JPS6232166Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案はパレツト搬入搬出用補助装置に係り、
特に、フオークリフトによるパレツトの搬入搬出
を補助するのに好適なパレツト搬入搬出用補助装
置に係する。

〔考案の背景〕

各種の荷物を移動する場合、荷物をパレツトに
載置し、荷物が載置されたパレツトをフオークリ
フトによつて移動することが従来から行なわれて
いる。フオークリフトは、パレツト上に載置され
た多くの荷物を一度に運ぶことができるので、各
種荷物の運搬作業を効率良く行なうことができ
る。又、フオークリフトは狭い場合でも進行方向
の変更が可能であり、狭い場所でもパレツトの搬
入搬出を行なうことができる。

しかし、フオークリフトの回転半径より狭い場
所ではフオークリフトの進行方向の変更ができな
いため、このような場所では人手又は駆動源を用
いた装置によつてパレツトを引き出し、フオーク
リフトの進行方向に対して直角となるようにする
ことが必要であつた。例えば、第１図に示される
ように、フオークリフト１０の回転半径より狭い
通路に面したパレツト置場Ａに載置されているパ
レツト１２を移動する場合、まずフオークリフト
１０に空パレツトをのせてパレツト仮置場Ｂまで
移動してこの地点で空パレツト１４を降ろす。こ
の後フオークリフト１０をパレツト置場Ａ近傍ま
で移動させフオークリフト１０を停止する。この
後作業者がフオークリフト１０から降りてパレツ
ト置場Ａに置かれている空パレツト台車１６を手
作業で通路側に出し、この空パレツト台車１６上
に載置されている空パレツト１２をフオークリフ
ト１０に載せてパレツト仮置場Ｃまで運ぶ。この
後、パレツト仮置場Ｂに載置されたパレツト１４
をフオークリフト１０に積みパレツト置場Ａ近傍
まで運ぶ。そしてフオークリフト１０上のパレツ
ト１４をパレツト台車１６上に載せる。この後作
業者がフオークリフト１０から降りてパレツト台
車１６をパレツト置場Ａに押し込む作業を行な
う。この後、パレツト仮置場Ｃに載置された空パ
レツト１２はフオークリフト１０によつて他の場
所に移動される。

このように、フオークリフト１０の回転半径よ
り狭い場所では、フオークリフト１０の進行方向
に対して直角となるようにパレツトを引き出さな
ければパレツトの搬入搬出が不可能であり、パレ
ツト搬入搬出作業に多くの時間が要するという不
具合があつた。又、手作業によつてパレツトを通
路側に出したり、パレツトをパレツト置場に押し
込んだりすることは、作業者に重筋作業を余儀な
くさせるという不具合があつた。なお駆動源を用
いた装着によつてパレツトを通路側に押し出した
り、あるいはパレツトをパレツト置場に入れるよ
うにすることも可能であるが、駆動源を用いた装
置を設置するには、この装置を設置するために多
くのスペースを必面とするという不具合がある。

〔考案の目的〕

本考案は、前記課題に鑑みて為されたものであ
り、その目的は、狭い場所でのパレツトの搬入搬
出が、手作業を介さずとも行なえるパレツト搬入
搬出用補助装置を提供することにある。

〔考案の概要〕

前記目的を達成するために、本考案は、上面に
パレツト受け部が装着され、且つ下面一端にパレ
ツト置場の通路を走行可能な走行ローラが装着さ
れ他端にスライドローラが装着されたスライド台
車と、中央部近傍が偏心支持され、且つ前記スラ
イドローラが往復動可能に装着されたシーソーレ
ールと、パレツト置場に設置された固定台に一端
が軸支され他端がシーソーレールを偏心支持する
リンク機構と、一端がリンク機構下部に連結され
他端がパレツト置場の通路側に突出した搬出用レ
バーと、シーソーレールの端部に装着されパレツ
ト置場の通路側に突出した搬入用レバーと、を備
え、搬入用レバーの上方移動によりシーソーレー
ルが傾動してスライド台車をパレツト置場側に移
動させ、搬出用レバーの下方移動によりシーソー
レールが傾動してスライド台車をパレツト置場の
通路側に移動させることを特徴とする。

〔考案の実施例〕

以下、図面に基づいて本考案の好適な実施例を
説明する。

第２図には、本考案の好適な実施例の構成が示
されている。

本実施例における装置は、第２図に示されるよ
うに、スライド台車２０、シーソーレール２２、
リンク機構２４などから構成されており、リンク
機構２４の端部が、パレツト置場Ａに設置された
固定台２６に軸支されている。

スライド台車２０は、上面にパレツト受部を構
成するパレツト支持金具２８が装着されており、
下面一端にパレツト置場の通路Ｅを走行可能な一
対の走行ローラ３０が装着され、且つ他端に一対
のスライドローラ３２が装着されている。

シーソーレール２２は中央部近傍がリンク機構
２４によつて偏心支持され、スライドローラ３２
が往復動可能に装着されている。又、固定台２６
に軸支され回動自在な支持金具３４がシーソーレ
ール２２の側面に固定されている。又このシーソ
ーレール２２の端部には通路Ｅ側に突出した搬入
用レバー３６が装着されている。又、シーソーレ
ール２２は、支持金具３４が支柱３８によつてそ
の回動が阻止され、矢印Ｘ方向への傾動が阻止さ
れている。このため、スライド台車２０の水平状
態が維持されている。

又、リンク機構２４の下部には、一端が通路Ｅ
側に突出し、リンク機構２４を作動可能な搬出用
レバー４０が連結されている。

このように構成された実施例における装置を用
いてパレツトの搬入搬出を行なう場合は、スライ
ドローラ３２と走行ローラ３０との面に直交する
方向にフオークリフトを進入させ、フオークリフ
ト上のパレツト４２をスライド台車２０のパレツ
ト受部に載せる。この後フオークリフトの先端で
搬入用レバー３６を持ち上げると、矢印Ｙで示さ
れる方向にシーソーレール２２が傾動し、第３図
に示されるようにスライド台車２０がパレツト置
場Ａの方向に移動し、パレツト４２をパレツト置
場Ａに搬入することができる。

一方、パレツト置場Ａに載置されたパレツト４
２を搬出する場合は、フオークリフトの先端で搬
出用レバー４０を矢印Ｚ方向に持ち上げると、リ
ンク機構２４が上昇方向に作用し、シーソーレー
ル２２が第２図に示されるように傾動する。その
ため、スライドローラ３２がシーソーレール２２
上を通路Ｅ方向に移動し、スライド台車２０上の
パレツト４２をパレツト置場Ａから通路Ｅ側に搬
出することができる。

このように本実施例における装置は、スライド
台車２０を、パレツト置場Ａと通路Ｅとを往復移
動させることができるので、フオークリフトの回
転半径より狭い場所でも、人手を介さずにパレツ
トの搬入搬出が行なえる。そのため、本実施例の
装置によれば、作業者の重筋作業を無くすことが
できると共に作業能率の向上を図ることができ
る。

〔考案の効果〕 本考案によれば、狭い場所でのパレツトの搬入
搬出作業を、人手を介さずとも行なえるので、作
業能率の向上を図ることができるという優れた効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のパレツト搬入搬出作業を説明す
るための図、第２図は本考案の一実施例を示す構
成図、第３図は本考案に係る装置の作用を説明す
るための図である。 ２０……スライド台車、２２……シーソーレー
ル、２４……リンク機構、３０……走行ローラ、
３２……スライドローラ、３６……搬入用レバ
ー、４０……搬出用レバー、４２……パレツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面にパレツト受け部が装着され、且つ下面一
   端にパレツト置場の通路を走行可能な走行ローラ
   が装着され他端にスライドローラが装着されたス
   ライド台車と、中央部近傍が偏心支持され、且つ
   前記スライドローラが往復動可能に装着されたシ
   ーソーレールと、パレツト置場に設置された固定
   台に一端が軸支され他端がシーソーレールを偏心
   支持するリンク機構と、一端がリンク機構下部に
   連結され他端がパレツト置場の通路側に突出した
   搬出用レバーと、シーソーレールの端部に装着さ
   れパレツト置場の通路側に突出した搬入用レバー
   と、を備え、搬入用レバーの上方移動によりシー
   ソーレールが傾動してスライド台車をパレツト置
   場側に移動させ、搬出用レバーの下方移動により
   シーソーレールが傾動してスライド台車をパレツ
   ト置場の通路側に移動させることを特徴とするパ
   レツト搬入搬出用補助装置。