JPS6234656B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、段ボール箱入り荷物等の箱状荷物
をパレツト上に複数段積み重ねて搬送するための
積み重ね搬送装置に関するものである。

次にこの発明を図示の例によつて詳細に説明す
る。

図面はこの発明の一実施例を示すものであつ
て、床部に設けられた凹部内の底面に架台１３が
載置されて固定され、前後方向（第１図および第
２図の左右方向）に延長する左右一対の支持ビー
ム１４を備えている支持フレーム３は前記架台１
３の上方に配置され、その架台１３と支持フレー
ム３とが支柱１５を介して連結されて主フレーム
１６が構成され、かつ架台１３の前部（第１図の
右側）上方にパレツト移送用コンベヤ６が配置さ
れ、そのコンベヤ６の下部の左右両側部分と架台
１３の前部の左右両側部分とは、交叉部が枢着さ
れているＸ状リンク１７と昇降用液圧シリンダ１
８とからなる公知のリンク式昇降支持装置５を介
して連結され、さらに前記パレツト移送用コンベ
ヤ６は、左右方向に延長すると共に前後方向に間
隔をおいて配置された多数のコンベヤローラ１９
と、各コンベヤローラ１９の軸に固定されたスプ
ロケツト２０と、各コンベヤローラ１９を無端チ
エーン２１および前記スプロケツト２０を介して
駆動するコンベヤ用駆動装置２２と、コンベヤロ
ーラ１９および駆動装置２２を支持するコンベヤ
フレーム２３とにより構成され、各コンベヤロー
ラ１９の両端部にはフランジ２４が一体に設けら
れている。

門形フレーム２５における各脚柱２６の下端部
は支持フレーム３における各支持ビーム１４の中
間部に固定され、かつ左右方向に延長する上部回
転軸２７は門形フレーム２５の上部に回転自在に
架設され、さらに上部回転軸２７の両端部には駆
動スプロケツト２８が固定され、各脚柱２６の下
部には上部スプロケツト２８よりも若干大径の下
部スプロケツト２９が回転自在に取付けられ、上
部スプロケツト２８と下部スプロケツト２９とに
わたつてストツパ昇降用無端チエーン３０が巻掛
けられている。

左右方向に延長するストツパ支持部材３１は左
右の無端チエーン３０の前部直線部分に架設固定
され、ストツパ支持部材３１の下部には、その前
方および後方に突出すると共に左右方向に延長す
る前後一対のストツパ１２，１２′が配置され、
各ストツパ１２，１２′には前後方向に延長する
複数のストツパ位置調節用長孔（図示を省略し
た）が設けられ、その長孔に挿通されてストツパ
支持部材３１に嵌挿されたボルト３２により各ス
トツパ１２，１２′がストツパ支持部材３１に固
定され、かつ門形フレーム２５の上部に固定され
たストツパ昇降用駆動装置３３によりスプロケツ
トおよび伝動用チエーンを介して上部回転軸２７
が回転されると共に、その上部回転軸２７に固定
された上部スプロケツト２８によりストツパ昇降
用無端チエーン３０を介してストツパ１２，１
２′が昇降移動されるように構成されている。

左右方向に延長する断面溝形のローラ支持用フ
レーム３４に、左右方向に間隔をおいて配置され
た公知のオムニローラからなる多数の自在ローラ
７の支持枠３５が、前後方向に延長する支軸３６
により回転自在に取付けられて、ローラ群ユニツ
ト８が構成され、このような構成された多数のロ
ーラ群ユニツト８は前記支持フレーム３内の後部
において前後方向に間隔をおいて配置され、前記
ローラ支持用フレーム３４の両端部に垂直なガイ
ド杆３７の上端部が固定され、そのガイド杆３７
は支持フレーム３に固定された保持部材３８に昇
降自在に嵌挿され、さらにガイド杆３７には前記
フレーム３４と保持部材３８との間において押上
用ばね９が介在され、またガイド杆３７の下端部
には保持部材３８の下面に係合するローラ群ユニ
ツト上限位置規制用ストツパ３９が係止され、さ
らに前記フレーム３４の両端部にはカム部材係合
用ローラ１０が取付けられている。

左右方向に間隔をおいて配置された一対の側部
枠材４０と各側部枠材４０の前部および後部をそ
れぞれ連結する前部枠材４１および後部枠材４２
とにより移載部材用フレーム４３が構成され、か
つ左右方向に延長する多数の載荷用ローラ４が前
後方向に間隔をおいて配置されて前記フレーム４
３の各側部枠材４０に回転自在に架設されて、移
載部材２が構成されている。

前記支持フレーム３における各支持ビーム１４
に前後方向に延長するガイドレール４４が固定さ
れ、そのガイドレール４４には前記側部枠材４０
の下部に固定された複数のスライドベアリング４
５が嵌合され、かつ各支持ビーム１４の前端部に
前部回転軸４６が架設されると共に、各支持ビー
ム１４の後端部に後部回転軸４７が架設され、さ
らに各支持ビーム１４の中間下部に駆動軸４８が
架設され、その駆動軸４８の両端部に駆動スプロ
ケツト４９が固定されると共に、前部回転軸４６
および後部回転軸４７の両端部に前部スプロケツ
ト５０および後部スプロケツト５１が固定され、
前記駆動スプロケツト４９、前部スプロケツト５
０、後部スプロケツト５１およびガイドスプロケ
ツト５２にわたつて巻掛けられた移載部材移動用
チエーン５３の両端部は移載部材用フレーム４３
に連結され、また主フレーム１６に固定された移
載部材移動用駆動装置１によりスプロケツトおよ
び伝動チエーンを介して駆動軸４８が回転される
ように構成され、その駆動軸４８に固定された駆
動スプロケツト４９により前記チエーン５３を介
して移載部材２が前進および後退移動されるよう
に構成されている。

前記各側部枠材４０の内側下部には、前後方向
に延長しかつ後端下部に誘導用斜面５４を備えて
いる帯板状の押下用カム部材１１が固定され、移
載部材２を後退移動させると、これと共に後退移
動するカム部材１１によりローラ１０を介して各
ローラ群ユニツト８が順次押し下げられ、また移
載部材２およびカム部材１１が前進移動して、カ
ム部材１１が各ローラ１０の上を順次通過する
と、押上用ばね９の力により各ローラ群ユニツト
８が順次所定の上限位置まで押し上げられるよう
に構成されている。

前記多数のローラ群ユニツト８からなるローラ
テーブルの後方に、製品を入れてステーブル打ち
した段ボール箱等の箱状荷物５５をローラテーブ
ル上に搬入するための搬入用コンベヤ５６が設け
られ、かつ左右方向の一方の支持ビーム１４には
ローラテーブルの上部側方において前後方向に延
長する。荷物位置決め部材５７が固定され、かつ
支持フレーム３の前方において左右方向に延長す
る台車走行用レール５８が床５９上に設けられた
溝の縁部に固定され、そのレール５８の上を走行
する自動運転式搬送台車６０は電動式搬入搬出用
ローラコンベヤ６１を備えている。

ローラテーブルの後方上部に左右方向に延長す
る後退防止ストツパ１２″が配置され、このスト
ツパ１２″は、前記ストツパ１２，１２′の場合と
同様の手段により昇降移動される。

次に前記実施例の積み重ね搬送装置の動作につ
いて説明する。

まず移載部材２をローラテーブル上の位置まで
後退移動させておき、かつパレツト６２を搬送台
車６０のローラコンベヤ６１に載置して支持フレ
ム３の前部まで搬送したのち、ローラコンベヤ６
１およびパレツト移送用コンベヤ６を運転して、
パレツト６２をそのコンベヤ６におけるコンベヤ
ローラ１９上に載置し、次いでパレツト６２の上
面が移載部材２よりも若干低レベルの位置になる
まで昇降支持装置５により前記コンベヤ６および
パレツト６２を下降させたのち、移載部材２をパ
レツト６２の上部まで前進移動させる。

次に第１４図に示すように、ストツパ１２，１
２′を下限位置まで下降させたのち、箱状荷物５
５を搬入用コンベヤ５６によりローラテーブル上
に搬入し、荷物位置決め部材５７および後部のス
トツパ１２′を基準にして複数の箱状荷物５５を
整列させ、次いで後退防止用ストツパ１２″を下
降させたのち、移載部材２を後退移動させてい
く。

このようにすると、第１２図に示すように、移
載部材２の左右両側に取付けられている押下用カ
ム部材１１によりカム部材係合用ローラ１０を介
して各ローラ群ユニツト８が順次押し下げられ、
移載部材２がローラテーブルとその上で整列され
ている箱状荷物５５との間に侵入して行き、全数
の箱状荷物５５がローラテーブルから移載部材２
に乗り移つたのち、移載部材２を若干後退移動さ
せると、最前部の箱状荷物５５の前面が後部のス
トツパ１２′から後方に離れ、続いて最後部の箱
状荷物が後退防止用ストツパ１２″に突き当たつ
て箱状荷物群の後退移動が防止される。

次に第１５図に示すように、ストツパ１２，１
２′を上昇移動させたのち、箱状荷物５５を載置
している移載部材２をパレツト移送用コンベヤ６
の上部まで前進移動させ、次いで第１６図貯に示
すように、ストツパ１２，１２′を下限位置まで
下降させる。

次に後退防止用ストツパ１２″を上昇させた状
態で、前述のように箱状荷物５５を搬入用コンベ
ヤ５６によりローラテーブル上に搬入し、荷物位
置決め部材５７および後部ストツパ１２′を基準
にして複数の箱状荷物を整列させる。

次に第１７図に示すように、後退防止用ストツ
パ１２″を下降させたのち、移載部材２を後退移
動させていく、このようにすると、まず移載部材
２に載置されている最後部の箱状荷物５５の後面
下部がストツパ１２に突き当たつて各箱状荷物５
５の後退移動が阻止され、移載部材２のみが後退
移動する。

移載部材２がパレツト６２の上方にある箱状荷
物５５の下部を通過すると、その箱状荷物５５が
パレツト６２の上に降ろされ、かつ前述のように
して、移載部材２が再びローラテーブルとその上
に整列されている箱状荷物５５との間に挿入さ
れ、第１８図に示す状態になる。

次に第１９図に示すように、ストツパ１２，１
２′を上限位置まで上昇させ、かつ昇降支持装置
５を下降動作させて、パレツト６２上の第１段の
箱状荷物５５の上面を移載部材２よりも若干低レ
ベルに配置したのち、箱状荷物５５を載置してい
る移載部材２を前記第１段の箱状荷物５５の上部
まで前進移動させる。この場合、ストツパ１２，
１２′を上限位置まで上昇させたのち、昇降支持
装置５を下降動作させてもよく、あるいは昇降支
持装置５を下降動作させたのち、ストツパ１２，
１２′を上昇させてもよい。

次にストツパ１２，１２′を下限位置まで下降
させたのち、再び移載部材２を後退移動させる
と、第２段の箱状荷物の後面下部が前記ストツパ
１２に係合して、第２段の箱状荷物の後退移動が
阻止されると共に、第２段の箱状荷物が第１段の
箱状荷物の上に降ろされる。以下同様の動作を順
次反復して行わせることにより、パレツト移送用
コンベヤ６上のパレツト６２に箱状荷物を所定段
数だけ積み重ねることができる。

パレツト６２に対する所定段数の箱状荷物の積
み重ねを終了したのち、昇降支持装置５を上限位
置まで上昇動作させ、次いでパレツト移送用コン
ベヤ６およびローラコンベヤ６１を運転して、載
荷パレツトを搬送台車６０に積み込み、その搬送
台車６０により載荷パレツトを目的場所まで搬送
する。

前記実施例のように、ストツパ支持部材３１を
ストツパ昇降用無端チエーン３０における下方か
ら上方に向かつて後方に傾斜する直線部分に取付
けておけば、箱状荷物５５が前部のストツパ１２
に突き当たつている状態で、ストツパ１２を上昇
移動させたとき、ストツパ１２が箱状荷物５５を
摺擦するのを防止することができる。

この発明を実施する場合、パレツト移送用コン
ベヤ６を昇降移動させるための昇降支持装置５と
しては、図示以外の任意構造のものを使用しても
よい。また移載部材２の左右両側にそれぞれ複数
の走行用ローラを取付けて、そのローラを支持ビ
ーム１４に固定した断面コ字状レール内に嵌入し
てもよい。

前記ローラ群ユニツト８を支持フレーム３に対
し昇降自在に取付ける手段としては図示以外の任
意の手段を採用してもよく、またローラ群ユニツ
ト８のローラ７としては図示以外の任意の自在ロ
ーラを使用してもよい。さらにまた、後退防止用
ストツパ１２″をローラテーブル上の荷物受止位
置に配置したりその位置から退避させたりするた
めのストツパ移動装置としては、図示以外の任意
構造の装置を使用してもよい。

この発明によれば、移載部材移動用駆動装置１
により前後方向に移動される移載部材２が支持フ
レーム３により支承され、その移載部材２は左右
方向に延長すると共に前後方向に間隔をおいて配
置された多数の載荷ローラ４を有し、左右方向に
間隔をおいて配置された多数のローラ７を備えて
いる多数のローラ群ユニツト８は、支持フレーム
３の後部において前後方向に間隔をおいて配置さ
れると共に、支持フレーム３に対し昇降自在に取
付けられ、前記ローラ群ユニツト８に押上用ばね
９が係合されると共に、ローラ群ユニツト８の両
端部にカム部材係合用ローラ１０が取付けられ、
前記移載部材２の左右両側にはカム部材係合用ロ
ーラ１０の上部に係合する押下用カム部材１１が
取付けられているので、多数のローラ群ユニツト
８からなるローラテーブル上に複数の箱状荷物５
５を整列した状態で、単に移載部材２を後退移動
させることにより、押下用カム部材１１によつて
各カム部材係合用ローラ１０を介して各ローラ群
ユニツト８を順次自動的に押下げて、移載部材２
をローラテーブルとその上の箱状荷物５５との間
に容易に挿入していくことができると共に、移載
部材２における載荷ローラ４の転動作用により箱
状荷物５５の下面が摺擦傷が付かないようにし
て、移載部材２を箱状荷物５５の下部に挿入する
ことができ、かつ箱状荷物５５をローラテーブル
から移載部材２に移載したのちは、ストツパ１２
を上昇させた状態で、移載部材２をストツパ１２
の前方まで前進移動させ、次いでストツパ１２を
下降させたのち、単に前記移載部材２を後退移動
させることにより、前記ストツパ１２により箱状
荷物５５の後退移動を阻止して、前進移動された
箱状荷物５５を昇降支持装置５により支持されて
いるパレツト移送用コンベヤ６に載置されたパレ
ツト６２の上に自動的に降ろすことができ、さら
に移載部材２の前後移動とストツパ１２の昇降移
動と昇降支持装置５の下降動作とを反復して行な
わせることにより、パレツト６２の上に箱状荷物
５５を順次積み重ねていくことができ、またパレ
ツト６２上に所要段数の箱状荷物５５を積み重ね
たのちは、単に移載部材２を後退位置に配置した
状態で、昇降支持装置５を上昇動作させ、次いで
パレツト移送用コンベヤ６を運転することによ
り、載荷パレツトを容易に送り出すことができる
等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すものであつ
て、第１図は積み重ね搬送装置の一部縦断側面
図、第２図はその一部の平面図、第３図は積み重
ね搬送装置の一部切欠拡大縦断側面図、第４図は
第１図のＡ−Ａ線拡大断面図、第５図は第４図の
Ｂ−Ｂ線断面図、第６図は第３図のＣ−Ｃ線断面
図、第７図は第３図のＤ−Ｄ線断面図、第８図は
移載部材を示す平面図、第９図はその側面図、第
１０図はその縦断側面図、第１１図は移載部材に
よつてローラ群ユニツトが押下げられている状態
を示す縦断正面図、第１２図はそのＥ−Ｅ線断面
図、第１３図はローラ群ユニツトの一部を示す拡
大縦断正面図、第１４図ないし第１９図は積み重
ね搬送順序を示す一部縦断側面図である。 図において、１は移載部材移動用駆動装置、２
は移載部材、３は支持フレーム、４は載荷ロー
ラ、５は昇降支持装置、６はパレツト移送用コン
ベヤ、７はローラ、８はローラ群ユニツト、９は
押上用ばね、１０はカム部材係合用ローラ、１１
は押下用カム部材、１２は荷物受止め用ストツ
パ、１４は支持ビーム、１９はコンベヤローラ、
２２は駆動装置、２５は門形フレーム、２７は上
部回転軸、２８は上部スプロケツト、２９は下部
スプロケツト、３０はストツパ昇降用無端チエー
ン、３１はストツパ支持部材、３３はストツパ昇
降用駆動装置、３４はローラ支持用フレーム、３
７はガイド杆、３９はローラ群ユニツト上限位置
規制用ストツパ、４３は移載部材用フレーム、４
４はガイドレール、４５はスライドベアリング、
５０は前部スプロケツト、５１は後部スプロケツ
ト、５３は移載部材移動用チエーン、５４は誘導
用斜面、５５は箱状荷物、５６は搬入用コンベ
ヤ、５７は荷物位置決め部材、５８は台車走行用
レール、６０は自動運転式搬送台車、６１は電動
式搬入搬出用ローラコンベヤである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 移載部材移動用駆動装置１により前後方向に
   移動される移載部材２が支持フレーム３により支
   承され、その移載部材２は左右方向に延長すると
   共に前後方向に間隔をおいて配置された多数の載
   荷ローラ４を有し、前記支持フレーム３の前部下
   方に設けられた昇降支持装置５により、パレツト
   移送用コンベヤ６が支持され、左右方向に間隔を
   おいて配置された多数のローラ７を備えている多
   数のローラ群ユニツト８は、支持フレーム３の後
   部において前後方向に間隔をおいて配置されると
   共に、支持フレーム３に対し昇降自在に取付けら
   れ、前記ローラ群ユニツト８に押上用ばね９が係
   合されると共に、ローラ群ユニツト８の両端部に
   カム部材係合用ローラ１０が取付けられ、前記移
   載部材２の左右両側にはカム部材係合用ローラ１
   ０の上部に係合する押下用カム部材１１が取付け
   られ、支持フレーム３の中間上部には荷物受止め
   用ストツパ１２が昇降自在に設けられていること
   を特徴とする積み重ね搬送装置。