JPS6235880B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、機械プレスに関し、特にスライダを
備えて切断（打抜き）、成形、および移転動作を
行う機械プレスに関するものである。本発明は、
同じコイルストリツプ原材料から切離したいくつ
かの加工品素材に対し多くの型打ち動作を同時に
行うためにさらに複数のスライダを備えた上記の
如き機械プレスに向けられたものである。

垂直駆動のプレスラム部材の下方にスライダを
もつた機械プレスは当該技術はよく知られている
けれども、かゝる機械プレスはその典型として、
所望の仕上り製品を作り出すため唯１組の親型セ
ツトを使用するものであつた。かゝる従来技術の
例としてこゝに引用される米国特許第3862564号
があり、この米国特許は、１個の加工品素材に対
し多くの型打ちおよび移転動作を行うように垂直
ラムの起動およびスライダの運動が互に確実かつ
機械的に関係づけられている機械プレスを開示し
ている。

本発明は、かゝる垂直駆動ラムの下方にスライ
ダをもつた機械プレスを発展させたもので、第１
のスライダに関連して作動する少くとも１個の追
加のスライダを設けることにより１つの機械プレ
スに複数の親型セツトを使用できるようにしたも
のである。この様式により、相異なる複数の親型
セツトで別々の加工品素材から１個以上の型打ち
部分を同時に成形することができる。さらに、こ
の様式による機械プレスは、追加の型打ち仕上げ
品目を同時に作り出すことができるばかりでな
く、コイルストリツプ原材料の適切な送りにより
機械プレスに通常付随するスクラツプを大巾に少
くすることができる。

本発明によるマルチトラツク（多径路、つまり
１つの機械で複数の加工径路をもつた）機械プレ
スは、２組またはこれ以上の親型セツトの上方部
分を担持して重荷したラムを備えている。このラ
ムは垂直に滑動するように取付けられ、そして高
架したモータ駆動のクランクシヤフトにより駆動
される。２個またはこれ以上のスライダが、ラム
の下方で同時に水平に滑動するように取付けら
れ、各親型セツトの下方部分がこれらスライダの
１つに担持されている。

複数のスライダは、１対の調整横断部材に接続
されて互に適当に間隔を保つたまゝで一諸に動く
ようになつている。横断部材に対し細長い駆動組
立体が直角に接続され、この駆動組立体はスライ
ダの下をかつスライダの縦滑動長に沿つて伸びて
いる。この駆動組立体には一連の通し開口付きの
ピローブロツクを貫通する駆動桿が組込まれ、ピ
ローブロツクは駆動桿の所要の方向づけを維持し
ている。

駆動桿は確実機械リンクに接続したカムにより
駆動され、このリンクは２：１の歯車減速装置を
介してクランクシヤフトにより駆動されているシ
ヤフトからなる。カムは駆動桿に設けた１対の直
立せるカム従動子に接触している。

カムの形状は駆動桿の縦長さに沿つて速度およ
び加速度の起伏のある変動を与え、この変動がス
ライダに加えられている。かくてスライダは、各
加工行程中親型セツトの上下型部分間に起る接触
時に、また各鞍替え行程中移転動作のためこれら
型部分が極めて接近して整列した際とに、静止せ
しめられるようになつている。

複数のスライダ間の間隔を適切に保つことによ
り、同心の素材をコイルストリツプ或はストリツ
プ原材料から取出すことができる。同様に、素材
はスクラツプを最小とする任意所望の順序または
形状でストリツプ材から取出されることもでき
る。

従つて本発明の主たる目的は、複数のスライダ
が垂直に運動するラムと相互に作用して複数の機
械プレス品目を同時に作り出すようなマルチトラ
ツク機械プレスを提供することである。

本発明の追加目的は、スライダの互いに関係し
た横方向変位が調整可能でありかつ確実に維持可
能である上記のマルチトラツク機械プレスを提供
することである。

本発明の他の目的は、先行するスライダの親型
セツトにより素材を先に取出した範囲を囲んでい
るコイルストリツプ原材料の部分を、後続のスラ
イダにおけるプレス加工によつて取出すことがで
き、これによりコイルストリツプのスクラツプを
最小にした上記のマルチトラツク機械プレスを提
供することである。

本発明のさらに他の目的は、後続のスライダに
おけるプレス加工によつて、コイルストリツプ原
材料から素材を、コイルストリツプのスクラツプ
を最小にするような任意所望の方向づけで取出す
ことのできる上記のマルチトラツク機械プレスを
提供することである。

本発明の上記並びに他の目的および利点は添付
図面に関連してなされる以下の説明からより明ら
かとなろう。

第１および３図に示すように、本発明によるマ
ルチトラツク機械プレス１０は２列またはこれ以
上の加工径路をなす親型セツト１２および１４を
使用している。２個の親型セツト１２および１４
の各セツトはそれぞれ下半分６２および６４なら
びに上半分６３および６５をもつている。この機
械プレスの基本動作はこゝに引用された前述の米
国特許第3862564号に記載のものと同様である。

特に、当該マルチトラツク機械プレスはベツド
１７およびベツド伸長部４２を結合したベース１
６を備えている。２個の直立支持体１８および２
０がベースに接続されている。天部材２２が２個
の直立支持体１８，２０を横断してこれら支持体
に接続している。天部材２２上には電気モータ２
５が取付けられ、このモータは歯車囲い２７を介
してクランクシヤフト２３を駆動している。クラ
ンクシヤフト２３は出力かさ歯車２４をもつてい
る。

このマルチトラツク機械プレスはさらに直立案
内２８および３０に沿つて垂直運動するようにこ
れら案内に滑動状態に取付けたラム２６を備えて
いる。このラムは、出力かさ歯車２４が１回転す
る毎にクランクシヤフト２３の偏心部分３５に接
続した連接棒３３により矢印３２で示すように上
下に駆動される。

出力かさ歯車２４は第２のかさ歯車３４と共働
して直立軸３６を回転させる。両かさ歯車２４お
よび３４は２対１の歯車比になつており、従つて
ラム２６の２回上下動サイクル毎に直立軸３６が
完全な１回転をなす。

直立軸３６は直立支持体１８に支持された２個
の軸受３８および４０により支持されている。第
３の軸受（図示されてない）がベツド伸長部４２
に接続した直立軸３６の下方端部を支承してい
る。直立軸３６の下方端近くには曲りの多いカム
４４が接続している。第２Ａ図に示すように、カ
ム４４は細長い縦方向の駆動桿５２のみぞ孔４７
内に滑動可能に位置決めされ、駆動桿５２はスラ
イダ駆動組立体５１の一部となつている。

第２Ａ図に示すように、カム４４の形状は２個
の定半径部分４５および４６からなつている。こ
のカムはカム従動子４８と５０間に位置決めされ
これらカム従動子は駆動桿５２に取付けられてい
る。こうして、カムの定半径部分４５，４６がカ
ム従動子４８，５０に当接している際には、駆動
桿５２の縦方向運動は起こらない。この時点は、
後述するように、ラム２６が切断、成形或は移転
動作用の最下方位置に達したときである。

第１，１Ａ，１Ｂ，２Ａおよび２Ｂ図に示すよ
うに、親型セツト１２および１４は独立した型５
４，５５，５６，５７，５８，５９，６０および
６１を配置した多数の加工個所からなつている。
各型はつがいの上半分をもつている。型５４，５
５，５６および５７は親型セツトの下半分６２に
取付けられ、他方、型５８，５９，６０および６
１は親型セツトの下半分６４に取付けられてい
る。コイルストリツプ原材料８８が案内８５およ
び８７により型５４および５８の下半分をおおつ
て位置決めされており、案内８５，８７はそれぞ
れ親型セツトの下半分６２，６４に取付けられて
いる。コイルストリツプは標準の材料送り装置８
９により機械プレスを貫いて送られている。材料
送り装置はコイルストリツプまたはストリツプ材
を親型セツトが離隔されている際の所要送り長さ
で供給している。

ラムが第１Ａ図に示すようにその加工行程の最
下方点に達する際、型は切断および型打ち動作の
ため心合せ状態になる。この時点で、駆動桿５２
は第２Ａおよび２Ｂ図に示すような最右方位置に
あり、カム４４の定半径部分４５および４６はそ
れぞれカム従動子４８および５０に接している。
またこのとき、素材９３および９４がコイルスト
リツプ原材料から切断つまり打抜かれ、他方、先
に打抜かれた素材９３および９４に対しては第２
Ｂ図に示すように型５５，５６，５７，５８，５
９，６０および６１により成形動作が行われてい
る。第３図に示すように、スクラツプ片９２およ
び９５がスライダ６６，６８およびヘツド１７に
設けた開口部を通つて落下する。

親型セツト１２および１４の各セツトの下半分
に３個の柱６７が取付けられており、これら柱６
７は対応する親型セツトの各上半分に取付けた３
個のブツシング６９に係合している。この柱およ
びブツシングの組合せは型の適切な心合せを保証
するものである。１個の親型セツト当り３個の柱
と５個のブツシングがあり、３個の柱は、切断お
よび型打ち動作用の各加工行程中３個のブツシン
グに係合し、また移転動作用の各鞍替え行程中残
りの２個のブツシングと係合する。鞍替え行程中
各親型セツトに設けた柱の１つは型セツトの上半
分を越えて伸長し、どのブツシングとも係合する
ことはない。

第２Ｂおよび３図に示すように、親型セツト１
２および１４の下半分６２および６４はそれぞれ
スライダ６６および６８に取付けられている。こ
れら親型セツトの下半分６２および６４はスライ
ダ６６および６８の横方向位置決めにより互に関
係して位置決め可能となつている。スライダ６
６，６８は横断部材組立体７０および７２により
互に関係して位置決め可能となつている。

第２Ｂおよび３図に示すように、２個のスライ
ダ位置決め用の調整可能な横断部材組立体７０お
よび７２の各組立体は、細長いシヤフト７４とこ
れにねじ込み嵌入する錠止めボルト７６とを備え
ている。第３図に示すように、親型セツトの下半
分６２および６４は、スライダ６６および６８が
駆動桿５２に当接している際、互にきわめて接近
している。第４および５図に示すように、型セツ
トの下半分６２および６４をお互に横方向に変位
したい場合、錠止めボルト７６をゆるめてスライ
ダ６６，６８を駆動桿５２から離して１個または
これ以上のＵ形スペーサー７８をシヤフト７４の
まわりに挿入することができ、次いで錠止めボル
ト７６を締付ける。スペーサー７８は駆動桿５２
の片側或は両側に配置することができる。

第１Ｂ図に示すように、ラムが鞍替え行程中再
びその最下方位置に達すると、型は上型から下型
へ素材を移転するため心合せ状態になる。このと
き駆動桿５２は第２Ａおよび２Ｂ図に仮想線で示
すような最左方位置にあり、こうして駆動桿５２
は１リード、すなわち２個の隣接した加工個所間
の距離だけ動かされる。柱６７は型の適切な心合
せのため一つ置きのブツシング６９に再び係合す
る。

こうして駆動桿５２は第２Ａ図に矢印５３で示
すように１リードだけ前後に運動する。上型から
これに心合せになつた下型へ素材を移転するため
の実際機構は、米国特許第3862564号に開示され
ているような、どんな従来形式のものでよい。

スライダ６６，６８と駆動桿５２間の剛直な相
互連結により、駆動桿５２の縦方向運動はスライ
ダ６６および６８、ひいては型セツトの下半分６
２および６４の対応する縦方向運動をひき起こ
す。スライダ６６，６８は第３図に示すようにベ
ツド１７の上面を滑動する。プラスチツクまたは
他の適当な材料から作られた保護部材または遮蔽
物８０がスライダ６６．６８に取付けられて、ベ
ツド１７の区域を偶発の損傷から保護するように
なる。

第２Ａおよび２Ｂ図に示すように、駆動桿５２
はベツド１７並びにベツド伸長部４２に取付けた
通し開口付きピローブロツク８２，８３および８
４を通つて位置決めされている。第２Ａおよび２
Ｂ図に示すように、カム４４がその定半径部分４
６をカム従動子５０に対し接しているとき、駆動
桿５２は切断および成形動作のため最右方位置に
あり、駆動桿が最右方位置にあるときには型５
４，５８の上型および下型が互に心合せ状態にな
つてコイルストリツプ原材料８８からそれぞれ各
自の素材９３および９４を打抜いて取出すように
なる。

同様な仕方で、次にカムの定半径部分４６がカ
ム従動子４８に、そして定半径部分４５がカム従
動子５０に対し接すると、駆動桿５２は最左方位
置（第１Ｂ図にみられる）になる。この最左方位
置で型５５，５６，５７，５９，６０および６１
の下型はそれぞれ型５４，５５，５６，５８，５
９および６０の上型と心合せ状態になる。この時
点で、素材は、米国特許第3862564号に説明され
ているように移転動作のため上型から取出されて
次の型の下型に配置される。この方法で、コイル
ストリツプ原材料８８から取出された素材は移転
されそして第２Ｂ図に示すように連続した型によ
り成形される。

第２Ａ図に示すように、立上り通路９０および
９１が駆動桿５２の一部に沿つてベツド伸長部４
２に取付けられている。これら立上り通路は駆動
桿５２に接触しそしてカム４４の回動により駆動
桿に対し加わる側方力を吸収する。

第２Ｂ，６Ａおよび６Ｂ図に示すように、切断
用型５４および５８はコイルストリツプ原材料か
ら素材を任意所望の形状に打抜いて取出してい
る。この成果を達成するため、横断部材組立体７
０および７２がスライダ６６および６８を適切に
間隔づけまたこうして切断用型５４および５８を
互に間隔づけるように調節される。次いで材料送
り装置は、第１のつまり先行する切断用型５４に
より打抜かれる素材の部分が第２のつまり後続の
切断用型５８の打抜き周辺内に入らないように所
要量だけ材料を送るように調節される。大概の形
状はコイルストリツプのスクラツプを大巾に最小
にするように選ぶことができる。こうして、第２
Ｂ図に示すように、同心の素材９３および９４が
コイルストリツプ原材料８８から取出される。
かゝる同心の素材は第１の素材９３をさもなくば
スクラツプとなるところの第２の素材９４の中心
部から作られるようにする。２列の加工系路をな
す親型セツトによりこの機械プレスは２種類の異
つた形式の素材を２種類の別個の型動作で同時に
成形することができる。

第６Ａ図は、切断用型５４が矢印９７の区域で
Ｌ形の素材９６を取出し、他方切断用型５８がコ
イルストリツプ原材料８８から取出したＬ型打抜
き穴の２側面に沿つて矢印９９の区域で方形の素
材９８を取出している状況を示している。第６Ｂ
図は、切断用型５４が矢印９７の区域でコイルス
トリツプ原材料８８から円形の素材１００を取出
し、他方切断用型５８が矢印９９の区域でコイル
ストリツプから同一形状の素材１０２を取出して
いる串形の素材取り配列を示している。この配列
の下では、材料送り装置８９（第２Ｂ図）は、切
断用型５８が切断用型５４により先に打抜かれて
いないストリツプ８８の部分上に常に位置決めさ
れるように標準送り長さの２倍だけコイルストリ
ツプを送つている。

かくて、こゝに記載したものは、１つの機械プ
レスで一致して作動する複数の親型セツトで仕上
げ品目を同時に成形することのできるマルチトラ
ツク機械プレスである。各親型セツトは１つのス
ライダに位置決めされ、このスライダは調整用横
断部材組立体により他のスライダに関し横方向に
位置決め可能となつている。駆動組立体がスライ
ダを前後に動かすため横断部材組立体に接続して
いる。各親型セツトの型は素材を打抜き、仕上げ
品に成形かつ移転する。

実施例は２個の別々のスライダに２個の親型セ
ツトを使用して示されているけれども、本発明に
従い２個以上の親型セツトを使用することもでき
る。さらに、実施例に示した駆動組立体を動かす
駆動機構はラムを駆動するモータにより確実に駆
動されるカムおよびカム従動子からなつているけ
れども、駆動組立体を駆動するための代りの方法
は当該技術に精通した人々にとつて明らかであろ
う。

かくて、前述した目的、および当記載から明白
となつた事項が有効に達成されることは明らかで
あろう。また本発明の範囲から逸脱することなく
前述の構造について種々の変更がなされ得るもの
であるから、前述の説明に含まれ或は添附図面に
示されるすべての事項は単に例示であつて本発明
はこれにのみ限定されるものではない。

特許請求の範囲は、こゞに記載した本発明の包
括的のまた特有の特徴のすべてを包含すべく意図
している。

【図面の簡単な説明】

第１図は加工行程中切断および型打ち動作のた
め心合せした親型セツトを示している、本発明に
よるマルチトラツク機械プレスの一部切欠いた斜
視図、第１Ａ図は加工行程中切断および型打ち動
作のため心合せした親型セツトを示している第１
図のマルチトラツク機械プレスの部分正面図、第
１Ｂ図は鞍替え行程中移転動作のため心合せした
親型セツトを示している第１図のマルチトラツク
機械プレスの部分正面図、第２Ａ図は駆動組立体
とベース、ベツドおよびベツド伸長部の一部を示
している第１図の２―２線に沿つて取られたマル
チトラツク機械プレスの部分平面図、第２Ｂ図は
スライダ、親型セツトの下半分、および駆動組立
体の一部を示している第１図の２―２線に沿つて
取られたマルチトラツク機械プレスの残り部分の
平面図、第２Ｃ図は第２Ａ図と第２Ｂ図の配置関
係を示す線図、第３図は横断部材組立体と駆動組
立体およびスライダとの相互作用を示している、
第２Ｂ図の３―３線に沿つて取られた第１図のマ
ルチトラツク機械プレスの部分断面図、第４図は
第３図に示す親型セツトの下半分、スライダおよ
び駆動桿の拡大した部分断面図、第５図は横断部
材組立体、スライダ、駆動桿、および第１の親型
セツトの下半分と共にスペーサーの使用を示して
いる、第４図の５―５線に沿つて取られた拡大し
た部分断面図、第６Ａ図は同じコイルストリツプ
から異つた形式の素材を取出すための一配列を示
している、本発明に関連して使用されるコイルス
トリツプ原材料の一部切欠いた平面図、および第
６Ｂ図は同じコイルストリツプから串形配置にし
て素材を取出すための第２の素材取り配列を示し
ている、第６Ａ図と同様のコイルストリツプ原材
料の平面図である。 図において １６…ベース、１８，２０…直立
部材（直立支持体）、２６…ラム、２３，３３…
ラムを反復して動かす装置（２３…上部シヤフト
（クランクシヤフト）、３３…連接装置（連接
棒））、６６，６８…スライダ、５１…スライダを
動かす装置（スライダ駆動組立体）、３６…第２
シヤフト（直立軸）、４４…カム、４８，５０…
カム従動子、５２…駆動桿（長尺桿）、７０，７
２…スライダを横方向に位置決めする装置（横断
部材組立体）、７８…スペーサー、８０…保護部
材、１２，１４…親型セツト、６２，６４…型セ
ツトの下半分、６３，６５…型セツトの上半分、
５４，５５，５６，５７，５８，５９，６０，６
１…型（５４，５８：切断用型）、８８…コイル
ストリツプ原材料、８９…材料送り装置、９３，
９４…素材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ Ａ 少くとも２個の直立部材を備えたベー
   ス； Ｂ ベースの直立部材に可動に取付けたラム； Ｃ (a) ベースの直立部材に回転可能に取付けた
   第１のモータ駆動の上部シヤフト、および (b) 第１の上部シヤフトに偏心的に取付けられ
   たラムを駆動するための連接棒からなるラム
   をベースに対し垂直に反復して動かす装置； Ｄ ベースに載つて滑動するように取付けたＮ個
   の型用スライダであつて、この滑動はラムの運
   動に対し垂直となつており、またここにＮは１
   より大きな整数であるＮ個の型用スライダ； Ｅ 型用スライダに対し釈放可能にかつ横方向に
   固着した少くとも２個のシヤフトからなり、か
   つ各隣接せるスライダに関する各スライダの適
   切な間隔の維持を保証するため前記シヤフトに
   取外し可能に配置した複数のスペーサーを有す
   るこれら型用スライダを互いに関係して横方向
   に位置決めする装置； Ｆ(c) 第１のモータ駆動の上部シヤフトにより該
   第１シヤフトに関し1/2の回転速度で駆動さ
   れる第２シヤフト、 (d) 第２シヤフトに取付けたカム、 (e) 該スライダを横方向に位置決めする装置に
   相互連結した駆動桿、および (f) 駆動桿から立上がつていてカムと相互に作
   用するカム従動子 を備え、第２シヤフトおよびカムの回転により
   駆動桿の縦方向運動そしてその結果スライダの
   前後の滑動を引き起こすようになつているベー
   スに関し前後に前記Ｎ個の型用スライダを滑動
   可能に動かす装置；および Ｇ Ｎ個の親型セツトの各型セツトの上型がラム
   に取付けられまた対応する親型セツトの下型が
   型用スライダの１つに取付けられているＮ個の
   親型セツト； からなり、これにより各親型セツトの上型および
   下型がラムの連続した奇数順の最下方に向かう各
   加工行程中切断および成形動作のため心合わせ状
   態になり、かつ各親型セツトの上型および下型が
   ラムの偶数順の最下方に向かう各鞍替え行程中移
   転動作のため１型間距離だけ縦方向に片寄りする
   マルチトラツク機械プレス。