JPS6234967A - 防食塗料組成物 - Google Patents

防食塗料組成物

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JPS6234967A
JPS6234967A JP17429285A JP17429285A JPS6234967A JP S6234967 A JPS6234967 A JP S6234967A JP 17429285 A JP17429285 A JP 17429285A JP 17429285 A JP17429285 A JP 17429285A JP S6234967 A JPS6234967 A JP S6234967A
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acid
epoxy resin
ester
carboxylic acid
modified epoxy
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Masayasu Watanabe
正泰 渡辺
Kohei Mine
峯 航平
Shin Harada
伸 原田
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CHUGOKU TORYO KK
Chugoku Marine Paints Ltd
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Hitachi Zosen Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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CHUGOKU TORYO KK
Chugoku Marine Paints Ltd
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Hitachi Zosen Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば、鋼製船舶の内部、す<工わちバラス
トタンク、小イドスペース、コノアーダム、ボールド、
チェーン[1ツカ−などの腐蝕を防止するだめの低索地
調整)Aすの防食塗お1組成物に関するものである。
(従来の技術) 船舶内部の防食用どじで、エポキシ樹脂、ポリウレタン
樹脂、ビニル樹脂、塩化ゴム樹脂等と瀝青質物質を展色
剤ど覆る防食塗料があり、これ等は耐水性、耐塩水1ノ
1、防食性に優れ広く普及している。特にコールタール
エポキシ塗料、コールタールウレタン徳利等の2液型の
普及度が高い。
〈発明が解決しようとする問題点) しかし、これ等の塗¥11は十分な性能を発揮させるI
こめには入念な素地調整、例えばサンドブラスト処理S
IS  Sa2.5またはパワーツール処理STS  
St3等が必要である。その上、船舶の内部は構造が複
利な十に足場が悪く、作業の安全性確保のための足場の
設置が必要なこともあり、上)小のような入念な素地調
整には多大の労力、一時間、経費を要しているのが実情
である。
またコールタールエポキシ塗料1.1低温時の乾燥性が
遅く、コールタールウレタン徳利は高温時番ご発泡を生
じる等の欠点があり、両者を気温によって使い分ける必
要がある。
簡単な素地調整で塗装可能な防食塗料として、本発明に
先立つ変性エポキシ樹脂と瀝青質物質を主たる展色剤と
する1液型の防食塗料組成物(特願昭59−13891
7号)(以下これを1原発明」という)がある。原発間
によって低索地調整面における防食性を確保したが、完
全硬化に要する時間が長く、特に冬期においては造船所
などの規状の塗装工程に合致し得なかった。
本発明の目的は、原発間の防食性を損うことなく乾燥性
を向上させることにある。仙の目的は同一塗料で年間を
通じて塗装できる2液型の防食塗料を提供することIJ
ある。
(問題点を解決するための手段) 原発間の防食性を損うことなく乾燥性を改長する方法と
して、変性エポキシ樹脂の有するアルコール↑1水酸基
を用いてポリイソシアネーi・化合物で架橋することに
より、冬期においても十分な乾燥性が得られ、併せて付
着力を向上し1qること、またアルコール11水酸基と
イソシアネート基の反応等量比率の若干の調整により高
温期においても発泡を押えることができて、年間を通じ
て塗装できることを児出し本発明を完成させたものであ
る。
本発明に用いる隣接水酸基を有する多価フェノール変性
エポキシ樹脂は、被塗物である鋼材の表面に発生した水
酸化鉄、酸化鉄等からなる錆に浸透し、錆とギレートを
形成して錆を包み込み安定化する作用がある。
このキレ−1〜形成の様子を式−1に示す。
P      −6− また変性エポキシ樹脂の有する多価ツー[ノール基は還
元性を有1)、式−2に示ずように活性な赤錆を安定な
黒錆に転化して錆の進行を1sJi+)する作用もある
Fe0−Of−l −二ン−コニ・/ヨ11ルL+[e
304(赤錆)    (黒錆) 変性エポキシ樹脂は一般式 で表わされるエポキシ樹脂と、隣接水酸基を有する多価
フェノールカルボン酸多価アル」−ルエステル又は隣接
水酸基を有する多核多価フェノールとを溶剤中で反応せ
しめて得られる高分子量反応生成物である。
隣接水酸基を有Jる多価フェノール基をエポキシ樹脂に
結合させるためには、隣接水酸基を有する多価フェノー
ル多価アルコールエステル又は(andlor)隣接水
酸基を有する多価フェノールとホルマリンとの縮合物を
溶液中でエポキシ樹脂と反応させる。
隣接水酸基を右覆る多価フェノール多価アルコールエス
テルとしては、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ブチレングリコール、1゜6−ヘキザンジオール
、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、ソルビット、グルコース等の多価アルコール
と、カテコール−3−カルボン酸、カテコール−4−カ
ルボン酸、没食子酸、m−ジ没食子酸、ピロガロール−
4−カルボン酸、ピロカ′ロール−4.6−ジカルボン
酸、タンニン酸等の多価フェノールカルボン酸との任意
の組合せのエステル化合物を用いることができるが、こ
れ等をエポキシ樹脂と反応せしめるとき、サリチル酸]
ニスチル、P−ヒドロキシ安息香酸エステル等の単核フ
ェノールカルボン酸エステルを混合せしめてもよい。
隣接水酸基を有する多核多価フェノール化合物としては
、カテコール、カテ」−ルー3(または4)−カルボン
酸(またはそのエステル)、ピロガロール、ピ[1万ロ
ール−4−カルボン酸(またはそのエステル)、ピロガ
ロール−4,6−ジカルボン酸(また(、1そのエステ
ル>、3.4.5−トリオキシ安息香酸(またはそのエ
ステル)、タンニン酸(またはそのエステル)、うるし
オール等のホルマリン綜合物が用いられる。また多価フ
ェノールをホルマリンで縮合せしめるとき、フェノール
、クレゾール、ハイドロキノン、サリチル酸等の単核フ
ェノールを混合せしめてもよい。
この様な変性エポキシ樹脂として、例えば加電化工業(
株)のアデカレジンEpx−s81等(商品名)があり
、重量平均分子量が10,000〜100.000のも
のを用いることが好適である。
重量平均分子量が10,000以下の低分子量の場合は
、瀝青質物質を併用する当該塗料においては乾燥性が著
しく劣るため、硬化剤を用いて高密度に架橋する必要が
ある。この場合塗膜の硬化時に生じる収縮応力が大きく
なること、及び塗膜強度が錆層の強度を上回ること等に
よって錆層内で凝集剥離を生じ易くなる。逆に分子量が
100゜000以上の高分子量の場合は塗料が高粘度と
なって吹付作業性が劣り、良質の厚膜が得難くなる。
このため分子量は、最も好ましくは30,000〜60
,000の範囲が適当である。
変性エポキシ樹脂の分子量が大きい程乾燥性と塗膜物性
が向上するが、瀝青質物質を併用する当該塗料ではやは
り寒冷期の乾燥性が不十分で、ここに原発明の欠点があ
った。
高分子域においては僅かな架橋によって乾燥性が向上で
きるため、低分子域での高密度架橋の場合に生じる錆層
内での凝集剥離を防止することができる。架橋を行なう
には寒冷期においても反応し得るポリイソシアネート化
合物を変性エポキシ樹脂の有するアルコール性水酸基と
反応させるのが好適である。変性エポキシ樹脂の末端に
ある]ポキシ基を用いてポリアミンやポリアミドで架橋
さける方法もあるが、変性エポキシ樹脂が高分子の場合
、エポキシ基の濃度が低い上に寒冷期の反応が著しく遅
く実用的な乾燥性の向上は計りがたい。
本発明に用いるポリイソシアネート化合物とし−C1例
えばポリウレタン樹脂塗料用硬化剤、各種ウレタン成形
樹脂用硬化剤、湿気硬化型塗11 FT−1(ポリイソ
シアネート)として市販されている、1分子中に1個よ
りも多いイソシアネー1〜基を有する任意のポリイソシ
アネート化合物を用いることができる。
変性エポキシ樹脂のに対するポリイソシアネート化合物
の添加量はポリイソシアネート化合物中のイソシアネー
ト阜含有率及び反応性により適性量が異なるため特に限
定するものではないが、変性エポキシ樹脂中の水MWと
ポリイソシアネート化合物中のイソシアネート基の反応
等量比が1:0.2〜1:1.0の節回で乾燥性と発泡
防1トのバランスを計ることができる。
高温期におい(は厚膜に塗装するとイソシアネー[へ基
が錆、塗利2人気等に含まれる水分と反応し炭酸ガスを
発生し易いI′iii境にあるが、反応迷電が早いため
僅かのポリインシアネート化合物の添加(水酸基とイソ
シアネート基の反応等量比がに〇、2〜10.6>で乾
燥性が確保できるため発泡現象が防1トできる。寒冷期
においては反応性が比較的遅いため、乾燥性の確保のた
めには高温期の約2倍のポリイソシアネ−1・化合物の
添加(水酸基とイソシアネート基の反応等量比がに0.
4〜1:1.0>が必要であるが、発泡現象はない。反
応等量比がに0.2以下または1:1.0以上の場合ポ
リイソシアネート化合物の種類を変えても乾燥性の向上
または発泡現像の防IFは計り難い。
従来は]−ルタール■ボキシ塗料が冬期の乾燥性が遅く
、コールタールウレタン塗料が下記に発泡を生じること
から、これ等の2種の塗料を気温によって使い分ける必
要があったが、本発明により、1種の塗料でポリイソシ
アネート化合物の添加量を僅かに調整することによって
全シーズンを通じて塗装することが可能となった。また
本発明の伯の利点として原発間に比べ(=I着性が向上
したことも挙げられる。
防水性を向上させるために使用する瀝青質物質は大別し
て石油を原料とするものと石炭を原料とするものがある
。防水性、硬度、粘結性等の性質は後者が優れ、中でも
石炭粉末をコールタールとコールタールピッチの混合物
で300°C以上の高温で膨潤させた、いわゆる膨潤炭
が最も好ましい。
変性エポキシ樹脂との混合比率は、キレート形成能と防
水性とのバランスを削るため、変性二[ボキシ樹脂10
0部に対し30〜600部が、最も好ましくは60〜4
00部が好適である。
本発明に用いる他の成分として、マイカ、タルク、硫酸
バリウム等の体質顔料、酸化鉄等の着色顔料、リン酸叶
鉛等の防食顔料タレ11−/沈降防1に剤及び芳香族系
溶剤、ケトン系溶剤、アルコール系溶剤、エステル系溶
剤、121]ソルブ系溶剤の中から選ばれた少なくとも
2種の有機溶剤、シリカ/アルミナゲル系やオルト蟻酸
エステル系等の脱水剤を用いることができる。
当該塗料は三本ロール、ボールミル、サンドグラインド
ミル等の分散装首で調整することができ、使用直前にポ
リイソシアネー1へ化合物ワニスと混合し、刷毛塗り、
ローラ塗り、吹付塗り等の通常の塗装手段によって塗装
することができる。
用途としては先述のIl!製船船内部の伯に、石油備蓄
タンク、各種陸上プラント、橋桁等の鋼製構造物の低素
地調整面の防食塗装がある。
(発明の効采) (1)変性エポキシ樹脂中の隣接水酸基を有する多価フ
ェノール基は錆とキレートを形成して錆を安定化させる
(2)変+4エポキシ樹脂中の隣接水酸基を有する多価
フェノール基は還元性を有し、赤錆を安定な黒錆に転化
する作用もある。
(3)高分子の変↑l[エポキシ樹脂を少量のポリイソ
シアネ−1へ化合物で架橋することによって乾燥性を向
上せしめ、目つ錆層に与える応力を最小限度に押えるこ
とができるため、錆層内からの凝集剥離を防止できる。
(4)ポリイソシアネ−1・化合物の転化早の若干の調
整によって寒冷期における乾燥性及び高)品期における
発泡の防止が計れ、年間を通じて同一塗料による防食塗
装を可能とした。
(5)併用する瀝青質物質は防水性、耐透過性に優れ、
錆の進行を促進する水、酸素、塩類の浸透を防止する。
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の機能により
、簡単な素地調整で年間を通じて長期防食塗装が可能で
ある。
(実施例) 本発明の実施例及び比較例を別表−1に示す。
塗料の調整: 比較例−3及び実施例−1,2,3,4の主剤は3本ロ
ールにて調製した。比較例−1,2及び実施例−1,2
,3,4については所定量の主剤と硬化剤を十分に撹拌
、混合して使用した。
塗膜の評価: 乾燥・1ノ1と発泡については比較例及び実施例の塗¥
11をミガキ板ガラスにドクターブレードを用いて乾燥
膜厚が200μmとなるよう塗布し、気温と相対湿度が
それぞれ5°C,70%と30’0.80%の2種の条
件で乾燥させて評価した。塗膜性能についでは、屋外に
6力月間暴露して発錆させたサイズ1.6X70X15
0mmの後板に、同上塗オ91を乾燥膜厚が200μ7
nとなるよう吹付塗りし、室温で10日間乾燥させた後
、3%食塩水に室温で6力月浸漬後の防錆性、フクレ、
付着性、耐衝撃性、及び50’C1相対湿度98%の高
温高湿雰囲気で2力月間試験後のフクレ、付着性、耐衝
撃性について評価した。
評価結果を別表−2に示す。
以上 特 許 出 願 人   三井造船株式会社同    
土    中国塗判株式会ネ1手続補正型 1 事件の表示 昭和60年 特許願 第174292@2 発明の名称 防食塗料組成物 3 補正をする者 事件との関係  特許出願人 東京都中央区築地5丁目6番4号 三井造船株式会社 代表取締役 前 1)和 雄 (ばか4名) 明りIl書の特許請求の範囲の欄、発明の詳細な説明の
欄および表1、表2゜ 6 補正の内容 (1)明細書を別紙の通り全文補正する(但し、補正の
対象の欄に記載した事項以外は内容に変更なし。)。
(2)表1および表2を別紙の通り補正する。
以  上 明細書 1、発明の名称 防食塗料組成物 2、特許請求の範囲 1、(イ)一般式 で表わされるエポキシ樹脂と、隣接水酸基を有する多価
フェノールカルボン酸多価アル]−ルエステル又は隣接
水酸基を有する多核多価フェノールとを溶剤中で反応せ
しめて得られる高分子量反応生成物(以下単に「変性エ
ポキシ樹脂」という)と、 ([1)瀝青質物質と、 (ハ)1分子中に1個より多いイソシアネ−1・基を有
するポリイソシアネート化合物とを展色剤とする、低級
下地処理面用!面用船舶内部用防食塗料組成物。
2、特許請求の範囲第1項において、隣接水酸基を有す
る多価フェノール多価アルコールエステルは、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、i〜リメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビット
、グルコースの多価アルコールと、カテコール−3−カ
ルボン酸、カテコール−4−カルボン酸、没食子酸、m
−ジ没食子酸、ピロガロール−4−カルボン酸、ピロガ
ロール−4,6−ジカルボン酸、タンニン酸の多価フェ
ノールカルボン酸との任意の組合せのエステル化合物で
あることを特徴とする防食塗料組成物。
3、特許請求の範囲第1項において、隣接水酸基を有す
る多核多価フェノールは、カテコール、カテコール−3
(または4)−カルボン酸くまたはそのエステル化物)
、ピ目ガ目−ル、ピ[1ガロール−4−カルボン酸(ま
たはそのエステル化物)、ピロガロール−4,6−ジカ
ルボン酸(またはそのエステル化物>、3,4.5−ト
リオキシ安息香酸(またはそのエステル化物)、タンニ
ン酸(またはその丁ステル化物)、ウルシオールのホル
マリン縮合物であることを特徴とする防食塗料組成物。
4、特許請求の範囲第1項において、瀝青質物質を変性
エポキシ樹脂100部に対して30〜600部混合して
成ることを特徴とする防食塗料組成物。
5、特許請求の範囲第1項において、変性エポキシ樹脂
中の水1Mと、ポリイソシアネート化合物中のイソシア
ネート基との反応等量比が1:0゜2〜1:1である防
食塗料組成物。
3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば鋼製船舶の内部、すなわちバラストタ
ンク、ボイドスペース、コファーダム。
ホールド、チェーンロッカーなどの腐蝕を防1にするた
めの低級下地処理面用の防食塗料組成物に関するもので
ある。
(従来の技術) 船舶内部の防食用として、エポキシ樹脂、ポリウレタン
樹脂、ビニル樹脂、塩化ゴム等と瀝青質物質を展色剤と
する防食塗料かあり、これ等は耐水性、耐塩水性、防食
性に優れ広く普及している。
特に]−ルタールエポキシ塗塗料コールタールウレタン
塗料等の2液型の普及度が高い。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、これ等の塗料は十分な性能を発揮させるために
は入念な素地調整、例えばサンドブラスト処理SIS 
 Sa2.5またはパワーツール処理SIS  St3
等が必要である。その上、船舶の内部は構造が複雑な上
に足場が悪く、作業の安仝性確保のための足場の架設が
必要なこともあり、上述のような入念な素地調整には多
大の労力、時間、経費を要しているのが実情である。
またコールタールエポキシ塗料は低温時の乾燥性が遅く
、コールタールウレタン塗料は高温時に発泡を生じる等
の欠点があり、両者を気温によって使い分ける必要があ
る。
簡単な素地調整で塗装可能な防食塗料として、本発明に
先立つ変性エポキシ樹脂と瀝青質物質を主たる展色剤と
する1液型の防食塗料組成物(特願昭59−13891
7号)(以下これを「原発間」という)がある。原発間
によって低級下地処理面における防食性を確保したが、
完全硬化に要する時間が長く、特に冬期においては造船
所などの現状の塗装工程に合致し得なかった。
本発明の目的は、原発間の防食性を損うことなく乾燥性
を向上させること番こある。伯の目的は同一塗料で年間
を通じて塗装できる2液型の防食塗料を提供することに
ある。
(問題点を解決するための手段) 原発間の防食性を損うことな(乾燥性を改良する方法と
して、変性エポキシ樹脂の有するアルコール性水酸基を
用いてポリイソシアネート化合物で架橋することにより
、冬期においても十分な乾燥性が得られ、併せて付着力
を向上し得ること、またアルコール性水酸基とインシア
ネート基の反応当量比率の若干の調整により高温期にお
いても発泡を押えることができて、年間を通じて塗装で
きることを見出し本発明を完成させたものである。
本発明に用いる隣接水酸基を有する多価フェノール変性
エポキシ樹脂は、被塗物である鋼材の表面に発生した水
酸化鉄、酸化鉄等からなる錆に浸透し、錆とキレートを
形成して錆を包み込み安定化する作用がある。
このキレ−1・形成の様子を式〜1に示す。
また変性エポキシ樹脂の有する多価フェノール基は還元
性を有し、式−2に示すように活性な赤錆を安定な黒錆
に転化して錆の進行を阻止する作用もある。
フェノール基      式−2 FeO・OH−+Fe304 (赤錆)    (黒錆) 変性エポキシ樹脂は一般式 で表わされるエポキシ樹脂と、隣接水酸基を有する多価
フェノールカルボン酸多価アルコールエステル又は隣接
水酸基を有する多核多価フェノールとを溶剤中で反応せ
しめて得られる高分子量反応生成物である。
隣接水酸基を有する多価フェノール基をエポキシ樹脂に
結合させるためには、隣接水酸基を有する多価フェノー
ル多価アルコールエステル又は(andlor)隣接水
酸基を有する多価フェノ−ルとホルマリンとの縮合物を
溶液中でエポキシ樹脂と反応さぜる。
隣接水酸基を有する多価フェノール多価アルコールエス
テルとしては、エチレングリ」−ル、プロピレングリコ
ール 6−ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチ日ールプ
ロパン、ペンタエリスリトール、ソルビット、グルコー
ス等の多価アルコールと、カテコール−3−カルボン酸
、カテコール−4−カルボン酸、没食子酸、m−ジ没食
子酸、ピロガロール−4−カルボン酸、ピロカ゛ロール
ー4,6ージカルボン酸、タンニン酸等の多価フェノー
ルカルボン酸との任意の組合せのエステル化合物を用い
ることができるが、これ等をエポキシ樹脂と反応せしめ
るとき、サリチル酸エステル、P−ヒドロキシ安息香酸
エステル等の単核フェノールカルボン酸エステルを混合
せしめてもよい。
隣接水酸基を有する多核多価フェノール化合物としては
、カテコール、カテコール−3(または4)−カルボン
酸(またはそのエステル化物)、ピロガロール、ピ日ガ
日ールー4ーカルボン酸(またはそのエステル化物)、
ピロガロール−4。
6−ジカルボン1%2(またはそのエステル化物)、3
、4.5−1−リオキシ安息香酸(またはそのエステル
化物)、タンニンM(またはそのエステル化物)、ウル
シオール等のホルマリン縮合物が用いられる。また多価
フェノールをホルマリンで縮合せしめるとき、フェノー
ル、クレゾール、ハイドロキノン、サリチル酸等の単核
フェノールを混合せしめてもよい。
この様な変性エポキシ樹脂として、例えば加電化工業(
株)のアデカレジンEPX−881等(商品名)があり
、重量平均分子量が10,000〜100,000のも
のを用いることが好適である。
重量平均分子量が10,000以下の低分子量の場合は
、瀝青質物質を併用する当該塗お1においては乾燥性が
著しく劣るため、硬化剤を用いて高密度に架橋する必要
がある。この場合塗膜の硬化時に生じる収縮応力が大き
くなること、及び塗膜強度が錆層の強度を−り回ること
等によって錆層内で凝集破壊を生じ易くなる。逆に分子
量が100。
QD,nJ/士の高分子岸の場合は塗料が高粘度となっ
て吹付作業性が劣り、良質の厚膜が得難くなる。
このため分子量は、最も好ましくは30,000〜60
,000の範囲が適当である。
変性エポキシ樹脂の分子量が大きい程乾燥性と塗膜物性
が向上するが、瀝青質物質を併用する当該塗料ではやは
り寒冷期の乾燥性が不十分で、ここに原発明の欠点があ
った。
高分子域においては僅かな架橋によって乾燥性が向上で
きるため、低分子域での高密度架橋の場合に生じる錆層
内での凝集破壊を防止することができる。架橋を行なう
には寒冷期においても反応し得るポリイソシアネート化
合物を変性エポキシ樹脂の有するアルコール性水酸基と
反応させるのが好適である。変性エポキシ樹脂の末端に
あるエポキシ基を用いてポリアミンやポリアミドで架橋
させる方法もあるが、変性エポキシ樹脂が高分子の場合
、エポキシ基の濃度が低い上に寒冷期の反 11 一 応が著しく遅く実用的な乾燥性の向上は計りがたい。
本発明l:用いろ・」ζ11〆(リ ・′さ トlと冷
釣とし。
で、例えばポリウレタン樹脂塗料用硬化剤、各種ウレタ
ン成形樹脂用硬化剤、湿気硬化型塗料用(ポリイソシア
ネート)として市販されている、1分子中に1個よりも
多いイソシアネート基を有する任意のポリイソシアネー
ト化合物を用いることができる。
変性エポキシ樹脂に対するポリイソシアネート化合物の
添加量はポリインシアネート化合物中のインシアネート
基含有率及び反応性により適性量が興なるため特に限定
するものではないが、変性エポキシ樹脂中の水酸基とポ
リイソシアネート化合物中のイソシアネート基の反応当
量比が、1:0、2〜11.0の範囲で乾燥性と発泡防
止のバランスを計ることができる。
高温期においては厚膜に塗装するとインシアネート基が
錆,塗料,大気等に含まれる水分と反応し炭酸ガスを発
生し易い環境にあるが、反応速度が早いため僅かのポリ
イソシアネ−1・化合物の添加(水酸基とイソシアネー
i〜基の反応当量比が1:0.2〜1:0.6>で乾燥
性が確保できるため発泡現象が防止できる。寒冷期にお
いては反応性が比較的遅いため、乾燥性の確保のために
は高温期の約2倍のポリイソシアネート化合物の添加(
水酸基とイソシアネート基の反応当量比が1:0.4〜
11.0)が必要であるが、発泡現象はない。反応当量
比がに0.2以下または1:1.0以上の場合ポリイソ
シアネート化合物の種類を変えても乾燥性の向上または
発泡現象の防止は計り難い。
従来は]−ルタールエポキシ塗料が冬期の乾燥性が遅く
、]−ルタールウレタン塗料が夏期に発泡を生じること
から、これ等の2種の塗料を気温によって使い分ける必
要があったが、本発明により、1種の塗料でポリイソシ
アネート化合物の添加量を僅かに調整することによって
全シーズンを通じて塗装することが可能となった。また
本発明の他の利点として原発明に比へ付着性が向上した
ことも挙げられる。
防水↑11を向上さ七るために使用する瀝青質物質は大
別して石油を原料とするものと石炭を原料とするものが
ある。防水性、硬度、粘結性等の性質は後者が優れ、中
でも石炭粉末を]−ルタールとコールタールピッチの混
合物で300℃以上の高温で膨潤させた、いわゆる膨潤
炭が最も好ましい。
変性エポキシ樹脂との混合比率は、キレート形成能と防
水性とのバランスを計るため、変性エポキシ樹脂100
部に対し30〜600部が、最も好ましくは60〜40
0部が好適である。
本発明に用いる伯の成分として、マイカ、タルク、硫酸
バリウム等の体質顔料、酸化鉄等の着色顔料、リン酸亜
鉛等の防食顔料タレ化/沈降防止剤及び芳香族系溶剤、
ケトン系溶剤、アルコール系溶剤、エステル系溶剤、セ
ロソルブ系溶剤の中から選ばれた少なくとも2種の有機
溶剤、シリカ/アルミナゲル系やオルト蟻酸エステル系
等の脱水剤を用いることができる。
当該塗料は三本ロール、ボールミル、サンドグラインド
ミル等の分散装置で調製することかでき、使用直前にポ
リイソシアネート化合物ワニスと混合し、刷毛塗り、ロ
ーラ塗り、吹付塗り等の通常の塗装手段によって塗装す
ることができる。
用途としては先述の鋼製船舶内部の他に、石油備蓄タン
ク、各種陸上プラント、橋桁等の鋼製構造物の低級下地
処理面の防食塗装がある。
(発明の効果) (1)変性エポキシ樹脂中の隣接水酸基を有する多価フ
ェノール基は錆とキレートを形成して錆を安定化させる
(2)変性■ボキシ樹脂中の隣接水酸基を有する多価フ
ェノール基は還元性を有し、赤錆を安定な黒錆に転化す
る作用もある。
(3)高分子の変性エポキシ樹脂を小回のポリイソシア
ネート化合物で架橋することによって乾燥性を向上せし
め、且つ錆層に与える応力を最小限度に押えることがで
きるため、錆層内からの凝集剥離を防止できる。
(4)ポリイソシアネート化合物の添加量の若干の調整
によって寒冷期における乾燥性及び高温期における発泡
の防止が計れ、年間を通じて同一塗料による防食塗装を
可能とした。
(5)併用する瀝青質物質は防水性、耐透過性に優れ、
錆の進行を促進する水、酸素、塩類の浸透を防止する。
(1)、(2>、(3)、(4)、(5>の機能により
、簡単な素地調整で年間を通じて長期防食塗装が可能で
ある。
(実施例) 本発明の実施例及び比較例を別表−1に示す。
塗料の調整: 比較例−3及び実施例−1,2,3,4の主剤は3本ロ
ールにて調製した。比較例−1,2及び実施例−1,2
,3,4については所定量の主剤と硬化剤を十分に撹拌
、混合して使用した。
塗膜の評価: 乾燥性と発泡については比較例及び実施例の塗料をミガ
キ板ガラスにドクターブレードを用いて乾燥膜厚が20
0μmとなるよう塗布し、気温と相対湿度がそれぞれ5
℃、70%と30℃、80%の2種の条件で乾燥させて
評価した。塗膜性能については、屋外に6力月間暴露し
て発錆させたサイズ1.6X70X150yaの鋼板に
、同上塗料を乾燥膜厚が200μmとなるよう吹付塗り
し、室温で10日間乾燥させた後、3%食塩水に室温で
6力月浸漬後の防錆性、フクレ、付着性、耐衝撃性、及
び50’C,相対湿度98%の高温高湿雰囲気で2力月
間試験後のフクレ、付着性、耐衝撃性について評価した
評価結果を別表−2に示す。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(イ)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_1:H又はCH_3、 R_2:▲数式、化学式、表等があります▼ n:30〜200) で表わされるエポキシ樹脂と、隣接水酸基を有する多価
    フェノールカルボン酸多価アルコールエステル又は隣接
    水酸基を有する多核多価フェノールとを溶剤中で反応せ
    しめて得られる高分子量反応生成物(以下単に「変性エ
    ポキシ樹脂」という)と、 (ロ)瀝青質物質と、 (ハ)1分子中に1個より多いイソシアネート基を有す
    るポリイソシアネート化合物とを展色剤とする、低素地
    調整型船舶内部用防食塗料組成物。 2、特許請求の範囲第1項において、隣接水酸基を有す
    る多価フェノール多価アルコールエステルは、エチレン
    グリコール、プロピレングリコール、プチレングリコー
    ル、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチ
    ロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビット、
    グルコースの多価アルコールと、カテコール−3−カル
    ボン酸、カテコール−4−カルボン酸、没食子酸、m−
    ジ没食子酸、ピロガロール−4−カルボン酸、ピロガロ
    ール−4,6−ジカルボン酸、タンニン酸の多価フェノ
    ールカルボン酸との任意の組合せのエステル化合物であ
    ることを特徴とする防食塗料組成物。 3、特許請求の範囲第1項において、隣接水酸基を有す
    る多核多価フェノールは、カテコール、カテコール−3
    (または4)−カルボン酸(またはそのエステル化物)
    、ピロガロール、ピロガロール−4−カルボン酸(また
    はそのエステル化物)、ピロガロール−4,6−ジカル
    ボン酸(またはそのエステル化物)、3,4,5−トリ
    オキシ安息香酸(またはそのエステル化物)、タンニン
    酸(またはそのエステル化物)、うるしオールのホルマ
    リン縮合物であることを特徴とする防食塗料組成物。 4、特許請求の範囲第1項において、瀝青質物質を変性
    エポキシ樹脂100部に対して30〜600部混合して
    成ることを特徴とする防食塗料組成物。 5、特許請求の範囲第1項において、変性エポキシ樹脂
    中の水酸基と、ポリイソシアネート化合物中のイソシア
    ネート基との反応等量比が1:0.2〜1:1である防
    食塗料組成物。
JP17429285A 1985-08-09 1985-08-09 防食塗料組成物 Granted JPS6234967A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01108484U (ja) * 1988-01-14 1989-07-21
JPH0251792U (ja) * 1988-10-06 1990-04-12
CN116376442A (zh) * 2023-04-21 2023-07-04 安徽富瑞雪化工科技股份有限公司 一种防渗流建筑涂料及其制备工艺

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