JP3344140B2 - 操作釦装置 - Google Patents

操作釦装置

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JP3344140B2
JP3344140B2 JP2039495A JP2039495A JP3344140B2 JP 3344140 B2 JP3344140 B2 JP 3344140B2 JP 2039495 A JP2039495 A JP 2039495A JP 2039495 A JP2039495 A JP 2039495A JP 3344140 B2 JP3344140 B2 JP 3344140B2
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欣吾 西川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カセットテーププレー
ヤーなどの電子機器に用いられる操作釦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カセットテーププレーヤーにおい
ては操作性を良くするためにセット本体側のメカニズム
操作釦はほとんど軽い押圧力で動作するタクトスイッチ
が使用されている。そのためセット本体側のメカニズム
操作釦がかばん等の中で誤って何かに当たったり、セッ
トの操作釦側を下にして机などに置いたとき、操作釦が
不本意に操作されてセットが動作状態になりセットを使
用していないのに知らない間に電池が消耗するという不
都合が生ずる。また動作中のセットが操作釦の不本意な
操作によって停止し、または意に反した動作をするとい
う不都合も生ずる。セットのこのような誤動作を防止す
るために操作釦が操作されてもセットの動作状態が変化
しないホールド機構を有する操作釦装置が要求されてい
る。
【0003】以下図面を参照しながら、上述した従来例
の操作釦装置について説明する。図7は従来例の操作釦
装置の部分切欠斜視図を示すものである。自在に摺動す
る操作子9は、キャビネット本体1aに挿入されており
操作子9の脚9bに図示しないホールド回路をホールド
するスライドスイッチ7が係合されており、操作子9は
キャビネット本体1aに対して左右に自由に摺動してス
ライドスイッチ7を切換えて左右いずれかの位置におい
て各種の操作釦10が操作されてもセットの動作状態が
変化しないホールド状態とすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来例の操作釦装置は、ホールド機構をホールド状
態にするのを忘れた場合、セット本体側のメカニズム操
作釦がかばん等の中で誤って何かに当たったり、セット
の操作釦側を下にして机などに置いたとき操作釦が不本
意に操作されてセットが動作状態になりセットを使用し
ていないのに知らない間に電池が消耗するという問題点
があった。また動作中のセットが操作釦の不本意な操作
によって停止または意に反する動作になるという問題点
もあった。
【0005】本発明は上記従来例の問題点を改善するた
めのもので、ホールド機構をホールド状態にするのを忘
れた場合でもセット本体側のメカニズム操作釦がかばん
等の中で誤って何かに当たったり、セットの操作釦側を
下にして机などに置いたとき、操作釦が動作してセット
の動作状態が変わる前にホールド機構をホールド状態に
することができる操作釦装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の操作釦装置は、ハウジングに対して非ホール
ド側とホールド側との間を回動により自在に往動復動が
可能で、段差部による第1の復動ロック部を有し、かつ
ばね部材によってホールド側に付勢される第1の操作子
と、押圧操作が可能な操作部およびこの操作部に連動し
ていて前記第1の操作子の段差部による第1の復動ロッ
ク部と係合する第2の復動ロック部を有し押圧操作を復
帰させる方向にばね部材によって付勢される第2の操作
子とを備え、前記第1の操作子をホールド側に付勢する
ばね部材と前記第2の操作子の押圧操作を復帰させるば
ね部材とは1つのコイルばねで構成されており、また第
1の操作子の動きに連動して操作回路をホールドするホ
ールドスイッチを備えた構成となっている。
【0007】
【作用】本発明は上記した構成によって、第1の操作子
を非ホールド状態へ摺動させると、ホールドスイッチを
切り換えて操作回路を非ホールド状態にするとともに、
第2の操作子は、その第2の復動ロック部が第1の操作
子の非ホールド側への往動後に第1の復動ロック部の段
差部に係合して第1の操作子のホールド側への復動を規
制し、つぎに第2の操作子を押圧することにより第2の
復動ロック部による第1の復動ロック部の段差部への係
合を解除して第1の操作子のホールド側へ復動させ同時
にスイッチをホールド側に切り換えるように作用するこ
ととなる。
【0008】
【実施例】以下本発明の操作釦装置の一実施例につい
て、図1ないし図6を参照しながら詳細に説明する。図
1は本発明の一実施例の操作釦装置のキャビネット本体
内面側から見た分解斜視図、図2は同じく操作釦装置を
設けた状態の本体の外観斜視図、図3は操作釦装置のホ
ールド解除状態の正面図、図4は同じくホールド解除状
態の側断面図、図5は操作釦装置のホールド状態の正面
図、図6は同じくホールド状態の側断面図である。図に
おいて、キャビネット本体1に対して取り付けられた、
ハウジングとなるホールド飾り5の円形の孔5a内に遊
嵌されて回動自在に摺動する第1の操作子2は、内面に
第1の復動ロック部である段差部2aとそれに続く高部
2b、低部2cを有し、操作子2の引っかけ部2dで一
端3aを係止して他端3bを第2の操作子4の内面の図
示しない凹所で係止した、ばね3によって矢印A方向に
付勢されている。操作子2から放射状に設けられた2個
の脚2e,2fはホールド回路を動作させるスライドス
イッチ7の操作部7aに当接するようになっている。そ
して操作子2を回動操作させるための操作部2gを有し
ている。
【0009】第2の操作子4は、第2の復動ロック部で
ある端部4aと操作部4bとを備えており、操作子4の
内方に向けてピン部4cが設けられ、ピン部4cはホー
ルドシャーシ6の受け孔6cに遊嵌されている。ばね3
はピン部4cに遊嵌され、操作部4bの内面とホールド
シャーシ6との間で圧縮されているので、操作子4は、
ばね3により本体キャビネット1の外部方向すなわち矢
印C方向に付勢押圧されている。そして第2の操作子4
の端部4aはホールド飾り5の内面の2個の隔壁5bに
よって回動を阻止されて、上下方向にのみ動けるように
保持されている。また隔壁5bがなくてもピン部4cと
受け孔6aとが共に図のように回動を防ぐ形であればよ
い。
【0010】以上のように構成された本実施例の操作釦
装置について、以下その動作を説明する。第1の操作子
2の操作部2gに指をかけて矢印B方向すなわち非ホー
ルド側に摺動しつつ回動するよう往動させ、非ホールド
側に達した後、ばね3の矢印C方向への付勢力により第
2の操作子の端部4aが第1の操作子2の高部2bから
段差部2aにおいて低部2cに落ち込むように引っ掛り
第1の操作子2が復動ロック状態となる。このとき第1
の操作子2の動きにつれてその脚2eによりスライドス
イッチ7の操作部7aも矢印E方向に摺動されスライド
スイッチ7の切り換えにより図示しないホールド回路は
ホールド解除状態となり、各種の操作釦8の操作が行え
る。この非ホールド状態となったときの正面図が図3、
側断面図が図4である。
【0011】つぎに第2の操作子4の操作部4bを矢印
D方向に押圧操作することにより、連動して同方向に動
く第2の操作子4の端部4aが第1の操作子2の低部2
cから段差部2aを乗り越えて高部2bへ移ることによ
り、操作子4の端部4aと操作子2の段差部2aによっ
て復動を阻止されていた操作子2の非ホールド位置での
ロックが解除され矢印A方向へのばね3の付勢力により
第1の操作子2が図5、図6の元のホールド位置状態に
復動され操作子2の脚2fによってスライドスイッチ7
の操作部7aが矢印F方向に摺動されスライドスイッチ
7の切り換えによりホールド回路はホールド状態とな
り、操作釦8の操作を行っても機構操作はできない。し
たがって非ホールド状態で操作したままの状態を維持す
ることとなる。この第2の操作子4の操作部4bを矢印
D方向に押圧操作するのは、使用者が意図してホールド
状態にしようとしてもよく、また操作部4bが机上で下
向きに置かれたときや、かばんの中で他のものに押圧さ
れたときにも自動的に行われ、操作釦8の操作ができな
いホールド状態となる。この状態の正面図が図5、側断
面図が図6である。
【0012】以上のように本実施例によれば、あらかじ
め使用者がセット側のホールド機構を非ホールド状態に
して使用していて、セット側のホールド機構をホールド
状態にするのを忘れた場合であっても、セット本体側の
メカニズム操作釦がかばん等の中で誤って何かに当たっ
たり、セットの操作釦側を下にして机などに置いたとき
操作釦が動作しセットが動作状態になる前に第2の操作
子の操作部が押されホールド機構をホールド状態にする
ことができるので、セットを使用していないのに知らな
い間に電池が消耗する、または動作中に停止したり、望
まない動作におちいるのを防ぐことができる。
【0013】なお、実施例ではスライドスイッチを例示
したが、スイッチの形式はこれに限定されない。またハ
ウジングとしてのホールド飾り5を別部品として説明し
たが、本体キャビネットと一体に形成してこれをハウジ
ングとしても差し支えない。
【0014】さらに第1の操作子と第2の操作子とを1
個のばねで付勢したが、2個のばねに分担させてもよ
く、その場合各操作子自体に弾性部分を設けてばねの動
作をさせても差し支えない。
【0015】なおさらに第1の操作子は回動するものと
したが、直線的に2方向に摺動するようにしてもよく、
その場合ばねの形式も限定されない。また第2の操作子
は端部のある他端を軸として上下に回動させても機能は
果たせるものである。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の操作釦装置
は、ハウジングに対して回動により非ホールド側とホー
ルド側との間を自在に往動復動が可能で、段差部による
第1の復動ロック部を有し、かつばね部材によってホー
ルド側に付勢される第1の操作子と、押圧操作が可能な
操作部およびこの操作部に連動していて前記第1の操作
子の段差部による第1の復動ロック部と係合する第2の
復動ロック部を有し押圧操作を復帰させる方向にばね部
材によって付勢される第2の操作子とを備え、前記第1
の操作子をホールド側に付勢するばね部材と前記第2の
操作子の押圧操作を復帰させるばね部材とは1つのコイ
ルばねで構成されており、また第1の操作子の動きに連
動して操作回路をホールドするホールドスイッチを備え
ている。
【0017】そして第1の操作子を非ホールド状態へ摺
動させると、ホールドスイッチを切り換えて操作回路を
非ホールド状態にするとともに、第2の操作子は、その
第2の復動ロック部が第1の操作子の非ホールド側への
往動後に第1の復動ロック部の段差部に係合して第1の
操作子のホールド側への復動を規制し、つぎに第2の操
作子を押圧することにより第2の復動ロック部による第
1の復動ロック部の段差部への係合を解除して第1の操
作子のホールド側へ復動させ同時にスイッチをホールド
側に切り換えるように動作する。
【0018】したがってホールド操作が第2の操作子の
ワンタッチの押圧操作で行え、またハウジング面に対し
て第2の操作子が第1の操作子に比べて高い位置にある
ため、セット側のホールド手段をホールド状態にするの
を忘れた場合でも、セット本体側のメカニズム操作釦が
かばん等の中で誤って何かに当たったり、セットの操作
釦側を下にして机などに置いたとき操作釦が不本意に操
作されセットが動作または非動作状態になる前に第2の
操作子の操作部が押されホールド機構をホールド状態に
することによりセットを使用していないのに知らない間
に電池が消耗する、または動作中のセットが不動作また
は他の望まない動作になるという不都合を防ぐことがで
きる等実用効果の大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の操作釦装置のキャビネット
本体内面側から見た分解斜視図
【図2】同じくその操作釦装置を用いた本体機器の外観
斜視図
【図3】同じく操作釦装置のホールド解除状態の正面図
【図4】同じくホールド解除状態の側断面図
【図5】同じくホールド状態の正面図
【図6】同じくホールド状態の側断面図
【図7】従来例の操作釦装置の部分切欠斜視図
【符号の説明】
1 キャビネット本体 2 第1の操作子 2a 段差部 2b 高部 2c 低部 2d 引っかけ部 2e,2f 脚 2g 操作部 3 ばね 4 第2の操作子 4a 端部 4b 操作部 4c ピン部 5 ホールド飾り 5a 孔 5b 隔壁 6 ホールドシャーシ 6a 受け孔 7 スライドスイッチ 7a 操作部 8 メカニズム操作釦
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 3/20 H01H 13/02 H01H 13/62 H01H 21/02 320 H01H 21/84 G11B 15/10 511

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに対して非ホールド側とホー
    ルド側との間を回動により自在に往動復動が可能で、段
    差部による第1の復動ロック部を有し、かつばね部材に
    よってホールド側に付勢される第1の操作子と、 押圧操作が可能な操作部およびこの操作部に連動してい
    て前記第1の操作子の段差部による第1の復動ロック部
    と係合する第2の復動ロック部を有し押圧操作を復帰さ
    せる方向にばね部材によって付勢される第2の操作子と
    を備え、前記第1の操作子をホールド側に付勢するばね部材と前
    記第2の操作子の押圧操作を復帰させるばね部材とは1
    つのコイルばねで構成されており、 前記第2の操作子はその第2の復動ロック部が前記第
    1の操作子の非ホールド側への往動後に前記第1の復動
    ロック部の段差部に係合して前記第1の操作子のホール
    ド側への復動を規制し、かつ前記第2の操作子の押圧に
    より前記第2の復動ロック部による前記第1の復動ロッ
    ク部の段差部への係合を解除して前記第1の操作子のホ
    ールド側への復動規制を解除するように構成した操作釦
    装置。
  2. 【請求項2】 第1の操作子の動きに連動するホールド
    スイッチを備える請求項1に記載の操作釦装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5629606B2 (ja) * 2011-02-25 2014-11-26 パナソニック株式会社 電気機器およびそのスイッチ
JP5704728B2 (ja) * 2013-04-18 2015-04-22 リズム時計工業株式会社 スイッチ装置

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