JPS623738A - 辛子蓮根の無菌包装方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は辛子蓮根の包装方法に関するものであるＯ 従来の技術 従来、熊本地方の特産品である辛子蓮根は、産地より厳
入された蓮根を洗浄、次亜塩素酸ソーダ５００倍溶液に
浸漬して殺菌し、その後熱湯でゆがき、冷却後に蓮根の
気孔にからし味噌を充填して熟成させ、該熟成した蓮根
の外周に小麦粉の衣をつけて油で揚げたものであり、か
らし味噌と蓮根との味が混った独特の食品で熊本地方の
土産品として多くの人に好まれているものである。

しかし、店頭でバラ売りする外に箱詰め包装する場合に
は、真空包装していたため、内部が嫌気性菌に属するボ
ツリヌス菌の増殖に適した環境となり、且つ増殖好適温
度ともいえる２６〜２８°Ｃの常温で保管されたため昭
和５９年６月の様な死亡事故となった。

発明が解決しようとする問題点 ボツリヌス中毒は稀な疾患であり、ボツリヌス菌は安定
な芽胞の形で土壌内に広く分布している。

しかし、次の様な条件が重なった時に初めて中毒発生と
なる。

（１）　　食品がボツリヌス菌の芽胞に汚染されている
。

（２）　　＊品の一般生菌は殺菌され芽胞菌は殺菌され
ない処理をしている。

（３）食品がボツリヌス菌の培養源になり得る様な状態
になる。

（４）食品が３．３°Ｃ以上の温度で長期保存される。

（５）食品を摂取する前に加熱されていない。

以上の点で第１項については生産工場の環境改善、原料
の消毒洗浄等で防止できるが、第２項、第３項は包装状
態に左右されるものであり、真空包装においては加熱時
に一般生菌は殺菌されるが、芽胞菌は生き残り、無酸素
状態の容器内で好適温度を得て嫌気性菌が発芽し増殖し
て毒素を産出するものである。

この様な問題点を解消する目的において、本発明は辛子
蓮根を包装するフィルムに通気性を保持させ、更に殺菌
と過剰乾燥防止のためにエチルアルコールを浸潤させた
敷物を内装させたものであって、ボツリヌス菌の発生を
防止し、更に製品の乾燥も抑制して保存性を高め得るこ
とを特徴とするものである。

問題点を解決するだめの手段 以下、実施例を別記しながら本発明の詳細な説明する。

通常の工程で生産した辛子蓮根の下にエチルアルコール
を浸潤させた和紙または綿の様な敷物を敷き込み、通気
性の多いセロハン、または通気性をもたせるために微細
孔を多数開孔させたポリエチレンフィルムの様な外装材
で辛子蓮根並びに敷物を一体に包装すべくなして成るも
のである。

作用、効果 本発明になる包装方法でもって辛子蓮根を包装した場合
には、和紙や綿等の敷物に浸潤したエチルアルコールが
気化しながら辛子蓮根の表面並びに包装材の内面を殺菌
し、そして包装材の通気孔を透過して徐々に外部へと発
散するものである。

また、エチルアルコールを飛散させた後の敷物は、蓮根
や蓮根の衣に含有した水分を吸着すると共に発散させる
ため内部にボツリヌス菌が培養源として増殖する機会は
全く生じない。そして、和紙や綿の様な敷物を下に敷く
ことは、水分に対し一種の緩和作用を与えるものであり
、外部の衣が乾燥して蓮根より剥離することをなくし、
その上、この様な包装形態をとることにより、二次的接
触汚染も充分に防ぎ得て商品価値の高い辛子蓮根を得る
ことか出来るものである。そして各辛子蓮根をこの様に
包装した数個を箱詰めして低温保持することにより食品
としての安全性を高め得るものである等、前記した様な
顕著な諸効果を奏するものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　エチルアルコールを浸潤させた和紙または綿の様な
   敷物を辛子蓮根の下に敷き、通気性の多いセロハン、ま
   たは通気性をもたせたポリエチレンフィルムの様な外装
   材で辛子蓮根並びに敷物を一体包装してボツリヌス菌の
   様な嫌気菌を完全に排除することを特徴として成る、辛
   子蓮根の無菌包装方法。