JPS6234481Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はヘアードライヤーの熱風発生時、容量
切換のあるものに於て、特に容量の設定、及びモ
ーターの回転数の設定に良好なヘアードライヤー
の電気回路に関するものである。

従来、熱風発生時、容量切換のあるヘアードラ
イヤーの電気回路の代表的なものを第２図に示
す。交流電源８に対しヒーター用抵抗１４及びモ
ーター５の電圧降下用抵抗１５とモーター用整流
器１６を主スイツチ１を介し並列に接続されてい
る。

又、交流電源８に対し直列に容量切換用スイツ
チ２が接続され、該容量切換用スイツチ２には整
流器(1)７が並列に接続されている。前記結線によ
れば主スイツチ１の切換によりモーター５のみ、
又はモーター５及びヒーター１４の両方に通電し
冷風又は熱風を得ることが出来る。又、容量を切
換える場合は、容量切換用スイツチ２を開放する
ことにより、電流を半波整流し、ヒーターの容量
及びモーターの回転数を変化させることができ
る。

しかし、前記回路によれば容量切換用スイツチ
２開放時のヒーター容量は半分、モーターの回転
数は、モーターの特性より決定し、ヒーターの容
量及びモーターの回転数を任意に設定できないと
いう欠点があつた。

本考案は、前記欠点を鑑み低容量時のヒーター
の容量、及び、モーターの回転数の設定が任意に
行なえるヘアードライヤー用電気回路を提供する
ことを目的とする。

以下、本考案の一実施例を第１図により説明す
る。スイツチは、冷風、及び、熱風の切換を行な
う主スイツチ１と、容量の切換を行なう容量切換
スイツチ２より成り、ヒーターは、ヒーター抵抗
(1)９、及び、ヒーター抵抗(2)１０より成る。又、
モーターの電圧降下用抵抗には、電圧降下用抵抗
(1)１１、及び、電圧降下用抵抗(2)１２からなつて
いる。整流器(2)１３は電圧降下用抵抗(2)１２と並
列に、又、整流器(1)７はヒーター抵抗(2)１０、及
び、容量切換用スイツチ２と並列に接続されてい
る。整流器(3)６はモーター５用のブリツヂ形整流
器である。サーモスタツト４、及び、温度ヒユー
ス３はドライヤーの安全装置で、サーモスタツト
４はヒーター回路のみを一時的に開放し、温度ヒ
ユース３は全回路を開放するものである。電源８
は主スイツチ１、及び、温度ヒユーズ３を介しヒ
ーター、及び、モーター回路に接続されている。

本回路によれば、容量切換スイツチ(2)２を開い
た場合、整流器(1)７は電源に直列に接続され電流
は半波整流される。この時、ヒーター抵抗(2)１０
はモーター回路に直列に接続されることになる
が、モーター回路の電流はヒーター回路の電流に
比べ微少であり、その発熱は無視できる。従つて
有効なヒーターは、ヒーター抵抗(1)９のみと成
る。又、モーター回路の電圧降下用抵抗(2)１２に
は、整流器(1)７と順方向に接続された整流器(2)１
３が並列に接続されている為、電圧降下用抵抗(2)
１２には電流が流れず、モーター回路の抵抗は、
電圧降下用抵抗(1)１１とヒーター抵抗(2)１０のみ
が有効となる。

尚、容量切換スイツチを閉じた場合は、ヒータ
ー回路ではヒーター抵抗(1)９、及び、ヒーター抵
抗(2)１０が有効となり、又、モーター回路では電
圧降下用抵抗(1)１１，(2)１２が有効となる。

従つて本回路によりヒーターの容量、及び、モ
ーターの回転数を設定する場合は、最初、低容量
時に必要なヒーター抵抗(1)９、及び、モーターの
回転数を電圧降下用抵抗(1)１１により設定する。
この時、ヒーター抵抗(1)９は、電圧降下用抵抗(1)
１１に比べ値が非常に小さい為、設定時は、ほぼ
無視することができる。又、高容量時はヒーター
抵抗(2)１０、及び、電圧降下用抵抗(2)１２の抵抗
値を適切に選ぶことにより、目標とするヒーター
容量、及び、モーターの回転数を設定することが
出来る。

従つて、本実施例によれば、各ヒーター抵抗
値、及び、各電圧降下用抵抗値を適当に設定する
ことにより、高容量時、及び、低容量時の容量及
び、モーターの回転数を目標とする任意の値に設
定することが可能である。又、スイツチは従来と
同様、容量切換スイツチ２の開閉にてのみ行なう
ことができ、特殊なスイツチは不要である。

本考案によれば、簡単な回路により、容量切換
時の容量設定、及び、モーター回転数の設定が任
意に行なえるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例回路図、第２図は従
来例回路図を示す。 １……主切換スイツチ、２……容量切換スイツ
チ、３……温度ヒユーズ、４……サーモスタツ
ト、５……モーター、６……整流器(3)、７……整
流器(1)、８……電源、９……ヒーター抵抗(1)、１
０……ヒーター抵抗(2)、１１……電圧降下用抵抗
(1)、１２……電圧降下用抵抗(2)、１３……整流器
(2)。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体内部に熱風発生用ヒーター及びフアン、モ
   ーター等を内蔵し、スイツチの切換えにより、熱
   風時の容量を切換え可能としたヘアードライヤー
   に於いて、ヒーター用抵抗線を２ケ直列接続した
   ものと、モーターの電圧降下用抵抗線２ケ、及び
   モーターを直列接続したものとを電源に対し並列
   接続し、ヒーター用抵抗線と電圧降下用抵抗線の
   接続された一方に容量切換用スイツチを直列接続
   し、又、該電圧降下用抵抗線２ケの内、一方に整
   流器(1)を並列接続し、又、該ヒーター用抵抗線２
   ケの内一方と、容量切換用スイツチに対し整流器
   (2)を並列接続、尚、整流器(1)、(2)は容量切換用ス
   イツチを開いた時、電極が互いに順方向に接続さ
   れるよう、結線したことを特徴とするヘアードラ
   イヤー用電気回路。