JPS6232026Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は蓄熱材を用い、身体暖房装置に用いら
れる蓄熱体に関する。

従来例の構成とその問題点 従来のこの種の蓄熱体は第１図に示すように容
器１の中心部にヒータ２を収納し、さらに蓄熱材
３を内蔵していた。この構成ではヒータ２が直
接、蓄熱材３に接触するが、蓄熱材３の大部分の
ものは中性でないため、ヒータ２が腐食する。ま
た、蓄熱材３は凝固時、体積が収縮するため、空
胴ができ、この部分ではヒータ２が異常に発熱
し、寿命が短かくなるとともに、断線することも
あつた。さらに容器１端における封口は、ヒータ
２の電気線縁を行い、かつ蓄熱材３を封入しなけ
ればならないが、これは困難なものであつた。

考案の目的 本考案はかかる従来の問題を解消するもので、
蓄熱材によるヒータの腐食及び断線を防止し、容
器端における蓄熱材の封口を完全なものにするこ
とを目的とする。

考案の構成 この目的を達成するために、本考案は、外筒と
内筒の間に蓄熱材を封入した２重筒チユーブを設
け、この２重筒チユーブの内筒内に、蓄熱材加熱
用のヒータを設けたものである。

この構成により、ヒータは蓄熱材と直接接触す
ることがないので蓄熱材により腐食されることが
なくなる。さらに蓄熱材の封入は内、外筒間の封
口を行えば良いので、容易に行える。

実施例の説明 以下、本考案の一実施例を第２図、第３図を用
いて説明する。なお図中、第１図と同一部品につ
いては同一番号を付している。

４は２重筒チユーブであり、内筒４ａと外筒４
ｂから成つている。２重筒チユーブ４の内筒４ａ
と外筒４ｂの間には蓄熱材３が封入されている。
内筒４ａの内部にはヒータ２が収納されている。

上記構成において、ヒータ２は内筒４ａを加熱
し、内筒４ａを通して、蓄熱材３は加熱される。

このように、ヒータ２は内筒４ａ内に設けら
れ、蓄熱材３と直接接触しないため、ヒータ２が
蓄熱材３により腐食させられることはない。また
ヒータ２は内筒４ａを加熱するため、蓄熱材３の
空胴による極部的な異常発熱による断線も防止で
きる。また２重筒チユーブ４の封口も蓄熱材３の
みを対象にして、例えば外筒４ｂ端部を折り曲げ
るだけで容易に行える。

考案の効果 本考案の蓄熱体によれば、２重筒チユーブの内
筒と外筒の間に、蓄熱材を封入し、内筒内にヒー
タを挿入したので、ヒータが蓄熱材に直接接触す
ることはなく、よつてヒータが蓄熱材により腐食
させられることはなく、また蓄熱材凝固時の空胴
によるヒータの異常発熱による断線も防止でき
る。さらに２重筒チユーブの端部では蓄熱材のみ
を封入すればよく、容易に封口が行える。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の蓄熱体の斜視図、第２図は本考
案の一実施例の蓄熱体の斜視図、第３図は同断面
図である。 ２……ヒータ、３……蓄熱材、４……２重筒チ
ユーブ、４ａ……内筒、４ｂ……外筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外筒と内筒の２重筒からなり、両端を封入した
   ２重筒チユーブと、前記２重筒チユーブの外筒と
   内筒間に封入された蓄熱材と、前記２重筒チユー
   ブの内筒内に設置され、前記蓄熱材を加熱するヒ
   ータとにより構成された蓄熱体。