JPS6231009A - 磁気ヘツドの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気ヘッドの製造方法、特に磁性材を加工し
たときに残る加工歪みを焼鈍（アニーリング）によって
除去する磁気ヘッドの製造方法に関する。

〔従来の技術〕

高性能オーディオやＶＴＲ等に使用されている従来の磁
気ヘッドは、フェライト等の磁性材からなる一対の直方
体状コアブロック同土間に、コアブロック同士の接着剤
を兼ねたギャップ形成用の低融点ガラス、例えば、Ｓｉ
ｎ、にｐｂ酸成分加えたガラスを毛細現象でギャップ形
成用空間に注入充填したり、コアブロック同土間にガラ
ス箔をスペーサとして介在させて加熱圧着したり、ある
いはコアブロック上にスパッタリング等でガラス薄膜を
形成した後ガラス層を挟んで加熱圧着したりして、コア
ブロック同士を接合し、しかる後、コアブロックをその
長手方向に所定間隔あけて切断することにより製造され
ている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来の磁気ヘッドは上述のようにして製
造されていたので、磁気ヘッドコアの厚さが薄くなると
、切断という機械加工による加工変質層や内部残留スト
レス等の加工歪みにより磁気特性が劣化するという問題
点があった。

本発明の目的は、切断による加工変質層や内部残留スト
レス等の加工歪みの影響が残らない磁気ヘッドの製造方
法を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕 本発明の磁気ヘッドの製造方法は、接合された一対のコ
アブロックに切断溝を形成しアニール処理を施した後に
、この切断溝の下端近傍を通過する切断線に沿ってコア
ブロックを切断して磁気ヘッドを分割するようにしたも
のである。

〔作　用〕

本発明の磁気ヘッドの製造方法では、アニール処理によ
って磁気コアを形成する磁性材の加工歪みが除去される
。

〔実施例〕

第１図は、本発明の一実施例を示す磁気ヘッドの斜視図
である０本実施例の磁気ヘッドは１、一対の磁気コア（
以下、単にコアと称する）　ｌａ、１ｂが突合せ面で接
合されて形成されており、これらコアｌａ、　ｌｂの中
心部には記録および再生時にこのコア１ａ、１ｂに閉磁
路が形成されるように中空部２が設けられているととも
に、コアｌａ、　Ｉｂの突合せ面間にはギャップ３が形
成されている。ギャップ３はガラス層からなっており、
コアｌａ、　ｌｂはこのガラス層３とトラック幅規制用
の切欠き溝５および補強用溝６に充填されたガラス７と
で溶着されている。コアｌａ、　ｌｂにおける中空部２
の形成壁面には、切欠き溝５および補強用溝６に充填さ
れたガラス７と同じガラスからなる薄いガラス層７ａが
ほぼ均一に形成されており、コイル９がこの中空部２を
通して巻線用溝８を形成している側のコア１ａにガラス
層７ａを介して巻回されている。

第２図ｆａ）ないし＋ｋｌは本発明の磁気ヘッドの製造
方法の一例を示す順次の工程図であって、第２図ｔａｌ
に示す２１ａ、２１ｂはフェライト等の磁性材を切断し
て所望の直方体形状にした一対のコアブロックである。

この一対のコアブロック２１ａ、２１ｂの突合せ面には
、第２図（ｂｌに示すように、トラック幅規制用の切欠
き溝５を所定間隔をおいてコアブロック２１ａ、２１ｂ
の長手方向の角部に沿って複数形成するとともに、一方
のコアブロック２１ａに巻線用溝８と補強用溝６とを形
成する。なお、本実施例の説明では、巻線用溝８および
補強用溝６は片一方のブロック２１ａに形成したが両方
のブロック２１ａ、２１ｂに形成してもよい。また、巻
線用溝８と補強用溝６は、それぞれ別のブロック２１ａ
、２１ｂに形成してもよい。

そして、第２図（Ｃ）に示すように、切欠き溝５と巻線
用溝８および補強用溝６のところに、例えば、Ｓ　ｉ　
ＯｚにＰｂ成分を加えた低融点ガラス棒７を配設してガ
ラス棒７に熱処理を施し、ガラス７を切欠き溝５と巻線
用溝８および補強用溝６の中に第２図（ｄｉに示すよう
に外部にはみ出させて充たす。

次に、第２図（ａ）に示すように、切欠き溝５、巻線用
溝８、補強用溝６からはみ出したガラス７を例えば研摩
などで取り除き、さらに巻線用＄８内のガラス７を例え
ば成形砥石等を使用して切削加工し、第２図（ｆ）に示
すような巻線用溝８の形成壁面上に鏡面状のガラス層７
ａを２０〜３０μｍ厚程度に形成する。

続いて、両ブロック２１ａ、２１ｂのそれぞれの突合せ
面に、例えばＳ［）ｚ等の高融点ガラスを１着、スパッ
タリングまたはこれらと等価な手段によって所望のギャ
ップ幅と等しい厚さになるように付着せしめて第２図（
ａ中に斜線で示した高融点ガラス層４を被覆した後、第
２図（ｈｌに示すように両ブロック２１ａ、２１ｂを突
き合わせる０次に、低融点ガラス７の溶融温度にて加熱
処理を施して、両ブロック２１ａ、２１ｂを低融点ガラ
ス７によって融着して結合体を形成する。

次に、第２図（１）に示すように、コアブロック２１ａ
、２１ｂの結合体の各切欠き溝５の位置に補強用溝６に
達する切断溝１０を複数形成した後、コアブロック２１
ａ、２１ｂに対して例えば第４図に示すような特性のア
ニール処理を施す、この後、第２図［３１に示すように
、補強用溝６のところから切断線１１に沿って不要な下
側部分を切り離して第２回出）に示すような所定形状の
コア１ａ、１ｂを持つ磁気ヘッド１を得る。

このようにして得られた磁気ヘッド１は、第１図に示す
ように、その後の工程でテープ摺接面が円弧状に研摩さ
れ、そしてラッピングされ、さらに巻線用溝８によって
形成された中空部２にコイル９が巻回される。

なお、第３図は、本発明の磁気ヘッドの要部断面を示す
。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の磁気ヘッドの製造方法に
よれば、磁気ヘッドを下端部のみを連結した状態でアニ
ール処理した後に磁気ヘッドを分割するので、加工変質
層や内部残留ストレス等の加工歪みが除去された磁気ヘ
ッドが得られる。したがって、　品質管理が容易になる
とともに、磁気ヘッドがバラバラにならない。また、ア
ニール処理中に磁気ヘッドが重なり合うおそれがないの
で、均一な熱処理を施すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す磁気ヘッドの斜視図
、 第２図＋ａｌ〜山）は、本発明の磁気ヘッドの製造方法
による方法製造工程の一例を示す順次の工程図、第３図
は、第１図に示した磁気ヘッドの断面図、第４図は、ア
ニール処理の温度特性を示すグラフである。 図において、 １・・・・・磁気ヘッド、 ｌａ、　ｌｂ・・・コア、 ３・・・・・ギャップ、 ４・・・・・高融点ガラス層、 ５・・・・・切欠き溝、 ６・・・・・補強用溝、 ７・・・・・低融点ガラス、 ７ａ・・・・・低融点ガラス層、 ８・・・・・巻線用溝、 ９　・　・　・　・　・　コイル、 １０・・・・・切断溝、 １１・・・・・切断線、 ２１ａ　、　２１ｂ　　・コアブロックである。 第１図 語垣ｌｔへ・ソド 第２図 （ａ） １ｂ １ｂ （ｄ） 第２図 （ｅ） （ｆ） 第２図 １ｂ 第２図 ２１ｂ １ｂ 第２図 （ｋ） 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁性材からなる一対のコアブロックの突合せ面の少なく
   とも一方にその長手方向に巻線用溝を形成する工程と、
   上記一対のコアブロックの突合せ面のそれぞれにその長
   手方向に沿って所定間隔あけて複数の切欠き溝を形成す
   る工程と、上記切欠き溝および巻線用溝の内面を含む上
   記コアブロックの上記突合せ面のそれぞれに蒸着、スパ
   ッタリング等の手段により高融点の二酸化ケイ素層を形
   成する工程と、上記巻線用溝および複数の切欠き溝内に
   低融点ガラスを充填する工程と、上記一対のコアブロッ
   クの少なくとも一方のコアブロックの突合せ面上にギャ
   ップ形成用の高融点ガラスを蒸着、スパッタリング等の
   手段により付着させる工程と、上記一対のコアブロック
   を突き合わせ低融点ガラスの溶融温度にて加熱処理する
   ことにより一体化する工程と、一体化された上記一対の
   コアブロックの上記切欠き溝毎に上記コアブロックの短
   手方向に切断溝を形成する工程と、上記切断溝が形成さ
   れた上記一対のコアブロックにアニール処理を施す工程
   と、アニール処理を施された上記一対のコアブロックを
   上記切断溝の下端近傍を通過する切断線に沿って切断し
   て分割する工程とを含んでなることを特徴とする磁気ヘ
   ッドの製造方法。