JPS6232293Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、原稿台移動方向と同方向の基台寸法
が原稿台より短かく、前記と直交方向の寸法が原
稿台よりも長い、複写機の改良に関する。

従来、一般に電子複写機は、原稿台移動方向と
同方向の基台寸法が、原稿台のそれと同一若しく
はそれよりも長かつた。しかしながら、複写機の
小型化、軽量化を図るためには、基台を縮少する
必要がある。そして原稿台の長さは原稿の長さに
より必然的に定まるために、いきおい、基台の長
さ（原稿台移動方向と同方向の）が原稿台の長さ
より短かくなるに到つた。それ故、原稿台の前後
端縁は、基台の前後端縁より水平方向に突出する
ことになり、電子複写機の輸送途中や設置後にお
いて、きやしやな原稿台の端縁を損傷する虞れが
生じてきた。

本考案は斯る難点を除去するもので、以下一実
施例につき図面に従い説明する。

１は電子複写機の基台で、２は基台１の上面を
移動走査する原稿台である。この原稿台２の上面
には、一辺を回転自在に軸支された原稿台カバー
３が、開閉自在に装着される。４は基台１の上面
の一部に備えられた操作部である。基台１の走査
方向と直角な一側面には、把手５の一端が揺動自
在に軸支６され、この軸支６部の上方には把手５
が90゜以上回転することを阻止するためのストツ
パ７が固設される。そして把手５を引起した際
の、把手５を含む基台１の寸法Ａと、原稿台２の
寸法Ｂはほとんど同一である。また、図示はして
いないが把手５にはロツク機構が備えられ、把手
５を引起した状態でロツクされ得る。８は前記把
手５が装着された側面とは、反対側の側面に穿設
された他の凹状把手である。

そして、最初第２図に示す状態にある電子複写
機を運搬させるためには、先ず原稿台２を把手５
のある方向（矢印ａ方向）に摺動させると共に、
把手５を反時計方向（矢印ｂ方向）に引起しロツ
クする。そうすると第１図および第３図に示す状
態となる。

従つて、第１図および第３図に示す状態で、作
業者が両方の把手５，８を握り、電子複写機を持
ち上げることができる。この際、把手５を含む基
台１の寸法と、原稿台２の寸法はほぼ同一である
から、原稿台２がじやまになることはない。

また、電子複写機を輸送する際に、引起した把
手５の下部に形成された空間に、排紙トレイ、給
紙カセツト、トナー等の付属部品９を収納するこ
とができるので、全体として小型に梱包すること
ができる。

更に、たとえ原稿台２の前後端縁に異物が衝突
しても、その衝撃力は基台１若しくは把手５に吸
収され、きやしやな原稿台２を損傷する虞れはな
く、電子複写機を持ち上げようとして、誤まつて
原稿台２を握り、破損させる虞れもない。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の一実施例を示す図で、
第１図は斜視図、第２図は異なる態様を示す正面
図、第３図は第１図に対応する正面図である。 １……基台、２……原稿台、５……把手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 原稿台が移動走査する電子複写機において、基
   台の、走査方向と直角な一側面に、ロツク機構が
   備わつた把手が揺動自在に装着され、原稿台の走
   査方向寸法と、把手が引起された場合の把手を含
   む基台の走査方向寸法とが、ほぼ同一であること
   を特徴とする電子複写機。