JPS6230370Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、テレビジヨン受像機等においてリモ
ートコントロール用の送信器（以下、リモコン送
信器と略称する）をキヤビネツトに着脱自在に収
納する装置に関する。

まず、従来のリモコン送信器の収納装置の一例
を第１図に示す。これは、キヤビネツト１の一部
に形成した収納部２に、上端を係止し下端を移動
可能にしたリモコン送信器支持台３を設け、これ
をばね４により押出方向に付勢し、また、その下
端部にロツク用の係止片５とロツク解除用のつま
み６とを設けたものである。リモコン送信器７を
収納するときには、まずそのリモコン送信器７を
支持台３のところに持つていつて、支持台３に固
定した磁石とリモコン送信器７の裏面に固定した
磁性体とにより固定し、次いで、リモコン送信器
７の下部を指で押して支持台３とともに押し込
む。すると、係止片５が支持台３の下端部に係合
して、リモコン送信器７を収納した状態にロツク
する。取り出すときには、つまみ６を押して係止
片５のロツクを解除するとばね４の付勢力により
支持台３が前方に移動するので、手でリモコン送
信器７の下部をもつて取り出す。

ところが、このような従来のものでは、リモコ
ン送信器７が収納するときに手でこれを前から押
し込まなければならず、そのときに指等がリモコ
ン送信器７の操作釦８に解れて誤つて押してしま
い、誤制御をしてしまうことが多いという不都合
があつた。

そこで、本考案はかかる従来の不都合を解消す
ることのできるリモコン送信器収納装置を提供す
ることを目的とするものである。

以下、本考案の一実施例における装置を第２，
３図に示して詳細に説明する。図において、９は
テレビ受像機等のキヤビネツトであり、その一部
にリモコン送信器１０の収納部１１を形成し、こ
の収納部１１にリモコン送信器支持台１２を前後
に移動自在に取付ける。この支持台１２は上方と
下方の脚部１３，１４をキヤビネツト９に挿通
し、段部１５，１６によつて抜け止めをする。下
方の脚部１４は後方に延出させておく。１７はこ
の支持台１２を平行移動させるためのリンク機構
である。さらに、収納部１１の近くにおいてキヤ
ビネツト９の内部にプツシユ−プツシユ機構１８
を設け、その移動杆１９を前方に延ばし、その操
作つまみ２０をキヤビネツト９の外部に突出させ
る。そして、ボス２１の先端部を支点２２とした
アーム２３を設け、その一端を支持台１２の脚部
１４の後方延出部２４に結合し、その他端をプツ
シユ−プツシユ機構１８の移動杆１９に結合し
て、それらを連結する。ここで、プツシユ−プツ
シユ機構１８は、つまみ２０の押圧により移動杆
１９が一度押されると第２図のような後退位置で
係止され、さらにもう一度押されると第３図のよ
うな前進位置で係止されるという、公知の機構で
ある。

このような構成により、まず、リモコン送信器
１０を使用するときには、操作つまみ２０を押し
て第２図のようにプツシユ−プツシユ機構１８の
移動杆１９を後退位置で係止させる。すると、ア
ーム２３が反時計方向に回動し、脚部２４を介し
て支持台１４を前方に前進させるので、リモコン
送信器１０が前面に突出する。そこで、リモコン
送信器１０を手でとつて使用する。

次に、リモコン送信器１０を使用し終つて収納
するときには、第２図のように支持台１４を前進
させた状態でリモコン送信器１０をその前面にも
つてゆき、その裏面に固定した磁性体２５を支持
台１４に固定した磁石２６に吸引させて、リモコ
ン送信器１０を支持台１４の前面に取り付ける。
その状態で手をはなし、操作つまみ２０を押して
プツシユ−プツシユ機構１８の移動杆１９を第３
図のように前進位置で係止させる。すると、アー
ム２３が時計方向に回動し、脚部２４を介して支
持台１４を後方に後退させるので、リモコン送信
器１０が収納部１１内に収納されることとなる。
従つて、リモコン送信器１０を収納するときにそ
の前面を手で押す必要がなくなり、その前面の操
作釦２７を誤つて押してしまうおそれもなくなつ
て、誤操作を生じない良好なものを得ることがで
きる。

再びリモコン送信器１０を取り出したいときに
は、再度操作つまみ２０を押して移動杆１９を後
退させ、支持台１４を前進させて第２図のように
すればよい。

このように、本考案によれば、リモコン送信器
を収納するときにその前面を手で押さなくてもよ
く、操作釦に触れて操作をすることのない実用的
効果の大きい装置を得ることができるものであ
る。また、プツシユ−プツシユ機構の駆動力を移
動杆、アームを介して支持台に伝え前後に平行移
動させるようにしているため、プツシユ−プツシ
ユ機構の操作つまみのクロストークを短かくして
支持台を大きく前後に平行移動させることがで
き、したがつて操作つまみの突出度合は小なく、
このつまみに衣服等がひつかかるおそれはないも
のである。また、本考案ではリモートコントロー
ル送信器を取出した後、前方に移動した支持台が
本体前面と面一になるため、外観上凹凸がなくな
り、見栄えがよいものである。また、送信器の取
出し時、送信器全体が本体より飛び出るようにし
ているため、着脱操作性がよいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のリモートコントロール送信器収
納装置の断側面図、第２図、第３図は本考案の一
実施例におけるリモートコントロール送信器収納
装置の断側面図である。 ９……キヤビネツト、１０……リモートコント
ロール送信器、１１……収納部、１２……支持
台、１３，１４……脚部、１８……プツシユ−プ
ツシユ機構、１９……移動杆、２０……操作つま
み、２３……アーム、２４……延出部、２７……
操作釦。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤビネツトの一部にリモートコントロール送
   信器の収納部を設け、上記収納部に、前後に平行
   に移動自在なリモートコントロール送信器支持台
   を設け、上記キヤビネツト内にプツシユ−プツシ
   ユ機構をリモートコントロール送信器支持台より
   離れて設けてその操作つまみを外部に突出させ、
   上記支持台を回動自在なアームの一端に連結し、
   上記アームの他端を上記プツシユ−プツシユ機構
   の移動杆に連結し、上記プツシユ−プツシユ機構
   により移動杆、アームを介して上記支持台全体を
   前後に平行移動させるようにしたリモートコント
   ロール送信器収納装置。