷設用枠と合板フロアーとにより復合パネル構
造となり床の強度を向上させることができる他、
枠内、即ち合板フロアーの下側に断熱材等を充填
することが可能となる効果がある。

又、枠材１の内側面に釘打用段部を形成したの
で、枠と支持具の固着に際して作業性を良くする
ことができるので、敷設作業を能率良くできる効
果がある。尚、支持具としては実施例のプラ木レ
ンの他フリーフロアーボルト、DSボルトなどが
採用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の斜視図、第２図は
同じく実施例の断面図、第３図は同じく実施例の
使用状態における一部断面図、第４図は同じく実
施例の使用状態における平面図である。 １……枠材、２……棧材、３……面材、４……
釘打用段部、５……合板フロアー、６……スラ
ブ、７……支持具、８……コンクリート釘、９，
１２……接着剤、１０，１１……釘。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 合板フロアー貼設用の方形枠材内に棧材を組
   込み、かつ前記方形枠材の内側面に釘打用段部
   を形成してなる合板フロアー敷設用枠。 ２ 方形枠材は、その下側面に面材が固着してあ
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の合板フ
   ロアー敷設用枠。