JPS6234638B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、給油ノズルの先端付近に液面検知セ
ンサーを設けた給油装置に関する。

〔従来技術〕

従来の給油装置は、給油ノズルをノズル掛けか
ら取外すことによりノズル掛けのノズルスイツチ
が作動して、モーターおよびポンプが回転し、給
油可能な状態となり、給油ノズルを自動車の給油
口に挿入してノズルレバーを操作することによ
り、給油ノズルから油が自動車のタンクに給油で
きるように構成されている。

かかる従来の給油装置では給油ノズルの先端付
近に液面検知センサーが設けられており、いわゆ
る「満タン」となると給油作業に自動的に給油停
止となるので、作業員はノズルレバーを開状態に
保持して、他の作業、例えば窓ふき、灰皿洗浄等
の作業を行うことができる（例えば実公昭47−
16015号公報参照）。しかしながら給油ノズルは深
く燃料タンクの給油口に挿入すると、早く「満タ
ン」を検知してしまうので、比較的に浅く給油口
に挿入する傾向があるので、給油装置の振動やポ
ンプの脈動により給油ホースが振動して給油ノズ
ルが給油口から外れるという不都合が生ずる。ま
た給油作業中に作業員が誤つて給油ホースに触れ
て給油ノズルが給油口から外れることがある。こ
のように給油口から給油ノズルが外れると、給油
ノズルは開いたままになつているので、油は吐出
されて危険である。

給油ノズルを給油口に挿入した場合に給油可能
となる給油装置は、例えば実開昭48−40105号公
報に開示されている。しかしながら、かかる公知
技術では給油口に接触子を設けねばならず、一般
的な燃料タンクの給油口に給油する場合は実施で
きない。また給油ノズルには前述の如く液面検知
センサーを設けねばならず、単に給油口挿入検知
センサーを設けたのみでは役に立たず、また液面
検知センサーを設けたとしても両者によつて好適
に給油装置を動作させねばならない。

〔発明の目的〕

したがつて本発明の目的は、燃料タンクからの
油の流出を防止すると共に、燃料タンクに格別の
手段を設けることなく給油ノズルが外れた場合
に、油の流出を防止できる給油装置を提供するに
ある。

〔発明の構成〕

本発明による給油装置は、給油ノズルの先端付
近に液面検知センサーとは別に光による給油口挿
入検知センサーを設け、光が遮断すると給油可能
状態とし、かつ液面が上昇すると給油停止状態と
する制御装置を設けてある。

〔発明の作用効果〕

したがつて、給油作業に際して給油ノズルを燃
料タンクの給油口に挿入すると、光による給油口
挿入検知センサーからの出力によつて給油可能状
態となり、レバーを開けば給油作業が行われる。
そして作業員は窓ふき等の別の作業を行い、燃料
タンクが満タンになると、液面検知センサーが出
力を生じて給油停止状態となる。したがつて作業
員は安心して別の作業を行うことができる。万一
その間に給油ホースに何らかの力がかかつて給油
ノズルが給油口からばすれても、光による給油口
挿入検知センサーの出力がなくなるので、給油作
業は停止される。

それ故に液面検知センサーを設けて、できるだ
け多く給油するために、比較的に浅く給油ノズル
を給油口に挿入しても安心して別の作業を行うこ
とができ、給油所の作業効率が向上する。

また光による給油口挿入検知センサーを給油ノ
ズルの先端付近に設けたので、燃料タンクの給油
口に格別の手段を設けなくても、給油ノズルが給
油口からはずれれば、直ちに外光を検知すること
によつて出力をなくすことができる。

〔好ましい実施の態様〕

本発明の実施に際して光による給油口挿入検知
センサーは、フオトトランジスタを採用するのが
好ましい。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を図面について説明す
る。

第１図において、本発明による給油装置は、給
油ノズル３の先端付近に光による給油口挿入検知
センサー１および液面検知センサー２が設けられ
ており、この給油口挿入検知センサー１は、自動
車の給油口にノズル先端が挿入されたことを検知
するもので、例えば給油口の暗さを検知するフオ
トトランジスターが用いられている。液面検知セ
ンサー２は、燃料タンク中にガソリンが満タンと
なり給油口まで上昇したことを検知するもので、
例えばガソリンが給油口に達してそれによる浮力
を受けて作動するフロートスイツチや静電容量の
変化するセンサーが用いられている。給油ノズル
３は、ホース４を介して、スタンド５内の給油管
６に連結されている。給油管６の一端は地下のタ
ンク（図示せず）に連通されるとともに、該管の
途中には、給油ポンプ７、流量計８および電磁開
閉弁９が設けられている。流量計８は、その計測
値を表示するために給油量表示計１０に接続さ
れ、給油ポンプ７は、これを駆動するモーター１
１に接続されている。そしてスタンド５には、給
油ノズル３を取外した時に閉じるノズルスイツチ
１２が設けられている。

次に本発明に実施される制御装置の電気回路の
一例を第２図について説明する。母線１３および
母線１４の間には、給油口挿入検知センサー１が
組込まれた給油口挿入検知センサー回路１５およ
び第１のリレーＲ１が直列に接続され、かつ液面
検知センサー２が組込まれた液面検知センサー回
路１６および第２のリレーＲ２が直列に接続され
ている。さらにノズルスイツチ１２、第１のリレ
ーＲ１により閉じられるａ接点R′１、リレーＲ
２により閉じられるｂ接点R′２およびモーター
１１が直列に接続され、そしてモーター１１に電
磁開閉弁９が並列に接続されている。

第３図は本発明にしたがつて、センサーを取付
けた具体例が示されている。給油ノズル３の筒先
部３ａの先端付近の上側（操作レバーのある側を
下側とする）には給油口挿入検知センサー１が設
けられており、例えばホトトランジスタ１ａがカ
バー１ｂ内に収納されている。ホトトランジスタ
１ａには信号線Ｗ１が接続され、この信号線は筒
先部３ａの内部を通つてスタンド５（第１図）に
延びている。

筒先部３ａの下側には液面検知センサー２が設
けられている。この液面検知センサー２は図示の
例ではフロートスイツチ２ａとフロトー２ｂとで
構成され、いずれもカバー２ｃ内に収納されてい
る。このカバー２ｃには多数の空気抜き孔２ｄが
設けられ、液の流入流出および空気の流入流出が
できるようになつている。そしてフロートスイツ
チ２ａからの信号線Ｗ２は信号線Ｗ１と同様に筒
先部３ａの内部を延びてスタンド５に達してい
る。なお図示の例ではカバー１ｂ，２ｃが筒先部
の外側に設けられているが、内側に設け得ること
は自明である。

作動に際し、給油ノズル３をノズル掛けから外
すと、ノズルスイツチ１２が閉じる。次いで給油
ノズル３を自動車の給油口に挿入すると暗くなる
ので、光による給油口挿入検知センサー１が給油
口に挿入されたことを検知し、その出力により第
１のリレーＲ１に電流が流れ、リレーＲ１によつ
て接点R′１が閉じる。したがつてモーター１１
およびポンプ７が回転し、開閉弁９が開いて給油
可能な状態になる。そこでノズルレバーを操作す
ることにより、給油ノズル３から自動車に給油さ
れる。タンクが満杯となり、給油口まで油が上昇
すると、液面検知センサー２が液面を検知し、そ
の出力により、第２のリレーＲ２に電流が流れ、
第２のリレーＲ２により接点R′２が開き、モー
ター１１およびポンプ７は停止し、開閉弁９は閉
じて給油は停止される。

〔まとめ〕

以上説明したように本発明は、給油ノズルの先
端付近に光による給油口挿入検知センサーおよび
液面検知センサーが設けられ、給油口挿入検知セ
ンサーにより給油ノズルが給油口に確実に挿入さ
れたことを検知して給油を開始するので、所定の
給油口以外の箇所に、油を散乱したり流用するこ
とがなく、又液面検知センサーにより満タン状態
を検知するので、オーバーフローすることがなく
安全である。又各検知センサーは給油ノズル先端
部にかさばらずに取付けられるので、給油ノズル
を給油口に円滑に挿入することができる。又給油
ノズルが給油中に給油口から外れ落ちたりする
と、給油口挿入検知センサーが作動し、該センサ
ーに関連する接点が開いてポンプが停止するの
で、油の浪費が防がれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による給油装置の全体正面図、
第２図は制御装置の一例を示す図、第３図は本発
明を実施した給油ノズルのセンサーの取付けの一
例を示す拡大断面図である。 １…光による給油口挿入検知センサー、２…液
面検知センサー、３…給油ノズル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 給油ノズルの先端付近に液面検知センサーを
   設けた給油装置において、給油ノズルの先端付近
   にさらに光による給油口挿入検知センサーを設
   け、光が遮断すると給油可能状態とし、かつ液面
   が上昇すると給油停止状態とする制御装置を設け
   たことを特徴とする給油装置。