JPS62299583A - 皮革様シ−ト物の製造方法 - Google Patents

皮革様シ−ト物の製造方法

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JPS62299583A
JPS62299583A JP61139986A JP13998686A JPS62299583A JP S62299583 A JPS62299583 A JP S62299583A JP 61139986 A JP61139986 A JP 61139986A JP 13998686 A JP13998686 A JP 13998686A JP S62299583 A JPS62299583 A JP S62299583A
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JP
Japan
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fibers
leather
fiber
sheet
ultrafine
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JP61139986A
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English (en)
Inventor
Katsunobu Ito
伊藤 勝伸
Toshio Nishikawa
敏男 西川
Kenkichi Yagi
八木 健吉
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は銀面を有する皮革様シート物の製造方法に関す
る。ざらに詳しくは特にイラツキが無く、耐モモケ性お
よび耐アルコール性に優れた銀面を有する皮革様シート
物の製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、皮革様シート物について種々検討されている。本
発明者らも0.2デニール以下の極細繊維を発生する極
細繊維発生型繊維を用いて銀面を有する皮革様シート物
の製造方法に関し、特開昭58−191280号公報に
おいて開示した。
本処方は、極細繊維を発生させた後、高分子弾性体を塗
布することにより銀面を形成する方法であるが、この方
法では極細繊維と高分子弾性体が直接接着して風合の硬
いものとなる。また、この物は用途により使用可能であ
るが、柔軟性を要求される衣料分野等においては十分効
力を発揮しなぃのである。又、高分子弾性体の塗布1を
軽減して風合を柔軟化しようとすると非常に塗布性が悪
くなる。その結果、染色後のイラツキの原因となり、お
よそ使用にたえないものとなる。これらの欠点は極細繊
維を発生させた後に銀面を形成する処方には宿命的とも
言えるものであった。
一方、特開昭60−71774号公報において本発明者
らは極細繊維を発生させる前に銀面を形成する処方を開
示した。本処方はこれまでの評価方法ではそれなりの特
性を示したが実着用テストにおいて銀面がももけるとい
う問題が発生した。
この現象をよく観察すると銀面層に露出した極細繊維束
および極細繊維が着用により引き出されももけの原因と
なっていると考えられる。又、アルコール45度のウィ
スキーをガーゼにしみ込ませて銀面をこすった後の状態
を観察すると、シボが消えてしまうといった欠点を有す
ることが解った。
これらの欠点を改良しようとして高分子弾性体の塗布量
をアップさせると若干向上するが逆に風合がゴムライク
となり、およそ高級銀付衣料のイメージがなくなる。す
なわち、柔軟でかつ、イラツキなしに耐モモケ性および
耐アルコール性を改善するには限界があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、かかる従来の人工皮革の問題点を十分考
慮し、前記のような問題がなく、特に柔軟でかつ、イラ
ツキが無く、耐モモケ性、耐アルコール性に優れた銀面
を有する皮革様シート物の製造方法について鋭意検討を
重ねた結果、ついに、本発明に到達した。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、次の構成を有する。
(1)  極細繊維発生型繊維を用いて皮革様シート物
を製造する方法において、該繊維から極細繊維を発生さ
せる工程の前および後に、少なくとも片面に高分子弾性
体を塗布して銀面を形成することを特徴とする皮革様シ
ート物の製造方法。
(2)  該極細繊維発生型繊維が高速流体処理された
ものである特許請求の範囲第(1)項に記載の皮革様シ
ート物の製造方法。
(3)  該極細繊維発生型繊維がシート状にエンボス
熱プレスによりシボ形成されたものである特許請求の範
囲第(1)項に記載の皮革様シート物の製造方法。
(4)  エンボス熱プレスの温度が極細繊維の二次転
移点以上融点の20℃以下である特許請求の範囲第(3
)項に記載の皮革様シート物の製造方法。
(5)  該極細繊維の繊度が0.2デニール以下であ
る特許請求の範囲第(1)項に記載の皮革様シート物の
製造方法。
本発明の皮革様シート物の製造方法は、極細繊維発生型
繊維を用いることを基本としており、高速流体処理によ
りフェルト表面の極細繊維発生型繊維をフィブリル化し
て、更に緻密に絡合させ、可細化処理前および後に高分
子弾性体を塗布する′   ことにより、柔軟でかつイ
ラツキのない耐モモケ性および耐アルコール性に優れた
銀面を有する皮革様シート物を提供することが可能とな
ったのである。
本発明に使用される極細繊維発生型繊維とは、2成分以
上の成分を溶融混合して紡糸した海島繊維、繊維軸方向
に連続した極細繊維が多数配列集合し、他の成分で結合
および/または一部結合され1本の繊維を形成した高分
子相互配列体繊維などである。これらの2種以上の繊維
を混合あるいは組み合わせて用いてもよい。複数の芯が
他成分により介在的に結合および/または一部結合され
た横断面を有する極細繊維発生型繊維は、物理的作用を
加えるかあるいは結合成分の除去などにより比較的容易
に極a繊維が得られるため好ましく用いられる。また、
少なくとも1成分を溶解除去したとき、0.2デニール
以下好ましくは0.05デニール以下の極細繊維を主体
とする繊維の束が得られる多成分からなる極IIl繊維
発生型繊維は、特にしなやかな風合、なめらかな表面を
有する皮革様シート物が得られるため、さらに好ましく
用いられる。
本発明における極細繊維は繊維形成能を有する高分子重
合体からなり、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン12.共重合ナイロンなどのポリアミド、ポリエ
チレンテレフタレート、共重合ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、共重合ポリブチレ
ンテレフタレートなどのポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレンなとのポリオレフィン、ポリウレタン。
ポリアクリロニトリルおよびビニル重合体などがあげら
れる。また、該極細繊維発生型繊維の結合成分おるいは
溶解除去成分としては、例えば、ポリスチレン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリウレタン、
アルカリ溶液に易溶出型の共重合ポリエチレンテレフタ
レート、ポリビニルアルコール、共重合ポリビニルアル
コール。
スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレンとアク
リル酸の高級アルコールエステルおよび/またはメタク
リル酸の高級アルコールエステルとの共重合体などが用
いられる。紡糸のしやすさ、溶解除去の容易さの点でポ
リスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ス
チレンとアクリル酸の高級アルコールエステルおよび/
またはメタクリル酸の高級アルコールエステルとの共重
合体が好ましく用いられる。ざらに延伸倍率が高くとれ
強度の高い繊維が得られるという点でスチレンとアクリ
ル酸の高級アルコールエステルおよび/またはメタクリ
ル酸の高級アルコールエステルとの共重合体はざらに好
ましく用いられる。また、該極細繊維を枝分れしやすく
するという点で、結合成分あるいは溶解除去成分にポリ
エチレングリコールなどの重合体を0.5〜30重M%
混合して用いることが好ましい。かかる極細繊維発生型
繊維の繊度は特に限定されるものではないが、紡糸にお
ける安定性、シート形成のしやすさなどから1〜10〜
デニールのものが好ましい。
本発明の可細化後の極細!111Mの繊度は0.2デニ
ール以下のものが好ましい。0.2デニールより太い場
合は、繊維の剛性が過大で銀面層の柔軟性や表面のしわ
形態が損われるばかりでなく、揉みなどにより亀裂が発
生しやすく表面に凹凸が発生したりして緻密でしなやか
な銀面層の形成がむづかしい。0.2デニール以下好ま
しくは0.05デニール以下の極細繊維を用いることに
よって、はじめて繊維どうしの交絡が緻密にでき、平滑
性が良くしなやかで、亀裂が発生しにくく手になじみの
よい銀面層を有する皮革様シート物が得られる。
銀面層に用いる高分子弾性体としては、たとえばポリア
クリル酸エステル共重合体、ポリウレタン、ネオブレン
、スチレンブタジェン共重合体、ポリアミノ酸ポリウレ
タン共重合体、シリコン樹脂などである。更に必要によ
っては可塑剤、充填剤、安定剤、顔料、染料、架橋剤等
を添加してもよい。ポリウレタンまたはこれに添加剤を
加えたものは、特に柔軟な風合や感触を持ち耐屈曲性の
よい銀面層が得られるため好ましく用いられる。
又、極細繊維発生型繊維から極細繊維を発生させる工程
の前および後に用いる高分子弾性体は同じものでも、違
うものでもかまわない。極細繊維を発生させる工程の前
に高分子弾性体を塗布せずに極細繊維を発生させる工程
の復に高分子弾性体を塗布する場合は極細繊維と高分子
弾性体が直接接着して風合の硬いものとなる。又、風合
を柔軟化するために高分子の弾性体の塗布量を軽減する
と、高分子弾性体の塗布性が非常に悪くなり、染色後の
高分子弾性体と極細繊維の濃淡差によりイラツキの原因
となる。又、極細繊維を発生させる工程の前に高分子弾
性体を塗布し、極ll1l!i維を発生させる工程の後
に高分子弾性体を塗布しない場合は、極細繊維と高分子
弾性体の接着構造がルーズとなり、かつ銀面層に露出し
た極細繊維束および極細繊維が着用により引き出されモ
モケの原因となる。
こられ露出した極細繊維束および極細繊維が染色により
高分子弾性体との濃淡差となりイラツキの原因となり、
更には、アルコール等によりシボが消えてしまうのであ
る。これらの欠点を直そうとして高分子弾性体の塗イ5
量をアップさせると風合がゴムライクとなり高級根付衣
料のイメージから遠のくのである。これらの両者の欠点
をカバーし柔軟でかつイラツキつかず耐モモケ性および
耐アルコール性を向上させたのが本発明でおる。すなわ
ち、極細繊維を発生させる前に塗イ5する高分子弾性体
は極細繊維を発生させた後に塗布する高分子弾性体のし
み込みを抑制しかつ極細繊維との接着性を緩和する。ま
た極細繊維を発生させた後に塗布する高分子弾性体は、
極細繊維を発生する前に高分子弾性体を塗布して形成し
た銀面の露出した極細繊維等の欠点をカバーする。その
結果、柔軟でかつイラツキのない耐モモケ性、耐アルコ
ール性に優れた銀面を有する皮革様シートを得ることが
できるのである。
本発明の皮革様シート物を製造する方法としては、まず
該極細繊維発生型繊維をたとえば特公昭44−1836
9号公報に示された紡糸装置で製造し、ステープルにし
た後カード、クロスラッパー通してウェブを形成し、ざ
らにニードルパンチを行ない該極細繊維発生型繊維を交
絡させ繊維シートを形成する。つぎに、こうして得られ
た繊維シートに高速流体流を接触させて、緻密に交絡さ
せる。ここでいう流体とは、液体あるいは気体であり、
特別な場合は、きわめて微細な固体を含むものであって
もよいが、取り扱いやすさ、コスト、流体としての衝突
エネルギー量の点から水が最も好ましく用いられる。こ
れらの流体を加圧し、孔径の小さいノズルあるいは間隔
のせまいスリットから噴射させ高速の柱状流あるいはカ
ーテン状流とし、繊維シートに接触させ繊維の枝分れお
よび交絡を行なう。液体にかける圧力は、該極細繊維発
生型繊維の枝分れのしやすさによって異なり、枝分れし
やすい繊維では、5〜70kq10+fの比較的低圧で
よいが、枝分れしにくい繊維では、70〜300kt1
0+fの高圧が必要である。また、接触回数を増やすこ
とにより枝分れおよび交絡の程度を高めることも可能で
あり、接触のたびごとに圧力を変化させてもよい。次い
で、該シートを熱水処理により収縮加工をしたり、更に
、次の工程の高分子弾性体の塗布性を向上させるために
平滑化処理を行なってもかまわない。しかる後、得られ
た繊維シートに前記した銀面層用高分子弾性体の溶液又
は分散液をリバースロールコーティング、グラビアコー
ティング、ナイフコーティング、スリットコーティング
、スプレーなどの方法で塗布し、湿式又は乾式によって
凝固させ銀面を形成させる。高分子弾性体の塗布量は1
9 / m2−jX上209/Tr12以下であり、好
ましくは29/1TI2以上109/Tr12以下であ
る。209/m2より塗布量が多くなると、得られる皮
革様シート物の風合が硬く感じられ、またゴム感が著し
くなり良好なものは得られない。又19/Tn2より塗
布量が少なくなると塗布性が悪くなり後に塗布する高分
子弾性体の溶液又は分散液のしみ込みを抑制できない。
 次に銀面にシボ模様のあるエンボスロールにてシボ賦
型を行ない更に鏡面ロールにて前記シボが消えない程度
に熱プレスを行なっても良い。この時の処理温度は極細
繊維の二次転移点以上融点の20℃以下である。二次転
移点以下では極細繊維のセット性が悪くなり後の染色工
程あるいは仕上工程において厚み回復が起こり、得られ
た皮革様シートの充実感が損われる。又、融点の20℃
以下より上の温度ではシボ賦型性の点で問題である。し
かる後、該シートを極細繊維発生型繊維の結合成分ある
いは溶解除去成分に溶剤にて処理して該成分を溶解除去
する。しかる後、該シートの銀面層に前記した銀面層用
高分子弾性体の溶液又は分散液をリバースロールコーテ
ィング、グラビアコーティング、ナイフコーティング、
スリットコーティング、スプレーなどの方法で塗布し、
湿式又は乾式によって銀面を形成させる。高分子弾性体
の塗布量は19/m2以上10cJ/Tl12以下であ
り好ましくは19/Tr12以上5g/Tr12以下で
ある。103/m2より塗s世が多くなると、得られる
皮革様シート物の風合が硬く感じられ、またゴム感が著
しくなり良好なものは得られない。又19/Tr12よ
り塗イ5量が少なくなると塗布性が悪くなりイラツキの
原因となる。ざらに必要に応じて、染色、揉み、仕上げ
剤塗布などの処理を行なってもよい。 こうして得られ
た本発明の皮革様シート物は、イラツキがなく、しなや
かな風合、なめらかな表面感触を有し、耐モモケ性、耐
アルコール性、耐屈曲性、耐せん断疲労性が良好なため
衣料用の根付人工皮革をはじめ、靴用甲皮、ハンドバッ
グ、カバン、ベルト、袋物、手袋、ボールの表革など各
種の用途に好ましく用いられる。
(実施例) 以下に示す実施例は、本発明をより明確にするためのも
のであって、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例において、部および%とあるのは特に記載のない
かぎり重量に関するものである。また、ドレープ性、耐
モモケ性、耐アルコール性の測定は以下の方法で行なっ
た。
(1)  ドレープ係数: J l5−L−1096−
6−19−7に順じて測定した。
(2)  耐モモケ性:ASTM−D−1175のシー
ファマモウ機を用いて、銀面に2ポンドの押圧荷重をか
けながらナイロンブラシによりマモウし銀面に毛羽が発
生する回数により測定した。
(3)  耐アルコール性:45度のウィスキーを銀面
に若干の荷重をかけて塗布し、塗布前後の銀面の状態を
観察した。
実施例1 2−エチルへキシルアクリレート20部、スチレン80
部の割合で共重合させたビニール系ポリマ(以下As樹
脂という)を結合成分として68部、極細繊維成分とし
てナイロン6が32部からなる割合で1フイラメント中
に7本の島成分を有し、さらにその島成分中に極細繊維
成分が多数含まれる形態の高分子相配列体繊維を120
0m/minで紡糸した後、2.8倍に延伸し、捲縮を
かけ、繊維長51 mm、4.0デニールの高分子相互
配列体繊維のステーブルを得た。かかるステープルをカ
ード、クロスラッパーに通してウェブを形成し1、しか
る後ニードルパンチを行ない不織布をつくった。不織布
の目付は3679/m2、見掛は密度は0.15g/f
flであった。この不織布の両面に、孔径0.25mm
、ピッチ2.5+n+r+で一列に並んだノズルを横方
向に撮動させながら、100ki/cTtの高速流体流
をそれぞれ1回噴き当てた。
次いで85℃の熱水により収縮を行ない、乾燥後マング
ルによりプレスを行なった。該シートの目付は5069
/m2、見掛密度は0.6759/CI?であり非常に
平滑な面をしていた。次いで、この平滑面に分子量それ
ぞれ約2000のポリカプロラクトングリコールとポリ
オキシエチレングリゴールを°1:3のモル比で使用し
、ジフェニルメタン−4,4−−ジイソシアネートでプ
レポリマーを作製した後、4,4−−ジアミノジフェニ
ルメタンで鎖伸長したポリウレタンをグラビアコーター
を用いて固形分にして49/rn2になる様塗布した。
次いで、180℃に加熱されたエンボスロールに通して
プレスし、皮革様シボ模様を型押しした。しかる後、ト
リクロルエチレン中にてAs樹脂をほぼ完全に抽出除去
し、高分子相互配列体繊維を極細化した。次いで前記し
たポリウレタンをグラビアコーターを用いて固形分にし
て2g/m2になる様塗布した。次いで常圧でウィンス
にて染色し、通常の方法で仕上げ加工を行なった。こう
して得られた皮革様シート物のドレープ係数は0゜47
、耐モモケ性は1000回、耐アルコール性は良好であ
り、イラツキがなく、柔軟でありながら耐モモケ性、耐
アルコール性に優れた銀面を有するものであった。
比較例1 高分子弾性体を塗布する前までは実施例1と同一のシー
トを用いて以下の加工を行なった。実施例1と同一のポ
リウレタンをグラビアコーターを用いて固形分にして6
9 / m2になる様塗布した。
次いで、加熱エンボスロールに通してプレスし、皮革様
シボ模様を型押しした。しかる後、トリクロルエチレン
中にてAs樹脂をほぼ完全に抽出除去し、高分子相互配
列体繊維を極細化した。次いで実施例1と同様に染色仕
上加工を行なった。得られた皮革様シート物のドレープ
係数は0.45、耐モモケ性は100回、耐アルコール
性は不良であった。すなわち、柔軟性こそ本発明品と同
レベルを示したが耐モモケ性、耐アルコール性の点で劣
り、更にイラツキが大であり、実用上問題のあるレベル
であった。
比較例2 高分子弾性体を塗布する前までは実施例1と同一のシー
トを用いて以下の加工を行なった。高分子弾性体の塗布
は行なわずに、加熱エンボスロールに通してプレスし、
皮革様シボ模様を型押しした。しかる後、トリクロルエ
チレン中にてAs樹脂をほぼ完全に抽出除去し、高分子
相互配列体繊維を極細化した。次いで実施例1で用いた
同一のポリウレタンをグラビアコーターを用いて固形分
にして49/m2になる様塗布した。次いで実施例1と
同様に染色仕上加工を行なった。得られた皮革様シート
物のドレープ係数は0.70.耐モモム性800回、耐
アルコール性は普通であった。
すなわち、耐モモケ性、耐アルコール性は本発明品と同
レベルを示したが柔軟性の点でペーパーライクであり、
実用上問題のあるレベルであった。
(発明の効果) 本発明は、極細繊維を発生させる工程の前および後にお
いて、高分子弾性体を塗布するので、前者の高分子弾性
体の塗布は、後者の高分子弾性体の塗布における高分子
弾性体と極細繊維との接着度合を適度に調節し、後者の
高分子弾性体の塗布は前者の高分子弾性体塗布時の欠点
をカバーすることにより、柔軟でありながら、耐モモケ
性、耐アルコール性に優れかつ、イラツキのない銀面を
有する皮革様シートが得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)極細繊維発生型繊維を用いて皮革様シート物を製
    造する方法において、該繊維から極細繊維を発生させる
    工程の前および後に、少なくとも片面に高分子弾性体を
    塗布して銀面を形成することを特徴とする皮革様シート
    物の製造方法。
  2. (2)該極細繊維発生型繊維が高速流体処理されたもの
    である特許請求の範囲第(1)項に記載の皮革様シート
    物の製造方法。
  3. (3)該極細繊維発生型繊維がシート状にエンボス熱プ
    レスによりシボ形成されたものである特許請求の範囲第
    (1)項に記載の皮革様シート物の製造方法。
  4. (4)エンボス熱プレスの温度が極細繊維の二次転移点
    以上融点の20℃以下である特許請求の範囲第(3)項
    に記載の皮革様シート物の製造方法。
  5. (5)該極細繊維の繊度が0.2デニール以下である特
    許請求の範囲第(1)項に記載の皮革様シート物の製造
    方法。
JP61139986A 1986-06-18 1986-06-18 皮革様シ−ト物の製造方法 Pending JPS62299583A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02234981A (ja) * 1989-03-08 1990-09-18 Toray Ind Inc 柔軟な皮革様シート物の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02234981A (ja) * 1989-03-08 1990-09-18 Toray Ind Inc 柔軟な皮革様シート物の製造方法

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