JPS6231733Y2 - - Google Patents
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- JPS6231733Y2 JPS6231733Y2 JP1983069519U JP6951983U JPS6231733Y2 JP S6231733 Y2 JPS6231733 Y2 JP S6231733Y2 JP 1983069519 U JP1983069519 U JP 1983069519U JP 6951983 U JP6951983 U JP 6951983U JP S6231733 Y2 JPS6231733 Y2 JP S6231733Y2
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- JP
- Japan
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- shim plate
- casing
- case
- lubricating oil
- final reduction
- Prior art date
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- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims description 23
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 13
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 claims description 7
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 17
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0493—Gearings with spur or bevel gears
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0482—Gearings with gears having orbital motion
- F16H57/0483—Axle or inter-axle differentials
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T74/00—Machine element or mechanism
- Y10T74/19—Gearing
- Y10T74/19991—Lubrication
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、車両用の最終減速装置における潤滑
機構に関する。
機構に関する。
車両用最終減速装置の一型式として、車体に組
付けられて底部に潤滑油が貯えられるケーシング
にて一対の軸受を介して回転自在に支持したデイ
フアレンシヤルギヤユニツトと、同デイフアレン
シヤルギヤユニツトを構成するケースに固着され
ドライブピニオンに噛合するリングギヤと、前記
デイフアレンシヤルギヤユニツトの両サイドギヤ
に内端にてそれぞれトルク伝達可能に連結されて
それらの他端が前記ケースに回転可能に支持され
て同ケースを貫通し前記ケーシングの外側へ突出
する一対の駆動軸を備え、前記軸受と前記ケーシ
ング間にこれら両者間の間隙を調整する環状のシ
ムプレートを介装するとともに同シムプレートの
外側にて前記駆動軸と前記ケーシング間にこれら
両者間を液密的にシールする環状のオイルシール
を介装し、かつ前記ケーシングの前記シムプレー
トと前記オイルシール間の上方に位置する部位に
前記リングギヤにより掻揚げられた潤滑油が前記
シムプレートの外側へ流入する連通孔を設けてな
る最終減速装置がある。
付けられて底部に潤滑油が貯えられるケーシング
にて一対の軸受を介して回転自在に支持したデイ
フアレンシヤルギヤユニツトと、同デイフアレン
シヤルギヤユニツトを構成するケースに固着され
ドライブピニオンに噛合するリングギヤと、前記
デイフアレンシヤルギヤユニツトの両サイドギヤ
に内端にてそれぞれトルク伝達可能に連結されて
それらの他端が前記ケースに回転可能に支持され
て同ケースを貫通し前記ケーシングの外側へ突出
する一対の駆動軸を備え、前記軸受と前記ケーシ
ング間にこれら両者間の間隙を調整する環状のシ
ムプレートを介装するとともに同シムプレートの
外側にて前記駆動軸と前記ケーシング間にこれら
両者間を液密的にシールする環状のオイルシール
を介装し、かつ前記ケーシングの前記シムプレー
トと前記オイルシール間の上方に位置する部位に
前記リングギヤにより掻揚げられた潤滑油が前記
シムプレートの外側へ流入する連通孔を設けてな
る最終減速装置がある。
かかる最終減速装置は、リングギヤによつて掻
き揚げられた潤滑油をケーシングに設けた連通孔
を通してオイルシールと駆動軸間、軸受間、駆動
軸とデイフアレンシヤルケース間へ供給し、これ
ら各部材間を潤滑すべく意図したものである。し
かしながら、かかる最終減速装置においては、上
記連通孔を通つて流入した潤滑油はシムプレート
の外側面を周方向に沿つて流下して駆動軸上には
落下しにくいため、特に駆動軸とデイフアレンシ
ヤルケース間への供給が規制されてこれら両者間
の摺動面が適確に潤滑されないおそれがある。こ
の結果、特に駆動軸とデイフアレンシヤルケース
間の相対回転が大きくなる車両の高速旋回時等に
おいては、これら両者間の摺動面の摩耗が激しく
なるおそれがある。
き揚げられた潤滑油をケーシングに設けた連通孔
を通してオイルシールと駆動軸間、軸受間、駆動
軸とデイフアレンシヤルケース間へ供給し、これ
ら各部材間を潤滑すべく意図したものである。し
かしながら、かかる最終減速装置においては、上
記連通孔を通つて流入した潤滑油はシムプレート
の外側面を周方向に沿つて流下して駆動軸上には
落下しにくいため、特に駆動軸とデイフアレンシ
ヤルケース間への供給が規制されてこれら両者間
の摺動面が適確に潤滑されないおそれがある。こ
の結果、特に駆動軸とデイフアレンシヤルケース
間の相対回転が大きくなる車両の高速旋回時等に
おいては、これら両者間の摺動面の摩耗が激しく
なるおそれがある。
なお、かかる最終減速装置において、上記連通
孔を通つて流下した潤滑油を有効に利用すべく、
シムプレートの内周における下方部の内径を他よ
り小さくして当該部を堰に形成したものが実公昭
55−1335号公報、実公昭58−1377号公報等に示さ
れている。しかしながら、これらの最終減速装置
においては、上記連通孔を通つて流下した潤滑油
は流下してシムプレートの下方の堰とオイルシー
ルの下部との間に溜るため、オイルシールの駆動
軸に対する摺接部が適確に潤滑されるものの、上
記潤滑油はやはりシムプレートの外側面を周方向
に沿つて流下して駆動軸上へは落下しにくいた
め、駆動軸とデイフアレンシヤルケース間の摺動
面の適確な潤滑は十分には期待し得ない。
孔を通つて流下した潤滑油を有効に利用すべく、
シムプレートの内周における下方部の内径を他よ
り小さくして当該部を堰に形成したものが実公昭
55−1335号公報、実公昭58−1377号公報等に示さ
れている。しかしながら、これらの最終減速装置
においては、上記連通孔を通つて流下した潤滑油
は流下してシムプレートの下方の堰とオイルシー
ルの下部との間に溜るため、オイルシールの駆動
軸に対する摺接部が適確に潤滑されるものの、上
記潤滑油はやはりシムプレートの外側面を周方向
に沿つて流下して駆動軸上へは落下しにくいた
め、駆動軸とデイフアレンシヤルケース間の摺動
面の適確な潤滑は十分には期待し得ない。
本考案は、かかる問題に対処すべくなされたも
ので、その主たる目的は、シムプレートの形状を
考慮することによりケーシングの連通孔から流下
した潤滑油がシムプレート外側面を周方向に沿つ
て流下するのを規制して、潤滑油の一部が駆動軸
上に落下するようにし、以つて潤滑油の一部が駆
動軸とデイフアレンシヤルケース間に供給されて
これら両者間の摺動面が適確に潤滑されるように
することにある。
ので、その主たる目的は、シムプレートの形状を
考慮することによりケーシングの連通孔から流下
した潤滑油がシムプレート外側面を周方向に沿つ
て流下するのを規制して、潤滑油の一部が駆動軸
上に落下するようにし、以つて潤滑油の一部が駆
動軸とデイフアレンシヤルケース間に供給されて
これら両者間の摺動面が適確に潤滑されるように
することにある。
かかる目的を達成すべく、本考案は上記した型
式の最終減速装置において、前記シムプレートの
内周全縁にその径方向へ延びる多数の凹凸を形成
して同シムプレートの内周全縁を凹凸形状にした
ことにその構成上の特徴がある。従つて、本考案
においては、ケーシングの連通孔から流下した潤
滑油はシムプレートの外側面を周方向に沿つて流
下する際、その一部がシムプレートの内周上部に
位置する凸部周縁から駆動軸上に落下する。この
ため、駆動軸上に落下した潤滑油の一部は駆動軸
とデイフアレンシヤルケース間に供給され、これ
ら両者間の摺動面が適確に潤滑される。また、本
考案においては、シムプレートの内周全縁が凹凸
形状となつているためシムプレートは周方向の方
向性がなく、たとえシムプレートに負荷がかかつ
て回転してもシムプレートの上記機能が損われる
ことがない。従つて、周方向に位置決めすること
が困難なシムプレートを位置決めすることなく、
上記機能を十分に発揮させることができる。
式の最終減速装置において、前記シムプレートの
内周全縁にその径方向へ延びる多数の凹凸を形成
して同シムプレートの内周全縁を凹凸形状にした
ことにその構成上の特徴がある。従つて、本考案
においては、ケーシングの連通孔から流下した潤
滑油はシムプレートの外側面を周方向に沿つて流
下する際、その一部がシムプレートの内周上部に
位置する凸部周縁から駆動軸上に落下する。この
ため、駆動軸上に落下した潤滑油の一部は駆動軸
とデイフアレンシヤルケース間に供給され、これ
ら両者間の摺動面が適確に潤滑される。また、本
考案においては、シムプレートの内周全縁が凹凸
形状となつているためシムプレートは周方向の方
向性がなく、たとえシムプレートに負荷がかかつ
て回転してもシムプレートの上記機能が損われる
ことがない。従つて、周方向に位置決めすること
が困難なシムプレートを位置決めすることなく、
上記機能を十分に発揮させることができる。
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
するに、第1図には本考案に係る潤滑機構を備え
た最終減速装置を組付けた動力伝達装置が示され
ている。この動力伝達装置は横置き前エンジン式
前輪駆動車の動力伝達装置であり、当該動力伝達
装置においては、図示しないエンジンの一側にト
ランスミツシヨン10がクラツチ装置20ととも
に組付けられている。
するに、第1図には本考案に係る潤滑機構を備え
た最終減速装置を組付けた動力伝達装置が示され
ている。この動力伝達装置は横置き前エンジン式
前輪駆動車の動力伝達装置であり、当該動力伝達
装置においては、図示しないエンジンの一側にト
ランスミツシヨン10がクラツチ装置20ととも
に組付けられている。
トランスミツシヨン10は、車両前方のエンジ
ンルーム内にて車体幅方向に配置されたクランク
軸Cに同軸的な入力軸11と、これに平行な出力
軸12を備えている。このトランスミツシヨン1
0においては、ケーシング13内に最終減速装置
30が配置されている。なお、ケーシング13は
ミツシヨンケース13aとアクスルケース13b
とによつて形成されている。
ンルーム内にて車体幅方向に配置されたクランク
軸Cに同軸的な入力軸11と、これに平行な出力
軸12を備えている。このトランスミツシヨン1
0においては、ケーシング13内に最終減速装置
30が配置されている。なお、ケーシング13は
ミツシヨンケース13aとアクスルケース13b
とによつて形成されている。
最終減速装置30は、ケーシング13に回転可
能に支持したデイフアレンシヤルギヤユニツトD
と、トランスミツシヨン10の出力軸12に設け
た出力ギヤ14に常時噛合するリングギヤ31と
によつて構成されている。また、デイフアレンシ
ヤルギヤユニツトDは第2図に示すように、リン
グギヤ31を一体的に支承するデイフアレンシヤ
ルケース32と、ピニオンシヤフト33を介して
ケース32内に回転可能に組付けた一対のピニオ
ン34a,34bと、ケース32内に回転可能に
組付けられて各ピニオン34a,34bに常時噛
合する左右一対のサイドギヤ35a,35bとに
よつて構成され、各サイドギヤ35a,35bに
はケース32に回転可能に支持されて貫通する左
右一対のフロントアクスル36a,36bの内端
がスプライン結合されている。
能に支持したデイフアレンシヤルギヤユニツトD
と、トランスミツシヨン10の出力軸12に設け
た出力ギヤ14に常時噛合するリングギヤ31と
によつて構成されている。また、デイフアレンシ
ヤルギヤユニツトDは第2図に示すように、リン
グギヤ31を一体的に支承するデイフアレンシヤ
ルケース32と、ピニオンシヤフト33を介して
ケース32内に回転可能に組付けた一対のピニオ
ン34a,34bと、ケース32内に回転可能に
組付けられて各ピニオン34a,34bに常時噛
合する左右一対のサイドギヤ35a,35bとに
よつて構成され、各サイドギヤ35a,35bに
はケース32に回転可能に支持されて貫通する左
右一対のフロントアクスル36a,36bの内端
がスプライン結合されている。
かかるデイフアレンシヤルギヤユニツトDにお
いては、ケース32はその両側端部にて左右一対
の円錐コロ軸受41,42および環状のシムプレ
ート43,44を介して回転可能に支持されてい
る。各シムプレート43,44は、各円錐コロ軸
受41,42に適切な軸方向の荷重を付与すべく
機能する。また、ケース32に回転可能に貫通し
て軸支された各フロントアクスル36a,36b
は、ケーシング13を構成するミツシヨンケース
13a、アクスルケース13bの側部を貫通して
外側へ突出している。これら各フロントアクスル
36a,36bの外周とケーシング13の側部内
周間には、各シムプレート43,44の外側にて
環状のオイルシール45a,45bが介装されて
いる。これにより、各フロントアクスル36a,
36bはケーシング13を液密的に貫通して外側
へ突出している。
いては、ケース32はその両側端部にて左右一対
の円錐コロ軸受41,42および環状のシムプレ
ート43,44を介して回転可能に支持されてい
る。各シムプレート43,44は、各円錐コロ軸
受41,42に適切な軸方向の荷重を付与すべく
機能する。また、ケース32に回転可能に貫通し
て軸支された各フロントアクスル36a,36b
は、ケーシング13を構成するミツシヨンケース
13a、アクスルケース13bの側部を貫通して
外側へ突出している。これら各フロントアクスル
36a,36bの外周とケーシング13の側部内
周間には、各シムプレート43,44の外側にて
環状のオイルシール45a,45bが介装されて
いる。これにより、各フロントアクスル36a,
36bはケーシング13を液密的に貫通して外側
へ突出している。
しかして、かかる最終減速装置30において
は、ケーシング13に設けた連通孔13c,13
dと各シムプレート43,44とによつて潤滑機
構が形成されている。各連通孔13c,13d
は、ケーシング13のシムプレート43,44と
オイルシール45a,45b間の上方に位置する
部位に形成されていて、リングギヤ31により掻
き揚げられた潤滑油が各連通孔13c,13dを
通つてケーシング13と各フロントアクスル36
a,36b間に流入するようになつている。ま
た、各シムプレート43,44は第3図に左側の
シムプレート43をそれらの代表例として示した
ように、各円錐コロ軸受41,42のアウタレー
ス41a,42aと略同一外径の環状プレート
で、それらの内周全縁に多数の凹凸が均等に形成
されて、それらの内周全縁が凹凸形状になつてい
る。これら各シムプレート43,44において、
各凹部43a,44aおよび各凸部43b,44
bはそれらの径方向へ所定長延びていて、各凹部
43a,44aの内周全縁が形成する内径は各円
錐コロ軸受41,42におけるアウタレース41
a,42aの内径より小さく、また各凸部43
b,44bの内周全縁が形成する内径はインナレ
ース41b,42bの外径よりも小さくなつてい
る。
は、ケーシング13に設けた連通孔13c,13
dと各シムプレート43,44とによつて潤滑機
構が形成されている。各連通孔13c,13d
は、ケーシング13のシムプレート43,44と
オイルシール45a,45b間の上方に位置する
部位に形成されていて、リングギヤ31により掻
き揚げられた潤滑油が各連通孔13c,13dを
通つてケーシング13と各フロントアクスル36
a,36b間に流入するようになつている。ま
た、各シムプレート43,44は第3図に左側の
シムプレート43をそれらの代表例として示した
ように、各円錐コロ軸受41,42のアウタレー
ス41a,42aと略同一外径の環状プレート
で、それらの内周全縁に多数の凹凸が均等に形成
されて、それらの内周全縁が凹凸形状になつてい
る。これら各シムプレート43,44において、
各凹部43a,44aおよび各凸部43b,44
bはそれらの径方向へ所定長延びていて、各凹部
43a,44aの内周全縁が形成する内径は各円
錐コロ軸受41,42におけるアウタレース41
a,42aの内径より小さく、また各凸部43
b,44bの内周全縁が形成する内径はインナレ
ース41b,42bの外径よりも小さくなつてい
る。
このように構成した本実施例においては、エン
ジンの駆動力がクランク軸Cからクラツチ装置2
0を介してトランスミツシヨン10の入力軸11
に入力され、トランスミツシヨン10の変速ギヤ
組のいずれかのギヤ組で変速されて出力軸12に
伝わると、その駆動力は出力ギヤ14からリング
ギヤ31を介してデイフアレンシヤルギヤユニツ
トDに伝わる。デイフアレンシヤルギヤユニツト
Dに伝わつた駆動力は、両ピニオン34a,34
bからサイドギヤ35a,35bに分割されて各
フロントアクスル36a,36bに伝わり、デイ
フアレンシヤルギヤユニツトDは各フロントアク
スル36a,36bの回転を各フロントホイール
に付与される負荷に応じて制御する。
ジンの駆動力がクランク軸Cからクラツチ装置2
0を介してトランスミツシヨン10の入力軸11
に入力され、トランスミツシヨン10の変速ギヤ
組のいずれかのギヤ組で変速されて出力軸12に
伝わると、その駆動力は出力ギヤ14からリング
ギヤ31を介してデイフアレンシヤルギヤユニツ
トDに伝わる。デイフアレンシヤルギヤユニツト
Dに伝わつた駆動力は、両ピニオン34a,34
bからサイドギヤ35a,35bに分割されて各
フロントアクスル36a,36bに伝わり、デイ
フアレンシヤルギヤユニツトDは各フロントアク
スル36a,36bの回転を各フロントホイール
に付与される負荷に応じて制御する。
この間、ケーシング13の底部に貯えられた潤
滑油はリングギヤ31の作用により掻き揚げられ
て、その一部が第2図の矢印で示すようにケーシ
ング13の連通孔13cを通つてフロントアクス
ル36aのシール部、軸支部等へ流下する。な
お、掻揚げられた潤滑油の他の一部はケーシング
13の他の連通孔13dを通つてフロントアクス
ル36bのシール部、軸支部等へも流下する。
滑油はリングギヤ31の作用により掻き揚げられ
て、その一部が第2図の矢印で示すようにケーシ
ング13の連通孔13cを通つてフロントアクス
ル36aのシール部、軸支部等へ流下する。な
お、掻揚げられた潤滑油の他の一部はケーシング
13の他の連通孔13dを通つてフロントアクス
ル36bのシール部、軸支部等へも流下する。
しかして、各連通孔13c,13dを流下した
した潤滑油の多くは各シムプレート43,44の
外側面を周方向に沿つて流下しようとするが、各
シムプレート43,44における上方の各凹部4
3b,44bに達している潤滑油は第3図の矢印
で示すように、各凸部43b,44bの周縁部か
ら各フロントアクスル36a,36b上に確実に
落下する。このため、フロントアクスル36a上
に落下した潤滑油の一部はフロントアクスル36
aの外周とケース32の内周間に確実に供給され
る。なお、フロントアクスル36b上に落下した
潤滑油の一部も同様に、フロントアクスル36b
の外周とケース32の内周間に確実に供給され
る。この結果、ケース32の内周と各フロントア
クスル36a,36bの外周間の摺動面が確実に
潤滑される。また、各シムプレート43,44は
堰としての機能をも備えているため、各シムプレ
ート43,44の外側面、各フロントアクスル3
6a,36bの外周に沿つて流下した潤滑油の一
部がフロントアクスル36a,36bの下方にて
各シムプレート43,44と各オイルシール45
a,45b間に溜まる。この結果、各オイルシー
ル45a,45bの各フロントアクスル36a,
36bに対する摺接面が適確に潤滑される。
した潤滑油の多くは各シムプレート43,44の
外側面を周方向に沿つて流下しようとするが、各
シムプレート43,44における上方の各凹部4
3b,44bに達している潤滑油は第3図の矢印
で示すように、各凸部43b,44bの周縁部か
ら各フロントアクスル36a,36b上に確実に
落下する。このため、フロントアクスル36a上
に落下した潤滑油の一部はフロントアクスル36
aの外周とケース32の内周間に確実に供給され
る。なお、フロントアクスル36b上に落下した
潤滑油の一部も同様に、フロントアクスル36b
の外周とケース32の内周間に確実に供給され
る。この結果、ケース32の内周と各フロントア
クスル36a,36bの外周間の摺動面が確実に
潤滑される。また、各シムプレート43,44は
堰としての機能をも備えているため、各シムプレ
ート43,44の外側面、各フロントアクスル3
6a,36bの外周に沿つて流下した潤滑油の一
部がフロントアクスル36a,36bの下方にて
各シムプレート43,44と各オイルシール45
a,45b間に溜まる。この結果、各オイルシー
ル45a,45bの各フロントアクスル36a,
36bに対する摺接面が適確に潤滑される。
なお、本実施例においては、本考案に係る潤滑
機構を備えた最終減速装置を横置き前エンジン式
前輪駆動車の動力伝達装置に組付けた例について
示したが、本考案は前記した実公昭55−1335号公
報、実公昭58−1377号公報に示された最終減速装
置等横置き式、縦置き式駆動車用動力伝達装置に
組付けられる各種の最終減速装置に実施し得る。
また、本考案を実施するに当たつては、シムプレ
ートの内周全縁を適宜の凹凸形状に形成すること
ができる。
機構を備えた最終減速装置を横置き前エンジン式
前輪駆動車の動力伝達装置に組付けた例について
示したが、本考案は前記した実公昭55−1335号公
報、実公昭58−1377号公報に示された最終減速装
置等横置き式、縦置き式駆動車用動力伝達装置に
組付けられる各種の最終減速装置に実施し得る。
また、本考案を実施するに当たつては、シムプレ
ートの内周全縁を適宜の凹凸形状に形成すること
ができる。
第1図は本考案に係る潤滑機構を備えた最終減
速装置を組付けた動力伝達装置の概略的断面図、
第2図は同最終減速装置の拡大縦断面図、第3図
は同最終減速装置におけるシムプレートの拡大正
面図である。 符号の説明、10……トランスミツシヨン、1
3……ケーシング、13c,13d……連通孔、
14……出力ギヤ、30……最終減速装置、31
……リングギヤ、32……デイフアレンシヤルケ
ース、35a,35b……サイドギヤ、36a,
36b……フロントアクスル、43,44……シ
ムプレート、43a,44a……凹部、43b,
44b……凸部、45a,45b……オイルシー
ル。
速装置を組付けた動力伝達装置の概略的断面図、
第2図は同最終減速装置の拡大縦断面図、第3図
は同最終減速装置におけるシムプレートの拡大正
面図である。 符号の説明、10……トランスミツシヨン、1
3……ケーシング、13c,13d……連通孔、
14……出力ギヤ、30……最終減速装置、31
……リングギヤ、32……デイフアレンシヤルケ
ース、35a,35b……サイドギヤ、36a,
36b……フロントアクスル、43,44……シ
ムプレート、43a,44a……凹部、43b,
44b……凸部、45a,45b……オイルシー
ル。
Claims (1)
- 車体に組付けられて底部に潤滑油が貯えられる
ケーシングにて一対の軸受を介して回転自在に支
持したデイフアレンシヤルギヤユニツトと、同デ
イフアレンシヤルギヤユニツトを構成するケース
に固着されドライブピニオンに噛合するリングギ
ヤと、前記デイフアレンシヤルギヤユニツトの両
サイドギヤに内端にてそれぞれトルク伝達可能に
連結されてそれらの他端が前記ケースに回転可能
に支持されて同ケースを貫通し前記ケーシングの
外側へ突出する一対の駆動軸を備え、前記軸受と
前記ケーシング間にこれら両者間の間隙を調整す
る環状のシムプレートを介装するとともに同シム
プレートの外側にて前記駆動軸と前記ケーシング
間にこれら両者間を液密的にシールする環状のオ
イルシールを介装し、かつ前ケーシングの前記シ
ムプレートと前記オイルシール間の上方に位置す
る部位に前記リングギヤにより掻揚げられた潤滑
油が前記シムプレートの外側へ流入する連通孔を
設けてなる最終減速装置において、前記シムプレ
ートの内周全縁にその径方向へ延びる多数の凹凸
を形成して同シムプレートの内周全縁を凹凸形状
にしたことを特徴とする最終減速装置における潤
滑機構。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1983069519U JPS59174450U (ja) | 1983-05-10 | 1983-05-10 | 最終減速装置における潤滑機構 |
US06/606,522 US4586395A (en) | 1983-05-10 | 1984-05-03 | Lubrication device in transmission unit for automotive vehicles |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1983069519U JPS59174450U (ja) | 1983-05-10 | 1983-05-10 | 最終減速装置における潤滑機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59174450U JPS59174450U (ja) | 1984-11-21 |
JPS6231733Y2 true JPS6231733Y2 (ja) | 1987-08-14 |
Family
ID=13405047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1983069519U Granted JPS59174450U (ja) | 1983-05-10 | 1983-05-10 | 最終減速装置における潤滑機構 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4586395A (ja) |
JP (1) | JPS59174450U (ja) |
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- 1983-05-10 JP JP1983069519U patent/JPS59174450U/ja active Granted
-
1984
- 1984-05-03 US US06/606,522 patent/US4586395A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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