JP3016728U - マイカ式ヒーターの密封構造 - Google Patents

マイカ式ヒーターの密封構造

Info

Publication number
JP3016728U
JP3016728U JP1995004145U JP414595U JP3016728U JP 3016728 U JP3016728 U JP 3016728U JP 1995004145 U JP1995004145 U JP 1995004145U JP 414595 U JP414595 U JP 414595U JP 3016728 U JP3016728 U JP 3016728U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
mica
core
hole
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995004145U
Other languages
English (en)
Inventor
春雄 多田
Original Assignee
株式会社小山製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社小山製作所 filed Critical 株式会社小山製作所
Priority to JP1995004145U priority Critical patent/JP3016728U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3016728U publication Critical patent/JP3016728U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Heating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】被加熱物からの溶融樹脂や漏出液、その他の不
純物によって絶縁不良を起さないマイカ式ヒーターを提
供する。 【構成】電熱線が捲き付け一体化された芯マイカ板(1
1)と、これを挟む上下一対の絶縁マイカ板(12)
(13)と、その積層状態の全体を包囲する上下一対の
外皮板(14)(15)とから成るマイカ式ヒーターに
おいて、上記芯マイカ板(11)と絶縁マイカ板(1
2)(13)に上側外皮板(14)の陥没用貫通口(1
6)を設けて、その貫通口(16)の内部へ陥没するよ
うに折り曲げた上側外皮板(14)を、上記下側外皮板
(15)との接合状態に保つと共に、その接合部分へ被
加熱物(M)から導出される圧力計やサーモカツプル、
その他の付属器具用逃し口(17)を、上記貫通口(1
6)よりも小さく開口形成して、その上側外皮板(1
4)の開口縁部と下側外皮板(15)の開口縁部とを全
周溶接した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はマイカ式ヒーターの密封構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、合成樹脂押出機の口金(ダイス)や加熱シリンダーを初め、合成樹脂 射出成形機のノズル、各種容器などの被加熱物を加熱するために使用されている 従来のマイカ式バンドヒーターは、図1〜5のように電熱線が捲き付け一体化さ れた芯マイカ板(1)と、これを挟む上下一対の絶縁マイカ板(2)(3)と、 その積層状態の全体を包囲する上下一対の金属外皮板(4)(5)とから成り、 上記被加熱物(M)に接触する下側外皮板(5)が、上側外皮板(4)の両端部 へ被着されている通例である。(6)は電源端子、(7)はバンド締結具を示し ている。
【0003】 上記バンドヒーター(H)は被加熱物(M)に取り付けられるが、その際被加 熱物(M)からは図1に例示するような圧力計やサーモカツプル、その他の各種 付属器具(8)の導出されることがあり、そのためバンドーヒーター(H)の胴 面に上記付属器具(8)と対応する円形や角形などの逃し口(9)を切り抜かな ければならない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来品の付属器具用逃し口(9)は図5の拡大図から明白なよ うに、積層状態のマイカ板(1)(2)(3)とこれを包囲する外皮板(4)( 5)との全体に亘る同じ大きさとして、単純に切り抜かれており、特に芯マイカ 板(1)と絶縁マイカ板(2)(3)との開口縁部が逃し口(9)への露出状態 に放置されている。
【0005】 そのため、被加熱物(M)からの溶融樹脂や漏出液、その他の不純物が上記逃 し口(9)へ侵入して、電熱線と接触することにより、その絶縁不良を起すおそ れがある。
【0006】 そして、このような問題は上記構造のマイカ式ヒーターである限り、そのバン ドヒーターのみならず、プレートヒーターやその他の形態についても、同様に言 えることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記問題の改良を企図しており、そのための構成上電熱線が捲き付け 一体化された芯マイカ板と、これを挟む上下一対の絶縁マイカ板と、その積層状 態の全体を包囲する上下一対の金属外皮板とから成るマイカ式ヒーターにおいて 、
【0008】 上記芯マイカ板と絶縁マイカ板に上側外皮板の陥没用貫通口を設けて、その貫 通口の内部へ陥没するように折り曲げた上側外皮板を、上記下側外皮板との接合 状態に保つと共に、その接合部分へ被加熱物から導出される圧力計やサーモカツ プル、その他の付属器具用逃し口を、上記貫通口よりも小さく開口形成して、そ の上側外皮板の開口縁部と下側外皮板の開口縁部とを全周溶接したことを特徴と するものである。
【0009】
【作用】
本考案の上記構成によれば、芯マイカ板と絶縁マイカ板に上側外皮板の陥没用 貫通口が設けられており、その貫通口の内部へ陥没するように折り曲げられた上 側外皮板が、下側外皮板との接合状態に保たれた上、その下側外皮板と溶接一体 化されているため、その上側外皮板の折り曲げ部分によって、芯マイカ板と絶縁 マイカ板の開口縁部が何れも被覆状態に密封されることとなる。
【0010】 その結果、上側外皮板と下側外皮板との接合部分に開口する付属器具用逃し口 へ、万一被加熱物からの溶融樹脂や漏出液、その他の不純物が侵入したとしても 、これが芯マイカ板の電熱線と接触して、その絶縁不良を起すおそれがない。
【0011】 又、芯マイカ板と絶縁マイカ板に設けられた貫通口は、上記付属器具用逃し口 よりも大きく切り抜かれているため、上側外皮板をその貫通口の内部へ無理なく 折り曲げて、下側外皮板との確実な接合状態に保つことができ、その下側外皮板 と芯マイカ板との開口縁部同志を、安定良く全周溶接することも可能となる。
【0012】
【実施例】
以下、従来品を示した図5と対応する図6に基いて、本考案の具体的構成を説 明すると、(11)は図外の電熱線が捲き付け一体化された芯マイカ板、(12 )(13)はその芯マイカ板(11)を挟む上下一対の絶縁マイカ板であり、そ の積層状態の芯マイカ板(11)と絶縁マイカ板(12)(13)に対しては、 その後上側の金属外皮板(14)が載置され、これをも包囲する状態として、下 側の金属外皮板(15)が捲き付けられることになる。但し、その捲き付けられ ないバンドヒーターもある。
【0013】 そして、本考案では上記芯マイカ板(11)とその絶縁マイカ板(12)(1 3)に、従来品の上記付属器具用逃し口(9)よりも若干大きな口径(d1)の 上側外皮板陥没用貫通口(16)が切り抜かれている。
【0014】 その場合、芯マイカ板(11)の開口縁部と絶縁マイカ板(12)(13)の 開口縁部とを整合させるべく、その同等口径の貫通口(16)として切り抜いて もさしつかえないが、図例のように芯マイカ板(11)の開口縁部が絶縁マイカ 板(12)(13)のそれらよりも一定量(L)だけ退避するように、その大き な口径の言わば段違い状態として切り抜くことが好ましい。但し、上記貫通口( 16)の開口形状は円形に限らず、楕円形や角形などもあり得る。
【0015】 そして、その後上側外皮板(14)がベンダーなどの使用により、上記貫通口 (16)の内部へ陥没する部分的な受皿型に折り曲げられて、そのフラツトな下 面が下側外皮板(15)のフラツトな上面との接合状態に保たれる。
【0016】 (17)はその接合部分に引き続き切り抜かれた付属器具用逃し口であって、 上記貫通口(16)よりも小さな口径(d2)を備えており、これが従来品の上 記付属器具用逃し口(9)に相当し、被加熱物(M)から導出される圧力計やサ ーモカツプル、その他の各種付属器具(18)と干渉することを防ぐ。その逃し 口(17)の開口形状も円形に限らず、その付属器具(18)と対応する各種形 状が採択されることになる。
【0017】 しかも、上記付属器具用逃し口(17)に臨む上側外皮板(14)の開口縁部 と、下側外皮板(15)の開口縁部とはその全周に亘って溶接一体化されている 。その結果、上記貫通口(16)に臨む芯マイカ板(11)の開口縁部と、その 絶縁マイカ板(12)(13)の開口縁部は上側外皮板(14)の折り曲げ部分 によって、完全に密封されることとなり、被加熱物(M)からの溶融樹脂や漏出 液、その他の不純物が万一上記付属器具用逃し口(17)に侵入したとしても、 これが芯マイカ板(11)の電熱線に接触するおそれなく、その絶縁上の安全な 被覆状態に保たれるのである。
【0018】 又、上側外皮板(14)を下側外皮板(15)に向かって折り曲げることによ り、その下側外皮板(15)をフラツトな状態に維持してあるので、被加熱物( M)との大きな接触面積を得られ、その被加熱物(M)に対する取付状態と加熱 作用の安定性を昂めることもできる。
【0019】 尚、図示の実施例では従来品と対比する便宜上、マイカ式のバンドヒーターに ついて説明したが、マイカ式のプレートヒーターやその他の各種ヒーターについ ても、本考案を適用できることは言うまでもない。
【0020】
【考案の効果】
以上のように、本考案では電熱線が捲き付け一体化された芯マイカ板(11) と、これを挟む上下一対の絶縁マイカ板(12)(13)と、その積層状態の全 体を包囲する上下一対の金属外皮板(14)(15)とから成るマイカ式ヒータ ーにおいて、
【0021】 上記芯マイカ板(11)と絶縁マイカ板(12)(13)に上側外皮板(14 )の陥没用貫通口(16)を設けて、その貫通口(16)の内部へ陥没するよう に折り曲げた上側外皮板(14)を、上記下側外皮板(15)との接合状態に保 つと共に、その接合部分へ被加熱物(M)から導出される圧力計やサーモカツプ ル、その他の付属器具用逃し口(17)を、上記貫通口(16)よりも小さく開 口形成して、その上側外皮板(14)の開口縁部と下側外皮板(15)の開口縁 部とを全周溶接してあるため、図1〜5に基いて説示した従来技術の問題を容易 に解決できる効果がある。
【0022】 即ち、本考案の上記構成によれば、芯マイカ板(11)と絶縁マイカ板(12 )(13)に上側外皮板(14)の陥没用貫通口(16)が設けられており、そ の貫通口(16)の内部へ陥没するように折り曲げられた上側外皮板(14)が 、下側外皮板(15)との接合状態に保たれた上、その下側外皮板(15)と溶 接一体化されているため、その上側外皮板(14)の折り曲げ部分によって、芯 マイカ板(11)と絶縁マイカ板(12)(13)の開口縁部が何れも被覆状態 に密封されることとなる。
【0023】 その結果、上側外皮板(14)と下側外皮板(15)との接合部分に開口する 付属器具用逃し口(17)へ、万一被加熱物(M)からの溶融樹脂や漏出液、そ の他の不純物が侵入したとしても、これが芯マイカ板(11)の電熱線と接触し て、その絶縁不良を起すおそれがない。
【0024】 又、芯マイカ板(11)と絶縁マイカ板(12)(13)に設けられた貫通口 (16)は、上記付属器具用逃し口(17)よりも大きく切り抜かれているため 、上側外皮板(14)をその貫通口(16)の内部へ無理なく折り曲げて、下側 外皮板(15)との確実な接合状態に保つことができ、その下側外皮板(15) と芯マイカ板(11)との開口縁部同志を、安定良く全周溶接することも可能と なる。
【0025】 更に、請求項2の構成を採用するならば、芯マイカ板(11)に対する上側外 皮板陥没用貫通口(16)の切り抜き上、その開口縁部に万一電熱線の露出する ことがあっても、その電熱線を安全な絶縁状態に維持することができ、高性能の マイカ式ヒーターとして提供し得る効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイカ式バンドヒーターの取付使用状態を例示
する説明図である。
【図2】従来のマイカ式バンドヒーターを示す正面図で
ある。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図2の4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】図2の5−5線に沿う拡大断面図である。
【図6】図5に対応する本考案のマイカ式バンドヒータ
ーを示す断面図である。
【符号の説明】
(11)・芯マイカ板 (12)・絶縁マイカ板 (13)・絶縁マイカ板 (14)・上側外皮板 (15)・下側外皮板 (16)・貫通口 (17)・逃し口 (18)・付属器具 (M)・被加熱物

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電熱線が捲き付け一体化された芯マイカ板
    (11)と、これを挟む上下一対の絶縁マイカ板(1
    2)(13)と、その積層状態の全体を包囲する上下一
    対の金属外皮板(14)(15)とから成るマイカ式ヒ
    ーターにおいて、 上記芯マイカ板(11)と絶縁マイカ板(12)(1
    3)に上側外皮板(14)の陥没用貫通口(16)を設
    けて、その貫通口(16)の内部へ陥没するように折り
    曲げた上側外皮板(14)を、上記下側外皮板(15)
    との接合状態に保つと共に、 その接合部分へ被加熱物(M)から導出される圧力計や
    サーモカツプル、その他の付属器具用逃し口(17)
    を、上記貫通口(16)よりも小さく開口形成して、そ
    の上側外皮板(14)の開口縁部と下側外皮板(15)
    の開口縁部とを全周溶接したことを特徴とするマイカ式
    ヒーターの密封構造。
  2. 【請求項2】芯マイカ板(11)と絶縁マイカ板(1
    2)(13)に上側外皮板(14)の陥没用貫通口(1
    6)を設けるに当り、その芯マイカ板(11)の開口縁
    部を絶縁マイカ板(12)(13)の開口縁部よりも、
    一定量(L)だけ大きく退避させたことを特徴とする請
    求項1記載のマイカ式ヒーターの密封構造。
JP1995004145U 1995-04-07 1995-04-07 マイカ式ヒーターの密封構造 Expired - Lifetime JP3016728U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995004145U JP3016728U (ja) 1995-04-07 1995-04-07 マイカ式ヒーターの密封構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995004145U JP3016728U (ja) 1995-04-07 1995-04-07 マイカ式ヒーターの密封構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3016728U true JP3016728U (ja) 1995-10-09

Family

ID=43152248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995004145U Expired - Lifetime JP3016728U (ja) 1995-04-07 1995-04-07 マイカ式ヒーターの密封構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3016728U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5749656A (en) Thermal probe assembly with mold-over crimp sensor packaging
JP3016728U (ja) マイカ式ヒーターの密封構造
JP3965837B2 (ja) コネクタ
JP3595385B2 (ja) ターミナルとリード線の接合部構造及びターミナルとリード線の接合方法
US20080129789A1 (en) Flexible electrothermal tape and method for manufacturing the same
JPS59694Y2 (ja) 蓄電池
JP2016001542A (ja) 端子付電線
JP3028906U (ja) サーミスタ温度センサ
CN215114921U (zh) 一种地暖防水温度传感器
JP2650051B2 (ja) 防水コネクターの製造方法および防水コネクター
JPH0328593Y2 (ja)
JP2805807B2 (ja) 点火プラグの複合接地電極及びその製造方法
JPS6232026Y2 (ja)
JPS6041684Y2 (ja) 正特性サ−ミスタ装置
JPS6324633Y2 (ja)
JPS6223034Y2 (ja)
JPS6266649A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH029507Y2 (ja)
JP3916036B2 (ja) 電動機用保護装置
JPH0211753Y2 (ja)
JPS6347024Y2 (ja)
JPH01169891A (ja) 面発熱体
JPH0419783Y2 (ja)
JPH0458477A (ja) リード線接続部の封止方法
US4747205A (en) Method of producing a motor frame for an electric motor