JPS6234691Y2

JPS6234691Y2 -

Info

Publication number: JPS6234691Y2
Application number: JP1982201929U
Authority: JP
Priority date: 1982-12-27
Filing date: 1982-12-27
Publication date: 1987-09-03
Also published as: JPS59100554U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は平面研削装置に関するものである。

従来、ワークの片面加工は、第１図に示すよう
な片面ラツピングマシンや片面ポリツシングマシ
ン等の平面研削装置によつて行つている。これ
は、加工すべきワークを複数のリテーナーリング
ａ内に装填した状態で定盤ｂ上に放射状に配置
し、４つの加圧軸ｃの下端のプレツシヤプレート
ｄによつて上記ワークを加圧しながら定盤ｂで加
工するようにしたものであるが、上記リテーナー
リングａへのワークの装填が面倒であるばかりで
なく、同時に加工が終了する４つの加圧軸ｃにつ
いてワークの取出し及び洗浄を迅速に行うために
はどうしても多くの人手に頼らざるを得ず、しか
も、バツチ処理的な加工しかできないため非能率
的であると同時に非量産的でもあり、そのうえ作
業者自身が汚洗源となつたり、ワークを取外す際
に加工面に接触してその品質低下を招き易いなど
の欠点があつた。

叙上に鑑み、本考案は、ワークの供給から加工
及び取出しを連続的且つ自動的に行うことのでき
る平面研削装置の提供を目的とするもので、ワー
クの加工用定盤を備えた機台上に上記定盤を横断
させて無端の搬送チエーンを配設し、該チエーン
にワークを搬送するための多数の搬送リングを一
定間隔で取付けると共に、該チエーンを間欠駆動
装置に連結し、チエーンの上方に、搬送リング内
のワークを定盤の研削面に圧接させるための加圧
装置を昇降自在に設けたことを特徴とするもので
ある。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明するに、第２図において、１は平面研削装置
の機台、２はその中央に回転自在に配設したワー
ク加工用の定盤であつて、上記機台１上に適宜部
材に軸支されているスプロケツト３に巻掛けられ
た無端の搬送チエーン４が配設されている。この
搬送チエーン４は、定盤２をＶ字状に横断し、い
ずれかのスプロケツト３に連結した間欠駆動装置
５によつて間欠的に駆動されるように構成したも
ので、該搬送チエーン４には、第３図からも明ら
かなように、ワーク６を定盤２の研削面に接触さ
せた状態で搬送可能な多数の円環状の搬送リング
７を一定間隔で取付けている。なお、搬送チエー
ン４には、それに付着した塵埃が定盤２上に落下
するのを防止するため、カバー８を被設するのが
望ましい。

上記定盤２の上方には、搬送リング７内のワー
ク６を定盤２の研削面に圧接させるための加圧装
置９を昇降自在に配設しており、この加圧装置９
は、第４図に示すように、機台１に固定した支持
枠１０上のシリンダ１１によつて昇降自在の台板
１２を備え、該台板１２の下面に上記搬送リング
７と等間隔で複数のプレツシヤプレート１３を回
転自在に支持させると共に、それらの回転軸１４
に取付けたスプロケツト１５にチエーン１６を巻
架し、いずれかの回転軸１４をモータ１７に連結
したもので、上記プレツシヤプレート１３によつ
てワーク６を加圧すると同時に、モータ１７の駆
動によつて該ワーク６を強制的に回転させるよう
に構成している。この場合、第５図に示すよう
に、プレツシヤプレート１３の下面に摩擦力増大
のためにパツド１８を貼着しておくこともでき、
また、ワーク６が図示したような穴開きリングで
ある場合には、プレツシヤプレート１３の下面中
央に円錐状の突子１９を設け、この突子１９によ
つてワーク６とのセンタリングを行うようにする
こともできる。さらに、プレツシヤプレート１３
の下面にスプリング２０を付設しておけば、この
スプリング２０の付勢力によつて、プレツシヤプ
レート１３の上昇時にワーク６が該プレツシヤプ
レート１３に付着して一緒に上昇するのを防止す
ることが可能となる。

而して、上記加圧装置９は、搬送チエーン４に
沿つて加圧力の異なるものを複数組配設し、それ
らを高加圧部９ａ、中加圧部９ｂ及び仕上げ用の
低加圧部９ｃとして使い分けることができるよう
になつている。

図示した実施例では、上記搬送チエーン４を定
盤２をＶ字状に横断するように配設しているが、
これは、ワーク６を定盤２の外端から内孔の近傍
まで移動させることにより、定盤２の摩耗を半径
方向に均一に生じさせてその平担度を維持できる
ようにしたものである。もちろん、搬送チエーン
４を他の形状に配設したり、修正リングを使用す
ることによつても定盤２の平担度を維持すること
は可能である。

そして、上記機台１におけるワーク供給部２１
には、載置台２２上のワーク６を搬送リング７内
に自動的に供給するための供給アーム２３を設
け、一方、ワーク取出部２４には、加工の終了し
たワーク６を搬送リング７から自動的に取出して
載置台２５上に載置するための取出アーム２６を
設けている。

なお、図中２７は、台板１２の昇降を案内する
ガイドである。

上記構成を有する平面研削装置において、搬送
チエーン４は、間欠駆動装置５によつて搬送リン
グ７の１ピツチ分だけ間欠的に駆動され、それと
同期して加圧装置９と供給アーム２３及び取出ア
ーム２６が作動し、ワーク６の加工が連続的且つ
自動的に行われる。即ち、搬送チエーン４が移動
している間は、加圧装置９が上昇すると共に、供
給アーム２３及び取出アーム２６も待機状態にあ
り、搬送チエーン４が停止すると、加圧装置９が
下降してそのプレツシヤプレート１３によつて搬
送リング７内のワーク６が回転する定盤２の研削
面に圧接され、その加工が行われる。このとき、
モータ１７によつて各プレツシヤプレート１３が
駆動され、加工中のワーク６が強制的に回転せし
められ、加工精度の向上と加工時間の短縮とが図
られる。

一方、ワーク供給部２１及びワーク取出部２４
においては、供給アーム２３によつてワーク６が
搬送リング７内に装填されると同時に、加工の終
了したワーク６が取出アーム２６によつて搬送リ
ング７から取出される。

このように、本考案に係る平面研削装置によれ
ば、無端の搬送手段によつてワークを間欠的に搬
送しながらその加工を行うように構成したので、
ワークを連続的且つ自動的に加工することがで
き、また、搬送手段の上方に、ワークを定盤に圧
接させるための加圧力の異なる複数の加圧装置を
配設したので、ワークが定盤上を横断する間に各
加圧装置により異なる圧力の加工を施すことがで
き、これによつて、高い加圧力による初期加工か
ら低い加圧力による仕上げ加工までを一回の加工
の中で連続して行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の平面研削装置の正面図、第２図
は本考案に係る平面研削装置の平面図、第３図及
び第４図はそれぞれ第２図におけるＡ−Ａ線及び
Ｂ−Ｂ線での拡大断面図、第５図は第４図におけ
るＣ−Ｃ線での拡大断面図である。１…機台、２…定盤、４…搬送チエーン、５…
間欠駆動装置、６…ワーク、７…搬送リング、９
…加圧装置。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ワークの加工用定盤を備えた機台上に上記定盤
を横断させて複数のワークを一定間隔をおいて同
時に搬送可能な無端の搬送手段を配設し、該搬送
手段を間欠駆動装置に連結すると共に、搬送手段
の上方に、該搬送手段に保持されて定盤により加
工されるワークを該定盤に圧接させるための加圧
力の異なる複数の加圧装置を昇降自在に設けたこ
とを特徴とする平面研削装置。