JPS6233009Y2 - - Google Patents

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JPS6233009Y2
JPS6233009Y2 JP2959982U JP2959982U JPS6233009Y2 JP S6233009 Y2 JPS6233009 Y2 JP S6233009Y2 JP 2959982 U JP2959982 U JP 2959982U JP 2959982 U JP2959982 U JP 2959982U JP S6233009 Y2 JPS6233009 Y2 JP S6233009Y2
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JP
Japan
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loop
wire
annealing furnace
annealing
furnace
Prior art date
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JP2959982U
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JPS58135463U (ja
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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
  • Tunnel Furnaces (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案はコイラー装置によつてループ状にされ
た溶接用鋼線材を連続的にコンベアにより搬送し
つつ焼鈍を行なう焼鈍炉に関するものである。 通常溶接用鋼線は熱間圧延後、冷間伸線され所
定の線径とされるが、減面率(加工率)がある程
度大になると加工による硬化の程度も大となつて
(通常引張強さで140Kg/mm2が加工の経済的限界と
される。)、これ以上更に冷間伸線を行なうとダイ
スが荒れたり断線するなど伸線性が極端に劣化し
てくるので伸線の途中で中間焼鈍が行なわれてい
る。 然るに冷間伸線の途中でコイラー装置によつて
線材を一旦ループ状とし、コンベアーで搬送しな
がら焼鈍・酸洗・めつきなどの処理をする方式と
して、第1図に示すようにコンベア1上に線材W
をループ状にして横置して矢印A方向に搬送しな
がら所要の処理を行なう、、いわゆるループロ方
式が実用化されている。 このような方法では第1図に示すようにループ
の側端付近Sで線材が密に重なり線材の重なり部
を生じ、これらの重なり部は処理の間始終同じ位
置、同じ部分である。したがつて比較的短時間で
焼鈍処理する場合、重なり部は他の部分に比べて
加熱や冷却の速度が低く、線材に硬さ、引張強さ
などの機械的性質にばらつきを生じて線材の品質
を低下する。 特に、ラジアントチユーブ等による比較的短時
間の赤外線高温加熱処理の場合、線材の重なり部
は、赤外線を吸収した部分からの熱伝導による加
熱が主となるので線材の引張強さのばらつきが大
きくなる。これは溶接用線材においては送給性の
面に悪影響を与えることになる。 第2図は従来の焼鈍炉(予熱炉なし)において
処理した場合の線材自体のヒートパターンである
が、明らかに加熱や冷却の速度は重なり部が他の
部分に比べて遅く、特に加熱において著しい。上
記のような線材の重なりによる問題を解決するた
め従来では線材が1つのコンベアから他のコンベ
アに移るときにコンベアの速度を変えて線材ルー
プの各リングの位置を若干相互にずらせるかルー
プを蛇行せしめて搬送するか、又はループ径を周
期的に変化せしめて重なり部の影響を少くしよう
とする方法が一部実施されてきた。 しかし、これらの方法は簡便に実施できるもの
ではなく、また焼鈍炉内で搬送異常が発生した場
合その処置が困難であり実用化するに到つていな
い。 本考案は上記のような問題点を解決したもの
で、その目的は線材の重なり部の焼鈍むらをなく
しかつ簡便に実施することができるループ状線材
の焼鈍炉を提供することにある。 上記目的を達成するために、この考案に係るル
ープ状線材の焼鈍炉はループ状にした線材を横置
してコンベアで搬送しながら焼鈍する焼鈍炉にお
いて、ループの両側端部のコイル重なり部を予熱
する1対の予熱炉を焼鈍炉本体の入口部に設けた
ことを特徴とする。 以下、本考案を望ましい実施例に基づいて図面
を参照しながら詳細に説明する。第3図、第4図
に本考案による焼鈍炉を略図で示すが、第3図は
本考案の焼鈍炉の一例を示す縦断面図、第4図は
平面図である。 図においてWはローラコンベア2の回転によつ
てA方向に搬送される線材であり、3は加熱用の
ラジアントチユーブで可熱性ガスの燃焼装置また
は電気ヒーター等がくみこまれる。4は炉壁、5
は該炉壁4によつて構成される焼鈍炉本体であ
り、6は本考案の特色となる予熱炉である。 上記予熱炉6は図示の如く焼鈍炉本体5の入側
の側壁に一体的に設置されるとともに、予熱を特
に必要とする線材両端部のコイル重なり部を選択
的に加熱するため、第4図に示すように中央部を
開放し両側に炉体を設置するように構成する。 焼鈍炉本体5の加熱は、加熱用ラジアントチユ
ーブ3によつて上記に示したいずれかの手段を用
いて行なわれる。焼鈍炉本体5に使用された熱は
従来排気用フアン7を用いて空気中に放出してい
たのであるが、本考案においては該排気用フアン
7を用いて焼鈍炉本体5で使用された熱を排熱吹
込管9を通して予熱炉6に導入される。予熱炉で
再使用された熱は排気筒10を通して排気フアン
8を用いて空気中に放出される。 本考案の焼鈍炉において処理した場合の線材自
体のヒートパターンは第5図に示すとおり予熱炉
においてループ状線材の両側端部のコイル重なり
部が予熱されることにより、ループの位置に関係
なくほぼ同時に設定温度に達し予熱する効果が大
であることがわかる。 実施例 直径5.5mmφから直径2.0mmφに伸線した溶接用
鉄鋼線材をループ状にして搬送しつつ焼鈍処理す
るに際し ループ径 800mm 線 径 溶接用鋼線材2.0mmφ 搬送速度 3.5m/min 焼鈍炉本体の長さ 25m 予熱炉の長さ 4m ラジアントチユーブによる加熱温度 720℃ 予熱炉温度 450℃ 冷 却 自然空冷 の条件で中間焼鈍を行なつた場合の焼鈍後の連続
引張強さ試験結果を第6図に示すとともに、その
ばらつき程度を第1表に示す。なお、比較のため
示す従来例は予熱炉なしで他は上記条件と同一と
したものである。第6図においてB点は従来法
(予熱炉なし)における重なり部の引張強さのピ
ーク部を示している。
【表】 第1表および第6図より明らかなように、本考
案によつた場合、ループ状線材の両側端部のコイ
ル重なり部を予熱する効果は大であり、引張強さ
のばらつきは従来例に比べて約1/4なつている。
本実施例では予熱炉の熱源に焼鈍炉本体の排熱を
利用したが、予熱炉に要求される温度により新た
な熱源を設けることも可能である。 以上述べた本考案による方法を実施することに
より特に短時間で行なう焼鈍処理においては加熱
処理がループの位置に影響されず均一に行なわれ
るようになり処理むらを実用上差し支えない程度
以下に低減することができる。かくして線材の品
質向上、伸線性の向上、などを図ることができ、
産業上寄与するところ大である。
【図面の簡単な説明】
第1図はループ状線材の横置搬送状態を示した
図、第2図および第5図はそれぞれ従来および本
考案の焼鈍炉において中間焼鈍した場合の線材自
体のヒートパターン、第3図および第4図は本考
案の焼鈍炉の一例を示す縦断面図と平面図、第6
図は本考案例と従来例による実施例の比較図であ
る。 1……コンベア、3……加熱用ラジアントチユ
ーブ、4……炉壁、5……焼鈍炉本体、6……予
熱炉、7,8……排気用フアン、9……排熱吹込
管、10……排気筒。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ループ状の溶接用鋼線材を横置してコンベアで
    搬送しながら焼鈍する焼鈍炉において、ループの
    両側端部のコイル重なり部を予熱する1対の予熱
    炉を焼鈍炉本体の入口部に設けたことを特徴とす
    るループ状溶接用鋼線材の焼鈍炉。
JP2959982U 1982-03-04 1982-03-04 ル−プ状溶接用鋼腺材の焼鈍炉 Granted JPS58135463U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2959982U JPS58135463U (ja) 1982-03-04 1982-03-04 ル−プ状溶接用鋼腺材の焼鈍炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2959982U JPS58135463U (ja) 1982-03-04 1982-03-04 ル−プ状溶接用鋼腺材の焼鈍炉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58135463U JPS58135463U (ja) 1983-09-12
JPS6233009Y2 true JPS6233009Y2 (ja) 1987-08-24

Family

ID=30041380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2959982U Granted JPS58135463U (ja) 1982-03-04 1982-03-04 ル−プ状溶接用鋼腺材の焼鈍炉

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JP (1) JPS58135463U (ja)

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JPS58135463U (ja) 1983-09-12

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