JPS5941744B2 - 医療用物品包装体 - Google Patents

医療用物品包装体

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Publication number
JPS5941744B2
JPS5941744B2 JP54060346A JP6034679A JPS5941744B2 JP S5941744 B2 JPS5941744 B2 JP S5941744B2 JP 54060346 A JP54060346 A JP 54060346A JP 6034679 A JP6034679 A JP 6034679A JP S5941744 B2 JPS5941744 B2 JP S5941744B2
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JP
Japan
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package
water
sterilization
medical article
moisture
Prior art date
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Expired
Application number
JP54060346A
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English (en)
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JPS55151963A (en
Inventor
啓之介 磯野
勉 村上
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
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Publication of JPS55151963A publication Critical patent/JPS55151963A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明はオートクレーブ滅菌等の熱滅菌に適した医療
用物品の包装体に関する。
従来、包装されるべき医療用物品自体が水を含有しない
ものを包装して、オートクレーブ滅菌等により熱滅菌す
る場合、その包装体の少なくとも一部に水蒸気透過性の
良い天然紙あるいは合成紙等を用いたものが使用されて
いた。
しかし、このような従来の包装体は紙材の破損、細菌、
カビ等の発生を防止するため滅菌処理直後に必ず乾燥さ
せなげればならないこと、水蒸気透過性の紙材を使用す
るため、滅菌後も再汚染のおそ世1あると同時に熱滅菌
後に水冷して滅菌処理の迅速化を図ることができないこ
と、被包装体が滅菌処理後も湿気を不可欠とする場合、
水蒸気不透過性の包材でその上にさらに包装する必要が
あることなどの問題があった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、熱
滅菌処理の迅速化を図ることができ、滅菌処理後の再汚
染のおそれがなく、さらに必要に応じ熱滅菌後必要な湿
度を保つことができる医療用物品包装体を提供すること
を目的とする。
すなわち、この発明は実質的に水蒸気を透過させない可
撓性材料で医療用物品を気密に包装した包装体であって
、熱滅菌時の温度において、該包装体内を飽和蒸気圧以
上に保ち得る量の水分を予め該包装体内に含有させてな
ることを特徴とする医療用物品包装体を提供するもので
ある。
以下、この発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明に係わる医療用物品包装体の1例を示す
もので、水蒸気を実質的に透過させないプラスチックシ
ート1を2つ折りにし、開口する3辺縁部2をヒートシ
ールし、完全に密閉された袋状に形成されている。
この場合のプラスチックシート1としては可撓性のプラ
スチックシートであれば特に制限はなく、たとえばポリ
プロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル、
ポリ塩化ビニル等あるいは他の合成樹脂との積層体から
なり、水蒸気を透過させない実質的に非通気性が得られ
る程度の厚さのものが使用される。
この包装体内部には滅菌処理すべき医療用物品3、たと
えば人工じん臓装置が収容されている。
この医療用物品3はそれ自体は実質的に水を含有してい
ない状態で収容され、好ましくは真空包装の状態で収容
される。
この包装体内部にはさらに適量の水分を含浸させた吸水
体、例えばろ紙4が収容されている。
この場合のろ紙4に含浸させる適量の水分とは熱滅菌処
理時における加熱温度において蒸発して包装体内部を飽
和蒸気圧以上に保持させ得ろ量の水分量、あるいはそれ
以上を云う。
すなわち、その水分量は下記気体状態式によって決定さ
れる。
PV=nRT 但し、P:飽和蒸気圧(atm 、) V:包装体内部空隙<1> n:モル数 R:気体定数(0,0821−atm) T:絶対温度(273+t’C) たとえば、包装体内部空隙が11であって、これを11
0℃でオートクレーブ滅菌する場合、包装体内部が真空
になっていると仮定すれば、その必要な水分量は約0.
81.P以上となる。
第2図に示す実施例は第1図の実施例において、水分導
入媒体としてろ紙4を用いる代りに包装体の一隅角部に
ヒートシール部5を設け、周縁のシール部2との間に水
収容部6を設けたもので、その他の構成は同一であり、
同一の符号が付されている。
この第2図に示す実施例の場合、熱滅菌処理後、分散し
た水を遠心分離あるいはその他の適当な方法によって、
再び水収容部6へ集め、その開口部7をヒートシールし
て封鎖し、必要によって、この水収容部6を切り取るよ
うにしてもよい。
また、本発明において、熱滅菌すべき包装体は上述の如
(真空包装によって包装体内部をできるだけ真空にする
ことが好ましいが、必ずしも、これに限らず、オートク
レーブの操作条件を適当に変えろことによって充分な滅
菌を施すことができる。
たとえば、包装体内部に空気が多量に入っている場合に
はオートクレーブの加圧条件を適当に高くすることによ
って包装体の膨張破損を防止することができる。
この発明に係わる医療用物品包装体によれば、包装体全
体が水蒸気を実質的に透過させない包装材で構成されて
いるから、オートクレーブ等による熱滅菌後にその包装
体を乾燥させる必要がなく、滅菌処理したのち、直ちに
水冷によって冷却することができ、したがって、滅菌処
理工程の著しい時間的短縮を図ることができる。
さらに、このように包装体全体が水蒸気非透過性となっ
ているため、滅菌後の再汚染のおそれもな(、人工じん
臓装置の如く滅菌後の乾燥が好ましくないものでも、従
来の如(非通気性包材で2重に包装することなく、その
ままの状態で適当な湿度に保持することができる。
なお、包装体内部に滅菌インジケータを設け、滅菌状態
を外部から確認するようにすることもできる。
なお、包装体内への適量水分の導入方式としては上記実
施例のほか、単に水分を包装体内へ直接導入する方式な
ど種々の形式のものを適宜採用し得るであろう。
要は上述の如く適量の水分が熱滅菌時に存在していれば
よい。
実施例 第3図に示す如く水分を含有していない人工じん臓装置
11およびこれに接続される回路部材12を水蒸気を実
質的に透過させない軟質塩化ビニル樹脂シートを重合し
、周縁をヒートシールした包装体13内に真空包装する
とともに、その包装体13内の空隙容積700crAに
対応して、水0.567?を含浸させたろ紙14を予め
導入させた。
さらに、指標菌としてバシルスステアロサーモフイルス
IAM−11001の1種を芽胞の状態で105〜10
6個存在させたスポアーペーパを回路のポンプA、ドリ
ップチャンバB、除圧モニター用ピローC1および圧力
モニター〇の内部にそれぞれ入れ、温度110℃、圧力
1.7 kg/crtiの条件で60分間オートクレー
ブ滅菌をおこなった。
滅菌後TSB培地で60℃、1週間培養したが菌の生存
は全く認められなかった。
参考のため、上記実施例において包装体13内に水を含
浸させたろ紙14を導入しない以外は全く同様にして、
すなわち、包装体13内に水分を介在させないドライ方
式で同一条件下でオートクレーブ滅菌したのち、同じ<
TSB培地で60℃1週間培養したところ、ポンプA部
に菌の顕著な生存が認められた。
なお、上記実施例および参考例について滅菌時間と生存
菌数との関係を回路の各部について調べへ結果、第4〜
第7図に示すような結果が得られた。
第4図は回路のポンプA、第5図はチャンバーB、第6
図はピローC1第7図は圧力モニター部分のものであっ
て、実線は本発明の実施例の場合、破線は参考例の場合
を示す。
これら結果から明らかなように、適量の水分を包装体内
に存在させることによって滅菌効果が著るしく促進され
ることが確認された。
また、医療用物品は内部に水溶液を充填密封した人工じ
ん臓装置等のものでもよく、この場合は該装置の内部は
加熱された水溶液により滅菌され、その外部は包装体内
に含有される水分により滅菌される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わる医療用物品包装体の1実施例を
示す包装体平面図、第2図は本発明の他の実施例に係わ
る包装体平向図、第3図は人工じん臓装置を本発明の方
法に従って滅菌する場合の1態様を示す包装体平向図、
第4〜7図は本発明の方式およびドライ方式によって熱
滅菌した場合の効果を比較して示す線図である。 図中1・・・・・・プラスチックシート、2・・・・・
・縁部、3・・・・・・医療用物品、4・・・・・・ろ
紙、5・・・・・・ヒートシール部、6・・・・−・水
収容部、7・・・・・・開口部、11・・・・・・人工
じん臓装置、12・−・・・・回路部材、13・・・・
・・包装体、14・・・・・・ろ紙、A・・・・・−ポ
ンプ、B・・・・・・ドリップチャンバー、C・・・・
・・ビロー、D・・・・・・圧力モニター。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 実質的に水蒸気を透過させない可撓性材料で医療用
    物品を気密に包装した包装体であって、熱滅菌時の温度
    において、該包装体内を飽和蒸気圧以上に保ち得る量の
    水分を予め該包装体内に含有させてなることを特徴とす
    る医療用物品包装体。 2 包装体内に含有される水分が吸水体によって保持さ
    れる特許請求の範囲第1項記載の医療用物品包装体。 3 包装体内に含有される水分が包装体内の氷収納部に
    よって保持される特許請求の範囲第1項記載の医療用物
    品包装体。
JP54060346A 1979-05-18 1979-05-18 医療用物品包装体 Expired JPS5941744B2 (ja)

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JP54060346A JPS5941744B2 (ja) 1979-05-18 1979-05-18 医療用物品包装体

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JP54060346A JPS5941744B2 (ja) 1979-05-18 1979-05-18 医療用物品包装体

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JPS55151963A JPS55151963A (en) 1980-11-26
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WO2015046553A1 (ja) 2013-09-30 2015-04-02 テルモ株式会社 吸水性担持体、吸水性担持体の製造方法、医療用品および滅菌方法

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JPH0436838Y2 (ja) * 1988-02-09 1992-08-31

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