JPS6232008B2

JPS6232008B2 -

Info

Publication number: JPS6232008B2
Application number: JP56064184A
Authority: JP
Inventors: Masaoki Ito
Original assignee: Amada Co Ltd
Current assignee: Amada Co Ltd
Priority date: 1981-04-30
Filing date: 1981-04-30
Publication date: 1987-07-11
Also published as: JPS57181732A

Description

【発明の詳細な説明】この出願に係る発明は、例えばパンチプレスの
ごとき板材加工機から製品あるいは切断片等の板
材を取出す板材取出し装置に関する。

本明細書において、「切断片」とは板材から切
断工具によつて切断された板材においてパンチ加
工に用いられたダイの孔径より大きい板材を指
し、「スクラツプ」とは同じく切断された板材に
おいてダイの孔径より小さいものを指すと定義す
る。

一般にパンチプレス機の加工において、通常の
打ち抜き加工の場合はスクラツプはダイの孔から
下方に落下するのでスクラツプ処理については全
く問題がなかつた。しかしニブリング加工によつ
てダイの孔径より大きい打ち抜き加工を実施する
場合はダイの孔径よりも大きい切断片がダイ上に
残ることになり、それを除去することが必要とな
る。

従来はこのダイ上の切断片の除去に際して、作
業者が手で行なつていたため時間的なロスが大き
い、安全性が低い等の問題点があつた。また、切
断片が比較的小さい時には切断片全面をニブリン
グ加工で打ち抜き排除していたが、これも時間的
なロスが大きい、金型の寿命を短縮する等の問題
点があつた。

したがつて、パンチプレス機上から切断片を自
動的に搬出する技術が開示されているが、従来に
おいては、加工終了時に、前記切断片と製品との
搬出が同時的に行なわれないので、パンチプレス
機の休止時間が長く、稼働率が低下するという問
題点があつた。

この発明は上述のごとき問題点に鑑みてなされ
たもので、切断片と製品との搬出を同時的に行な
い得て稼働率を向上し得る装置を提供しようとす
るものである。

以下図面を参照しつつ、この発明の１実施例に
ついて詳細に説明する。

第１図はこの発明を実施したパンチプレスの平
面図を示し、第２図は同じくその正面図を示し、
第３図は第２図−の断面図を示す。

以後の記述において、「前後」とは第１図にお
ける下方側に相当する方向を前、上方側に相当す
る方向を後と定義し、「左右」とは第１図におい
て右側に相当する方向を右、左側に相当する方向
を左と定義し、また「上下」とは第１図において
図面の表面側に相当する方向を上、裏面側に相当
する方向を下と定義する。

第１図に示すように、NC付タレツトパンチプ
レス１の左側にはオーバーハングした材料を支持
する補助テーブル３５を後方に備えたパイプロー
ラーテーブル３を介して材料台２３を下部に有し
材料を吸着移送する材料搬入装置５が設けられ板
材を前記パンチプレス１へ送り込む。パンチプレ
スの右側には補助テーブル７を介して切断片搬出
装置９が設けられ、切断片搬出装置９の右側には
搬出された製品を載置する製品受装置としての走
行装置付リフターテブル１１が設けられる。リフ
ターテーブル１１の上部にはパンチプレスで加工
された製品を取り出す製品搬出装置１３が設けら
れ、製品をタレツトデイスク１５からリフターテ
ーブル１１へ搬出する。同じくリフターテーブル
１１の上部には製品搬出装置１３と並列に切断片
取り出し装置１７が移動自在に設けられ、タレツ
トデイスク１５上の切断片を前記切断片搬出装置
９へ除去する。そして切断片搬出装置９の可傾テ
ーブル５３は傾斜して切断片を切断片搬出装置９
の切断片台車５５に載置し切断片を排除する。

前記材料搬入装置５は、ローデイング装置１９
上に前後方向移動自在に設けられ複数個のマグネ
ツトフローター２１を備える材料台２３を挾むよ
うに設けた門形フレーム２５を備え、吸着装置２
７が前記門形フレーム２５の軌道上を走行する走
行台２９に設けられる。

前記門形フレーム２５の右側面に隣接してパイ
プローラーテーブル３がレール３１上をローラー
３３を介して前後方向移動自在に設けられる。パ
イプローラーテーブル３は後方に補助テーブル３
５を有し複数のパイプローラー３７を駆動する駆
動装置を備える。パイプローラーテーブル３の右
側面はNCターレツトパンチプレス１に接してい
る。

パンチプレス１のフレームに立設してブラツケ
ツト３９が設けられ、ブラツケツト３９には引き
込みロール４１と相対してピンチローラー４３が
設けられる。パンチプレス１のフレーム前部には
材料位置決め装置が設けられる。パンチプレス１
の中心部にはタレツトデイスク１５および打撃子
４５が設けられる。

パンチプレス１のテーブル４７の右側部に隣接
して補助テーブル４９を後方に備えた、テーブル
４７と同じ高さのテーブル５１が設けられる。テ
ーブル５１の右側部に隣接して前記切断片搬出装
置９が設けられる。切断片搬出装置９は大別して
可傾テーブル５３、切断片台車５５より構成され
る。第３図に示すように可傾テーブル５３は、前
記テーブル５１と同じ高さのテーブル５７の後方
部５９にヒンジ６１を介して下方向へ移動自在に
設けられる。可傾テーブル５３の下面にはシリン
ダー６３がヒンジ６５を介して取り付けられ、シ
リンダー６３のもう一方は前記テーブル５７の下
方に設けた門形フレーム６７にヒンジ６９を介し
て設けられる。

切断片台車５５は、複数のレール７１上を切断
片台車５５の下面に設けられたローラー７３によ
つて前後方向移動自在に設けられ、切断片台車５
５は最前部に位置する状態において可傾テーブル
５３の下方に位置する。切断片台車５５の下面に
はブラツケツト７５を介してシリンダー７７が取
り付けられ、シリンダー７７のもう一方は前記テ
ーブル５７のフレーム７９に設けられる。

また、切断片台車５５の後部側面にはストツパ
ー８１が設けられる。

切断片搬出装置９の右側面には隣接してNCT
より搬出された製品を載置するリフターテーブル
１１が設けられる。リフターテーブル１１および
切断片搬出装置９等の上方には製品搬出装置１３
が、門形フレーム８３および柱８５に取り付けら
れたアーム８７，８９，９１の前後方向中ほどに
設けられたガイドレール９３上を左右移動自在に
設けられる。製品搬出装置はモーターの如き駆動
装置で駆動され、下部に製品把持装置９５を備え
ている。

前記門形フレーム８３のアーム８７，８９の後
方先端部９７には前記ガイドレール９３と平行し
てガイドレール９９が設けられ、ガイドレール９
９には切断片取り出し装置１７がパンチプレス１
に向つて進退自在すなわち左右方向移動自在に設
けられる。

切断片取り出し装置１７の基体１０１の上部に
はガイドレール９９に係合走行する複数のローラ
ー１０３が設けられ、ローラー１０３を駆動する
モーターの如き駆動装置が内設される。基体１０
１の下面には上下方向伸縮自在のガイド１０５，
１０７が設けられ、ガイド１０５，１０７の先端
にはアーム１０９が取り付けられる。また基体１
０１の下面、前記ガイド１０５，１０７に挾まれ
るようにシリンダー１１１が設けられシリンダー
ロツド１１３の先端は前記アーム１０９に取り付
けられている。

アーム１０９は前記ガイドレール９９と平行に
設けられ、アーム１０９には複数個のバキユーム
カツプよりなる作動体１１５、がシリンダー１１
９によつて上下移動自在に設けられる。

以上の如き構成による切断片取り出し搬出装置
の動作を説明する。

材料台２３に載置された材料はマグネツトフロ
ーター２１および吸着装置２７により一枚づつロ
ーラーテーブル３へ移送される。ローラーテーブ
ル３上の材料は時計方向に回転駆動するパイプロ
ーラー３７によりパンチプレス１のテーブル４７
へ移送され、さらにパンチプレス１の引き込みロ
ール４１およびピンチローラー４３によつて位置
決定基準点まで搬入されクランプに把持された
後、クランプを備えたチヤレンジの移動により材
料の所望加工位置が打撃子４５直下に位置を決め
られパンチされる。

以下パンチ加工をニブリング加工と設定して動
作を説明する。ニブリング加工において、スクラ
ツプはパンチダイの孔から下方へ落ち排除されタ
レツトデイスク１５の上には製品および切断片が
残る。タレツトデイスク１５上に残つた切断片を
取り出すため切断片取り出し装置１７はガイドレ
ール９９上を移動し切断片取り出し装置１７のバ
キユームカツプよりなる作動体１１５、が切断片
上に来た位置で停止する。停止した状態でシリン
ダー１１９によつて作動体１１５を下方向に移動
させ切断片を吸着させる。そして作動体１１５を
同様に上方向へ移動させ切断片を上方へ持ち上げ
る。切断片を持ち上げた後、切断片が切断片搬出
装置９の可傾テーブル５３上に来る位置へ切断片
取り出し装置１７を移動させ、作動体１１５から
切断片を離し可傾テーブル５３上に落下させる。
可傾テーブル５３をシリンダー６３によつて傾斜
させ切断片を可傾テーブル５３上にすべらせて切
断片台車５５に落下させる。その落下の際、切断
片台車５５上のストツパー８１によつて切断片が
切断片台車５５上からこぼれるのを防ぐ。切断片
台車５５上に切断片が満載されると切断片台車５
５はレール７１上を後方へ移動し、矢印Ａの方向
よりフオークリフトなどによつて切断片を搬出す
ることができる。

製品を搬出する場合は、製品搬出装置１３をパ
ンチのテーブル４７上まで移動させ製品把持装置
９５で製品を把みリフターテーブル１１上に移動
しリフターテーブル１１上に製品を置くわけであ
るが、この際、切断片取り出し装置１７のアーム
１０９および作動体１１５は製品把持装置９５と
接触しないためシリンダー１１１によつて上方へ
逃げるようになつている。リフターテブル１１上
に載置された製品は矢印Ｂの方向よりフオークリ
フトなどによつて搬出される。またタレツトデイ
スク１５上の切断片の発生する位置は常に切断片
取り出し装置１７のパスラインL₁上、即ち切断
片の中心がパスラインL₁に一致するようにNC装
置によつて制御されるものとする。

また、この切断片取り出し搬出装置は大きい板
材から短冊形の製品を作る分離加工の場合にも、
その製品を順次搬出する作業に使用することも可
能である。

以上のごとき実施例の説明より理解されるよう
に、要するに本発明の要旨は特許請求の範囲に記
載のとおりであるから、その記載より明らかなよ
うに、本発明においては、製品受装置と切断片搬
出装置とが板材加工機に隣接して直列的には配置
してあり、上記製品受装置の上方位置および切断
片搬出装置の上方位置から前記板材加工機に近接
した位置に亘つてそれぞれ第１、第２のガイドレ
ールが近接し並列して設けられている。上記第１
のガイドレールには、板材加工機上の製品を把持
自在な製品把持装置を備えた製品搬出装置が往復
動自在に案内されており、また第２のガイドレー
ルには、前記板材加工機上の切断片を保持自在な
作動体を装着したアームを上下動自在に備えてな
る切断片取り出し装置が往復動自在に案内されて
いるものである。

したがつて本発明によれば、板材加工機上の製
品は、製品搬出装置の作用によつて製品受装置上
に搬出することができ、また切断片は、切断片取
り出し装置の作用によつて切断片搬出装置上に取
り出すことができるものである。この場合、第
１、第２のガイドレールが近接してあることによ
り、製品搬出装置の作用領域と切断片取り出し装
置の作用領域とが重なり合うこととなり、全体の
占有面積を小さくおさえることができるものであ
る。特に本発明によれば、製品搬出装置および切
断片取り出し装置を同時に作用することができる
ものである。この際、切断片取り出し装置におけ
るアームを上昇せしめることにより、製品搬出装
置と切断片取り出し装置とが干渉することがない
ものである。

すなわち本発明によれば、製品と切断片とを板
材加工機上から同時に取り出して個別に搬出する
ことができるので、板材加工機の休止時間を短く
して稼働率を向上することができるものである。

さらにまた、この発明は前述の如き実施例に限
定されるものではなく、前述以外の態様にもこの
発明を実施しうるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を実施したパンチプレスの平
面図、第２図はこの発明を実施したパンチプレス
の正面図、第３図は第２図−の断面図であ
る。（図面の主要な部分を表わす符号の説明）、１
１５……作動体、１０９……アーム、１０１……
基体、１７……切断片取り出し装置、５３……可
傾テーブル、５５……切断片台車、９……切断片
搬出装置。

Claims

【特許請求の範囲】

１板材加工機に隣接して製品受装置および切断
片搬出装置９を直列的に配置して設け、上記製品
受装置の上方位置から前記板材加工機に近接した
位置に亘つて延伸した第１のガイドレール９３
と、切断片搬出装置９の上方位置から板材加工機
に近接した位置に亘つて延伸した第２のガイドレ
ール９９とを近接して並列に設け、上記第１のガ
イドレール９３に案内されて往復動自在な製品搬
出装置１３に、前記板材加工機上の製品を把持自
在な製品把持装置９５を設け、前記第２のガイド
レール９９に案内されて往復動自在な切断片取り
出し装置１７に上下動自在に備えられたアーム１
０９に、前記板材加工機上の切断片を保持自在な
作動体１１５を装着してなることを特徴とする板
材加工機からの板材取り出し装置。