JPS62282703A - 鋼材の圧延方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 ［産業上の利用分野１ この発明は、普通鋼塊又は連ＦＡ鋳造後の鋼材を圧延す
る鋼材の圧延方法、特に分塊圧延、ブルーム圧延、ビレ
ット圧延又は熱間圧延における粗圧延等の比較的厚みの
厚い鋼材の圧延方法に関する。

［従来の技術］ 例えば、一般造塊により得られた鋼片は、分塊圧延機の
圧延ロールにより所定の厚み及び幅の寸法の鋼片に分塊
圧延された後、更にブルームミル、ビレットミル等の圧
延ロール（とよりブルームあるいはビレット等の寸法に
圧延されている。

ところで、鋼片を分塊圧延する場合、鋼片の表面部がそ
の内部より大きく延びるために、分塊圧延後の鋼片の端
部が不均一に変形したいわゆるフィンシュテールが生じ
ることがある。このようなフィッシュテールは、圧延後
の使用に適さないために、通常クロップロスとして切断
除去しているが、切断除去するフィッシュテールは鋼片
の総重量に対して１．５％乃至２．０％に及び、鋼片製
造の歩留りが低下するという問題がある。

しかし、フィッシュテールを防止してクロップロスを低
下させるために、分塊圧延に先立ち、鋼片の先端部及び
後端部を分塊圧延ロールによりプレスして肉薄部を形成
（いわゆるプレス予成形）した後に、鋼片を分塊圧延す
る方法が公知である。

ところで、従来の分塊圧延方法では、鋼片の先端部およ
び後端部をプレス予成形する場合には、第８図に示すよ
うに、円柱形状のロール２．３を用い、その周面で鋼片
４をプレスしている。このようなブレス予成形によれば
、第９図に示すように、鋼片４のプレス予成形部分５の
表面はロールの周面形状に沿って弓型状に形成されるの
でブレス予成形部分５の端縁には、ロール側に突出した
部分６が形成される。このような突出部分６を有する鋼
片を圧延すると、第１ｏ図に示すように、フィシュテー
ルとして突出部分６Ａが形成されることがある。

そこで、第１１図に示すように、ブレス予成形時のロー
ルの圧下荷重を大きくするにより、予成形部分の端部に
凸状部７を予め形成することが考えられる。この場合、
予成形時のロールのプレス荷ＩＰは、平均面圧をＰＩｌ
ｌ、材料幅をＢ、プレス長さをＬとすれば下記の（１）
式で示される。

Ｐ−ＰＩｌｌ　ＸＬＸ８・−・・・−・（１）この（１
）式から明らかなように、ブレス予成形時のロールの圧
下荷重Ｐを大きくすると、プレス予成形部分の長さが長
くなる。このように、凸状部７を形成することにより、
たとえ突出部６が形成されても鋼片の圧延の際に、この
凸状部７が突起６Ａを打ち内消すので、フィッシュテー
ルを防止し、クロップロスのほとんどない鋼片に圧延す
ることができる。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、ブレス予成形時のブレス圧下量及び予成
形の寸法を大きくすると、装置が大型になるとともに大
きなエネルギが要求されるので、圧延コストが高くなる
という問題点がある。

この発明は斯かる事情に鑑みなされたもので、高品質で
、且つ低コストな鋼片の圧延方法を提供することを目的
とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係る鋼片の圧延方法は、鋼材の先端部及び後
端部を圧延ロールよりプレスして、肉薄部を形成した後
に、鋼材を圧延する鋼材の圧延方法において、圧延ロー
ルの周面に平坦部分を形成するとともに、この平坦部分
により鋼材の端部をプレスすることを特徴とする。

［作用１ この発明によれば、圧延ロールの周面に平坦部分を形成
するとともに、この平坦部分により鋼材の端部をプレス
して、肉薄部を形成する。従って、肉薄部の表面は平坦
に形成されるから、小さなブレス圧下量で、フィッシュ
テールを防止できるとともに肉薄部の長さを短くするこ
とができる。

〔実施例］ 次に、添附図面の第１０及び第４図を参照して、この発
明に係る鋼材の圧延方法を詳細に説明する。

第２図に、この発明の実施例に用いられる連続圧延ライ
ン１ｏの概略図を示す。この圧延ライン１０には、連続
鋳造後の鋼片（ブルーム）１４を所定の温度に均熱する
均熱炉１２が設けられている。均熱炉１２からは、鋼片
１４を搬送するローラテーブル１６が延出し、鋼片１４
を各圧延装置に搬送している。ローラテーブル１６には
、分塊圧延機１８、ブルームミル２０、及びビレットミ
ル２２がこの順序で配置されている。

分塊圧延機１８には、鋼片１４を挟持して圧延する上圧
延ロール２４及び下圧延ロール２６が設けられている。

上圧延ロール２４及び下圧延ロール２６には、夫々第１
図に示すように、円柱形状のロール一端部の周面の一部
に平坦部分２７が形成されている。

第３図に示すように、上圧延ロール２４には、その両端
部にチョック２８を介して圧下装置３０が接続され、鋼
片の圧延時には、下圧延ロール２６に対して上圧延ロー
ル２４を押圧する。圧下装置３０は、圧下シリンダ３２
と、圧下シリンダ３２内を摺動するピストン３４とを備
え、圧下シリンダ３２内の油圧の変化によりピストン３
４を移動するように構成されている。圧下シリンダ３２
は、増幅シリンダ３６に連結されており、増幅シリンダ
３６内の制御ピストン３８を位置制御することにより、
移動される。圧下シリンダ３２の上端部には、プレッシ
ャブロック４０を介して圧下スクリュウ４２が当接され
ている。圧下シリンダ３２には、更に、バランスシリン
ダ４４のピストン４６に連結されており、圧下シリンダ
３２のバランスが保たれている。このような構成の分塊
圧延機１８によ机ば、制御ピストン３８の位置制御によ
り、圧下シリンダ３２の圧下量を制御することができる
。即ち、鋼材の端部を予成形する場合には、圧下スクリ
ュウ４２によって、上圧延ロール２４の位置決めをした
後、圧下装置１３０を作動させて、プレス加工する。−
回あたりのプレス量は、圧下シリンダ３２内のピストン
３４のストローク塩によって制限することができる。鋼
片を複数回に屋ってプレスしながら圧延する場合には、
−回の圧延毎に圧下スクリュウ４２を作動させて圧下シ
リンダ３２を徐々に下降させる。

また、第４図に示すように、上下の圧延ロール２４．２
６には、夫々圧延時にロールを回転させるためのモータ
４８が連結されている。圧延ロール２４．２６には、ロ
ールの回転角度に応じてパルス信号を発するパルスジェ
ネレータ５ｏが接続されている。このパルスジェネレー
タ５０は、中央制御装置（ＣＰＵ）５２に連結されてお
り。

ＣＰＵ５２ではパルスジェネレータからのパルス信号に
より圧延ロール２４．２６の位置検知をする。ＣＰＵ５
２はまた操作盤５４に接続され、操−盤５４からプレス
予成形の信号を受けると、各ロールの平坦部分２７が互
いに対面する位置にロールを回転させる。

次に、この発明の実施例による動作を説明する。

図示しない連続鋳造礪により、連続鋳造された鋳片は、
所定の寸法のブルーム１４に切断された後、均熱炉１２
により所定の温度に加熱される。

ブルームの寸法は、例えば厚み約５２０１１１１１１、
幅約４０５１１ｆｆｉの寸法に形成されている。均熱炉
１２で加熱されたブルーム１４は、テーブルロール１６
によって分塊圧延機１８に搬送される。

分塊圧延機１８では、ブルーム１４の先端部及び後端部
を分塊圧延機１８の圧延ロールにより、その端部をプレ
スして肉薄部を成形する。

この場合、第２図に示すように、上圧延ロール２４と下
圧延ロール２６との間に、ブルーム１４の厚み以上の開
度を持たせ、上圧延ロール２４と下圧延ロール２６との
間にブルーム１４を位置させる。最初にブルーム１４の
先端部を上圧延ロール２４と下圧延ロール２６との間に
介在させ、第１図に示すように、下圧延ロール２６に対
して上圧延ロール２４をプレスする。そうすると、第５
図に示すように鋼片の端部表面を平坦にプレスすること
ができる。この場合、厚さ５２０ＩＩＩＩＩｌのブルー
ムを３９０ｍｍの厚みに圧延するから、分塊圧延機のロ
ールの圧下量ΔＰを約１３０ｍｍに、距離りを約２８０
１１１ｍに設定している。

そして、ブルーム１４の先端部を予成形した後、ブルー
ム１４を前進させて、次に後端部を前端部と同様にプレ
スして予成形する。予成形後に、ブルーム１４を分塊圧
延すると、第６図に示すようなりロツブロスのほとんど
ない鋼片に圧延することができる。

分塊圧延の次に、ブルーム１４を次工程、即ちブルーム
ミル２０又はビレットミル２２に搬送し、更に所望の形
状に圧延する。

第７図に、高さ４０５　ｔｎ幅５２０ｍｕ）鋼片を、高
さ３３０ｍｍ幅３９０ｍｍの鋼片に分塊圧延する場合に
ついてこの発明にかかる圧延ロールの平坦部分によるプ
レス予成 形と、従来の円柱状ロールの周面によるブレス予成形と
の場合とを比較して示す。この第７図において、縦軸に
クロップロス長さくｍｌ）を示し、横軸にプレス長さく
ｍｍ）を示し、縦軸の値が正の値は圧延後の鋼片の端部
が突形状に、負の値は凹形状、即ちフィッシュテールが
形成されていることを示している。尚、第７図中、実線
はこの発明にかかるロールの平坦部分２７によるブレス
予成形を示し、破断線は従来の円柱状ロールの周面によ
るブレス予成形を示している。この第７図から明らかな
ように、従来のプレスによれば約４５０ｍｍのプレス長
さが必要であったが、この発明によれば約２９０ｖａの
プレス長さでクロップロスを殆どゼロにすることができ
る。従って、この発明によれば、従来に比較して短いプ
レス長さ、即ち小さなブレス圧下量でクロップロスを防
止できる。

この発明は上述した一実施例に限定されることなく、こ
の発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。

例えば、上述した一実施例では、分塊圧延を例に用いて
説明したが、これに限らずブルームミル、ビレットミル
等の圧延ロールに平坦な部分を形成して、この平坦な部
分で鋼片を圧延しても同様な効果を碍ることができる。

また、圧延ロールに形成される平坦な部分は、ロールの
一側面に限らず全周面に沿って、四角形状または六角形
状等の多角形形状に形成されても同様な効果を得ること
ができる。

尚、鋼材として、チタン、ステンレス、アルミ等を用い
ても同様な効果を得ることができる。

［発明の効果］ この発明によれば、鋼片の先端部及び後端部を圧延機の
圧延ロールによりブレスして、肉薄部を形成する際に、
圧延ロールの平坦な部分で鋼片をブレス予成形している
から、ブレス圧下量を従来より少なくできるとともに、
ブレス予成形の長さを短くできる。従って、この発明に
よれば、高品質で、且つ低コストな鋼片の圧延方法提供
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る鋼材の圧延方法によるブレス予
成形の状態を示した断面図、第２図はこの発明の実施例
による鋼片の圧延工程を示した概略図、第３図は分塊圧
延機の概略構成図、第４図はこの発明の実施例による工
程を示したブロック図、第５図はこの発明の実施例によ
りブレス予成形された鋼片端部の側面図、第６図は第５
図に示す鋼片を圧延した場合の鋼片の側面図、第７図は
この発明の効果を従来技術と比較して示したグラフ図、
第８図乃至第１１図は従来技術の問題点を説明した図で
ある。 １４・・・ブルーム（ｗ４片）、１８・・・分塊圧延機
、２４．２６・・・圧延ロール、２７・・・平坦部分。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図 第４図 第５図　　　第６図 第７図 第８図 第９図　　　　　　第１０図 第１１　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋼材の先端部及び後端部を圧延機の圧延ロールによりプ
   レスして、肉薄部を形成した後に、鋼材を圧延する鋼材
   の圧延方法において、圧延ロールの周面に平坦部分を形
   成するとともに、この平坦部分により鋼材の端部をプレ
   スして、肉薄部を形成することを特徴とする鋼材の圧延
   方法。