JPS6227538A - 非晶質金属細線 - Google Patents

非晶質金属細線

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JPS6227538A
JPS6227538A JP60166559A JP16655985A JPS6227538A JP S6227538 A JPS6227538 A JP S6227538A JP 60166559 A JP60166559 A JP 60166559A JP 16655985 A JP16655985 A JP 16655985A JP S6227538 A JPS6227538 A JP S6227538A
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勇 小笠原
Seiji Maekawa
前川 清次
Hiroyuki Tomioka
弘之 冨岡
Shinji Furukawa
古川 伸治
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、Co系非晶質合金が有する低磁歪。
高透磁率、高飽和磁束密度の優れた性質を維持しながら
、バイアス磁場に対して安定な性質を有し。
断面が円形な非晶質金属細線に関するものである。
(従来の技術) 非晶質磁性合金材料は、その材料の優れた電磁気特性か
ら種々の実用化研究が進められている。
特にCo−Fe−5i−B系非晶質合金は、特定の組成
をとることによって極めて低い磁歪を実現できるため、
磁気ヘッド、磁気センサー等の構成材料としての期待が
大きく、さらに透磁率、磁束密度等を向上させるために
、Co−Fe−3i−B系非晶質合金に各種の元素を添
加して電磁特性を改善することが盛んに行われている。
例えば、Mnを添加して結晶化温度をキュリ一点以上と
なる様にして得た合金で、キュリ一点以上で熱処理する
ことで電磁特性の改善を試みたものとして、特開昭56
−102541号公報がある。この公報には、従来の非
晶質合金をキュリ一点以上(通常300℃〜400℃)
で熱処理し、冷却することでその合金の電磁特性が改善
されることは知られていたが。
Go−Fe−3t−B系非晶質合金の場合、その合金の
キュリ一点が結晶化温度より高いため、熱処理中に結晶
化するが、これにMnを適量添加することにより、キュ
リ一点を結晶化温度より低くシ、熱処理が可能となり、
電磁特性に向上がみられたと記載されている。
一方、断面が円形なCo系非晶質金属細線としては、特
開昭57−79052号公報がある。この公報には、真
円度が90%以上で、線径斑が4%以下の非常に均一な
形状を有する高品質の金属細線が記載されている。
(発明が解決しようとする問題点) 従来のCo系非晶質金属1例えば前記した特開昭56−
102541号公報に記載されているCoCo−Fe−
3i−B−からなる組成で本発明者らが1片ロール法を
用いて非晶質金属リボン材を作製したところ、低磁歪、
高透磁率、高飽和磁束密度であったが、バイアス磁場が
印加されると透磁率が急激に低下した。すなわち、Co
Co−Fe−3t−B−系合金の溶湯を銅等の熱伝導度
の大きな材料からなる回転冷却ロールに噴出し、厚さ約
5〜100μm1幅2〜100nの非晶質金属リボン材
を作製したところ、CoCo−Fe−3i−B−系非晶
質金属リボン材は、バイアス磁場の影響を受け、透磁率
の低下が著しかった。
このように、バイアス磁場により透磁率が低下するリボ
ン材は1例えば、座標読取装置に適用すると、東西南北
の方角の相違による地磁気の影響及び計器付近の着磁体
による影響環、微弱なバイアス磁場によって得られる信
号が急激に弱くなるため、実用に供することはできなか
った。
一方、特開昭57−79052号公報に記載されている
Co系非晶質金属細線は、電磁特性、耐食性等に優れて
いるが、これもバイアス磁場により透磁率が低下し2例
えば、前記した座標読取装置用の材料としては不充分で
あった。
(問題点を解決するための手段) そこで本発明者らは、これらの現状に鑑み、  C。
系非晶質合金が有する低磁歪、高透磁率、高飽和磁束密
度を維持しながら、バイアス磁場の影響を受けにくい非
晶f[性合金材料を提供することを目的として鋭意研究
した結果、特定の組成を有するCo−Fe−3t−B系
の合金に特定量のMnを添加し、断面を円形にすると、
上記の目的が達成される非晶質金属細線が得られるとい
う事実を見い出し2本発明に到達したものである。
すなわち9本発明は組成式 %式% で示される組成よりなり、バイアス磁場に対して安定な
性質を有し、断面が円形な非晶質金属細線である。
本発明の非晶質金属細線は、低磁歪、高透磁率。
高飽和磁束密度を有し、バイアス磁場の影響を受けにく
い、靭性の優れた材料であり、その合金組成は上記の特
性を満足するために以下のように限定することが必要で
ある。
すなわち、StとBの総和は7原子%を超え。
35原子%以下であることが必要で、15原子%以上、
32原子%以下であることが好ましい。SiとBの総和
が7原子%以下、あるいは35原子%を超えると、非晶
質単相の金属細線は得られず。
靭性に乏しくなり、後加工の段階で大きな問題を生じ、
工業的に好ましくない。
また、上記したようなStとBの総和の適正量範囲内で
あっても、Siは20原子%未満であることが必要で、
7.5原子%以上、17.5原子%以下であることが好
ましい。Siの量が20原子%以上の場合には、非晶質
単相の金属細線は得られず、靭性に乏しくなる。同様に
、Bに関しても7原子%以上で35原子%未満であるこ
とが必要で。
7.5原子%以上で25原子%以下であることが好まし
い。Bの量が7原子%未満あるいは35原子%以上であ
ると、靭性に乏しくなる。
次に、CoとFeの総和を1とした場合、Feの比率は
0.01以上0.1以下であることが必要である。
Fe量が0.1を超えた場合は、磁歪は正に大きくなり
、またFeが0.01未満の場合は、磁歪は負に大きく
なる。
また、Mnに関しては、0.1原子%以上で3原子%以
下であることが必要で、 0.25原子%以上で2原子
%以下であることが好ましく、特に0.4原子%以上で
1.4原子%以下であることが好ましい。
Mn量が3原子%を超えると、靭性は極めて低下し、脆
くなり実用に供さず、0.1原子%未満ではMnの添加
効果はみられず、バイアス磁場の影響により透磁率の低
下が大きくなる。さらに本発明の細線には1通常の工業
材料中に存在する程度の不純物が含まれていてもよい。
本発明の細線を製造するのには、前記合金組成を用い、
製造法として特に好ましい回転液中紡糸法により急冷固
化させればよい。回転液中紡糸法としては、特開昭56
−165016号公報や特開昭57−79052号公報
に記載されているように1回転ドラムの中に水を入れ、
遠心力でドラム内壁に水膜を形成させ、この水膜中に溶
融した合金を約80〜200μm径の紡糸ノズルより噴
出し1円形断面を有する細線を得る方法があげられる。
特に、均一な連続細線を得るには2回転ドラムの周速度
を紡糸ノズルより噴出される溶融金属流の速度と同速度
にするか、またはそれ以上にすることが望まれ、特に回
転ドラムの周速度を紡糸ノズルより噴出される溶融金属
流の速度よりも5〜30%速くすることが好ましい。ま
た、紡糸ノズルより噴出される溶融金属流とドラム内壁
に形成された水膜との角度は20°以上が好ましい。
本発明の細線は、′a径が約50〜250μmであり、
しかも60%以上、好ましくは80%以上。
特に好ましくは90%以上の真円度を有し、好ましくは
線径環が4%以下の均一な形状を有する細線である。
本発明の細線は、低磁歪、高透磁率、高飽和磁束密度を
有し、靭性に優れ、かつバイアス磁場による透磁率の低
下のほとんどない材料である。例えば1円形断面を有す
る高品質の(Coo、945 F eo、oss)7z
SLz、sB+sMno、s非晶質金属細線は。
180°密着曲げが可能で靭性に優れ、磁場を2008
印加した時の磁束密度(B2゜)は7.8KGであり3
周波数100KHzにおける透磁率(μm。。)も18
80と高く、磁歪もほとんど零であった。さらに、Hc
も0.0626eと、従来の(COo、 94 F e
o、 06)vz、ssi+z、sB+sからなる非晶
質金属細線のHcO,0365eよりも大き(、バイア
ス磁場による影響を受けに<<、磁気的に安定であった
。ところが。
同一組成である( COo、qasFeo、oss>t
tsirz、sB、6Mn、1.非晶質リボン材では、
靭性及びB2゜は上記の同組成の本発明の非晶質金属細
線と同程度であるがl  μ+00は830と低(、ま
たHcも0.005Φeと非常に小さいため、地磁気等
微弱なバイアス磁場にも影響を受け、透磁率が大きく低
下し。
例えば座標読取装置等に用いる場合、得られる信号が極
めて小さくなる場合もあり、安定性が非常に欠落してい
た。
(実施例) 以下9本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1〜15.比較例1〜7 表−1に示す各種組成からなるCo−Fe−3t−B系
合金及びCoCo−Fe−3t−B−系合金をアルゴン
ガス雰囲気中で溶融した後、アルゴンガス噴出圧4.5
kg/cfflで孔径0.13++nの石英ガラス製紡
糸ノズルにより、300rpmで回転している内径50
0鶴の円筒ドラム内に形成された温度4℃、深さ25鶴
の冷却液中に噴出して急冷凝固させ1円形断面を有する
直径120μmの連続した非晶質金属細線を作製した。
このとき、紡糸ノズルと回転冷却液面との距離を3 m
mに保持し、紡糸ノズルより噴出された溶融金属流とそ
の回転冷却液面とのなす角は約65゜であった。
また、比較のため9表−1に示す組成で、銅からなる回
転冷却ロールに噴出して9断面が偏平な非晶質合金(リ
ボン材)を作製した(比較例2゜5.6)。
得られた非晶質合金の電磁特性、180°密着曲げ性及
び形状について測定し、その結果を表−1にまとめて示
す。ここで、真円度として連続した細線の長さ方向を1
0点選び、その各点の断面の長径(R)と短径(r)と
の比r/RX100(%)の平均値で求めたものであり
、また、線径環としてレーザー線径測定機により細線を
50m走行させ、連続的な平均線径を測定させることに
より得られた平均線径の変動率を求めたものである。ま
た、交流501)zにおける保磁力Hc及び205eに
おける磁束密度B2゜の測定は、理研電子社製BHカー
ブトレーサーにより交流磁化曲線から行い。
透磁率μ(10m○e 、  100KIIz)の測定
は。
長さ40cmの細線材またはリボン材試料をコイル中に
挿入し、YHP社製インピーダンスアナライザーを用い
て測定した。磁歪に関しては、成瀬科学機械社製磁歪測
定装置を用いて低磁歪であることを確認した。
表中でVHで示されているバイアス磁場に対する安定度
は1次の様にして決定した。すなわち。
インピーダンスアナライザーを用いて、試料の繊維軸方
向にバイアス磁場をOC+eから0.4oeまで連続的
に変化させながら透磁率μ(100KHz)を測定し、
バイアス磁場−透磁率曲線から下記の弐を用いてバイア
ス磁場に対する透磁率の変化率■、を算出した。
(μ、。。)。;バイアス磁場の印加されていないとき
の透磁率 (μm。。)。、4;バイアス磁場が0.46e印加さ
れたときの透磁率 (以下余白。) 表−1より、実施例1〜15及び比較例7のV)Iは、
比較例1,2,5.6に比べて非常に小さいことが明ら
かである。すなわち、Mnをまったく添加していない比
較例1の非晶質金属細線はV。
=2.01と大きな値を示しているのに対し、実施例1
〜15のMnを添加した非晶質金属細線は0.21〜0
.62と約1/10となっており、バイアス磁場に対し
て非常に安定していることを示している。
また、実施例3と比較例2.実施例13と比較例5及び
実施例14と比較例6から2本発明の合金組成であって
も、非晶質合金リボン材の場合は■、の値が大きく、上
記の効果が本発明の金属細線特有なものであることを示
している。例えば、比較例1.実施例3.比較例2のバ
イアス磁場の影響による透磁率の低下は、比較例1では
バイアス磁場のない場合μm。。=L820であったも
のが。
バイアス磁場が0.45e印加されるとμIo。=28
6に低下した。また比較例2は、バイアス磁場のない場
合μ、。。=830であったものが、バイアス磁場が0
.40e印加されるとμmo0−70に低下した。これ
らに対し実施例3は、バイアス磁場のない場合にはμ、
。。=1880であったものが、バイアス磁場が0.4
0c印加されてもμ、o。= 1450と透磁率の低下
は極めて小さかった。
次に、比較例7は、■、の値がMn添加の効果により小
さな値を示しているが2組成が本発明の範囲外であるた
め、180’密着曲げができず、極めて脆いものであっ
た。
また、比較例3,4は1組成が本発明の範囲外であるた
め、急冷しても非晶質相とはならず、結晶化をおこし、
脆く、軟磁性をも示さなかった。
(発明の効果) 本発明の非晶質金属細線は、低磁歪、高透磁率。
高飽和磁束密度であり、しかも靭性に優れ、バイアス磁
場に対して安定な性質を有している。そのため、従来適
用が困難であった座標読取装置、電流センサー、うず電
流センサー、磁気センサー。
変位センサー等の電磁用材料として用いることができる

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)組成式 (Co_1_−_aFe_a)_1_0_0_−_X_
    −_Y_−_ZSi_XB_YMn_Z(但し、X<2
    0原子%、7原子%≦Y<35原子%、7原子%<X+
    Y≦35原子%、0.1原子%≦Z≦3原子%、0.0
    1≦a≦0.1である。) で示される組成よりなり、バイアス磁場に対して安定な
    性質を有し、断面が円形な非晶質金属細線。
JP60166559A 1985-07-26 1985-07-26 非晶質金属細線 Expired - Lifetime JPH0651899B2 (ja)

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