JPS6228826Y2

JPS6228826Y2 -

Info

Publication number: JPS6228826Y2
Application number: JP2053479U
Authority: JP
Priority date: 1979-02-19
Filing date: 1979-02-19
Publication date: 1987-07-24
Also published as: JPS55118933U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、刈取穀稈群を合流させ、その合流刈
取穀稈を正面視において穂先側が横倒れの傾斜姿
勢に変更する合流横搬送装置を設けるとともに、
それの搬送終端に至つた傾斜姿勢の穀稈を受取つ
て、穂先側で係止し、かつ、株元側を挾持して、
この穀稈を脱穀部供給に適した横倒しの傾斜姿勢
に保持した状態で脱穀フイードチエーンの搬送始
端部にまで搬送供給する上下二段の縦搬送用チエ
ーンを、その搬送終端側を支点として上下に揺動
自在に設けて扱深さを調節可能に構成し、かつ、
前記株元挾持搬送用チエーンの外周がわにテンシ
ヨン輪体を作用させるべく構成してあるコンバイ
ンの搬送装置に関する。

この種のコンバインの搬送装置にあつては、前
記株元挾持縦搬送用チエーンによる挾持搬送作用
を確実なものとするために、そのリンクプレート
から突出させた係止突起群を、前記合流横搬送装
置から横倒れの傾斜姿勢で送り出されてくる穀稈
に対して直角又はほぼ直角方向から係合させるこ
とが望ましい。

従来のコンバインの搬送装置にあつては、前記
株元挾持縦搬送チエーン全体をその搬送方向に対
して直交する方向で傾斜させることによつて、前
記係止突起群が前記の傾斜姿勢穀稈に対して直角
又はほぼ直角方向から係合するようにして、前述
の要望を達成していたのであるが、これによる場
合は、株元挾持縦搬送用チエーンの挾持搬送作用
経路部分とその非作用戻り経路部分とが上下に変
位して、この縦搬送用チエーン全体の上下巾が大
きくなるため、前記両縦搬送用チエーンの上下揺
動範囲、つまり、扱深さ調節範囲が狭ばめられ、
十分な扱深さ調節範囲をとれない不都合があつ
た。

本考案は、かかる点に鑑み、冒述の挾持搬送作
用上での要望に応えるものであり乍ら、しかも、
前記テンシヨン輪体によるテンシヨン機能を十分
に発揮させ得る状態で、扱深さ調節範囲を十分に
大きく設定できるようにせんとする点に目的を有
するものであつて、冒記したものにおいて、前記
の株元挾持搬送用チエーンを、その挾持搬送作用
経路部分と非作用戻り経路部分とが側面視で同一
又はほぼ同一の地上高さに位置するように掛架す
るとともに、それの上側のリンクプレートから突
出させた係止突起群を前記のような傾斜姿勢穀稈
に対して直角又はほぼ直角に係合作用すべく屈曲
傾斜させてある構成であることを特徴とする。

即ち、前記株元挾持縦搬送用チエーンを、その
挾持搬送作用経路部分と非作用戻り経路部分８Ｂ
とが側面視で同一又はほぼ同一の地上高さに位置
するような横回し状態で掛架したことにより、冒
述の従来装置のように株元挾持縦搬送用チエーン
全体を穀稈に対して直角に姿勢させる場合に比し
て、この縦搬送用チエーンの最下降位置を可及的
に低くすることが可能で、両チエーンの上下揺動
による扱深さ調節範囲を十分に大きくとることが
できる。それでいて、この縦搬送用チエーンの上
側のリンクプレートから突出させた係止突起群を
傾斜姿勢穀稈に対して直角又はほぼ直角に係合作
用すべく屈曲傾斜させてあるが故に、この係止突
起群を傾斜姿勢穀稈に深く係合させて、穀稈を落
ちこぼれのない状態で確実、良好に挾持搬送する
ことができるようにし乍らも、前記係止突起群が
テンシヨン輪体の取付けやそのテンシヨン作用の
邪魔にならないので、このテンシヨン輪体による
所期のテンシヨン機能を確実、良好に発揮させ得
るに至つた。

また、前記係止突起群を、チエーンの上側のリ
ンクプレートから上下二段に突出させてある場合
には、これら上下二段に設けた係止突起群によつ
て、株元挾持縦搬送チエーンによる挾持搬送力を
顕著に向上することができるとともに、この係止
突起群の変形、破損をも抑制し得る利点を有す
る。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図、第２図はコンバインの要部の搬送部を
示し、クローラ式走行装置１を有する走行機体２
上に、その扱口に沿つて脱穀フイードチエーン３
を掛架してある脱穀装置４を搭載するとともに、
前記走行機体２の前方には、４条の植立穀稈を引
起して刈取つたのち、これを脱穀フイードチエー
ン３が存在する機体横側部にまで合流搬送する前
処理部５を配備している。また、前記前処理部５
の構成部材のうち、刈取穀稈群を合流させ乍ら、
その合流穀稈を正面視において穂先側が脱穀フイ
ードチエーン３から離れる横倒れの傾斜姿勢に変
更する上下三段の合流横搬送装置６，６′，６″と
前記脱穀装置４との間に、前記合流横搬送装置
６，６′，６″の搬送終端部にまで至つた傾斜姿勢
の穀稈の穂先部及び株元部を係止及び挾持して、
これを横倒れ姿勢に変更し乍ら後方上方に位置す
る脱穀フイードチエーン３にまで搬送供給する上
下二段の縦搬送用チエーン７，８を、その搬送終
端側を支点として上下揺動自在に架設して、脱穀
装置４への穀稈挿入長さ、つまり、扱深さを調節
可能に構成している。

また、前記株元挾持縦搬送用チエーン８の非作
用戻り経路部分８Ｂの途中に、この非作用戻り経
路部分８Ｂの外周がわに作用するテンシヨン輪体
９を設けるとともに、前記両チエーン７，８の搬
送作用経路部分７Ａ，８Ａ側には夫々ガイドレー
ル１１，１２を対設している。

前記前処理装置５は、機体進行方向に対する左
右横方向に並設した引起し装置１３…によつて４
条の植立穀稈群を２条づつ合流させ乍ら引起すと
ともに、この２条づつの穀稈を株元補助搬送装置
１４…によつて後方上方に搬送し乍らバリカン型
の刈取装置１５によつて刈断したのち、この２条
の刈取穀稈を上下３段の縦搬送装置１６，１
６′，１６″によつて前記合流横搬送装置６，
６′，６″にまで搬送すべく構成している。

そして、第３図、第４図で示すように前記株元
挾持縦搬送チエーン８を、その挾持搬送経路部分
８Ａと非作用戻り経路部分８Ｂとが側面視で同一
又はほぼ同一の地上高さに位置するように掛架す
るとともに、このチエーン８を構成する複数組の
リンクプレート８ａ，８ｂ…のうち、穀稈穂先側
のリンクプレート８ａ…の両側辺に、平面視ほぼ
三角形状の係止突起１７，１７′…群を連設し、
これら両係止突起１７，１７′…群を、前記のよ
うな横倒れ傾斜穀稈に対して直角又はほぼ直角に
係合作用する状態で互いに平行に屈曲傾斜させて
いる。

尚、上述実施例では、穂先側リンクプレート８
ａ…の両側辺に係止突起１７，１７′…群を連設
したが、第５図で示すようにリンクプレート８ａ
…の挾持作用側の側辺のみに前記係止突起１７…
群を連設しても良い。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではな
い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るコンバインの搬送装置の実
施例を示し、第１図はコンバインの前部を示す側
面図、第２図は要部の平面図、第３図は要部の一
部切欠正面図、第４図は要部の拡大平面図、第５
図は他の実施例を示す拡大図である。３……脱穀フイードチエーン、６……合流横搬
送装置、７，８……縦搬送用チエーン、８Ａ……
挾持搬送用経路部分、８Ｂ……非作用戻り経路部
分、８ａ……リンクプレート、９……テンシヨン
輪体、１７……係止突起。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１刈取穀稈群を合流させ、その合流刈取穀稈を
正面視において穂先側が横倒れの傾斜姿勢に変
更する合流横搬送装置６を設けるとともに、そ
れの搬送終端に至つた傾斜姿勢の穀稈を受取つ
て、穂先側で係止し、かつ、株元側を挾持し
て、この穀稈を脱穀部供給に適した横倒しの傾
斜姿勢に保持した状態で脱穀フイードチエーン
３の搬送始端部にまで搬送供給する上下二段の
縦搬送用チエーン７，８を、その搬送終端側を
支点として上下に揺動自在に設けて扱深さを調
節可能に構成し、かつ、前記株元挾持搬送用チ
エーン８の外周がわにテンシヨン輪体９を作用
させるべく構成してあるコンバインの搬送装置
において、前記の株元挾持搬送用チエーン８
を、その挾持搬送作用経路部分８Ａと非作用戻
り経路部分８Ｂとが側面視で同一又はほぼ同一
の地上高さに位置するように掛架するととも
に、それの上側のリンクプレート８ａから突出
させた係止突起１７…群を前記のような傾斜姿
勢穀稈に対して直角又はほぼ直角に係合作用す
べく屈曲傾斜させてあることを特徴とするコン
バインの搬送装置。２前記係止突起１７…群は、チエーン８の上側
のリンクプレート８ａから上下二段に突出され
ている実用新案登録請求の範囲第１項に記載の
コンバインの搬送装置。