JPS6232184Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、搬送中の被搬送物を停止させたり、
荷向を転換させたり、搬送路を変えたりするため
の被搬送物の制御装置に関するものである。

〔考案の技術的背景〕

たとえば、パレツト荷積み装置に品物を搬入す
る場合、荷積みパターンに合わせて、次々に搬送
されてくる品物を所定数づつ分離させるために品
物を停止させたり、品物の荷向を転換させたり、
品物の搬送路を変えたりすることが行なわえてい
る。

〔背景技術の問題点〕

上述したような場合、従来は、品物の停止手
段、品物の荷向転換手段及び品物の搬送路を変換
手段は、それぞれ別の機構であり、しかも、別の
位置に設けていたため、パレツト荷積み装置の本
体部に接続する搬入路が長くなつてレイアウトの
面で不利であるとともに、機構も多くなつて価格
の面でも不利であつた。

〔考案の目的〕

本考案は、上述したような点に鑑みなされたも
ので、同位置において、しかも、簡易な構成によ
り、搬送中の被搬送物の停止、荷向転換及び搬送
路の変換を行なうことを目的とするものである。

〔考案の概要〕

本考案の被搬送物の制御装置は、搬送コンベヤ
の搬送面に被搬送物の外周部が当接する第１及び
第２のストツパを搬送方向と交叉する方向に離間
して独立に昇降可能に設けるとともに、この第１
及び第２のストツパの中間の搬送方向下流側に位
置して搬送コンベヤの搬送面に被搬送物の外周部
が当接する第３のストツパを昇降可能に設け、上
記第１及び第２のストツパのそれぞれの搬送方向
上流側に位置して搬送コンベヤの搬送面に被搬送
物の底部が上昇傾斜状に摺接する傾斜支持体をそ
れぞれ上記第１及び第２のストツパに連動して昇
降可能に設けたもので、これらの３つのストツパ
を選択的に組合わせて作動するとともに、２つの
傾斜支持体を連動させるものである。

〔考案の実施例〕

次に、本考案を、図面に示す一実施例に基づい
て、具体的に説明する。

図において、１は搬送コンベヤで、この搬送コ
ンベヤ１は、両側に側枠２間に複数のローラ３を
軸架並設し、この各ローラ３の下部に、図示しな
い駆動装置によつて回行される一側部の無端状の
ベルト４を、図示しないガイドローラによつて当
接させたもので、上記ベルト４の回行により各ロ
ーラ３が回動し、ローラ３上に支持した被搬送物
Ｂを図示矢印方向に搬送するようになつている。

そして、上記搬送コンベヤ１の略中央部におい
て、上記ローラ３の下方に水平な基板５が両側の
側枠２に支持された複数の横つなぎ枠６を介して
設けられ、この基板５に第１ないし第３の３つの
エヤシリンダ７，８，９が、上方向に向けた状態
で、かつそれぞれが搬送コンベヤ１の各ローラ３
の間隙の下方に位置するとともに、搬送コンベヤ
１の搬送方向の上流側を底辺とする二等辺三角形
状に配置して設けられている。

そして、上記搬送コンベヤ１の上流側に搬送方
向と直交する方向に並設された第１及び第２のエ
アシリンダ７，８のピストンロツド７_a，８_aの先
端部には、フランジ状部１１_a，１２_aを有する第
１及び第２のストツパ１１，１２が取付けられて
いるとともに、これらのエヤシリンダ７，８の中
間部における下流側に設けられた第３のエヤシリ
ンダ９のピストンロツド９_aの先端部には、略Ｕ
字状の第３のストツパ１３が取付けられている。

また、上記第１及び第２のストツパ１１，１２
の上流側の複数のローラ３_aには、これらのスト
ツパ１１，１２に対する位置に凹部１４が設けら
れており、この凹部１４位置に、基端を上記基板
５上に立設された支持片１５に軸着されていると
ともに、先端を上記ストツパ１１，１２のフラン
ジ状部１１_a，１２_aに支持された傾斜支持体とし
てプレート１６，１７が配設されている。

そうして、このような構成により、第１及び第
２のストツパ１１，１２をエヤシリンダ７，８に
よりローラ３，３_a間から搬送面上に突出させる
と、搬送コンベヤ１に搬入された被搬送物Ｂをス
トツパ１１，１２と被搬送物Ｂの外周部の当接に
より停止させることができ、そして、第１及び第
３のストツパ１１，１３をエヤシリンダ７，９に
よりローラ３，３_a間から搬送面上に突出させる
と、搬送コンベヤ１に搬入された被搬送物Ｂを、
搬送中において、ストツパ１１と被搬送物Ｂの外
周部の当接により荷向き転換できるとともに、ス
トツパ１３と被搬送物Ｂの外周部の当接及び摺接
によりその搬送路を搬送コンベヤ１の中央部から
ベルト４側の一側部に変更でき、また、第２及び
第３のストツパ１２，１３をエヤシリンダ８，９
によりローラ３，３_a間から搬送面上に突出させ
ると、搬送コンベヤ１に搬入された被搬送物Ｂ
を、搬送中において、ストツパ１２と被搬送物Ｂ
の外周部の当接により荷向き転換できるととも
に、ストツパ１３と被搬送物Ｂの外周部の当接及
び摺接によりその搬送路を搬送コンベヤ１の中央
部から他側部に変更できる。

さらに、この際、第１及び第２のストツパ１
１，１２の上昇にともなつて、プレート１６，１
７も上昇するので、第１及び第２のストツパ１
１，１２の一方又は両方が作用しているときに
は、この作用部分において被搬送物Ｂの底部が上
昇傾斜状に摺接して乗り上げてローラ３，３_aか
ら離され、被搬送物Ｂの下面の大部分がローラ
３，３_aの回転摩擦から保護されるとともに、ス
トツパ１１，１２と被搬送物Ｂとの当接力も軽減
されて、この当接部も保護され、その上、ストツ
パ１１，１２の一方だけを作用して荷向転換する
ときには、荷向転換が円滑に行なわれる。

なお、実施に際して、各ストツパ１１，１２，
１３にベヤリング等の回転自在なものを用いるこ
とができ、このようにすると、被搬送物Ｂとスト
ツパ１１，１２，１３との摩擦も無くすことがで
きる。

〔考案の効果〕

上述したように、本考案によれば、３個のスト
ツパを選択的に組合わせて作動させることによ
り、同位置において、搬送中の被搬送物の停止、
荷向き転換及び搬送路の変換ができ、そして、２
個の傾斜支持体を対応してストツパに連動させる
ことにより、ストツパ作動部分において被搬送物
を搬送面から離して搬送コンベヤのプレツシヤー
から解放することができ、したがつて、被搬送物
の底部の保護、ストツパとの当接力の軽減、被搬
送物のストツパとの当接部の保護及びストツパの
保護ができ、荷向き転換時には、荷向き転換が円
滑に行なわれ、その上、構造も極めて簡易である
ので、安価にできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の装置の一実施例を示すもので、第
１図はその平面図、第２図はその要部の拡大平面
図、第３図はその要部の拡大縦断面図である。 １……搬送コンベヤ、１１……第１のストツ
パ、１２……第２のストツパ、１３……第３のス
トツパ、１６，１７……傾斜支持体としてのプレ
ート、Ｂ……被搬送物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 搬送コンベヤの搬送面に被搬送物の外周部が当
   接する第１及び第２のストツパを搬送方向と交叉
   する方向に離間して独立に昇降可能に設けるとと
   もに、この第１及び第２のストツパの中間の搬送
   方向下流側に位置して搬送コンベヤの搬送面に被
   搬送物の外周部が当接する第３のストツパを昇降
   可能に設け、上記第１及び第２のストツパのそれ
   ぞれの搬送方向上流側に位置して搬送コンベヤの
   搬送面に被搬送物の底部が上昇傾斜状に摺接する
   傾斜支持体をそれぞれ上記第１及び第２のストツ
   パに連動して昇降可能に設けたことを特徴とする
   被搬送物の制御装置。