JPS6234032B2 - - Google Patents

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JPS6234032B2
JPS6234032B2 JP7221380A JP7221380A JPS6234032B2 JP S6234032 B2 JPS6234032 B2 JP S6234032B2 JP 7221380 A JP7221380 A JP 7221380A JP 7221380 A JP7221380 A JP 7221380A JP S6234032 B2 JPS6234032 B2 JP S6234032B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
carbanilates
formaldehyde
reaction
methylene
Prior art date
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Expired
Application number
JP7221380A
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English (en)
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JPS56167656A (en
Inventor
Hirosuke Wada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP7221380A priority Critical patent/JPS56167656A/ja
Publication of JPS56167656A publication Critical patent/JPS56167656A/ja
Publication of JPS6234032B2 publication Critical patent/JPS6234032B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はエチレンジカルバニレート類の製造方
法に関するものであり、特に、一般にMDIと称さ
れ、ポリウレタン原料として重要な4・4′−ジフ
エニルメタンジイソシアネートの中間体であるメ
チレンジカルバニレートの製造方法を提供するも
のである。 MDIはポリウレタンエラストマー、弾性糸、接
着剤、塗料用樹脂などの原料として使用され、近
年その生産量が急激に伸長している。現在、MDI
はアニリンをホルムアルデヒドと反応させて4・
4′−ジアミノジフエニルメタンとし、これをホス
ゲンと反応させることにより製造されている。し
かしながら、上記の方法には、有害なホスゲンを
使用しなければならないこと、ホスゲン化工程が
複雑であること、ホスゲン化工程において副生す
る塩酸を処理しなければならないことなどのいく
つかの問題点がある。 一方、非ホスゲン化プロセスによりイソシアネ
ート類を製造する方法として、パラジウム、塩化
鉄などのルイス酸およびピリジンなどの複素環塩
基よりなる触媒の存在下に芳香族ニトロ化合物を
一酸化炭素およびアルコールと反応させて芳香族
カルバメートを得(特開昭51−98240)たのち熱
分解する方法、あるいは同じ反応をパラジウム、
塩化バナジルおよび複素環塩基よりなる触媒(特
開昭54−22339)、セレンまたはイオウおよび塩基
よりなる触媒(特開昭49−62420)などを用いて
行なう方法が提案されている。 本発明者らは、上記の方法により有利に得られ
るカルバニレート類を原料として用い、ホルムア
ルデヒドを反応させてメチレン架橋を行ないメチ
レンジカルバニレート類を製造する方法について
種々検討を行なつた結果、ヘテロポリモリブデン
酸またはヘテロポリタングステン酸の存在下にカ
ルバニレート類をホルムアルデヒドと反応させて
メチレンジカルバニレート類を製造する方法にお
いて、反応溶媒の少くとも一成分として脂肪族カ
ルボン酸またはその無水物を使用することによ
り、カルバニレート類の転化率およびメチレンジ
カルバニレート類の収率が向上することを見い出
し、本発明に到達したものである。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明方法において原料として使用されるカル
バニレート類としては、一般式 (式中、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基また
はフエニル基を表わし、X、YおよびZは水素原
子、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素原子数1〜5
のアルキル基、炭素原子数1〜5のアルコキシ基
またはアルコキシ(C1〜4)カルバモイルフエニル
メチル基を表わす。) で示されるカルバニレート類が挙げられるが、特
に、メチルカルバニレート、エチルカルバニレー
ト、フエニルカルバニレート、メチレンビス−
2・4′−(エチルカルバニレート)、メチレンビス
−4・4′−(エチルカルバニレート)などが好適
に使用される。これらのカルバニレート類は単独
でも2種以上の混合物としても使用することがで
きる。 ホルムアルデヒドは気体状であるいは水溶液と
して使用しても、トリオキサン、パラホルムアル
デヒドなどのオリゴマーとして使用してもよい。
また、メチラール等のホルマール類、ホルムアル
デヒドと脂肪族カルボン酸との反応生成物である
オキシメチレンビスカルボキシレート類をホルム
アルデヒド源として使用することもできる。ホル
ムアルデヒドとカルバニレート類との使用量比に
ついては必ずしも限定的ではないが、反応速度、
目的生成物の選択率、高沸点副生物の生成量など
を考慮すれば、ホルムアルデヒド1モルに対して
カルバニレート類を2モル以上、特に3〜10モル
程度使用することが好ましい。 本発明方法において触媒として使用されるヘテ
ロポリモリブデン酸またはヘテロポリタングステ
ン酸はモリブテン酸アニオン(MoO2− )または
タングステン酸アニオン(WO2− )が燐酸アニオ
ン(PO3− )、珪酸アニオン(SiO2− )、クロム
酸ア
ニオン(CrO2− )などのオキシ酸アニオンと多分
子縮合して形成されるものであつて、その中心元
素としては燐、珪素、クロム以外にチタン、ジル
コニウム、バナジウム、マンガン、鉄、コバル
ト、ニツケル、ロジウム、白金、銅、アルミニウ
ム、ガリウム、ゲルマニウム、錫、砒素、セレ
ン、テルル、沃素、セリウム、トリウムなどが挙
げられる。ヘテロポリモリブデン酸の例として
は、H3Mo12PO40、H4Mo12TiO40
H8Mo12CeO42、H8Mo11GeO30、H6Mo9Mn32
H5Mo6IO24H9Mo6CrO24、H6Mo18As2O62などが挙
げられ、ヘテロポリタングステン酸の例として
は、H3W12PO40、H4W12SiO40、H3W12VO40
H6W6TeO24、H6W18P2O62などが挙げられる。本
発明方法においては、縮合配位元素であるモリブ
デン、タングステンの一部をバナジウムなどの元
素で置換して得られるH5Mo10V2PO40
H6W9V3PO40などのヘテロポリ酸も触媒として使
用することができる。また、これらのヘテロポリ
酸のプロトンの一部を金属イオンで置換すること
により得られるHCs3Mo12SiO40、HCuW12PO40
どの酸性塩も触媒として使用することができる。 上記のヘテロポリモリブデン酸またはヘテロポ
リタングステン酸、あるいはその酸性塩は強酸で
あつて水および脂肪族カルボン酸その他の種々の
有機溶媒に溶解するので、本発明方法を液相均一
系で実施することができる。また、所望により、
ヘテロポリ酸を適当な担体に担持して懸濁床また
は固定床で反応を行なうこともできる。 これらのヘテロポリモリブデン酸またはヘテロ
ポリタングステン酸の使用量はカルバニレート類
1モルに対して0.1〜500mmol、好ましくは1〜
100mmolが適当であり、通常0〜250℃、好まし
くは常温〜150℃の反応温度で反応が行なわれ
る。 本発明方法においては反応溶媒の少くとも一成
分として脂肪族カルボン酸またはその無水物を使
用する。脂肪族カルボン酸としては炭素原子数1
〜6の脂肪族飽和カルボン酸が好ましく、特に酢
酸が好ましい。脂肪族カルボン酸またはその無水
物の使用によりカルバニレート類の転化率、メチ
レンジカルバニレート類の収率が向上する理由は
必ずしも明らかではないが、脂肪族カルボン酸ま
たはその無水物が、トリオキサンあるいはガス状
ホルムアルデヒドの重合を防止する一方、パラホ
ルムアルデヒドを解重合して反応性を高めること
が一因であると考えられる。 本発明方法において、たとえばエチルカルバニ
レートを原料として使用した場合には主な生成物
は、式〔〕 で示されるメチレンビス(4・4′−エチルカルバ
ニレート)、式〔〕 で示されるメチレンビス(2・4′−エチルカルバ
ニレート)、式〔〕 で示される二量体および式〔〕 で示される二量体であるが、式〔〕および
〔〕で示される二量体はいずれも酸触媒の存在
下に異性下し、式〔〕および〔〕で示される
メチレンビス(エチルカルバニレート)に変換さ
れるので式〔〕および〔〕で示される二量体
を反応系に循環することによりメチレンビス(エ
チルカルバニレート)の収率を更に高めることが
できる。 次に本発明を実施例により更に具体的に説明す
る。 実施例 1 温度計、還流冷却器および撹拌装置を備えた
200ml容三ツ口フラスコ内にエチルカルバニレー
ト、ホルムアルデヒド、溶媒30mlおよび触媒を仕
込み、油浴中所定反応温度で所定時間反応を行な
つた。反応生成液を高速液体クロマトグラフイー
で分析し、エチルカルバニレートの転化率、二量
体の収率、メチレンビス(エチレンカルバニレー
ト)の収率およびメチレンビス(4・4′−エチル
カルバニレート)の収率を求めた。 エチルカルバニレートの使用量、ホルムアルデ
ヒドの使用量、溶媒の種類、反応温度、触媒の種
類および使用量ならびに反応時間を表−1に、反
応結果を表−2に示す。
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ヘテロポリモリブデン酸またはヘテロポリタ
    ングステン酸の存在下にカルバニレート類をホル
    ムアルデヒドと反応させてメチレンジカルバニレ
    ート類を製造する方法において、反応溶媒の少く
    とも一成分として脂肪族カルボン酸またはその無
    水物を使用することを特徴とするメチレンジカル
    バニレート類の製造方法。
JP7221380A 1980-05-30 1980-05-30 Preparation of methylenedicarbanilate Granted JPS56167656A (en)

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JP7221380A JPS56167656A (en) 1980-05-30 1980-05-30 Preparation of methylenedicarbanilate

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JPS56167656A JPS56167656A (en) 1981-12-23
JPS6234032B2 true JPS6234032B2 (ja) 1987-07-24

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US9062161B2 (en) 2011-11-08 2015-06-23 Institute Of Process Engineering, Chinese Academy Of Sciences Method for preparing polymethylene polyphenyl polycarbamate
CN106565545A (zh) * 2015-10-12 2017-04-19 中国石油化工股份有限公司 连续催化制备4,4’-二苯甲烷二氨基甲酸甲酯的方法

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JPS56167656A (en) 1981-12-23

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