JPS62298421A - 多孔性でシリカを含有するガス濃縮用無機材料、その製造方法およびそれを用いてガスを濃縮する方法 - Google Patents

多孔性でシリカを含有するガス濃縮用無機材料、その製造方法およびそれを用いてガスを濃縮する方法

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JPS62298421A JP62142119A JP14211987A JPS62298421A JP S62298421 A JPS62298421 A JP S62298421A JP 62142119 A JP62142119 A JP 62142119A JP 14211987 A JP14211987 A JP 14211987A JP S62298421 A JPS62298421 A JP S62298421A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3発明の詳細な説明 [産業上の利用分野] 本発明は混合ガス中の1種以上のガスおよび/または凝
縮性の蒸気から1種のガスまたは凝縮性の蒸気を分離ま
たは濃縮するための多孔性でシリカを含有する材料に関
する。
[従来の技術] 種々のタイプの膜が混合ガス中の1種以上のガスおよび
/または凝縮性の蒸気から1種のガスまたは凝縮性の蒸
気を分離することを可能にする。
そのようなタイプの膜とは、ポリマーの膜、ガラスの膜
、化合物または多成分系の膜を含むものである。これら
の膜のガス分離への応用は、化学プロセシング、石油プ
ロセシング、飛行機や宇宙船や潜水艦のような密閉され
た乗物内の酸素の補充や空気からの二酸化炭素の除去な
どの分野でのある1種のガスを他のものがら濃縮、分離
または隔離するという要求に応じたものである。
分離または濃縮用の膜は、化学プロセス業界において、
たとえばメタンからのヘリウムの分離に有効に利用され
る。ヘリウムは自然界に純粋な形では存在せず、天然ガ
ス中に自然にあるばあいも、副産物の混合ガスの中に人
工的に含有されているばあいも、混合ガス中の1成分と
して存在しているにすぎない。
天然ガスからヘリウムを分離するためのコマーシャルプ
ロセスとしてもっとも広く用いられているものは、低温
における分留を含むものである。ヘリウムは天然ガス中
に通常的400ppmから8容量%の濃度で存在するの
で、この分離プロセスはきわめて膨大な量のガスを、ヘ
リウム以外のガスのすべてが液化するのに充分な低温に
なるまで冷却することを必要とする。
そのようなプラントの規模が大きいこと、および含まれ
る機器が高価であることが、メタンからヘリウムを分離
するのに膜を使用することを促進する。
化学または石油プロセシングの分野における他の利用例
としては、燃料ガス源からのおよび化石燃料のガス化の
分野での合成ガスからの酸性ガス除去、酸性ガス存在下
での二酸化炭素の分離(石油2次回収)、共沸破壊によ
る塩素製造での塩素からの酸素の分離がある。また、ガ
ス分析用計器に組み込むことによるガス分析にも膜が応
用されている。
膜として使用されつる材料は柔軟で良好な膜であるため
の要件と同様に物理的要件および化学的要件の両方を満
たさなければならない。
物理的性質の要件としては、引張強度、引裂き強度、耐
摩耗性、柔軟性、広範囲の熱的および化学的条件におけ
る寸法の安定性、応力割れ抵抗、高圧における使用時の
圧密に耐える強度、良好なしん性および適度な期間にわ
たる形態上の安定性の面に関する良好な挙動を含む。化
学的性質のいくつかの要件の中には、温度変動に耐える
安定性、化学的抵抗および厳しい圧力変動下においてす
ら形態と微細構造とを維持する性質の面に関する良好な
挙動が含まれる。さらに加えて、膜用の材料は選択性や
適当な透過性といった良好な膜としての特性を呈するも
のであるべきである。透過性と選択的分離と可能なもっ
とも薄い形態との正しい組合せが、ガス濃縮または分離
の分野で有用な膜を実現させる。
ガラス膜は、多成分の膜の多孔性の円筒(thimbl
es)の形で、硫化水素からの水素の分離やメタンから
のヘリウムの分離に有用であることが実証された。日本
のザ・ナショナル・ケミカル・ラボラトリ−・フォー・
インダストリー(the National Chem
ical Laboratory forIndust
ry)は、円筒の形の多孔性のガラス膜を用い、296
〜947℃(564,8〜1736.8”F )の温度
範囲で並流を利用することによるヘリウムおよび二酸化
炭素の混合ガスの分離について報告した。−ソビエト連
邦のザφステート・サイエンティフィック・リサーチφ
インステイテユート・オブ・グラス(the 5tat
e  5clentiflc−Reserch In5
titute of’ Glass)およびザ0ステー
ト・サイエンティフィック・リサーチ・インスティテユ
ート・オブ・ザ・ニトロゲン・インダストリー(the
 5tate  5clent1fic−Reserc
hInstitute of’ theNitroge
n Industry)の研究者は、シリカを多く含有
する゛高度に多孔性のガラス、すなわち約96%の81
02を微細多孔性のガラス管の形にしたものが半透膜と
して有用であることを報告した。この研究において数多
くの実験で透過係数が変わらなかったことはガラスを通
過するガス流の0由分子特性を示している。
また、高純度の無孔性のシリカガラス膜が天然ガスやほ
かのものからヘリウムを精製することができることも示
されているが、これは、ガスの分子が最小(2人)であ
るのでガラス構造の欠陥を通って膜を透過することがで
きるためである。ドイツの研究者は多孔性の基板と無孔
性のつや出しガラスを用いてメタンからのヘリウムの分
離に成功した(英国特許第 1,271,811号)。
前述の多孔性でシリカを多く含有するガラスを用いた研
究においては、熱処理可能なボロシリケートのガラス組
成であってコーニング・グラス・ワークス(Corni
ng Glass Works)製の「バイコール(V
ycor) Jガラス組成物として知られたものが使用
された。
この組成物は、酸化ホウ素を約20〜35重量%とソー
ダを4〜12重量%と残りはシリカを含有している。こ
れらのガラス組成物は熱処理によって分相可能であり、
約96重量%のシリカを含む材料を残すために、酸化ホ
ウ素およびアルカリ金属酸化物の大部分を除去する浸出
が可能である。
[発明が解決しようとする問題点] ガスの濃縮または分離に用いられる膜の分野では、さら
にこの技術を高めるために、より広範囲の温度条件で使
用でき、化学的耐久性が改善されたより薄くしかもより
強い膜の開発が待たれている。
[問題点を解決するための手段] 本発明は・少なくとも1本の多孔性でシリカを多く含有
する中空な無機繊維であるガスの分離および/または濃
縮用材料、ガスの分離および/または濃縮用材料の製造
方法および前記材料を用いてガスおよび/または凝縮性
の蒸気の混合物から少なくとも1種のガスまたは凝縮性
の蒸気を分離または濃縮する方法に関する。
[実施例] 本発明のガスの分離および/または濃縮用材料は特・定
の形状1寸法(dimensions)、組成およびき
め細かな細孔の形態を有する。その形状は約1〜約20
0ミクロンの外径と、1ミクロンよりおよそ小さい値か
ら約50ミクロンまでの肉厚を有する中空で多孔性の繊
維である。中空で多孔性の繊維としての適度な長さは、
ガスおよび/または蒸気の混合物が中空で多孔性の繊維
の第1表面と接触することができ、一方では濃縮された
ガスまたは蒸気の流れがその反対側の第2の表面におい
て補集されうるのに有効な長さである。多孔性で中空繊
維のシリカを多く含む組成物は、種々の組成の熱処理さ
れていないガラス繊維から酸および/または水に可溶な
成分を浸出させてえられる。ガラス繊維組成物は、「E
−ガラス」または「821−ガラスjタイプの繊維のよ
うな主に単一相であるものや周期表のIVB族の少なく
とも1種の酸化物を含有する制限的に分相可能なボロシ
リケート組成物であるモノカラ、IVB族の酸化物、P
 20 s 、MI20 s、Fe2es 、PbOs
アルカリ金属酸化物、5n02.8203およびそれら
の混合物またはそれらとアルカリ土類金属酸化物との混
合物から選ばれた酸および/または水に可溶な成分を約
20〜約BO重量%というかなりの量で有するシリカ含
有組−酸物であるものにまで及ぶ。
「E−ガラス」とは、5102を52〜56重量%、M
’203を12〜16重量%、CaOを18〜19重量
%、MgOを3〜6重量%およびB2O3を9〜11重
量%含むガラス組成物であり、米国特許第2.334.
961号明細書にさらに詳しく記載されている。
「621−ガラス」とは、一般的に8102を52〜5
6重量%、A11l 20 sを12〜16重量%、C
aOを9〜25重二%置火びB2O3を8〜13重量%
含むガラス組成物であり、米国特許第2.571.07
4号明細書にさらに詳しく記載されている。「E−ガラ
ス」および「621−ガラス」にはF2 、Pe203
、K2O、Na2Qなどが1重量96未満含まれており
、rezt−ガラス」のばあいにはBaOが1重量%未
満含まれていることがある。「621−ガラス」とはr
E−ガラス」のMgOをなくし、CaOの含量を大きく
したものである。
きめ細かな細孔の形態は、約1〜50人の直径と約5〜
30人の直径の平均値とを有する細孔に関連する。細孔
の大きさおよび平均約な細孔の大きさは支持されていな
い中空繊維の薄い肉厚にわたって良好な均一性を有して
いる。
中空で多孔性の繊維の膜を製造する方法は、成形し熱処
理されていない繊維を浸出させる工程を含む。中空な繊
維の成形は毎分約500〜30000フイートのアテニ
ュエーション速度でえられる。オリフィスを有するブッ
シングから出てくる繊維の外径に対する内径の比が約0
.2〜約0.95 、外径が1〜約200ミクロン、肉
厚がおよそ1ミクロンを下回る値から約50ミクロンの
範囲となるのに充分なガス圧力を供給できるように設計
される。中空繊維のガラス組成は、単一相のように本質
的に分相しないかまたは分相していないが分相しうるシ
リカを含有する少なくとも20重量%の浸出可能物を含
むガラス組成である。浸出可能物は(フッ化水素酸また
はリン酸以外の)酸および/または水に可溶な材料であ
る。熱処理されない中空ガラス繊維は、それらの浸出可
能材料を抽出するためにそのような酸および/または水
で浸出される。これによって中空で、多孔性で、シリカ
を多く含有する無機繊維の膜が製作される。
ガスおよび/または凝縮性の蒸気を分離または濃縮する
方法は、多孔性の中空繊維を混合ガスが少なくとも1つ
の多孔性で中空の繊維の片側に接触し、濃縮されたまた
は分離されたガスまたは蒸気(透過物)がその反対側か
ら取り出せるように使用することを含む。かりに、混合
ガスが多孔性で中空な繊維の外側表面に接触するばあい
は、中空繊維のルーメンまたは内部表面はその反対側に
なる。混合ガスは、最初に接触した多孔性の中空な繊維
の面と同じ面から取り出される。中空ガラス繊維のルー
メンまたは外部表面のどちらの表面も、混合ガスが最初
に接触する面とすることができる。
混合ガスを収容するのに適し、混合ガスの取り出し口と
、それとは離れて位置し多孔性中空繊維の反対側と接続
された透過物の取り出し口が設けられた装置に、少なく
とも1本の多孔性中空繊維が収納される。分離または濃
縮の条件には、熱力学的推進力の条件および大気温より
低い温度から高い温度までの範囲でシリカを多く含有す
る繊維の軟化点より低い温度条件を含む。
以下の記述および特許請求の範囲においてっぎの用語は
記載された意味を有する。
用語「ガス」は、濃縮または分離のための供給ガスの条
件以外の条件において凝縮性を有するいかなる凝縮性の
蒸気をも含む。
用語「透過選択的」は、同一の推進力のもとにおいて、
異なった分子の種類に対して異なった大きさの透過性を
有することを意味する。
用語「超濾過型」とは、多孔性の機構による部分的な移
動であり、膜を透過す名相互作用もまた重要であるよう
な移動を意味する。
用語「ガス分離」とは100%の分離からいかなる濃度
であってももとのガスの混合物をこえる濃度の濃縮にま
でわたる分離を意味する。
用語「透過係数」は、膜を通過するガスの定常状態での
速度を示す。透過係数の値は膜の厚さに対して通常は規
準化されない。同種のものからなる膜については、透過
係数はサンプルの厚さに反比例する。たとえば非対称膜
のように膜の活性部分の厚さが未知のばあいでも、透過
係数は依然として有効な透過特性である。透過係数の値
は、透過装置における膜の実用的な価値を決定する。透
過係数の式の誘導はっぎのとおりである。すなわち、膜
を通過するガスの容積は、透過試験における面積、時間
および圧力に直接比例しつぎのようになる。
透過係数−容積/(面積x時間X圧力)容積、面積、時
間および圧力に使用される単位はそれぞれcm(stp
) 、cm3q秒およびcm水銀柱である。
膜およびガス(a)、山)、・・・・・・(n>を含む
与えられた混合ガスに関する用語「分離係数」または「
選択性」とは、ガス(a)に関する膜の透過定数(P、
)の、混合ガス中の他のガスに関する膜の透過定数(P
    )に対する比として定義されthers る。分離係数はまた、混合ガス中のガス(a)に関する
厚さくp)の膜の透過係数(P/R)の、他のガスに関
する同じ膜の透過係数 (P    /II)に対する比と等しく、ここで、t
hers 与えられたガスに関する透過定数または透過性は、膜の
単位厚さあたりの分圧の降下がI Cm水銀柱の条件下
で表面積が1 crAの膜を1秒あたり通過するガスの
標準温度および圧力(stp)における容積であり、P
−ca−c+n /−・秒・Cm水銀柱で表現される。
実際上、2成分系の混合ガス中の1対のガスに関する分
離係数は、2成分系の混合ガス中の1対のガスのそれぞ
れに関する透過定数または透過係数の計算についての充
分な情報を提供する多くの技術を採用することによって
知ることができる。透過定数、透過性および分離係数の
決定に利用可能な多くの技術のうちのいくつかは、ホワ
ング(Hνang)らによって「チクニラクズ・オブ・
ケミストリー(Techniques of’ Che
mistry ) J  (第■巻、メンブレンズ・ア
ンド・セパレーションズ(Membranes & 5
eparations)1975 、ジョン・ウィリー
・アンド・サンズ(John Wlley &5ons
))に開示されており、本明細書においてその第12章
、296〜322頁が参考にされている。
用語「多孔性分離膜」は膜の内側表面と外側表面とを通
じさせる連続的で多孔性のガス流路を有する膜または大
きさが1〜50人の範囲である多くのきめ細かな細孔を
有しその細孔の大部分が相互につながっている膜に関す
る。また、この用語で示す多孔性膜は、大きさが1〜5
0人の範囲である多くのきめ細かな細孔を有し、内側表
面と外側表面とのあいだのガスの流れのための相互につ
ながった細孔を有していてもよい。
いい換えれば、膜は片側から他方の側への連続的な細孔
に関連するかなり大きな内部空洞8漬を有する。
用語「選択性」は、混合ガス中のより通過しやすい成分
の通過速度の、より通過しにくい成分の通過速度に対す
る比として定義される。選択性は既知の混合ガスを膜に
接触させ透過物を分析することによって直接水めること
ができる。
また、選択性の第1の近似値を、同一の膜に対する2種
以上の成分について別々にえられた通過速度の比を設定
することによって求めることもできる。前記速度は、G
cBの単位で表現されてもよい。
透過性は、ともに当業者によく知られている可変圧力法
または可変容積法で測定することができる。
「分相していない」という語は、単一相のガラス組成お
よび分相を妨げるに充分な急速冷却が行なわれうる分相
可能なガラス組成につぃてをいう。分相しないガラス組
成物は、熱処理されないが成形に続く適当な熱処理にお
いて分相する分相可能なガラス組成物を含む。一般的に
、分相しないガラス組成物は組成変動の大きさが臨界核
(critical nucleus)の大きさ20人
未満よりも小さいものである。新しい相の形成を説明す
る機構は、古典的な核形成や成長の機構を含む。相のあ
いだには測定可能な界面エネルギーを有するはっきりし
た境界があり、新しい安定した相は臨界核の大きさによ
って明確になる。
ガラス1こついて、ジエイ赤ジエイ・ハムメル(J、J
、 tlaa+mel)の「ガラス形成系における均質
な核形成速度の直接aI11定(DirectMeas
urements of’ 1loa+ogeneou
s NucleationRates in a Gl
ass−Forming System)Jジャーナル
・オブ・ケミカル・フィジクス(月、 Cheffl。
Phys 1cs)、第46巻、第6号、1967.2
234〜2244頁)に示されているように臨界核の大
きさは20人より大きいと推定されており、これは本明
細書において参考にされている。ガラスが混合性ギャッ
プのスピノーダル(spinodal)領域にあるとき
には組成の中の小さな変動が急成長する「スピノーダル
(spinodat)分解」の機構によってもガラスは
分相する。ここでは、初期においては、はっきりとした
境界や界面エネルギーは存在せず、不均質性(あるいは
成分の変動)が1成分の最大濃度点から次第に第2の成
分の最大濃度点にかけて存在する。たとえば、ボロシリ
ケートガラスにおいては、5i02の最大濃度点からB
2O3の最大濃度点への変動が存在する。
とのタイプの構造は単一相の溶融物であっても、組成の
同様な変動が存在するときにおいて混合性ギャップのう
えにみられるものである。したがって単一相のガラス構
造からスピノーダル分解の初期段階のガラス構造は識別
できない。
はっきりした境界とn1定可能な界面エネルギーは2相
系(たとえば、分相したガラス)にとって必要な要件で
ある。これらの条件は、相が少なくとも臨界、核の大き
さ約20人になるまでは、スピノーダル分離システムに
おいては達成されない。
この点で、相はガラス繊維中に元来存在する領域の拡大
によって形成される領域に関係する。
本発明の多孔性で中空でシリカを多く含む繊維膜は、本
発明の範囲を制限することなく膜として作用し、それに
よって大きさによる除去や透過物の相互作用のみならず
、良好な透過性および良好な選択性をもたらす多孔性壁
面との相互作用によってもガス分離がされる。
本発明をよりよく理解するために説明すると、成分の群
に関する「抽出可能物」という用語は、ガラス繊維から
水および/またはフッ化水素酸ならびにリン酸以外の酸
によって浸出可能な金属酸化物およびそれに関連する材
料をいう。フッ化水素酸およびリン酸は、シリカを攻撃
するため使用できない。また、成分の群の用語「非抽出
可能物」は、シリカおよび周期表第1VB属の金属の酸
化物をいう。これらの物質はフッ化水素酸やリン酸を除
(酸によってガラスから浸出することができない。また
「随伴する物質」は抽出可能物の群または非抽出可能物
の群の成分またはガラス繊維内で相互に近接しているこ
とによる両方の群の成分の反応生成物の相互につながっ
た相をいう。随伴する物質の例(これに限定するもので
はない)としてはアルカリ金属ボレート、アルカリ金属
アルミネート、酸化アルミニウムとの相互作用による生
成物などがある。
本発明の多孔性で中空でシリカを多く含有する繊維は、
加工され繊維化可能であり、細孔を生成し、ガラスを形
成するバッチ組成から製作される。バッチ組成は、ガラ
ス繊維が2つの群の成分、すなわち、随伴物質を含有す
る抽出可能物の群と非抽出可能物の群の調和を有するよ
うに加工される。当業者に知られている典型的なバッチ
物質を使用し、2つの群の成分を含むガラス組成物を製
作するために公知の方法によって計算することができる
。細孔を生成するガラス繊維組成物においては、抽出可
能物の群の成分と合併物とが少なくとも20〜約60容
量%存在し、1種以上のホウ素を含有する物質と、アル
カリ金属酸化物(R20)と、2価の酸化物(Cab。
Mg0)のようなアルカリ土類金属酸化物と、AQ 2
0 sおよびPe203のような3価の酸化物と、Tl
O2や5n02やP2O5のような酸化物を含有する。
さらに、フッ素のように通常ガラス繊維中に微少量含ま
れている物質は存在していてもよい。
ガラス繊維中の抽出可能物のグループの成分の合計量は
、好ましくは、全ガラス成分の少なくとも30容量%で
ある。R20および/またはB2O3物質の存在もまた
、ガラス繊維製造時にフラックスとして役だつ。
抽出可能物の群において、ホウ素を含有する物質、ホウ
素の酸化物および/または無水物ならびにホウ素を含有
する合併物の濃度は、ガラス繊維の軟化点を低くし、熱
処理中に繊維どうしをくっつかせるほどに高くしてはな
らない。
このくっつきやすさがあるので長い繊維を分離させるた
めに個々の繊維を別々に維持することや、あとの処理工
程のあいだ近接した平行な配置に維持することが困難に
なる。
非抽出可能物の群の成分には、シリカやシリカを含む物
質やジルコニウムおよび/またはチタンおよび/または
ハフニウムの4価の酸化物のような耐火ガラス変性剤(
refractory glassmodlfler)
が含まれる。
少量の耐火ガラスを含有していたとしても前記組成の範
囲内のいかなる分相可能なガラス組成(熱処理によって
相に分離するもの)も本発明に用いうる。これには、高
濃度すなわち全ガラス組成の約40〜約BO重量%とい
う濃度でホウ素を含有する材料も含まれる。制限的に分
相可能なガラス組成(熱処理によって分相するが少なく
とも1種の耐火ガラス変性剤を含むもの)もまた本発明
に使用可能である。分相可能な、および制限的に分相可
能なガラス繊維は分相した形態で用いられる。
ホウ酸を含んでいる物質の含有量が0からOより少し大
きい値までのばあいは、アルカリ金属の酸化物(R20
)の量は抽出可能物の群の中で主要な部分となりうる。
ホウ素を含有する化合物の量かえられる全ガラス組成の
20重量%未満であるばあいは、前に列記したほかの無
機酸化物の成分の1種以上が抽出可能物の群中に存在す
る。ホウ素を含有する物質の量かえられる全ガラス組成
の約35〜60重量%であるばあいは、ホウ素を含有す
る物質が抽出可能物の群の主要部を構成し、ほかの無機
酸化物の成分が少数派を構成する。
ガラス繊維中のほかの成分で、抽出可能物の群の中であ
ると考えられるものに関しては、酸化アルミニウムがガ
ラス組成のO〜約15重量%の範囲で存在していてもよ
い。この量は、一般にガラス繊維中でホウ素を含有する
物質の量がより多いときには少なくなり、ガラス繊維中
でホウ素を含有する物質の量がより少ないときには多く
なる。ホウ素を含有する成分の量がより多いときにはR
2O成分の量は1重量%を下回る値から約15重量%ま
での範囲となる。とくにホウ素を含有する成分の量がよ
り少ないときには、酸化カルシウム(Cab)および酸
化マグネシウム(MgO)が存在していてもよい。これ
らの成分の合計量は、ガラス組成の0〜約30重量%で
あってよい。
シリカ、を含有する物質の量は、全ガラス組成巾約30
II!fi%未満であってはならず、好ましくは40f
fi m5未満であってはならない。一般的には、シリ
カを含有する物質は全ガラス組成の約60重量%未満で
あり、好ましくは約70ffi量%未満である。ジルコ
ニウムおよび/またはチタンおよび/またはハフニウム
のような金属酸化物は、ガラス組成の1〜約20重量%
程度存在していてもよい。好ましくは、酸化ジルコニウ
ムが約8重量%までの量で存在しているのがよい。
これらの酸化物は酸に対して充分な不溶性を有している
ので多孔性中空繊維中にシリカとともに存在する。これ
らの金属酸化物は多孔性繊維に良好なアルカリ安定性を
与えるだけでなく、抽出可能物の群の1種以上の成分の
かわりにジルコニウムおよび/またはチタンおよび/ま
たはハフニウムの4価の酸化物が置換できるようにする
。それらの存在は、多孔性の程度の調節(シリカの量を
変えることなく多孔性の程度を減少させることによる)
をもたらすだけでなく、よりアルカリ安定性のある多孔
性のシリカを多く含んだ繊維をもたらす。
増加した多孔性の程度によってとくに有用なガラス組成
は、低シリカ含量および高ホウ酸塩含量を有する分相ガ
ラスである。一般的にこれらのガラスの組成は、シリカ
30〜50重量%、酸化ホウ素40〜55重量%、アル
カリ金属酸化物5〜15重量%、酸化アルミニウム0〜
4重量%および酸化ジルコニウム約1〜約4重量%であ
る。
多孔性の程度の低下をもたらす適当なアルミニウムボロ
シリケートの■属金属を含有するガラス繊維組成は、酸
化ジルコニウムおよび/または酸化チタンおよび/また
は酸化ハフニウムを含有している「E−ガラス」または
「621−ガラスjのような組成物である。これらの変
性された中空ガラス繊維の組成は、シリカ45〜58重
量%、酸化ホウ素5〜13重量%、酸化アルミニウム1
0〜17重量%、酸化カルシウム13〜24重量%、酸
化マグネシウム0〜6重量%、酸化ジルコニウム2〜6
重量%、酸化チタンおよび/または酸化ハフニウム0〜
6重量%、フッ素、酸化鉄およびR20約1%未満であ
る。「621−ガラス」には酸化マグネシウムが存在す
るという点で「E−ガラス」と異なる。酸化マグネシウ
ムを含有しない「E−ガラス」は、酸化カルシウムの量
が多い。好ましくは変性された「621−ガラス」は酸
化アルミニウムのいくらかを酸化ジルコニウムで置換し
て変性される。好ましいガラス繊維組成は、シリカ52
〜56重皿%、酸化ホウ素5〜8重量%、酸化カルシウ
ム22〜24重量%以上、酸化アルミニウム12重量%
未満、酸化ジルコニウム2〜5重量%ならびにフッ素、
酸化鉄および酸化ナトリウムのそれぞれについて1重量
%未満である。
抽出可能な成分はいかなる熱処理をすることもなく、そ
れらの分相しないガラス組成から酸で浸出して除去する
ことができる。
さらに、標準的な「E−ガラス」およびr621−ガラ
ス」を耐火ガラス変性剤なしに用いることができる。
中空繊維の成形に適当なアルカリ金属シリカガラス組成
は、酸化ナトリウム(Na20)約29重量%、シリカ
(SiO2) 62重量%および酸化ジルコニウム(Z
r(h) 9重量%である。これらのガラス組成のタイ
プに対して、アルカリ金属酸化物R20の量は、約20
〜約40重量%、■族金属の金属酸化物は約1〜約20
重量%の範囲にすることができる。好ましくはシリカが
存在する残分とともにz「02が12重量%未満である
のがよい。
ガラスのバッチ組成物は炉の中で、溶融ガラスが失透を
生じずに繊維化が可能な粘度をうる温度および時間で溶
融せられる。一般にバッチ組成物は1093℃(200
0’F )から1849℃(3000”F )の温度で
1〜約6時間またはそれより長く熱される。溶融ガラス
は炉に接続した前炉 (1’orehearth)に位置するブッシングのオ
リフィスからアテニュエートされる。ブッシングはチュ
ーブを有しており、チューブはオリフィスとともに配置
されガス供給源に接続されており、ガス供給源はガスが
オリフィス付近に連続的に流れることができるように大
気圧を上回る圧力を有する。ガスの流れは、連続的なガ
ラス繊維を製造するために一様でもよく、間欠的な中空
ガラス繊維を製造するために間欠的でもよい。
直接溶融システムに関し、中空および間欠的なガラス繊
維の製造について、米国特許第3.288.313号、
同3,421.873号および同3.528.487号
各明細書にさらに記載されており、本明細書において参
考にされている。別の方法として、原材料を予混合して
供給することがマーブル溶融または間接溶融にてガラス
繊維を製造する際に有用である。
好ましいことには、本発明による中空ガラス繊維の製造
は、2つの基本的な理由により、繊維の中央部のルーメ
ン(I umen)の良好な同心性をもたらす。
第1に、ブッシング先端(bushing tip)は
ブッシングのフェースプレートにしっかりと固定されて
いる。ガラス繊維が成形されるときに、中央部のルーメ
ンを設けるために導入されるガスが通るように配置され
たチューブもまたブッシングのフェースプレートにブラ
ケット部材によってしっかりと固定され、ブラケット部
材はチューブがフェースプレート自体に対していかなる
方向に動くことも妨げるトラス(truss)を形成す
る。このようにして、運転中やそれによるブッシング先
端の動作中におけるフェースプレートのいかなる曲りも
付随するチューブやコンジット(conduit)の同
様な動きを伴ない、そのために、ガスチューブから導入
されるガスは、ブッシング(先端)の流路から出る溶融
ガラスに常に同じ位置で導入される。えられた繊維に設
けられたルーメンの形成された直径は、繊維の外径と同
様に、このようにして維持される。
これによって製造される繊維において一様なに値(外径
/内径)かえられる。
第2に、空気流を先端の出口の点にこれまで採用されて
いたより大きな直径で導入することにより、溶融ガラス
のコーンの特有ないかなる膨れも避けることができる。
さらに、より安定したアテニュエーション工程が達成さ
れ、ブッシングの先端から溶融ガラスが出るときに成形
されるガラス繊維中に一様で同心円状の穴が設けられる
。このようなことは、先端での空気流とガラス流の直径
が、望ましい最終製造物とほぼ同じ比率になっているた
めに生ずる。繰り返せば、ブラケット部材、ブッシング
のフェースプレートおよびチューブの堅固な接続によっ
て、内腔は同心に位置せられ、その同じ位置を変えない
(これは、ブッシングのフェースプレートがひずむかど
うかにかかわらない)。ブラケット部材はタブ間の空間
のあいだにおいて、およびブラケット部材の頂部に位置
する穴を通って完全に開いているので、チューブが保持
されているブッシングの先端の上部領域の中に、ガラス
は自由に流入できる。チューブとブラケット部材との溶
接、およびフェースプレートにタブのために設けられた
穴の中のブラケットの側腕のタブによって形成される固
体継手またはボタンは、どんなときにフェースプレート
がひずんでも動きを生じさせないために固く確がなトラ
ス型のアタッチメントを提供する。
ガラス繊維のアテニュエーションは巻き取りまたはチョ
ッピング(chopping)を経て機械的手段で行な
われ、そのばあい、巻き取りにおいて繊維はストランド
に寄せ集められ、巻き取り装置の回転するマンドルル上
に設けられた成形用チューブに巻かれる。当業者に知ら
れている中空繊維の成形およびアテニュエーションのほ
がのいかなる方法もまた採用することができる。
繊維は毎分約500〜約50000フイートのオーダー
の速度で常温の空気中にアテニュエートされるので冷却
されるが、さらに冷却するために水または冷たい空気で
処理してもよい。中空ガラス繊維は別々に取り出される
か、または通常ギャザリングシュー (gatheri
ng 5hoe)によって1本以上のストランドに集め
られる。繊維またはストランドは成形用パッケージを作
るための成形用チューブを有する回転するドラム型巻き
取り機に巻き取られる。成形用パッケージの載りたコレ
ットは通常高速で回転して成形用パッケージ内に1本ま
たは複数本のストランドを取り込む。その速度は毎分6
000回転まで上げてもよく、巻き取り機が減速し停止
し成形用パッケージが取り除ぞかれるまで継続する。ガ
ラス繊維を成形用パッケージに集めて取り込むことの例
は、米国特許第4,071,339号(グリフイス(G
rirl’1Lhs))および同4,049.411号
(ロング(Long)およびプント(Dent))各明
細書に開示されており、それらにおいては毎分約200
0〜20000フイートのアテニュエーション速度が達
成されている。これらの特許は本明細書において参考に
されている。
速いアテニュエーション速度が、酸および/または水で
抽出可能な成分の抽出を容易にする繊維の開放性ガラス
構造を設けることを助けるということが本発明を制限す
ることなく信じられている。また、繊維の急速な冷却が
、浸出可能な物質の妥当な時間内での抽出を可能にする
開放性の網状構造を設けることを助けるということも信
じられている。
中空ガラス繊維のストランドは当業者に知られているい
かなる数の繊維からなっていてもよい。ブッシング先端
のサイズとアテニュエーション速度との適切な組合せが
1〜約200 ミクロンの直径、また好ましくは1〜約
50ミクロンの直径を有する中空繊維をもたらす。約2
00ミクロンより大きな直径の繊維は、巻き取るのが困
難である。繊維は約0.96までのに係数を有していて
もよいが、好ましくは約0.5から約0.96までの範
囲がよい。最良の結果は、ガラス繊維の中空の程度がガ
ラス繊維の約10〜約70%の容積であるときにえられ
る。70%をこえる中空容積を有する浸出された繊維は
、肉厚が薄いために不安定になりつる。外径が40ミク
ロン未満の細い繊維もこのような中空の程度の容積百分
率にしたがう。好ましくは、中空の程度は肉厚を約1〜
約30ミクロンに、そして好ましくは1〜約10ミクロ
ンに、そしてもっとも好ましくは約1〜約5ミクロンま
でにするという方法に見い出される。
肉厚が大きすぎると、肉厚の厚い繊維は寸法がより大き
いので、および成形の際の、冷却速度がより遅くなるの
で、それに続く浸出工程の速度が驚異的に遅くなる。
多層のパッケージまたは成形用パッケージや粗糸パッケ
ージのいずれかの形で、もしくはチョップされた(ch
opped)繊維またはストランド、チョップされたま
たは連続した繊維もしくはストランドマットまたは打ち
のばしたもの(batts)の形で取り出された中空の
分相していないガラス繊維および/またはストランドは
、細孔を発生させるために処理される。連続した繊維ま
たはストランドは、細孔の発生のために取り出し用パッ
ケージの軸に対して横方向にまたは平行に切断すること
により、もしくはさらに大きな直径のドラムに巻き直す
ことにより、取り出し用のパッケージからはずされても
よく、もしくは、パッケージ、マットまたは打ちのばし
たものの形のままにされてもよい。好ましくは、ストラ
ンドは、パッケージの層を通る横方向の1回以上の切断
により、1つ以上の多層のパッケージから切断される。
切断された中空ガラス繊維の長さは、中空ガラス繊維の
巻き取り時の成形用パッケージの直径を変えることによ
り、または、中空ガラス繊維を成形用パッケージからよ
り小さいまたはより大きい直径のパッケージに巻き直す
ことにより、変えることができる。
パッケージからはずされた中空ガラス繊維の多くの層は
支持面上に平坦に置かれてもよい。支持面は板またはト
レイまたは動いているコンベアーのベルトでもよい。一
般に、このような方法でえられる中空ガラス繊維の個々
の長さは、約1インチから約25インチの範囲をとりう
る。
多層のパッケージからガラス繊維をはずすための当業者
に知られているほかのいかなる方法も採用しうる。たと
えば、繊維がパッケージから繰り出されて、別の支持面
またはホルダーまたは直径が4フイートまたは12フイ
ートといったような回転するドラム上にチョップされた
ストランドまたは連続したストランドとして配置されて
もよい。好ましくは、ガラス繊維の個々の長さは約0.
64 cm(0,25インチ)から約LBOcm(70
インチ)の範囲であってよく、もつとも好ましくは単に
約64cm(25インチ)まででありうる。
繊維やストランドとしての中空ガラス繊維内に、抽出に
よって細孔が発生させられるまえに水溶性のサイジング
成分を除去する水洗のごとき溶剤洗浄によって、繊維上
に存在するいかなるサイジング成分も除去されうる。
細孔を発生させる浸出は、ガラス繊維の組成が酸または
水に可溶な抽出可能物を有するかどうかに依存し、いく
つかの方法によって行なわれうる。発生した細孔は、細
孔の形が円形、長円形、円柱状または非対称のいずれで
あっても、所望の平均細孔直径をうるような、細孔の開
口部のある部分を横切る直径を有していなければならな
い。発生した細孔の平均直径は広いかまたは狭い分布を
有しうる。熱処理することなく、単一相および分相しう
るが分相していない相のガラス繊維からの細孔の発生は
、抽出可能物が少なくとも20重量%存在していること
および肉厚が約50遍未満であることに依存する。細孔
の発生が酸および/または水のいずれかの浸出によって
達成されるかどうかは少なくとも20重量%の抽出可能
物が酸および/または水に可溶であるかどうかに依存す
る。
熱処理することなく、ホウ素をより高濃度に有するかま
たはアルカリ金属酸化物を有するガラス繊維に対して水
および/または酸で浸出することによって、またそれら
の物質をより少量有する繊維に対して酸で浸出すること
によって細孔が発生する。ホウ素を含有するがま、たは
アルカリ金属酸化物を含有する抽出可能物を約45重量
%以上有する中空繊維は水で浸出することにより多孔性
にすることができる。分相可能なガラス繊維のいずれで
も、水の浸出に続く酸の浸出によって多孔性繊維をうる
酸および/または水による浸出は常温より低い温度から
酸または水の沸点という高い温度までの範囲で行なうこ
とができる。好ましくは、温度は常温から約95℃の範
囲がよい。酸は、いかなる有機酸であっても、またはフ
ッ化水素酸とリン酸を除くいかなる無機酸であってもよ
い。
酸の濃度は、塩酸と同程度のpKaを有する酸に対して
は約0.1〜12規定の範囲でありうる。より高いpK
aを有する酸はより希釈した溶液で使用することができ
、より低いpKaを有する酸はより高濃度で使用するこ
とができる。また、水および/または酸による浸出用溶
液は、応力割れの発生を少なくするために、アルカリ金
属のホウ酸塩の溶液のように、イオンを有していてもよ
い。浸出の時間は定められた組成、浸出の温度および酸
の濃度に依存する。一般的にその時間は、ホウ酸を含有
する抽出可能物を高濃度で有する繊維の水または酸によ
る浸出のばあいは約5分程度である。E−ガラスまたは
621−ガラス組成物のばあい、その時間はおよそ24
〜72時間程度である。また、ガラス繊維の非抽出可能
物に対する攻撃を減少させ、多孔性の中空繊維の適度な
強度を維持するために、酸濃度を高めることが好ましい
。酸の濃度を低いpH範囲に維持することは完全かまた
はほぼ完全な浸出反応をえるための好ましい浸出速度を
もたらす助けとなる。
本発明の多孔性で中空のシリカを多く含有す、る繊維は
、少なくとも約75重量%のシリカを有し、好ましくは
シリカを含有しない材料の実質的な部分に存在する■族
の金属の酸化物を約8重量%よりも少ない。繊維は、前
述のような種々の組成および抽出操作によって制御され
、約1〜200人の平均細孔直径を有する。長さは、1
インチから25インチの長くチョップされた繊維から連
続繊維に近いものまで変わる。多孔性繊維は約0.15
〜約0.75cc/gmの範囲の細孔容積と好ましくは
約3ミクロンから約50ミクロンの繊維の直径を有する
。細孔の直径は約1〜200Å、好ましくは1〜100
人そしてもっとも好ましくは1〜50人の範囲である。
平均細孔直径は50人未満、そして好ましくは約20人
未満である。
繊維の膜は細孔の大きさにおいて良好な一様性を有する
が、非対称な細孔の構造または形態をもたらすために、
いくつかの細孔を凝縮させる熱や酸またはアルカリ物質
による選択的な浸出によって、さらに処理してもよい。
本発明の中空で多孔性でシリカを多く含む繊維は、当業
者に知られているいかなるガス分離装置におけるガス分
離にも用いうる。たとえば中空ポリマー繊維を使用した
ガス分離のための当業者によって用いられるガス分離装
置は、本発明の多孔性で中空でシリカを多く含む繊維を
使用して用いることができる。混合ガスと少なくとも1
本の中空で多孔性でシリカを多く含有する繊維の外表面
またはルーメンとを接触させることができ、混合ガスと
透過物(分離されたガス)とを別個に取り出すことがで
きるいかなる装置を用いることもできる。透過物の取り
出しは、中空で多孔性の繊維の混合ガスが接触する側と
反対側から行なわれる。用いることができる装置の例は
、ケー・ビー・マカフィー・ジュニア(K、B、McA
fee、Jr、)の「ヘリウムと拡散分離(Heliu
m and Dif’f’us1on 5eparat
ion) J、(ベル・ラボラトリーズ壷レコード(B
ellLaboratories Record)、第
39巻、1981.10月、358頁)に示されており
、これは本明細書において参考にされている。混合ガス
から分離しうるガスの例は、天然ガスまたは50/ 5
0天然ガス−メタン混合物からのヘリウム、酸素−窒素
混合物からの酸素、二酸化炭素−メタン混合物からの二
酸化炭素、酸素−塩素混合物からの酸素および酸性ガス
を含有する混合ガスからの酸性ガスなどがあげられる。
成形するガラスの繊維化可能で細孔を発生するバッチ組
成物は、抽出可能成分を浸出する前の熱処理による分相
が不要な中空ガラス繊維組成物にするために計算しなお
すことによって加工される。好適なアルカリ許容量で多
孔性繊維をえるために、アルカリ金属ボロシリケート繊
維ガラス組成物中の酸化アルミニウムと釣り合う酸化ジ
ルコニウムまたは酸化チタンを有するガラス繊維である
のがさらに好ましい。
ガラス繊維成形用のバッチから制限的に分相可能なガラ
ス組成物を用いて中空繊維がもっとも好ましくえられる
中空ガラス繊維は、約1427℃(2600”F )で
約3時間バッチを溶融し、1427℃(2800下)で
約1時間中空繊維のブッシングメルター(bushin
gweller)中で溶融されたバッチを調節したのち
室温で空気中にガラス繊維を機械的にアテ二二二一トす
ることによって成形される。延長された空気チューブを
有する中空繊維用のブッシングから成形された中空繊維
は良好な同心性を有し、約3〜約100ミクロン、もっ
とも好ましくは約lO〜約40ミクロンの範囲の直径を
有し、約1〜約30ミクロン、もっとも好ましくは1〜
5ミクロンの肉厚を有する。中空ガラス繊維は、少なく
とも繊維潤滑剤およびばあいによっては膜形成ポリマー
を有するように水性化学処理物によってサイズされるこ
とが好ましい。繊維は1本以上のストランドに集められ
円筒状の成形用のパッケージに巻き取られる。
複数の未乾燥の成形用パッケージは、ガラス繊維の全層
がパッケージからはずされるように、パッケージの縦軸
に対して横方向に切断される。
これらの繊維はピンと引っばられ、トレイ上またはルツ
ボ内または固体および流体保持用の適当な容器に置かれ
、そのばあい、繊維は通常約83.5(至)(25イン
チ)の個別長さを有する。
ついで分相していない中空ガラス繊維は0.1から約1
2規定のような酸の溶液中、好ましくは約2〜3規定の
塩酸中で、温度約50〜60℃で、約20分間から約4
8時間、好ましくは約4〜約8時間にわたって、撹拌し
ながら酸によって浸出される。酸による浸出において、
中空ガラス繊維は、ガラス繊維中の酸に溶解し、ホウ素
を含有する化合物を全量ではなくとも多量に除去するの
に充分な温度で充分な時間にわたって酸の槽に浸される
。典型的には繊維は酸が冷たいときに酸に浸され、それ
から酸の温度を高温に上昇させてもよい。ほかの好適な
酸の溶液の例としては、硝酸およびその他の溶解性の浸
出可能な生成物をもたらす酸があるが、これらに限定さ
れるものではない。酸による浸出の段階でのガラス繊維
に対する酸の容積比は、酸の規定度によってこの比はい
くらか変わるが、ガラス繊維約1体積に対して約1〜約
100体積であってもよい。中空でシリカを多く含む繊
維は酸の浸出用溶液から取り出され、洗浄水中でpHが
約5.5から中性になるように水洗され、そののち、繊
維は乾燥されるが、好ましくは温度が常温から約50℃
で約10分間から約24時間にわたって空気によって乾
燥される。これに加えて、一様な乾燥をもたらすために
、当業者に知られている技術を用いてさらに乾燥させて
もよい。
複数の、多孔性で、中空でシリカを多く含有する繊維は
昇圧可能で1個所の入口と2個所の出口を有する容器に
設置されてもよい。各繊維の1端は、容器の同じ側でシ
ールされる。各繊維のシールされていない側は容器の出
口の1っの中に設置される。このようにすれJf、混合
ガスが容器内に流入し透過物が多孔性で中空な繊維を通
り抜は出て、容器の適当な出口を通って容器から出るこ
とができる。分離されない混合ガスは、別の出口から容
器を出て、入口に循環されることができる。
以下の実施例において、本発明をさらに詳しく説明する
が、本発明はもとより実施例のみに限定されるものでは
ない。
実施例1〜IO 第1表にガス分離膜用の浸出可能なガラス繊維を製造す
る際に有効なlOのガラス繊維組成物を示す。
[以下余白] 実施例1および2の組成物を第2表に示す成形および浸
出条件にしたがって、第2表に示す全細孔容積および細
孔の平均直径を有する多孔性で、中空の繊維膜に成形し
た。
[以下余白] 実施例1および2の中空で多孔性の繊維を第2表に示す
条件にしたがってっぎの方法で製造した。
中空ガラス繊維を伸ばされた空気管を有するシングルチ
ップブッシングから製造した。繊維は管を成形するカー
ドボード(cardboard)上に直接巻き取られた
。伸ばされた空気管がらのエアチップ(air tip
)圧力は5.4インチ水柱に相当した。
6インチの長さの熱処理されていないガラス繊維(約1
gの重量)を30分間、パイレックス皿に入れた3規定
の塩酸10100Oに浸出させて、55℃の温度で1時
間保持した。つぎに試料を繰返し脱イオン水で洗浄した
第2表において、全細孔容積および細孔の平均直径をマ
イクロメリティックス・デジソーブ(旧croIler
itics Digisorb)2600を用いて測定
した。すなわち、全細孔容積をマイクロメリティックス
法で測定し、累積細孔容積もまたそれによって求め、平
均値を細孔容積のデータ値をたしてデータ数で割ること
によって求めるという間接的な方法で平均細孔直径を計
算した。
多数の単繊維のガス分離セルを第2表の実施例1および
2の繊維ならびに米国特許第4.472.175号明細
書の第12表に記載された膜材料および市販のポリスル
ホン繊維用に設けた。
178インチのステンレス鋼管を長さ約2インチ(51
ms)にしたセルに多孔性で中空の単繊維を入れること
によって毛細管試験用セルを製造した。エポキシシール
をセル内の繊維の端にかぶせ、繊維の端からガスが入ら
ないように繊維のルーメンに端から約0.5Hの長さだ
け短かく充填した。第2のエポキシシールを鋼製の毛細
管の壁と中空繊維の間の空間(小さい孔を有する繊維を
除いて)に混合ガスが漏れないように端からおよそ10
avの長さだけ充填した。
毛細管の入口に加圧した供給混合ガス源を取付けること
によって連結すると、成分は中空の多孔性繊維(長さ約
1インチ)の露出した壁を通過し、中空で多孔性のシリ
カを多く含有する繊維の出口端から通過物の流れとして
漏れ出るようにルーメンの長さに沿って移動せざるをえ
ない。水が充填された補集用セルを多孔性の中空繊維の
伸ばされた端部上に取付けることができるように、毛細
管のセルを上部の端で繊維の出口とともに垂直に設置す
る。補集用セルは、一方の端がシールされ他方の端が開
いている外径6■および内径4IllIBのガラス毛細
管であった。
表面張力によっていかなる水の漏れ出しもなく毛細管の
セルから拡大された中空繊維上でガラス毛細管の上端を
下に向けることができるように、ガラス毛細管にあふれ
るまで水を入れた。
単繊維の毛細管試験用セルから透過するガスは、多孔性
の中空繊維の出口の端から透過したガスの気泡として出
るようにされ、ガスは補集用セルの上端で大きな気泡と
して捕集された。水が置換する容積速度は透過フラック
スと等しく、ガスクロマトグラフィーによる分析のため
にガスの試料は気密性注射器を用いて移された。透過性
は透過係数を示す式P1g−フラックス(cm3/秒)
/(繊維面積(Cs2) X圧力降下(CI11水銀)
)にしたがって計算した。選択性とは、より遅く透過す
るガスの透過性に対するもっとも早く透過するガスの透
過性の比をいう。
第3表に実施例1および2の多孔性の中空繊維に対する
種々のガス分離からえられた選択性および透過性のデー
タを示す。さらに第3表に市販のポリスルホン繊維およ
び米国特許第4.472.175号明細書の第12表の
膜材料によるガス分離の比較用公開データを示す。
[以下余白] 第3表中のデータは多くの前記単繊維毛細管セルを用い
て各ガス分離について蓄積されたものであり、その平均
値である。たとえば、ヘリウムとメタンの50対50の
混合物からヘリウムを分離する際における第2表の実施
例2の膜材料については6本の単繊維毛細管セル中で試
験した。透過係数P/1はつぎのようにして計算した。
P/ρ−透過フラックス(Cm’ 7秒(stp)/ 
(膜面積(cd )圧力効果(C−水銀))圧力降下H
e−(300psI)(7B水銀柱) /(14,7p
si)Xo、5  (混合ガス中の50%のヘリウムの
ため) = (776cm水銀柱) 長さ3.8ca s外径40虜、内径30虜の繊維の膜
面は平均半径17.5μmであり表面積は2π(平均半
径)(L)より 0.042cm2である。
透過フラックスは(0,99人)(54μff (st
p) /分) X (c+j/1000μm) X (
分/60秒)−(8,98X 10−4 Cm3(st
p) 7秒)に等しい。
透過係数は(8,98X 10’ Cm3(stp) 
7秒)/(4,2X 1G’ cm3) (77[ic
m水銀) −(2,8X10−5  (または28x 
10’ ) aA (stp) / ear2x co
水銀柱)に等しい。
選択性’He”CH4において、50/ 5Gの混合ガ
ス中ではヘリウムとメタンの圧力降下は等価であったの
でこの比の各項の分母すなわち(面積×圧力降下)は互
いに打ち消し合うので、第2表中の実施例2の選択性は
99.870.2−499である。
同じ方法により、第2表の実施例2は、3本の単繊維毛
細管セル中で窒素から酸素を分離するのに用いられ、そ
の平均値を第3表に示す。
さらに第2表の実施例1 (621−ガラス)を7本の
繊維セル中で、ヘリウムおよびメタンの混合ガスからヘ
リウムを、また酸素および窒素の混合ガスから酸素を分
離するために試験した。
その結果を第3表に示す。
第3表の全部の分離について、クヌーセン(Knuds
en)分離係数を分離されたガスの分子量にもとづいて
計算した。
第3表の上部に1.市販のポリスルホン繊維のガス分離
について公開されているデータを示す。
第3表から、本発明の繊維のテスト結果は、ガス分離に
おける良好な選択性と非常に良好な透過係数を示し、あ
るばあいにはポリスルホンにくらべて桁違いに良好であ
り、またほかのばあいにはポリスルホン膜に近い。
特許出願人  ピーピージー・インダストリーズ・イン
コーボレーテッド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 中空で、多孔性で、非結晶質で、シリカを多く含有
    し、直径約1〜約50Åおよび直径の平均約30Å未満
    の細孔を有し、外径1〜約200μmおよび肉厚約1〜
    約50μmである少なくとも1本の無機繊維からなるガ
    ス濃縮用材料であって、該シリカを多く含有する繊維は
    、中空ガラス繊維から熱処理なしで酸および水で抽出す
    ることが可能な材料およびその混合物からなる群より選
    ばれた抽出可能な材料を抽出してえられ、該熱処理され
    ていない中空ガラス繊維は、少なくとも500〜約50
    ,000ft/minの範囲の速度でアテニュエーショ
    ンすることによって溶融物から成形され、該ガラス繊維
    がフッ化水素酸およびリン酸を除く酸に可溶な成分およ
    び/または水に可溶な成分を、いずれも少なくとも20
    重量%有する浸出可能な単一相および浸出可能で分相可
    能な繊維化しうるシリケートガラス組成物からなる群よ
    り選ばれた組成を有するものであるガス濃縮用無機材料
    。 2 浸出可能なシリケートガラス組成物が、周期表IVB
    族の金属の酸化物を1種以上有する分相可能なボロシリ
    ケートガラス繊維、酸化ホウ素の量がガラス繊維中に2
    0重量%未満および35重量%をこえて約60重量%ま
    での範囲の分相可能なボロシリケートガラス組成物およ
    びアルカリ金属シリケートガラス組成物からなる群より
    選ばれたものである特許請求の範囲第1項記載のガス濃
    縮用材料。 3 IVB族の金属の酸化物が酸化ジルコニウムである特
    許請求の範囲第2項記載のガス濃縮用材料。 4 中空で、多孔性でシリカを多く含有する繊維の細孔
    容積が約0.15〜約0.75cm^3/gの範囲であ
    る特許請求の範囲第1項記載のガス濃縮用材料。 5 繊維の外径が100μm未満である特許請求の範囲
    第1項記載のガス濃縮用材料。 6 繊維の外径が約5〜約30μmから選ばれた範囲で
    ある特許請求の範囲第1項記載のガス濃縮用材料。 7 繊維の外径が50μm未満である特許請求の範囲第
    1項記載のガス濃縮用材料。 8 中空ガラス繊維のアテニュエーション速度が1,0
    00〜約20,000ft/minである特許請求の範
    囲第1項記載のガス濃縮用材料。 9 中空ガラス繊維の肉厚が30μm未満である特許請
    求の範囲第1項記載のガス濃縮用材料。 10 中空ガラス繊維の肉厚が約1〜約5μmの範囲で
    ある特許請求の範囲第1項記載のガス濃縮用材料。 11 中空ガラス繊維の外径に対する内径の比が約0.
    5〜約0.95である特許請求の範囲第1項記載のガス
    濃縮用材料。 12 細孔の平均直径が20Å未満である特許請求の範
    囲第1項記載のガス濃縮用材料。 13 抽出可能な成分がP_2O_5、Al_2O_3
    、Fe_2O_3、PbO、TiO_2、SnO_2、
    ZnOおよびB_2O_3またはそれらの混合物からな
    る群より選ばれた酸抽出可能な成分であり、全部の酸抽
    出可能な成分がガラス繊維中に約20〜60重量%の範
    囲で存在し、B_2O_3が主に酸抽出可能な成分とし
    て15〜60重量%の範囲で存在する特許請求の範囲第
    1項記載のガス濃縮用材料。 14 中空で多孔性の繊維が熱処理されることなく製造
    され、分相していないガラス繊維である特許請求の範囲
    第1項記載のガス濃縮用材料。 15 非結晶質であり、直径1〜約50Å、直径の平均
    約5〜50Åの細孔を有し、直径が約1〜200μmお
    よび肉厚が約1〜50μmであって、シリカの含有量が
    高い繊維は、フッ化水素酸および/またはリン酸を除く
    酸で抽出可能な成分および水で抽出可能な成分またはそ
    れらの混合物からなる群より選ばれた少なくとも20重
    量%の抽出可能な成分が熱処理なしでえられ、中空ガラ
    ス繊維はアテニュエーションによって溶融物から少なく
    とも500〜約50,000ft/minの範囲の速度
    で成形され、該ガラス繊維は浸出可能で単一相で繊維化
    可能なガラス組成物および浸出可能で分相可能で繊維化
    可能なガラス組成物からなる群より選ばれた組成物を有
    し、そのいずれもフッ化水素酸またはリン酸とは異なる
    酸に可溶な成分および/または水に可溶な成分を少なく
    とも20重量%有する中空で多孔性で、シリカを多く含
    有する無機の親水性繊維を少なくとも1つ用いることか
    らなる構成される多孔性でシリカを多く含有する膜材料
    を用いてガスを濃縮する方法。 16 浸出可能な熱処理をされていないシリケートガラ
    ス組成物が、周期表のIVB族の金属の酸化物を1種以上
    有する分相可能なボロシリケートガラス繊維、ガラス繊
    維中の酸化ホウ素の量が20重量%未満および35重量
    %をこえ60重量%までの範囲の分相可能なボロシリケ
    ートガラス組成物およびアルカリ金属シリケートガラス
    組成物からなる群より選ばれたものである特許請求の範
    囲第15項記載の方法。 17 中空で、多孔性で、シリカを多く含有する繊維の
    一方表面上に室温下から高温までの範囲および約1〜5
    ,000psiの圧力の範囲でガスの混合物と接触させ
    ること、および中空で多孔性でシリカを多く含有する繊
    維の他方表面の近傍から前記ガスの混合物の少なくとも
    1種のガスである濃縮された生成物をその接触表面から
    除去することを含む多孔性のシリカを多く含有する膜材
    料を用いる特許請求の範囲第15項記載の方法。 18 ヘリウムをヘリウムとメタン、および天然ガスか
    らなる群より選ばれたガスの混合物から分離する特許請
    求の範囲第15項記載の方法。 19 酸素を酸素と窒素、空気、空気を含有する二酸化
    炭素および酸素と塩素ガスのガス混合物からなる群より
    選ばれたガス混合物から分離する特許請求の範囲第15
    項記載の方法。 20 酸性のガスを酸性ガスを含有する混合ガスから除
    去する特許請求の範囲第15項記載の方法。 21 約1〜約800本の範囲の複数の繊維を用いる特
    許請求の範囲第15項記載の方法。 22 多孔性でシリカを多く含有する繊維が熱処理なし
    で中空の分相していないガラス繊維からえられるもので
    ある特許請求の範囲第15項記載の方法。 23 中空で、多孔性で、非結晶質で、シリカを多く含
    有し、直径1〜約30Åおよび直径の平均約20Å未満
    の細孔を有し、外径が約4〜40μm、肉厚が約1〜1
    0μmおよび外径に対する内径の比が約0.5〜約0.
    95である少なくとも1本の無機繊維からなり、該シリ
    カを多く含有する繊維は酸に可溶な成分を分相すること
    なく周期表のIVB族の金属の酸化物の1種以上の分相可
    能なボロシリケートガラス繊維組成物を有する中空ガラ
    ス繊維から抽出することによってえられるものであるガ
    ス混合物から少なくとも1種のガスを濃縮するためのガ
    ス濃縮用材料。 24 ガラス繊維組成物が、ガラス繊維が約1,000
    〜5,000ft/minの速さでアテニュエートされ
    たE−ガラスおよび621−ガラスからなる群より選ば
    れたものである特許請求の範囲第1項記載のガス濃縮用
    材料。 25 (a)いずれもフッ化水素酸またはリン酸を除く
    酸による抽出可能物を少なくとも20重量%含有し、抽
    出可能物または水による抽出可能物を少なくとも20重
    量%含有する抽出可能な単一相のシリケートおよび抽出
    可能で分相可能なシリケートからなる群より選ばれた組
    成物を有する少なくとも1つの分相していない中空のガ
    ラス繊維であり、外径1〜200μm、肉厚約1〜約3
    0μmおよび外径に対する内径の比0.5〜0.95を
    有する中空のガラス繊維を急速な冷却とともに500〜
    50,000ft/minの速度でのアテニュエートに
    よって成形する工程、および (b)フッ化水素酸およびリン酸を除く酸の可溶物、水
    の可溶物およびそれらの混合物からなる群より選ばれた
    抽出可能物を除去し、直径1〜50Åおよび直径の平均
    30Å未満の細孔および細孔容積約0.15〜約0.7
    5cm^3/gmの細孔を有する、多孔性のシリカを多
    く含有する中空の繊維を製造するために熱処理なしに中
    空ガラス繊維に浸出する工程からなるガス濃縮用材料の
    製造方法。
JP62142119A 1986-06-06 1987-06-05 多孔性でシリカを含有するガス濃縮用無機材料、その製造方法およびそれを用いてガスを濃縮する方法 Granted JPS62298421A (ja)

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