JPS6236063B2 - - Google Patents

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JPS6236063B2
JPS6236063B2 JP58121240A JP12124083A JPS6236063B2 JP S6236063 B2 JPS6236063 B2 JP S6236063B2 JP 58121240 A JP58121240 A JP 58121240A JP 12124083 A JP12124083 A JP 12124083A JP S6236063 B2 JPS6236063 B2 JP S6236063B2
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JP
Japan
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styrene
weight
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butadiene
block copolymer
Prior art date
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Expired
Application number
JP58121240A
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English (en)
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JPS6013834A (ja
Inventor
Masaki Aikawa
Toshio Hara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Publication date
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Priority to JP12124083A priority Critical patent/JPS6013834A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、優れた難燃性を有し、且つ耐衝撃性
及び耐熱性をも兼ね備えた樹脂組成物に関するも
のである。 近年、スチレン系樹脂の利用分野、特に弱電関
係において難燃化の要求が高まり、更に耐熱性を
有し、且つ、耐衝撃性を保持する事が要求されて
いる。 スチレン系樹脂に難燃性を賦与するために、従
来種々の方法が提案されているが、一般に有機ハ
ロゲン化物、リンを含有する化合物または三酸化
アンチモンをはじめとする種々の添加剤などを単
独または2種以上添加使用することが有効である
ことが知られている。 しかしながら一般に公知の技術において難燃剤
を添加配合する場合、その目的を達成する為に
は、かなり多量の難燃剤を添加配合しなければな
らず、物性的に満足なものを得がたい。 特にスチレン系樹脂の場合は、耐衝撃性と耐熱
性が低い事が欠点となり、家電製品の外殻材料等
には使用が制限される。 この様な低い耐衝撃性を補う方法として、ブタ
ジエン系ゴム質のポリマーを添加する事が試みら
れているが、所望の耐衝撃性を付与すると、燃え
やすくなり更に成形品の熱変形温度が低下し、用
途が著しく限定される。 本発明者はこれらの欠点を改良する目的で、鋭
意検討した結果、優れた難燃性を有しながら耐熱
性及び耐衝撃性を高水準に維持した樹脂組成物が
得られることを見い出した。 即ち本発明の樹脂組成物はスチレン系樹脂100
重量部にスチレンとブタジエンのブロツク共重合
体1〜15重量部、ハロゲン化ポリカーボネート系
オリゴマー10〜40重量部及びアンチモン化合物1
〜15重量部を含有することを特徴とする。 以下本発明を更に詳細に説明すると、本発明に
いうスチレン系樹脂としては、スチレンのホモポ
リマー、コポリマー、あるいはこれらと他のポリ
マーとブレンドしたブレンドポリマーなど各種の
ポリスチレン系樹脂があるが、特にはハイインパ
クトポリスチレンが好ましい。 本発明者はハロゲン系難燃剤とアンチモン化合
物を添加して得られるスチレン系難燃樹脂の耐衝
撃性の低下を防止し、しかも耐熱性を維持する方
法を種々研究検討した。その結果スチレンとブタ
ジエンのブロツク共重合体を添加することによ
り、耐衝撃性の低下を有効に防止し得ることを見
い出した。更にこのブロツク共重合体は通常のゴ
ム成分と異なり、耐熱性の低下も招かず、難燃性
の点でも添加量が添切ならば、却つて向上するな
ど、予想外の効果がある事がわかつた。 本発明で使用されるスチレンとブタジエンのブ
ロツク共重合体は、有機リチウム化合物を触媒と
してスチレンとブタジエンをアニオンリビング重
合したものであり、特に好ましいものとしてスチ
レンとブタジエンの比率がスチレン(S)10〜50
重量%、ブタジエン(B)90〜50重量%で重量平均分
子量が60000〜200000のものが良い。また、ブロ
ツク共重合体の構造としてはS(B−S)n(但
しn=1〜3)型が望ましい。 本発明においては難燃剤としてハロゲン化ポリ
カーボネート系オリゴマーを添加する事により難
燃性を付与するのみならず、耐熱性を向上させ
る。また、他の難燃剤を使用するより良好な耐候
性が得られる。 ハロゲン化ポリカーボネート系オリゴマーは一
般にはホスゲン又はホスゲン誘導体とハロゲン化
ジフエノール化合物を反応させて得られる低分子
量のハロゲン化ポリカーボネート及びその共重合
体を示す。ハロゲン化ジフエノール性化合物とし
てテトラブロムビスフエノールA、テトラクロー
ルビスフエノールAが好ましい。特にテトラブロ
ムビスフエノールAが適している。また共重合体
としてはテトラブロムビスフエノールAとビスフ
エノールAの共重合体が良好である。この場合ビ
スフエノールAの比率はハロゲン化ビスフエノー
ルAの1/2以下が望ましい。 ハロゲン化ポリカーボネート系オリゴマーの重
合度は3〜7量体が適しており、2以下では耐熱
性改良効果が小さく、8以上ではブレンド状態が
悪く衝撃値等物性の低下が大きい。 また一般に使用される難燃剤、例えばデカブロ
ムフエニルエーテル、テトラブロムビスフエノー
ルA、トリブロムフエノキシエタノール、ヘキサ
ブロムシクロドデカン等を併用する事も可能だが
耐熱性の点からあまり望ましくない。また、難燃
性を効果的に維持する為にアンチモン化合物を添
加することができる。 アンチモン化合物としては三酸化アンチモン、
五酸化アンチモン、三塩化アンチモン等があるが
性能価格の点から三酸化アンチモンが好ましい。
三酸化アンチモンの粒径は1〜3μが適してお
り、粒径があまり細かいと難燃性にバラツキを生
じやすく逆に大きすぎると物性面での低下が大き
い。 本発明の樹脂組成物中の各々の成分の比率につ
いては、スチレン系樹脂100重量部に対して、ス
チレンとブタジエンのブロツク共重合体1〜15重
量部、ハロゲン化ポリカーボネート系オリゴマー
10〜40重量部、アンチモン化合物1〜15重量部の
割合で用いる。スチレンとブタジエンのブロツク
共重合体を1〜15重量部としたのは1重量部未満
では耐衝撃性の効果が認められず、また15重量部
をこえると難燃性の低下と共に耐熱性も低下して
しまう。 ハロゲン化ポリカーボネート系オリゴマーとア
ンチモン化合物の比率は、少量添加では難燃性に
効果なく多量に添加しすぎると耐衝撃性等の物性
低下を招く為、各々10〜40重量部と1〜15重量部
の範囲で用いる。 上記各成分を混合するには、通常の混合機例え
ばミキサー、ドラムブレンダー、ニーダー等であ
らかじめ混合した後押出機で混練りしたり、加熱
ロール、バンバリーミキサー等で溶融混練して目
的物を得る事ができる。必要があれば着色剤、可
塑剤、滑剤、紫外線吸収剤、無機充填剤等を添加
できる。また安定剤は添加する事が望ましい。 使用される可塑剤としては流動パラフイン、フ
タル酸エステル類、エポキシ化大豆油等一般に可
塑剤として使用される物であるが難燃性、耐熱性
の点から使用量に注意が必要である。 滑剤としては有機酸金属塩、高級脂肪酸エステ
ル、高級脂肪酸アルコール、高級脂肪酸アマイド
等である。 安定剤としてはフエノール系安定剤例えば2・
2′メチレンビス−4−メチル−6−tertブチルフ
エノール、4・4′ブチリデンビス−(3−メチル
−6−tertブチルフエノール)、オクタデシル−
3−(3′・5′ジtertブチル−4′ヒドロキシフエニ
ル)プロピオネート等;金属石ケン例えばステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸鉛等の高級脂肪酸塩;有機スズ化合
物例えばジブチルチンマレート等;リン系安定剤
例えばフエニルフオスフアイト、クレジルフオス
フアイト、アルキルフオスフエート等;このほか
にエポキシ系;チオジプロピオン酸系等スチレン
樹脂又は塩化ビニル樹脂に使用される安定剤が使
用できる。またこれら安定剤は併用したほうが良
い効果が得られる場合が多い。 組成物の耐候性をさらに向上させるには紫外線
吸収剤の使用も効果があり、2−(2−ヒドロキ
シ−5−メチルフエニル)−2H−ベンゾトリアゾ
ール、2−(ヒドロキシ−5−tert−オクチルフ
エニル)ベンゾトリアゾール等のトリアゾール
系、2−ヒドロキシ−4−m−オクトキシベンゾ
フエノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−
スルホベンゾフエノン等のベンゾフエノン系等一
般にスチレン樹脂に使用される紫外線吸収剤が使
用できる。 以下本発明を更に具体的に説明するために実施
例及び比較例を示す。 尚実施例及び比較例において樹脂特性の評価は
次の方法によつておこなつた。 (1) アイゾツト衝撃値 JIS・K・6871単位 (Kg・cm/cm)ノツチ付 (2) 加熱変形温度 ASTM・D−648単位(℃) 荷重18.6Kg/cm2 (3) 難燃性 UL−94垂直燃焼試験 試験片厚み 1/8インチ (4) 燃焼合計時間 実施例と比較例の難燃性の優劣の差を明らか
にするために、UL−94の試験の判断基準のひ
とつとなつている5本1組のサンプルセツトに
10回接炎したときの燃焼時間の合計に注目し、
その値(燃焼合計時間)で優劣を判定した。ち
なみにUL−94の試験規格ではこの燃焼合計時
間はV−1クラスで250秒以下であることと規
定されている。 実施例 1 スチレン系樹脂としてデンカスチロールHI−
R−5(電気化学工業(株)商品名、ハイインパクト
ポリスチレン)を、スチレンとブタジエンのブロ
ツク共重合体として、Sec.ブチルリチウム触媒を
用いて、 S−(B−S)(S:スチレン、B:ブタジエン)
の構造を有するスチレン/ブタジエン比が30/70
で分子量10万のものを製造したものを用いた。 ハロゲン化ポリカーボネート系オリゴマーとし
てユーピロンFR−34(三菱ガス化学社製難燃
剤)を、アンチモン化合物として三酸化アンチモ
ンを用いて第1表に示すような組合せと比率にて
ドラムブレンダーで混合後、押出機にて溶融混練
しペレツト状の樹脂組成物を得た。 各々の樹脂組成物について樹脂特性を測定しそ
の結果を同じく第1表に示す。 実施例 2 実施例1においてスチレンとブタジエンのブロ
ツク共重合体を5重量部使用した他は全く同様に
実施した。結果を第1表に示す。 実施例 3 実施例1において、難燃剤ユーピロンFR−34
を20重量部使用した他は全く同様に実施した。結
果を第1表に示す。 実施例 4 実施例1において、ハロゲン化ポリカーボネー
ト系オリゴマーとしてユーピロンFR−30(三菱
ガス化学社製、難燃剤)を15重量部使用した他は
全く同様に実施した。結果を第1表に示す。 実施例 5 実施例1において、スチレンとブタジエンのブ
ロツク共重合体の分子量5万のものを同様に製造
した。このスチレン・ブタジエンブロツク共重合
体を使用した他は全く同様に実施した。結果を第
1表に示す。 比較例 1 実施例1においてスチレンとブタジエンのブロ
ツク共重合体を使用しない他は、全く同様に実施
した。結果を第1表に示す。 比較例 2 実施例1において難燃剤としてテトラブロモビ
スフエノールA(TBA)を15重量部使用した他
は全く同様に実施した。結果を第1表に示す。 比較例 3 実施例1において、難燃剤としてデカブロモジ
フエニルエーテル(DBDPE)を15重量部使用し
た他は全く同様に実施した。結果を第1表に示
す。 比較例 4 実施例1において、三酸化アンチモンを使用し
ない他は全く同様に実施した。結果を第1表に示
す。 比較例 5 実施例1においてスチレンとブタジエンのブロ
ツク共重合体を20重量部使用した他は全く同様に
実施した。結果を第1表に示す。 第1表よりスチレンとブタジエンのブロツク共
重合体を添加することにより耐衝撃性を維持でき
る。一方通常用いられる難燃剤では熱変形温度の
低下が大きい。 本発明の樹脂組成物は、耐衝撃性、耐熱性、難
燃性の面で非常に優秀である。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スチレン系樹脂100重量部に対してスチレン
    とブタジエンのブロツク共重合体1〜15重量部、
    ハロゲン化ポリカーボネート系オリゴマー10〜40
    重量部及びアンチモン化合物1〜15重量部を含有
    することを特徴とする難燃性樹脂組成物。
JP12124083A 1983-07-04 1983-07-04 難燃性樹脂組成物 Granted JPS6013834A (ja)

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JP12124083A JPS6013834A (ja) 1983-07-04 1983-07-04 難燃性樹脂組成物

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JP12124083A JPS6013834A (ja) 1983-07-04 1983-07-04 難燃性樹脂組成物

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JPS6013834A JPS6013834A (ja) 1985-01-24
JPS6236063B2 true JPS6236063B2 (ja) 1987-08-05

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ID=14806369

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JP12124083A Granted JPS6013834A (ja) 1983-07-04 1983-07-04 難燃性樹脂組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05179086A (ja) * 1991-12-26 1993-07-20 Dainippon Ink & Chem Inc 難燃性スチレン系樹脂組成物の製法および難燃性スチ レン系樹脂組成物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4988930A (ja) * 1972-12-27 1974-08-26
JPS5182341A (ja) * 1975-01-17 1976-07-19 Sumitomo Chemical Co Jushisoseibutsu
JPS5625953A (en) * 1979-08-06 1981-03-12 Armco Steel Corp Ferrite steel alloy having improved high temperature properties

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