JPS623102B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS623102B2 JPS623102B2 JP53071653A JP7165378A JPS623102B2 JP S623102 B2 JPS623102 B2 JP S623102B2 JP 53071653 A JP53071653 A JP 53071653A JP 7165378 A JP7165378 A JP 7165378A JP S623102 B2 JPS623102 B2 JP S623102B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- moles
- mol
- composition
- softening temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C8/00—Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
- C03C8/02—Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form
- C03C8/08—Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form containing phosphorus
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
本発明はたとえばガラス、セラミツス等の無機
固体または鉄などの金属体に、低温で焼成塗布あ
るいは封着できるガラス組成物を製造するために
なされた。 従来、上記のような目的のために用いられるも
のとして、 (1) ホウケイ酸ガラス(ホーロー用フリツト)が
ある。このものは耐候性が良いが、焼成温度が
高く(大体750℃以上)、ガラスや薄物鉄板への
応用は不向であつた。 すなわち、焼成中にガラスや、薄物鉄板が熱
変形するのである。 (2) 低融点フリツトがある。これは、大抵鉛、カ
ドミウムの酸化物、あるいはフツ化物を含んで
おり、毒性、公害の点から使用できなくなつ
た。 (3) 封着用ガラスがある。このものは公害関連物
質を含んだり、タリウム、銀などの酸化物を含
むので高価過ぎる。 本発明は以上のような従来例の欠点の改良され
た低融点のガラス組成物を、提供する目的でなさ
れた。 通常リン酸ガラスにはAl2O3、R2O(アルカリ
金属酸化物)が成分として含まれているが、リン
酸ガラスをコーテイング材料、封着用材料として
用いる場合、Al2O3はガラスの軟化温度を大きく
上げるため多量に用いることはできなかつた。ま
たR2Oは軟化温度を下げるが、ガラスの耐久性を
悪くしたり、封着用ガラスとして使用した場合、
電気絶縁性を悪くしたりして具合が悪い。そこ
で、これらの成分を極力使用しないガラスを提供
することが、本発明のもう一つの目的である。 しかして本発明は水を除くものゝ97重量%以上
が、 P2O5 50〜65モル% RO 35〜50モル% 〔但し、ROは20〜35%がBaO、10〜25%が
MgO、残部(40〜60%)がZnOからなる組成物
である。〕 からなる母ガラス100モルに対して、 ZrO2を3〜7モル または(および) SiO2を3〜7モル または(および) Al2O3を2〜5モル でかつ合計量が2〜10モルとなるように添加して
なるガラス組成物であることを特徴とする。 本発明において、上記のように組成を限定した
理由は次のようである。すなわち、P2O5は50〜
65モル%(以下%と略す)の範囲が耐久性がよ
く、軟化温度の低い範囲である。そして、65%を
超えると、耐久性が著しく悪くなり50%を下まわ
ると軟化温度が高くなつたり、結晶化したりす
る。従つて残りの成分はBaO、ZnO、MgOの成分
からなるが、このうちZnOは低融点ガラスに必須
で、P2O5−ZnO系ガラスは、軟化温度が充分低
くなる傾向にあるものゝ、反面ガラスの耐久性が
悪い。さらに、熱膨張率が、8〜9×10-7/℃で
あるという特徴をもつ。そこでZnOのうちの、20
〜35%のBaO、10〜25%をMgOとすることによ
り、ガラスの耐久性を改善することができ、かつ
熱膨張率も8.5〜11.5×10-7/℃まで自由に調整
することが可能となつた。すなわち、BaOはガラ
スの軟化温度をあまり上げないで、ガラスの耐久
性を著しく向上させ、熱膨張率を大きくする。 MgOは熱膨張率をあまり変化させないでガラ
スの耐アルカリ性を向上させることができるが、
その反面、軟化温度を上げる欠点があるためRO
中の25%を超えて含まれることになると、軟化温
度が大きくなり過ぎ好ましくない。 本発明においては前記ガラスを母ガラスとし
て、さらにこれの10モルに対しSiO2、Al2O3、
ZrO2の単独または2種以上を合計で2〜10モル
の割合で添加することにより軟化温度をあまり上
げずに、耐久性を一層向上させることができる。
なお、この場合、SiO2、Al2O3、ZrO2のそれぞれ
の使用量は同基準でSiO2は3〜7モル、Al2O3は
2〜5モル、ZrO2は3〜7モルの割合でなけれ
ばあまり効果がない。こゝでZrO2はきれいな乳
白化が達成でき、たとえばコーテイング用のガラ
スとして用いる場合には好都合である。前記合計
量が10モルを超えると軟化温度が著しく上昇し、
結晶化が起り好ましくない。 前記の母ガラスまたは、SiO2、Al2O3あるいは
ZrO2などを添加したガラスに対し、さらに弗素
を添加するとさらに低融点化が達成され、かつ弗
素の添加は乳白化助剤としての働きを行なわせる
ことができるので一層好ましい。こゝで弗素はガ
ラス中に含まれる酸素の一部と置換された形で添
加されるものである。添加量は、母ガラス中の酸
素を基準として、これの25モル%以下に相当する
量が添加される。この量を超えるとガラス化領域
から外れ、結晶化が生じ、目的のガラスが得られ
なくなる。 以上の組成のガラスを得るための原料として
は、上記酸化物を成す元素を含み、焼成により、
上記ガラス配合中の酸化物になり得るような化合
物であれば原則として使用可能である。たとえ
ば、リン酸、リン酸バリウム、リン酸亜鉛、リン
酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化バリウム、酸化
マグネシウム、水酸化亜鉛、水酸化バリウム、水
酸化マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、炭
酸マグネシウム、硝酸亜鉛、硝酸バリウム、硝酸
マグネシウム、リン酸アルミニウム、無水ケイ酸
リン酸ジルコニウム、弗化アルミニウム、ケイ弗
化アルミニウム、リン酸アンモニウム、弗化亜
鉛、弗化マグネシウム、弗化バリウムなどが用い
られる。 以上の各原料を用いて目的のガラスを得るには
以下のようにする。 (イ) 常温で、要すれば加熱して充分粉砕混合す
る。勿論粉砕混合せずにガラス熔融を行なわせ
てもよい。 (ロ) 上記混合物を炉中で加熱焼成して熔融ガラス
化せしめる。 (ハ) ガラス熔融の最終段階では800〜1300℃で1
〜4時間熔融させる。必要があれば途中で撹拌
する。 (ニ) なお、ガラス熔融に際して、要すれば前焼成
を行なつてもよい。たとえばリン酸、ホウ酸、
酸化亜鉛を用いた場合、まず常温で原料を充分
に混合反応させる。この際要すれば加熱する。
つぎに150〜500℃で、1〜3時間反応させつゝ
脱水する。このようにして固形物ないし粘稠物
を得る。つぎに粉砕する。つぎに(ハ)のガラス熔
融を行なうのである。このようにすればガラス
熔融時に脱水、脱炭酸ガスがほとんど起こらな
いためにルツボ中よりふきこぼれなどが起こら
ず安全かつ好都合である。 (ホ) 以上の他、原料として第1リン酸亜鉛、炭酸
亜鉛、リン酸アンモニウムなどの水を含むもの
や、炭酸塩、アンモニウム塩を用いた場合は、
熔融する前に上記(ニ)の前焼成を行なうのが好ま
しい。 (ヘ) 熔融したガラスは水中に投じて急冷するか、
厚い鉄板の上に流して冷却する。 (ト) 得られたガラスはポツトミル、振動ミル、ラ
イカイ機などで微粉砕し、乾式施釉の場合は、
顔料と混合し、湿式施釉の場合は常法に従い、
必要に応じて顔料、カルボキシメチルセルロー
ス、アラビアゴムなどの添加物を加える、水系
のスリツプにして施釉し、要すれば乾燥した
後、焼成する。焼成温度はガラス組成によつて
異なるがほゞ軟化温度より150〜200℃高い温度
が適当である。 (チ) 以上の組成物製造操作は限定的なものでな
く、上記例示以外の操作、あるいは他の附随的
操作、補助的操作を含んでもよい。たとえばガ
ラスの上にコーテイングする場合は徐冷を原則
にし、最高温度550〜600℃で3分〜10分程度保
持するように配慮すべきである。あるいはフリ
ツト粉末の塗装に当つては流動浸漬法を採用し
てもよい。その場合、コーテイングすべき下地
材を予めフリツトの軟化点以上の温度に予熱す
る必要があり、またフリツトも軟化点よりやゝ
低い温度まで予熱しておくと都合がよい。 以上本発明による組成物は焼成温度が低いため
焼成コストが安く、ガラスや薄い鉄板りような耐
熱性の低いものにも適用ができるものである。 さらにガラスまたは鉄板などと熱膨張率が近似
しているので密着性がよい。さらに耐久性におい
てもすぐれている。さらにアルカリ金属を含まな
いので絶縁性にもすぐれ、封着用のガラスとして
も用い得る。 なお本発明のガラスの用途については何ら限定
しない。 実施例 () 第1表のような配合により原料配合を行な
つた。なお、単位は重量部である。また、第1
表(その2)は第1表(その1)における原料
配合を酸化物モル%表示に改めたものである。
固体または鉄などの金属体に、低温で焼成塗布あ
るいは封着できるガラス組成物を製造するために
なされた。 従来、上記のような目的のために用いられるも
のとして、 (1) ホウケイ酸ガラス(ホーロー用フリツト)が
ある。このものは耐候性が良いが、焼成温度が
高く(大体750℃以上)、ガラスや薄物鉄板への
応用は不向であつた。 すなわち、焼成中にガラスや、薄物鉄板が熱
変形するのである。 (2) 低融点フリツトがある。これは、大抵鉛、カ
ドミウムの酸化物、あるいはフツ化物を含んで
おり、毒性、公害の点から使用できなくなつ
た。 (3) 封着用ガラスがある。このものは公害関連物
質を含んだり、タリウム、銀などの酸化物を含
むので高価過ぎる。 本発明は以上のような従来例の欠点の改良され
た低融点のガラス組成物を、提供する目的でなさ
れた。 通常リン酸ガラスにはAl2O3、R2O(アルカリ
金属酸化物)が成分として含まれているが、リン
酸ガラスをコーテイング材料、封着用材料として
用いる場合、Al2O3はガラスの軟化温度を大きく
上げるため多量に用いることはできなかつた。ま
たR2Oは軟化温度を下げるが、ガラスの耐久性を
悪くしたり、封着用ガラスとして使用した場合、
電気絶縁性を悪くしたりして具合が悪い。そこ
で、これらの成分を極力使用しないガラスを提供
することが、本発明のもう一つの目的である。 しかして本発明は水を除くものゝ97重量%以上
が、 P2O5 50〜65モル% RO 35〜50モル% 〔但し、ROは20〜35%がBaO、10〜25%が
MgO、残部(40〜60%)がZnOからなる組成物
である。〕 からなる母ガラス100モルに対して、 ZrO2を3〜7モル または(および) SiO2を3〜7モル または(および) Al2O3を2〜5モル でかつ合計量が2〜10モルとなるように添加して
なるガラス組成物であることを特徴とする。 本発明において、上記のように組成を限定した
理由は次のようである。すなわち、P2O5は50〜
65モル%(以下%と略す)の範囲が耐久性がよ
く、軟化温度の低い範囲である。そして、65%を
超えると、耐久性が著しく悪くなり50%を下まわ
ると軟化温度が高くなつたり、結晶化したりす
る。従つて残りの成分はBaO、ZnO、MgOの成分
からなるが、このうちZnOは低融点ガラスに必須
で、P2O5−ZnO系ガラスは、軟化温度が充分低
くなる傾向にあるものゝ、反面ガラスの耐久性が
悪い。さらに、熱膨張率が、8〜9×10-7/℃で
あるという特徴をもつ。そこでZnOのうちの、20
〜35%のBaO、10〜25%をMgOとすることによ
り、ガラスの耐久性を改善することができ、かつ
熱膨張率も8.5〜11.5×10-7/℃まで自由に調整
することが可能となつた。すなわち、BaOはガラ
スの軟化温度をあまり上げないで、ガラスの耐久
性を著しく向上させ、熱膨張率を大きくする。 MgOは熱膨張率をあまり変化させないでガラ
スの耐アルカリ性を向上させることができるが、
その反面、軟化温度を上げる欠点があるためRO
中の25%を超えて含まれることになると、軟化温
度が大きくなり過ぎ好ましくない。 本発明においては前記ガラスを母ガラスとし
て、さらにこれの10モルに対しSiO2、Al2O3、
ZrO2の単独または2種以上を合計で2〜10モル
の割合で添加することにより軟化温度をあまり上
げずに、耐久性を一層向上させることができる。
なお、この場合、SiO2、Al2O3、ZrO2のそれぞれ
の使用量は同基準でSiO2は3〜7モル、Al2O3は
2〜5モル、ZrO2は3〜7モルの割合でなけれ
ばあまり効果がない。こゝでZrO2はきれいな乳
白化が達成でき、たとえばコーテイング用のガラ
スとして用いる場合には好都合である。前記合計
量が10モルを超えると軟化温度が著しく上昇し、
結晶化が起り好ましくない。 前記の母ガラスまたは、SiO2、Al2O3あるいは
ZrO2などを添加したガラスに対し、さらに弗素
を添加するとさらに低融点化が達成され、かつ弗
素の添加は乳白化助剤としての働きを行なわせる
ことができるので一層好ましい。こゝで弗素はガ
ラス中に含まれる酸素の一部と置換された形で添
加されるものである。添加量は、母ガラス中の酸
素を基準として、これの25モル%以下に相当する
量が添加される。この量を超えるとガラス化領域
から外れ、結晶化が生じ、目的のガラスが得られ
なくなる。 以上の組成のガラスを得るための原料として
は、上記酸化物を成す元素を含み、焼成により、
上記ガラス配合中の酸化物になり得るような化合
物であれば原則として使用可能である。たとえ
ば、リン酸、リン酸バリウム、リン酸亜鉛、リン
酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化バリウム、酸化
マグネシウム、水酸化亜鉛、水酸化バリウム、水
酸化マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、炭
酸マグネシウム、硝酸亜鉛、硝酸バリウム、硝酸
マグネシウム、リン酸アルミニウム、無水ケイ酸
リン酸ジルコニウム、弗化アルミニウム、ケイ弗
化アルミニウム、リン酸アンモニウム、弗化亜
鉛、弗化マグネシウム、弗化バリウムなどが用い
られる。 以上の各原料を用いて目的のガラスを得るには
以下のようにする。 (イ) 常温で、要すれば加熱して充分粉砕混合す
る。勿論粉砕混合せずにガラス熔融を行なわせ
てもよい。 (ロ) 上記混合物を炉中で加熱焼成して熔融ガラス
化せしめる。 (ハ) ガラス熔融の最終段階では800〜1300℃で1
〜4時間熔融させる。必要があれば途中で撹拌
する。 (ニ) なお、ガラス熔融に際して、要すれば前焼成
を行なつてもよい。たとえばリン酸、ホウ酸、
酸化亜鉛を用いた場合、まず常温で原料を充分
に混合反応させる。この際要すれば加熱する。
つぎに150〜500℃で、1〜3時間反応させつゝ
脱水する。このようにして固形物ないし粘稠物
を得る。つぎに粉砕する。つぎに(ハ)のガラス熔
融を行なうのである。このようにすればガラス
熔融時に脱水、脱炭酸ガスがほとんど起こらな
いためにルツボ中よりふきこぼれなどが起こら
ず安全かつ好都合である。 (ホ) 以上の他、原料として第1リン酸亜鉛、炭酸
亜鉛、リン酸アンモニウムなどの水を含むもの
や、炭酸塩、アンモニウム塩を用いた場合は、
熔融する前に上記(ニ)の前焼成を行なうのが好ま
しい。 (ヘ) 熔融したガラスは水中に投じて急冷するか、
厚い鉄板の上に流して冷却する。 (ト) 得られたガラスはポツトミル、振動ミル、ラ
イカイ機などで微粉砕し、乾式施釉の場合は、
顔料と混合し、湿式施釉の場合は常法に従い、
必要に応じて顔料、カルボキシメチルセルロー
ス、アラビアゴムなどの添加物を加える、水系
のスリツプにして施釉し、要すれば乾燥した
後、焼成する。焼成温度はガラス組成によつて
異なるがほゞ軟化温度より150〜200℃高い温度
が適当である。 (チ) 以上の組成物製造操作は限定的なものでな
く、上記例示以外の操作、あるいは他の附随的
操作、補助的操作を含んでもよい。たとえばガ
ラスの上にコーテイングする場合は徐冷を原則
にし、最高温度550〜600℃で3分〜10分程度保
持するように配慮すべきである。あるいはフリ
ツト粉末の塗装に当つては流動浸漬法を採用し
てもよい。その場合、コーテイングすべき下地
材を予めフリツトの軟化点以上の温度に予熱す
る必要があり、またフリツトも軟化点よりやゝ
低い温度まで予熱しておくと都合がよい。 以上本発明による組成物は焼成温度が低いため
焼成コストが安く、ガラスや薄い鉄板りような耐
熱性の低いものにも適用ができるものである。 さらにガラスまたは鉄板などと熱膨張率が近似
しているので密着性がよい。さらに耐久性におい
てもすぐれている。さらにアルカリ金属を含まな
いので絶縁性にもすぐれ、封着用のガラスとして
も用い得る。 なお本発明のガラスの用途については何ら限定
しない。 実施例 () 第1表のような配合により原料配合を行な
つた。なお、単位は重量部である。また、第1
表(その2)は第1表(その1)における原料
配合を酸化物モル%表示に改めたものである。
【表】
【表】
【表】
() 以上の原料配合物を150〜200℃で3時間加
熱乾燥させた。つぎに粗粉砕し、1000〜1000℃
で70分清澄させた。得られたガラスは厚い鉄板
の上に流し、急冷した後ポツトミルで粉砕し、
100メツシユ全通にした。得られたガラスの物
性は第2表のようであつた。
熱乾燥させた。つぎに粗粉砕し、1000〜1000℃
で70分清澄させた。得られたガラスは厚い鉄板
の上に流し、急冷した後ポツトミルで粉砕し、
100メツシユ全通にした。得られたガラスの物
性は第2表のようであつた。
【表】
【表】
なお、物性測定方法は以下の通りである。
熱膨張率および軟化温度
径約3mm、長さ約30mmの棒状ガラスを試料
として昇温速度約20℃で膨張を変位計により
測定した。軟化温度は、ガラスが膨張から変
形による収縮に変る点を記録紙から読み取つ
た。 煮沸減量 ガラスの粒度を32メツシユ〜60メツシユに揃
え、3gを精秤し、300c.c.のナスフラスコに50
c.c.の熱水と共に入れ、環流しつゝ60分間煮沸す
る。煮沸した試料は1G3のガラスフイルターで
ろ過し、煮沸前后の重量を秤量することにより
煮沸減量を求め、煮沸前の重量に対する百分率
で表わした。 () ガラス板および鉄板へのコーテイングおよ
びその結果 上記の方法で作成したガラスをポツトミルに
より150メツシユ全通にまで粉砕し、2%のメ
チルセルロースを含む1%ホウ酸ソーダ水溶液
に分散させ、スリツプ化して、スプレー法によ
り、ガラス器物および鉄板へ塗装した。乾燥
後、第3表に示す焼成条件で焼成し、得られた
ものゝ性能も併せて、第3表にまとめた。
として昇温速度約20℃で膨張を変位計により
測定した。軟化温度は、ガラスが膨張から変
形による収縮に変る点を記録紙から読み取つ
た。 煮沸減量 ガラスの粒度を32メツシユ〜60メツシユに揃
え、3gを精秤し、300c.c.のナスフラスコに50
c.c.の熱水と共に入れ、環流しつゝ60分間煮沸す
る。煮沸した試料は1G3のガラスフイルターで
ろ過し、煮沸前后の重量を秤量することにより
煮沸減量を求め、煮沸前の重量に対する百分率
で表わした。 () ガラス板および鉄板へのコーテイングおよ
びその結果 上記の方法で作成したガラスをポツトミルに
より150メツシユ全通にまで粉砕し、2%のメ
チルセルロースを含む1%ホウ酸ソーダ水溶液
に分散させ、スリツプ化して、スプレー法によ
り、ガラス器物および鉄板へ塗装した。乾燥
後、第3表に示す焼成条件で焼成し、得られた
ものゝ性能も併せて、第3表にまとめた。
【表】
なお各性能は以下のようにして行なつた。
(1) 熱水テスト:
サンプルを97℃以上に煮沸させた熱水の中
に、連続1時間浸漬した後、蒸気部と熱水部の
外観変化を、 AA>A>B>C>D の5段階に分けて評価した。 (2) 耐酸スポツトテスト: 10%くえん酸水溶液を浸透させた3×3cm角
の紙3枚を重ねて試料の上におき、時計皿を
かぶせて15分間放置した後、紙を除き、水洗
し、乾燥した。その表面の侵蝕度を前記の5段
階に分けて評価した。 (3) 耐アルカリスポツトテスト 10%炭酸ナトリウム水溶液を用い、テストは
(2)と同様に行なつた。
に、連続1時間浸漬した後、蒸気部と熱水部の
外観変化を、 AA>A>B>C>D の5段階に分けて評価した。 (2) 耐酸スポツトテスト: 10%くえん酸水溶液を浸透させた3×3cm角
の紙3枚を重ねて試料の上におき、時計皿を
かぶせて15分間放置した後、紙を除き、水洗
し、乾燥した。その表面の侵蝕度を前記の5段
階に分けて評価した。 (3) 耐アルカリスポツトテスト 10%炭酸ナトリウム水溶液を用い、テストは
(2)と同様に行なつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 組成が、 P2O5 50〜65モル% RO 35〜50モル% 但し、ROは20〜35%がBaO、10〜25%が
MgO、残部(40〜60%)がZnOからなる組成物
である。 からなる母ガラス100モルに対して、 ZrO2を3〜7モル または(および) SiO2を3〜7モル または(および) Al2O3を2〜5モル でかつ合計量が2〜10モルとなるように添加して
なるガラス組成物。 2 組成が、 P2O5 50〜65モル% RO 35〜50モル% 但し、ROは20〜35%がBaO、10〜25%が
MgO、残部(40〜60%)がZnOからなる組成物
である。 からなる母ガラス100モルに対して、 ZrO2を3〜7モル または(および) SiO2を3〜7モル または(および) Al2O3を2〜5モル でかつ合計量が2〜10モルとなるように添加して
なるガラス組成物に含まれる酸素の一部を、母ガ
ラス中の酸素を基準にして25モル%以下弗素で置
換してなる特許請求の範囲第1項記載のガラス組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7165378A JPS54161623A (en) | 1978-06-13 | 1978-06-13 | Glass composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7165378A JPS54161623A (en) | 1978-06-13 | 1978-06-13 | Glass composition |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54161623A JPS54161623A (en) | 1979-12-21 |
JPS623102B2 true JPS623102B2 (ja) | 1987-01-23 |
Family
ID=13466774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7165378A Granted JPS54161623A (en) | 1978-06-13 | 1978-06-13 | Glass composition |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS54161623A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0244411U (ja) * | 1988-09-19 | 1990-03-27 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4394036B2 (ja) * | 2004-09-09 | 2010-01-06 | 豊田合成株式会社 | 固体素子デバイス |
-
1978
- 1978-06-13 JP JP7165378A patent/JPS54161623A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0244411U (ja) * | 1988-09-19 | 1990-03-27 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54161623A (en) | 1979-12-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5650364A (en) | Self-opacifying enamel frits for the enamelling of aluminum or aluminum alloys | |
JPH1143351A (ja) | 釉薬用ガラス組成物 | |
JPS623102B2 (ja) | ||
JPS6136137A (ja) | 低融点ガラス組成物 | |
JPS623777B2 (ja) | ||
JPS6119577B2 (ja) | ||
JPS623776B2 (ja) | ||
JPS623775B2 (ja) | ||
JPS623778B2 (ja) | ||
JPS6136136A (ja) | 低融点ガラス組成物 | |
JPS5828215B2 (ja) | テイユウテンガラスソセイブツ | |
JPS6119576B2 (ja) | ||
JPS5839783B2 (ja) | ガラスソセイブツ | |
US2998320A (en) | Ceramic compositions | |
JPS5836944A (ja) | 乳白ガラス組成物 | |
JPS6120495B2 (ja) | ||
JPS6219371B2 (ja) | ||
JP2990194B1 (ja) | セメント製品用無鉛低融点ガラス組成物 | |
JPS5839784B2 (ja) | ガラスソセイブツ | |
JPS5828212B2 (ja) | ガラスソセイブツ | |
JPS623779B2 (ja) | ||
JPS5836945A (ja) | 乳白ガラス組成物 | |
JPS623781B2 (ja) | ||
JPS6050733B2 (ja) | ガラス組成物 | |
JPS6120496B2 (ja) |