JPS62286959A - 光学活性シアノカルニチン塩の製造方法 - Google Patents

光学活性シアノカルニチン塩の製造方法

Info

Publication number
JPS62286959A
JPS62286959A JP13160886A JP13160886A JPS62286959A JP S62286959 A JPS62286959 A JP S62286959A JP 13160886 A JP13160886 A JP 13160886A JP 13160886 A JP13160886 A JP 13160886A JP S62286959 A JPS62286959 A JP S62286959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
salt
cyanocarnitine
optically active
optically
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13160886A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuyoshi Morishita
森下 剛志
Masao Kawamura
河村 昌男
Seiichi Akutsu
安久津 成一
Hirosuke Fukuda
福田 博介
Hiroyuki Hata
啓之 畑
Kenji Kano
叶 健児
Hirokuni Nishimori
弘訓 西森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Seitetsu Kagaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seitetsu Kagaku Co Ltd filed Critical Seitetsu Kagaku Co Ltd
Priority to JP13160886A priority Critical patent/JPS62286959A/ja
Publication of JPS62286959A publication Critical patent/JPS62286959A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明はし一力ルニチンの合成に用いられる重要な中間
体であるL−(2−ヒドロキシ−3−シアノプロピル)
トリメチルアンモニウム塩(以下L−シアノカルニチン
塩と略す)を製造する方法において分割剤である光学活
性な酸と光学不活性な酸を組み合せて用いることによっ
て口し−シアノカルニチン塩を効率的に光学分割し、L
−シアノカルニチン塩のみを収率良く、かつ、光学的に
高純度で製造□することを目的とする。
L−力ルニチンはビタミンByとして知られ、人間から
微生物に至る多くの生物組織中に含有されている重要な
化合物である。近年、その生理作用ならびに臨床的応用
に関して多くの研究がなされ慢性の血液透析、心臓不整
脈の抑制などの臨床の分野における治療剤として注目さ
れている。従来臨床的にはDL−力ルニチン(ラセミ体
)が用いられていたが、D−カルニチンがし一カルニチ
ンの生理作用を競合的に阻害することが知られるように
なり、〔アイ・ビー・フリック等、ジャーナル、オプ、
バイオロジカル、ケミストリー、iB、Fr1tz;J
、Biol、 Chem、 240.2188(196
5) )治療や研究の目的にL−力ルニチンを工業的に
安価に製造することが必要になってきた。
(従来の技術) し−力ルニチンの製法は、先ず、DL−シアノカルニチ
ン塩を合成し、これを光学分割することによって得られ
るし一シアノカルニチン塩を加水分解する方法が一般的
である。そのうち、OL−シアノカルニチン塩を光学活
性な分割剤を用いて分割する方法としては、従来法のも
のが公知である。
■ 光学分割剤としてd−ショウノウ−1O−スルホン
酸と(−)−ジベンゾイル−t、g−酒石酸の2種類を
組合わせて用いる方法〔ニー・シュトラック等;ツアイ
トシュリフト、フィール、フィジオロジッシェ、ヘミ−
1E、5track等;Z、Physio1.Chem
、3旦、129(1960)) 、この方法では、先ず
、塩酸DL−シアノカルニチンを酸化銀で処理して水酸
化DL−シアノカルニチンとし、これにd−シュウノウ
−10−スルホン酸を添加してDL−シアノカルニチン
・d−ショウノウ−10−スルホン酸塩を形成させ、生
成した2種のジアステレオマー間の溶媒に対する溶解度
差を利用して両者を分離する。この際、母液中に残る粗
し一シアノカルニチン・d−ショウノウ−10−スルホ
ン酸塩を塩酸処理して得た粗塩酸し一シアノカルニチン
を再び酸化銀で処理して粗水酸化し一シア之力・ルニチ
ンとし、これに、もう1つの分割剤である(−)−ジベ
ンゾイル−Lg−酒石酸を添加して難溶性塩であるし一
シアノカルニチン・ (−)−ジベンゾイル−Lg−酒
石酸塩を形成させ、分別晶出により精製する。
■ 分割剤としてLg−(+)−酒石酸、または(−)
−ジベンゾイル−Lg−酒石酸を用いてL−シアノカル
ニチン塩を分割取得する方法〔綾田:薬誌、■、77B
(1961) )。
■ 分割剤としてl−ショウノウ−10−スルホン酸を
用いてL−シアノカルニチン塩を分割取得する方法〔堀
内等;特公昭4O−3891)。
■ 分割剤としてN−アセチル−ローグルタミン酸を用
いてL−シアノカルニチン塩を分割取得する方法、また
は、N−アセチルL−グルタミン酸を用いてD−シアノ
カルニチン塩を分割取得する方法〔土肥等;特公昭43
−8248)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の方法のうち■E、5track法は目的とするL
−シアノカルニチン・d−ショウノウ−10−スルホン
酸塩が溶媒に易溶性の塩であるため、そのままでは精製
して光学純度を上げることはできないのでもう1つの分
割剤である(−)−ジベンゾイル−Lg−酒石酸を用い
て再び精製する必要がある。このように2種の分割剤を
用いると分割剤が製品に比べて高価であるので生成コス
トが亮くつき、工業的分割法としては不適当である。ま
た、■絞出法は分割剤との間で精製する2種のジアステ
レオマー塩間の溶解度差が小さいので、分割の効率が悪
い。■城内法は、分割剤が天然物由来でないため、コス
トが高くなる。■土肥法も、目的のし一シアノカルニチ
ン塩を取得するための分割剤が天然由来のN−アセチル
−し−グルタミン酸でなくその対掌体であるN−アセチ
ル−D−グルタミン酸であるので工業的に不利である。
またD−シアノカルニチン・N−アセチル−し−グルタ
ミン酸塩を取出した母液から目的とするし一シアノカル
ニチン塩を取出すには、これを相当する塩酸塩に変えた
のち、光学純度を上げるために分別晶出を繰返し行なう
必要があり、精製の効率が悪い。
これに対し、本発明は分割剤を用いてDL−シアノカル
ニチン塩を光学分割した分割母液中に残存する粗し−シ
アノカルニチン塩、もしくは光学分割で効率よく精製で
きなかった粗し一シアノカルニチン塩を更に光学的に精
製するために、そのシアノカルニチンの対イオンである
光学活性な酸(分割剤)を、より安価な光学不活性な酸
に交換し、それによって分割効率の良いラセミ混合物の
塩を形成させ、分別晶出により、高収率かつ高純度でL
−シアノカルニチン塩を製造する方法である。・また、
使用する対イオンが光学不活性な酸であるため多数の候
補の中から、目的に応じて任意に選ぶことができ、かつ
、光学分割剤に比べて安価に入手できるので工業的に応
用できる有利な方法である。
なお、シアノカルニチンとラセミ混合物を形成する光学
不活性な酸としては、従来、塩酸、シュウ酸、および過
塩素酸、〔ジェー・ジャーク等;J。
Jacquas等;Fr、 2,536.39H198
4) )が公知である。また、この方法はD−シアノカ
ルニチン塩を効率良く高純度で製造したい場合にも全く
同様に用いることができる。
〔問題点を解決するための手段〕
OL−シアノカルニチン塩■の光学分割は、幾つかの光
学活性な酸を分割剤として試みられてきたが、いずれも
効率良く、かつ安価にL−シアノカルニチン塩を精製し
製造することができなかった。
我々は更に分割効率の良い光学活性な酸を求めて探索研
究を行なうと共に、一旦分割した粗し−シアノカルニチ
ン塩の光学純度および精製効率を向上させる方法を模索
するうち、L−シアノカルニチン塩を形成している光学
活性な酸R” Hを光学不活性な酸RHと置き換えるこ
とによって、し−シアノカルニチン塩自体の結晶性が良
くなり、かつ優先的にL一体のみが晶出し易くなる事実
を発見し、本発明に至った。
A−)リウム、陰イオン交換 1  ;  A=C1,Br、  I n 、AH=R” H(光学活性な酸)III;AH=
RH(光学不活性な酸)樹脂などで処理することによっ
て生成した水酸化OL−シアノカルニチンに分割剤であ
る光学活性な酸R” Hを加えて、光学活性な対アニオ
ンR9−と被分割剤であるDL−シアノカルニチンカチ
オンとのジアステレオマー塩■を形成させ、2種のジア
ステレオマー塩間の溶媒に対する溶解度差を利用して、
分別晶出し、両者を大まかに分割するものである。
本発明に利用できる第1段階の光学分割剤は光学活性な
酸もしくは光学活性な酸性化合物R”l−tであって、
シアノカルニチンと塩を形成し、生成する2種のジアス
テレオマー塩田間に溶媒に対する溶解度差があるもので
あれば何でもよく、例えば、ショウノウ−10−スルホ
ン酸、マンデル酸、シス−2−ベンズアミドシクロヘキ
サンカルボン酸、2−フェニルプロピオン酸、2−フェ
ニル−3−メチルブタン酸、2−フェノキシプロピオン
酸、5−ヒダントインプロピオン酸、1.1−メチレン
ビス(5−オキソ−2−ピロリジン)シルボン酸、2−
ブタンスルホン酸、ピロリドンカルボン酸、1−フェニ
ルエタンスルホン酸、酒石酸モノメチルエステル、3−
ブロムショウノウ−8−スルホン酸、フタル酸モノ1−
フェニルエチルアミド、フタル酸モノメンチルアミドな
どの一塩基酸、酒石酸、リンゴ酸、ショウノウ酸、ジベ
ンゾイル酒石酸、ジアセチル酒石酸、モノベンゾイル酒
石酸、ジトルイル酒石酸、6.6−シニトロジフエン酸
などの二塩基酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、ホモ
システィン酸、N−アセチルバリン、N−アセチルイソ
ロイシン、N−アセチルセリン、N−アセチルスレオニ
ン、N−アセチルヒドロキシプロリン、N−アセチルプ
ロリン、N−アセチルフェニルアラニン、N−アセチル
チロシン、N−アセチルヒドロキシフェニルグリシン、
N−アセチルグルタミン酸、N−アセチルアスパラギン
酸、N〜ルアセチル3.5−ジブロモチロシン、カルバ
モイルバリン、p−ニトロベンゾイルグルタミン酸、カ
ルバモイルグルタミン酸などのアミノ酸類などの他、キ
ナ酸、2−ケトグルコン酸、2.3.4.6−テトライ
ーアセチル−グルコース、グルコン酸、アスコルビン酸
、イソアスコルビン酸、ガラフタル酸、グルクロン酸、
α−ガラクツロン酸などの糖類があげられる。
上に挙げた光学活性な酸R” Hと水酸化OL−シアノ
カルニチンの比は当量が好ましく、光学活性な多塩基酸
に対しては、一つの酸性置換基に対してDL−シアノカ
ルニチンが当量でよい場合もある。
分別晶出に用いる溶媒としては水、メタノール、エタノ
ール、プロパツール、イソプロパツール、メトキシエタ
ノール、およびこれらと水の混合溶媒であり、好ましく
はメタノール、エタノール、および、これらと水の混合
溶媒がよい。分別晶出の回数は次の工程で更に精製でき
るので、1回でも充分であるが、分別晶出を繰り返すこ
とによって著しく光学純度が上がる場合には、数回繰り
返してもよい。
本発明の第2段階では第1段階で得られた粗しまたはD
−シアノカルニチンの光学活性塩Hの対アニオンR9−
を光学不活性な酸RHから生ずる対イオンR′″に置き
換えて、シアノカルニチン塩■がラセミ混合物である塩
を生成させ、その塩■の光学活性体と0シ(ラセミ)体
との間の溶媒に対する溶解度差および同種の光学活性体
同士の親和力が大きく、LまたはDの光学活性体のみが
晶出し易い性質を利用して、分別晶出させるものである
その詳細な方法は以下の如くである。光学活性な酸R”
 Hを対アニオンとする当該塩■の分割後の母液もしく
は当該塩■を溶媒に溶かした溶液に光学不活性な酸の塩
■を構成する対アニオンを生ずる当該酸RHを加えて、
光学活性な酸R′″Hを析出させ、効率良く回収できる
場合には上記の方法により、一方、この方法では当該酸
R” Hが析出しない場合、もしくは、抽出等により効
率良く回収されない場合には、光学活性な酸の塩Hの水
溶液を陰イオン交換樹脂(01)型)に通液して水酸化
しまたはD−シアノカルニチンの水溶液とし、これに光
学不活性な酸RHを添加して、当該塩■を形成させても
よい。
この場合に用いる陰イオン交換樹脂としては、例えばア
ンバーライトII?A−400、Il?A−910(オ
ルガノ社製)、ダウエックス1.2 (ダウケミカル社
製)などがある。
光学不活性な酸RHとしては、当該対アニオンR−がシ
アノカルニチンと結晶性の良い塩を形成し、その生成し
た塩がラセミ混合物であるものであれば何でもよく、例
えばベンゼンスルホン酸、フェノール−4−スルホン酸
、p−クロロベンゼンスルホン酸、p−また0−トルエ
ンスルホン酸、2.5−ジメチルベンゼンスルホン酸、
m−キシレンスルホン酸、2−メシチレンスルホン酸、
2−ナフタリンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタン
スルホン酸などのスルホン酸類、安息香酸、p−または
o−トルイル酸、p−または0−ブロム安息香酸、t−
ブチル安息香酸、I)−+m−または0−ニトロ安息香
酸p−,m−または0−クロロ安息酸、p−またはm−
ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、アセチルサリチル酸
、ベンゾイルサリチル酸、p−アセチル安息香酸、ドア
ニス酸、トフエノキシ安息香酸、p−アセチルアミノ安
息香酸、チオサリチル酸、3.5−ジニトロ安息香酸、
2゜4−ジクロロ安息香酸、2.4−ジヒドロキシ安息
香酸、ベラトルム酸、4−または5−クロロサリチル酸
、5−プロモサリチル酸、4−クロロ−0−アニス酸、
2−クロロ−4−二トロ安患香酸、2−ニトロ−4−ク
ロロ安息香酸、3−ニトロ−4−クロロ安息香酸、2−
クロロ−4−二トロ安息香酸などの安息香酸誘導体、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、β−ブロム
プロピオン酸、p−ヒドロキシフェニル酢酸、0−クロ
ロフェニル酢酸、α−ナフタリン酢酸、フェノキシ酢酸
、馬尿酸、ジフェニル酢酸、ベンジル酸くケイ皮酸、2
−フランカルボン酸、チオフェン−2−カルボン酸など
の一塩基酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、−アジピ
ン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、フェニルマ
ロンM、1゜3−アセトンジカルボン酸、2−ケトグル
タル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、スル
ホサリチル酸、2.2−チオグリコール酸なとの二塩基
酸、トランス−アコニット酸、クエン酸、トリメシン酸
、トリメリド酸、などの多価酸、硫酸、ホウ酸、リン酸
、過塩素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸などの無機酸で
あり、また、ピクリン酸などの酸性化合物であってもよ
い。
水酸化シアノカルニチンと当該RHとの比は当該酸が1
価であるものについてはl:1.2価であるものについ
ては1:lもしくは2:1が好ましい。多価であるもの
については1:1もしくは当該酸RHの一つの酸性官能
基に対して水酸化シアノカルニチンが当量でよい場合も
ある。ここで得られるし一シアノカルニチンと光学不活
性な酸1?Hとの塩を分別晶出する溶媒としては例えば
メタノール、エタノール、プロパツール、イソプロパツ
ール、メトキシエタノールまたは、これらと水の混合溶
媒が用いられる。分別晶出の回数、濃度および温度は分
別晶出を行なう当該塩■の性質および塩■と溶媒の組合
せによって異なるが、1回ないし数回の分別晶出および
、溶媒に対して当該塩■が10〜70%の濃度になるよ
うに40〜80℃付近で溶解させ、−10〜50℃で徐
々に晶出させるのが好ましい。
こうして得られた光学活性の当該塩■は、相当する塩化
物に変えることなくそのまま引き続き塩酸を加えて、加
熱、加水分解し、し−カルニチン塩酸塩とする。この際
、塩酸添加により生成する光学不活性な酸RHは濾過、
もしくは溶媒による抽出によって回収することも可能で
ある。このL−カルニチン塩酸塩の溶液より、イオン交
換樹脂を用いて精製し、L−力ルニチンを単離する方法
については既に本発明者らが発明し出願した特許出願(
出願番号59−187377) している通りである。
(実施例) 実施例1 塩化OL−シアノカルニチン17.9gを10%水溶液
とし、これをアンバーライトII?A−410(01)
型)のカラム(22mm X 300mm)に流下させ
て得られる水酸化DL−シアノカルニチン溶液に光学分
割剤として等モルのd−ショウノウ−10−スルホン酸
23゜2gを加えて溶解させ、減圧上濃縮乾固する。こ
の濃縮残渣をエタノールより再結晶して得られたD−シ
アノカルニチン・d−ショウノウ−10−スルホン酸塩
の結晶を濾別し、母液を濃縮した後、この残渣を200
  mlの水に溶かし、再びこれをアンバーライトIR
A−410COH型)のカラム(22mmX 150m
m)  に流下させ、生成する粗水酸化し一シアノカル
ニチンの水溶液にシュウ酸・二水和吻7.2gを加えて
濃縮乾固する。得られた粗結晶を70%メトキシエタノ
ール35gに加熱溶解し、再結晶を行なう。この溶液を
10℃まで徐冷して晶出するL−シアノカルニチン、酸
性シュウ酸塩の結晶を濾過して減圧下乾燥させ、10.
0g  (収率80%)の結晶を得る。mp、 146
−7℃、〔α〕。′5= −20,6° (C=2.水
)。
上記のし一シアノカルニチン・酸性シュウ酸塩9.0g
に濃塩酸10m lを加えて80℃で2時間加熱した後
、濃縮乾固する。得られた残渣を5%水溶液とし、アン
モニア水で中和して、これをアンバーライトIR−12
0B (l(型)のカラム(221X 170mmm)
に流下させて吸着させ、水で洗った後、1Nアンモニア
水でL−カルニチンを脱着させる。流出液を濃縮乾固し
、し=カルニチン5.6g(収率96%)を得るmp、
202−204°C1〔α〕。
2s=−30,8°c (C=2 、水)。
実施例2 実施例1と全く同じ方法で得た水酸化口し=シアノカル
ニチン溶液にN−アセチル−し−グルタミン酸18.9
gを加え溶解する。この溶液を減圧上濃縮乾固し、残渣
を95%エタノールより再結晶して得られるD−シアノ
カルニチン・N−アセチル−し−グルタミン酸塩の結晶
を濾別し、母液を約20+/!まで減圧下濃縮して60
%過塩素酸5.5mff1を加えて冷却すると、N−ア
セチル−し−グルタミン酸が析出する。これを濾別し、
濾液を減圧下20mj2まで濃縮、続いてアセトンを加
えて析出した粗結晶を、メタノール50m1に加熱溶解
し、再結晶を行なう。この溶液をQ ’Cまで徐冷して
晶出するし一シアノカルニチン・過塩素塩の結晶を濾集
して、減圧乾燥させ9.1g (収率75%)の結晶を
得る。mp、 171−3℃、〔α〕。2′・−19,
4’((,2、水)。
上記のし一シアノカルニチン・過塩素酸塩8.5gに濃
塩酸9.5mlを加えて、実施例1と同様に処理し、し
−力ルニチン5.4g (収率95%)を得る。
mp、201−202℃、〔α) o ”−30,2”
 ((:d、水)実施例3〜7 表−1に示した光学活性な酸R”Hと光学不活性な酸R
Hの組合わせを用いる以外は実施例1と同様の方法でし
一カルニチンを分9I取得する。
この時のし一カルニチンの収率と比旋光度を表−1に示
す。
表−L 実施例8〜12 表−2に示した光学活性な酸R= Hと光学不活性な酸
RHの組合わせを用いる以外は実施例2と同様の方法で
L−力ルニチンを分割取得する。
この時のし一カルニチンの収率と比旋光度を表2に示す
(発明の効果) このように、本発明の方法を用いることによって、従来
の光学分割剤のみを用いる方法では限界のあったし−ま
たはD−シアノカルニチン塩の光学純度と製造効率を更
に向上させることができるので、L−カルニチンだけで
なくローカルニチンをも治原や研究の目的に対して充分
な光学純度をもった製品として工業的に安価に製造し、
供給することができる。
出願人  製鉄化学工業株式会社 代表者 増1)裕治

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水酸化DL−シアノカルニチンと光学活性な酸と
    の塩を分別晶出することにより製造したL−またはD−
    シアノカルニチン塩を陰イオン交換試剤で処理して水酸
    化L−またはD−シアノカルニチンとした後、これと光
    学不活性な酸との塩を形成させ、分別晶出することによ
    りL−またはD−シアノカルニチン塩の光学純度および
    製造効率を向上させることを特徴とする光学活性シアノ
    カルニチン塩の製造方法。
  2. (2)光学活性な酸がd−ショウノウ−10−スルホン
    酸である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)光学活性な酸がN−アセチルL−グルタミン酸で
    ある特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. (4)光学活性な酸がLg(+)酒石酸である特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
  5. (5)光学活性な酸が(−)−ジベンゾイル−Lg−酒
    石酸である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  6. (6)光学不活性な酸がシュウ酸である特許請求の範囲
    第1項、第2項、第3項、第4項、第5項記載の方法。
  7. (7)光学不活性な酸が過塩素酸である特許請求の範囲
    第1項、第2項、第3項、第4項、第5項記載の方法。
  8. (8)陰イオン交換試剤が水酸化ナトリウム、水酸化カ
    リウム、陰イオン交換樹脂または酸化銀である特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
JP13160886A 1986-06-05 1986-06-05 光学活性シアノカルニチン塩の製造方法 Pending JPS62286959A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13160886A JPS62286959A (ja) 1986-06-05 1986-06-05 光学活性シアノカルニチン塩の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13160886A JPS62286959A (ja) 1986-06-05 1986-06-05 光学活性シアノカルニチン塩の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS62286959A true JPS62286959A (ja) 1987-12-12

Family

ID=15062041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13160886A Pending JPS62286959A (ja) 1986-06-05 1986-06-05 光学活性シアノカルニチン塩の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62286959A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0508133A2 (de) * 1991-04-12 1992-10-14 Degussa Ag Verfahren zur Herstellung von L-Carnitin aus D,L-Carnitinnitrilsalzen
JP2006514030A (ja) * 2002-12-19 2006-04-27 シプラ・リミテッド デュロキセチン(duloxetine)を調製するための方法およびその中で使用するための中間体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0508133A2 (de) * 1991-04-12 1992-10-14 Degussa Ag Verfahren zur Herstellung von L-Carnitin aus D,L-Carnitinnitrilsalzen
US5166426A (en) * 1991-04-12 1992-11-24 Degussa Ag Process for producing l-carnitine from d,l-carnitine nitrile salts
JP2006514030A (ja) * 2002-12-19 2006-04-27 シプラ・リミテッド デュロキセチン(duloxetine)を調製するための方法およびその中で使用するための中間体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DK149842B (da) Fremgangsmaade til fremstilling af d-camphorat af l-carnitinamid og d-camphorat af d-carnitinamid
CN107250100A (zh) 制备nep抑制剂的工艺和中间体
JP2941350B2 (ja) R(+)―アミノカルニチンおよびs(―)―アミノカルニチンの製造方法
US3028395A (en) Process for the resolution of optically active acids
FR2529545A1 (fr) Nouveaux sels de carnitine ainsi que leur procede de preparation
JPS62286959A (ja) 光学活性シアノカルニチン塩の製造方法
US5166426A (en) Process for producing l-carnitine from d,l-carnitine nitrile salts
JPH083120A (ja) アシル−アミノ酸とα−アリールアミンとの付加塩及びα−アリールアミンの光学分割法
KR20000064500A (ko) 3-(파라-클로로페닐)-글루타르아미드의광학적분리방법
EP2595973B1 (en) A process for the production of carnitine from beta-lactones
JP2004511476A (ja) R(+)α−リポ酸の製造方法
JP4138928B2 (ja) D−アロイソロイシンの製造方法および製造の中間体
US4330484A (en) Diastereomeric salts of malic acid and 2-aminobutanol, and process for the resolution of rademis maic acid
JPS6152812B2 (ja)
JPH052665B2 (ja)
Bollinger Resolution of DL-. alpha.-methylphenylalanine
JPH07107033B2 (ja) 光学活性な3−アミノ−4−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酪酸塩酸塩およびその製造方法
KR20010079913A (ko) (-)-α-(디플루오로메틸)오르니틴-모노히드로클로라이드일수화물의 제조 방법
JPH06306028A (ja) 反対立体配置の廃棄物からのl−(−)−カルニチンの改良製造法
US3683002A (en) Optical separation of methionine nitrile
DE69731941T2 (de) Verfahren zur erzeugung optisch aktiver cyanohydrine
JPS6121939B2 (ja)
JPH0267256A (ja) カルニチンおよびカルニチンニトリルの単離精製法
FR2536391A1 (fr) Nouveaux sels de carnitinenitrile ainsi que leur procede de preparation
JPH035382B2 (ja)