JPS62275007A - 歯科材料用Ca▲下4▼P▲下2▼O▲下9▼粉末の製造法 - Google Patents
歯科材料用Ca▲下4▼P▲下2▼O▲下9▼粉末の製造法Info
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- JPS62275007A JPS62275007A JP61116835A JP11683586A JPS62275007A JP S62275007 A JPS62275007 A JP S62275007A JP 61116835 A JP61116835 A JP 61116835A JP 11683586 A JP11683586 A JP 11683586A JP S62275007 A JPS62275007 A JP S62275007A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
3、発明の詳細な説明
〔産業上の利用分野〕
本発明は、歯科セメント、根管充填材等の歯科材料とし
て好適t【、充填嵩密度が高く、破砕効力の大きい硬化
体をつくることが出来る歯科材料用Ca a P 20
9粉末、J3よびその製造法に関する。
て好適t【、充填嵩密度が高く、破砕効力の大きい硬化
体をつくることが出来る歯科材料用Ca a P 20
9粉末、J3よびその製造法に関する。
従来、歯科において用いられるセメント用フィラーとし
ては、酸化亜鉛や酸化けい素が使用されているが、これ
らは、生体親和性のないことが欠点となっている。この
ため、最近人骨組成に近く、生体親和性の高いα−リン
酸三カルシウム(以下α−FCPという)が注目されて
いる。しかし、従来の製造法によるα−TCPは充填嵩
密度が小さく、これを混練用液と脱線した硬化体は、破
砕抗力が小さく、歯科材料としては不適当であった。
ては、酸化亜鉛や酸化けい素が使用されているが、これ
らは、生体親和性のないことが欠点となっている。この
ため、最近人骨組成に近く、生体親和性の高いα−リン
酸三カルシウム(以下α−FCPという)が注目されて
いる。しかし、従来の製造法によるα−TCPは充填嵩
密度が小さく、これを混練用液と脱線した硬化体は、破
砕抗力が小さく、歯科材料としては不適当であった。
そのため、本発明者等は、これとは別に、充填嵩密度が
大きく、破砕抗力の大きい硬化体が得られるα−TCP
粉末の製造法を提案した。
大きく、破砕抗力の大きい硬化体が得られるα−TCP
粉末の製造法を提案した。
(発明が解決しようとする問題点)
しかし、上記方法で製造したα−TCPは、800Kg
/〜以上の破砕抗力の硬化体が得られるが、その崩壊率
は2%以上と高いので、この崩壊率でも使用可能なもの
に用途がかぎられる。
/〜以上の破砕抗力の硬化体が得られるが、その崩壊率
は2%以上と高いので、この崩壊率でも使用可能なもの
に用途がかぎられる。
本発明者は、α−TCPに構造が類似しているCa4P
2O9に着目し、鋭意研究を推進した。
2O9に着目し、鋭意研究を推進した。
通常、Ca4P209の粉末は、炭酸カルシウム(Ca
CO3)と、第二リン酸カルシウム(CaHPO4)ま
たはピロリン酸カルシウム(Ca2P207 )の粉末
を所定のモル比に混合し、合成温度で焼成した後解砕し
てつくられる。
CO3)と、第二リン酸カルシウム(CaHPO4)ま
たはピロリン酸カルシウム(Ca2P207 )の粉末
を所定のモル比に混合し、合成温度で焼成した後解砕し
てつくられる。
しかし、この方法でつくられたCa4P2O9粉末は、
−次糟子の粒径が最大でも数μm程度で、二次凝集粒子
も多く、粒度は不安定で、充填嵩密度が1.2未満と低
かった。その結果、例えばアクリルM85重聞部とイタ
コン酸15重量部の共重合体の40〜5Qwt%の水溶
液を混線用液とした硬化体の破砕効力は200Kg/c
d以下と全く不充分なものであった。
−次糟子の粒径が最大でも数μm程度で、二次凝集粒子
も多く、粒度は不安定で、充填嵩密度が1.2未満と低
かった。その結果、例えばアクリルM85重聞部とイタ
コン酸15重量部の共重合体の40〜5Qwt%の水溶
液を混線用液とした硬化体の破砕効力は200Kg/c
d以下と全く不充分なものであった。
本発明者等は、歯科材料用α−TCP粉末製造法の開発
に際して得られた知識に基づき、種々検討を重ねた結果
、α−TCPと同様、 Ca a P 20 !1においても、粉末の粒子の形
状、粒度分布、充填嵩密度等が、これをフィラーとした
硬化体の破砕抗力を左右することを知見した。
に際して得られた知識に基づき、種々検討を重ねた結果
、α−TCPと同様、 Ca a P 20 !1においても、粉末の粒子の形
状、粒度分布、充填嵩密度等が、これをフィラーとした
硬化体の破砕抗力を左右することを知見した。
本発明は上記の知見に基づいてなされたもので、生体親
和性がよく、充填嵩密度が高く、これを用いてつくった
硬化体の破砕抗力が大きく、しかも崩壊率が小さく、歯
科材料用として好適なCa4P209粉末およびその製
造払を提供とすることを目的とする。
和性がよく、充填嵩密度が高く、これを用いてつくった
硬化体の破砕抗力が大きく、しかも崩壊率が小さく、歯
科材料用として好適なCa4P209粉末およびその製
造払を提供とすることを目的とする。
C問題点を解決するための手段〕
本発明は上記の目的を達成するためになされたもので、
その要旨は、2〜32μm粒径の一次粒子を70wt%
以上含み、充填嵩密度が1.2以上である歯科材料用C
a4P2O9粉末、および炭酸カルシウム粉末と第二リ
ン酸カルシウム粉末を1:1のモル比に均一に混合した
粉末、或いは炭酸カルシウム粉末とピロリン酸カルシウ
ム粉末を2=1のモル比に均一混合した粉末を0.1i
/ cd以上の圧力で成形し、1200℃以上の温度
で反応さけた後、これを粉砕、分級して2〜32μm粒
径の粉末を70wt%以上含む粉末とする歯科材料用C
a4PzOs粉末の製造法にある。
その要旨は、2〜32μm粒径の一次粒子を70wt%
以上含み、充填嵩密度が1.2以上である歯科材料用C
a4P2O9粉末、および炭酸カルシウム粉末と第二リ
ン酸カルシウム粉末を1:1のモル比に均一に混合した
粉末、或いは炭酸カルシウム粉末とピロリン酸カルシウ
ム粉末を2=1のモル比に均一混合した粉末を0.1i
/ cd以上の圧力で成形し、1200℃以上の温度
で反応さけた後、これを粉砕、分級して2〜32μm粒
径の粉末を70wt%以上含む粉末とする歯科材料用C
a4PzOs粉末の製造法にある。
本発明において、Ca4P20sの合成原料として用い
られるCaCO3、CaHPO4、Caz P207粉
末の粒度は、厳密な制限はないが、粗粒では固体間の反
応が遅いので、通常、平均粒径が5μm以下の粉末とし
て用いられる。また、原料はCaCO3とCaHPO<
・2H20の場合はモル比1:1、CaCO3と Ca2P2O7の場合は2:1に混合される。
られるCaCO3、CaHPO4、Caz P207粉
末の粒度は、厳密な制限はないが、粗粒では固体間の反
応が遅いので、通常、平均粒径が5μm以下の粉末とし
て用いられる。また、原料はCaCO3とCaHPO<
・2H20の場合はモル比1:1、CaCO3と Ca2P2O7の場合は2:1に混合される。
また、成形圧力は0.1t/cm2以上特に1t/m〜
2t/dが好ましい。成形圧力が0.1t/cd未満で
は、所望の粒度分布のものが得にくい。この場合、0.
1t/cdをや−や下まわる圧力で成形を行なっても、
例えば1400℃以上の温度で焼成すると所望の粒径、
粒度分布のものが得られるが、加熱温度が高くて経済的
でない。また、成形圧力が2t/−を越えても破砕抗力
の向上はなく経済的に不利となる。上記加圧成形は、ラ
バープレス、ブリケラティングマシン、金型ブレス等が
使用出来る。
2t/dが好ましい。成形圧力が0.1t/cd未満で
は、所望の粒度分布のものが得にくい。この場合、0.
1t/cdをや−や下まわる圧力で成形を行なっても、
例えば1400℃以上の温度で焼成すると所望の粒径、
粒度分布のものが得られるが、加熱温度が高くて経済的
でない。また、成形圧力が2t/−を越えても破砕抗力
の向上はなく経済的に不利となる。上記加圧成形は、ラ
バープレス、ブリケラティングマシン、金型ブレス等が
使用出来る。
上記加圧成形した成形体を焼成する温度は、1200℃
以上であることが必要である。焼成温度が1200℃未
満では、反応が充分に進まず、結晶相、物性が劣る。焼
成温度が1200℃〜Ca4P2O9の融点の間の温度
であれば、特に制限はt3いが、不必要に高いことは、
経済的損失が大きく好ましくない。上記焼成は、電気炉
で行なわれ、雰囲気は通常の大気雰囲気、好ましくは乾
燥空気中で行なわれ、焼成時間は成形体が1200℃を
越えてから、1〜6時間程度である。
以上であることが必要である。焼成温度が1200℃未
満では、反応が充分に進まず、結晶相、物性が劣る。焼
成温度が1200℃〜Ca4P2O9の融点の間の温度
であれば、特に制限はt3いが、不必要に高いことは、
経済的損失が大きく好ましくない。上記焼成は、電気炉
で行なわれ、雰囲気は通常の大気雰囲気、好ましくは乾
燥空気中で行なわれ、焼成時間は成形体が1200℃を
越えてから、1〜6時間程度である。
焼成され、反応生成したCaaP20s成形体は、粗粉
砕後ボールミル、等によって粉砕し、これを風力分級機
で分級し、2〜32μmの範囲の粒子が70Wし%以上
含まれた粉体とする。この場合、2〜32μmの範囲の
粒子が70wt%未満では、歯科用セメントのフィラー
として充分な破砕抗力が得られない。また、充填高密度
は1.2以上、特に1.4以上が好ましい。1.2未満
では充分な破砕抗力が得られない。
砕後ボールミル、等によって粉砕し、これを風力分級機
で分級し、2〜32μmの範囲の粒子が70Wし%以上
含まれた粉体とする。この場合、2〜32μmの範囲の
粒子が70wt%未満では、歯科用セメントのフィラー
として充分な破砕抗力が得られない。また、充填高密度
は1.2以上、特に1.4以上が好ましい。1.2未満
では充分な破砕抗力が得られない。
上記方法によってつくられたCa4P209粉末をSE
MfN察したところ、いずれもブロッキーな一次粒子で
、2次凝集粒、或いはサンゴ状の粒子は全く認められず
、その充填嵩密度は1.4以上であった。
MfN察したところ、いずれもブロッキーな一次粒子で
、2次凝集粒、或いはサンゴ状の粒子は全く認められず
、その充填嵩密度は1.4以上であった。
このCa4P2O9粉末を歯科治療に用いるには、通常
、上記アクリル酸、イタコン酸共重合体の50wt%程
度の水溶液を混線用液として混練して用いられるが、C
a4P2O9粉末/混練用液の重量混合比は1.0〜2
.0が好ましい。重量混合比が1.0未満では硬化体の
破砕抗力が低くなり、2.0を越えると、粉末が多すぎ
て充分の混練がCぎない。混練用液としては上記共重合
体の他、乳酸ポリマーとグリコール酸の水溶液(例えば
乳酸ポリマー23wt%、グリコール酸6wt%)が用
いられる。
、上記アクリル酸、イタコン酸共重合体の50wt%程
度の水溶液を混線用液として混練して用いられるが、C
a4P2O9粉末/混練用液の重量混合比は1.0〜2
.0が好ましい。重量混合比が1.0未満では硬化体の
破砕抗力が低くなり、2.0を越えると、粉末が多すぎ
て充分の混練がCぎない。混練用液としては上記共重合
体の他、乳酸ポリマーとグリコール酸の水溶液(例えば
乳酸ポリマー23wt%、グリコール酸6wt%)が用
いられる。
このように、本発明の方法によってつくられたCa4P
209粉末をアクリル酸、イタコン酸共重合体水溶液と
混練した硬化体は、いずれも、700Kg/aA以上の
破砕抗力を有し、しかも崩壊率は2%未満である。
209粉末をアクリル酸、イタコン酸共重合体水溶液と
混練した硬化体は、いずれも、700Kg/aA以上の
破砕抗力を有し、しかも崩壊率は2%未満である。
また、上記方法における原料粉末混合物を1200℃以
上に加熱して予めかしめ Ca4PzO9を生成させ、これを0.1t10+f以
上の成形圧で加圧成形し、この成形体を再度1200℃
以上で焼成し、粉砕、分級した2〜32μmの範囲の粒
子を70wt%以上含むCa4P2O9粉宋は、いずれ
もプロレキ−な−次粒子で2次凝集粒、或いはサンゴ状
の粒子はなく、ぞの充填嵩密度は1.4以上で、その混
線用液と混練した硬化体の破砕抗力は、700に9/c
m2以上で、しかも崩壊率は2%未満であった。このよ
うに物性のよいものが得られるものの、工程が増加して
製法としては不利となる。
上に加熱して予めかしめ Ca4PzO9を生成させ、これを0.1t10+f以
上の成形圧で加圧成形し、この成形体を再度1200℃
以上で焼成し、粉砕、分級した2〜32μmの範囲の粒
子を70wt%以上含むCa4P2O9粉宋は、いずれ
もプロレキ−な−次粒子で2次凝集粒、或いはサンゴ状
の粒子はなく、ぞの充填嵩密度は1.4以上で、その混
線用液と混練した硬化体の破砕抗力は、700に9/c
m2以上で、しかも崩壊率は2%未満であった。このよ
うに物性のよいものが得られるものの、工程が増加して
製法としては不利となる。
しかし、上記の結果は、所定のモル比に均一混合した原
料粉末を処理するに際し、最終的に0.1t/cm2以
上の圧力で成形し、この成形体を1200’C以上で加
熱処理すれば、これを粉砕、分級することによって、歯
科用セメントのフィラーとして優れたブロッキーな一次
粒子のCa4P2O9粉末が得られることを示すもので
ある。
料粉末を処理するに際し、最終的に0.1t/cm2以
上の圧力で成形し、この成形体を1200’C以上で加
熱処理すれば、これを粉砕、分級することによって、歯
科用セメントのフィラーとして優れたブロッキーな一次
粒子のCa4P2O9粉末が得られることを示すもので
ある。
次に実施例、比較例を示して本発明を説明する。
実施例1
CaCO3とCa2 P20yをモル比2:1で、2時
間粉砕、混合し、ラバープレスで1t/Criの圧力で
成形し、大気雰囲気で1300℃で3時間焼成した。焼
成後これを乳鉢で2000μm以下に粗粉砕し、ざらに
ボーミルで24時間粉砕した。
間粉砕、混合し、ラバープレスで1t/Criの圧力で
成形し、大気雰囲気で1300℃で3時間焼成した。焼
成後これを乳鉢で2000μm以下に粗粉砕し、ざらに
ボーミルで24時間粉砕した。
これを分級し、5〜16μmが9Qwt%のCa、+P
20q粉末を得た。この粉末をSEM観察したところ、
二次凝集粒子はなく、すべてがブロッキーな一次粒子で
その充填嵩密度は1.5であった。次いで、混線用液と
してアクリル酸85重量部と、イタコン酸15重量部の
共重合体の50%水溶液を用い、Ca4P2O9粉末/
共重合体溶液比1.5の割合で混練し、硬化体を得た。
20q粉末を得た。この粉末をSEM観察したところ、
二次凝集粒子はなく、すべてがブロッキーな一次粒子で
その充填嵩密度は1.5であった。次いで、混線用液と
してアクリル酸85重量部と、イタコン酸15重量部の
共重合体の50%水溶液を用い、Ca4P2O9粉末/
共重合体溶液比1.5の割合で混練し、硬化体を得た。
この硬化体の破砕抗力は711Kg/cm、崩壊率は0
.8%であった。但し、崩壊率はJIS−T6602に
示されるように混練用液と混練した混線硬化体を37℃
の水中に24時間浸漬し、その硬化体のff1ffi減
少率を%によって示したものである。
.8%であった。但し、崩壊率はJIS−T6602に
示されるように混練用液と混練した混線硬化体を37℃
の水中に24時間浸漬し、その硬化体のff1ffi減
少率を%によって示したものである。
比較例1
CaCO3とCa2P2O7をモル比2:1で2時間粉
砕混合し、1300℃で3時間焼成してCa4P2O9
となし、ボールミルで2時間解砕した。解砕後の粒度分
布は、48μm以下で、粒径3.8μm以下が5Qwt
%であり、その充填嵩密度は1.15であった。この粉
末をSEM観察したところ、−次粒子径は、最大8μm
で、多くのサンゴ状−次粒子や二次凝集粒が認められた
。
砕混合し、1300℃で3時間焼成してCa4P2O9
となし、ボールミルで2時間解砕した。解砕後の粒度分
布は、48μm以下で、粒径3.8μm以下が5Qwt
%であり、その充填嵩密度は1.15であった。この粉
末をSEM観察したところ、−次粒子径は、最大8μm
で、多くのサンゴ状−次粒子や二次凝集粒が認められた
。
このCan P209粉末を用い、実施例1と同じにし
て硬化体をつくったが、その破砕抗力は285に9/c
iであった。
て硬化体をつくったが、その破砕抗力は285に9/c
iであった。
実施例2
比較例1で得た充填嵩密度1.15の
Ca4 P20s粉末を、ラバープレスでit/aJの
圧力で成形し、1300℃で3時間焼成した。
圧力で成形し、1300℃で3時間焼成した。
これを、2000μm以下に粗粉砕し、さらにボールミ
ルで粉砕し、分級して3〜16μmが90wt%の粒度
分布のCa4PzOs粉末した。これを用いて実施例1
と同じ条件、操作で充填嵩士度および得られた硬化体の
破砕抗力を測定したところ、実施例1と同様の結果が得
られた。
ルで粉砕し、分級して3〜16μmが90wt%の粒度
分布のCa4PzOs粉末した。これを用いて実施例1
と同じ条件、操作で充填嵩士度および得られた硬化体の
破砕抗力を測定したところ、実施例1と同様の結果が得
られた。
比較例2
CaCO3とCa2P2O7をモル比1:1で2時間粉
砕混合し、ラバープレスでit/mの圧力で成形し、1
300℃で3時IIJ焼成し、α−TCPとした。これ
を乳鉢で2000μm以下に粗粉砕し、次いでボーミル
で24時間粉砕した。これを分級して5〜16μmが9
0wt%のα−TCP粉末を得た。この粉末を用いて、
実施例1と同じ条件操作で硬化体をつくった。この硬化
体の破砕抗力は896#/mであったが、崩壊率は5%
と高い値を示した。
砕混合し、ラバープレスでit/mの圧力で成形し、1
300℃で3時IIJ焼成し、α−TCPとした。これ
を乳鉢で2000μm以下に粗粉砕し、次いでボーミル
で24時間粉砕した。これを分級して5〜16μmが9
0wt%のα−TCP粉末を得た。この粉末を用いて、
実施例1と同じ条件操作で硬化体をつくった。この硬化
体の破砕抗力は896#/mであったが、崩壊率は5%
と高い値を示した。
(効果〕
以上述べたように、本発明のCa4PzOs粉末は、充
填密度が大きく、これを混練用液と混練した硬化体は、
破壊抗力が大きく、崩壊率が小さい等優れた物性を有し
、またその製法は上記物性のCa4P209粉末を効率
よくつくることが出来るので、歯科治療に寄与すること
が極めて大きい。
填密度が大きく、これを混練用液と混練した硬化体は、
破壊抗力が大きく、崩壊率が小さい等優れた物性を有し
、またその製法は上記物性のCa4P209粉末を効率
よくつくることが出来るので、歯科治療に寄与すること
が極めて大きい。
手続補正書(自船
昭和61年 7月2千
昭和61年特許願第116835号
2、発明の名称
歯科材料用Ca*PtOs粉末およびその製造法3、補
正をする者
正をする者
Claims (2)
- (1)2〜32μm粒径の一次粒子を70wt%以上含
み、充填嵩密度が1.2以上であることを特徴とした歯
科材料用Ca_4P_2O_9粉末。 - (2)炭酸カルシウム粉末と第二リン酸カルシウム粉末
を1:1のモル比に均一に混合した粉末、或いは炭酸カ
ルシウム粉末とピロリン酸カルシウム粉末を2:1のモ
ル比に均一混合した粉末を0.1t/cm^2以上の圧
力で成形し、1200℃以上の温度で反応させた後、こ
れを粉砕、分級して2〜32μm粒径の粉末を70wt
%以上含む粉末とすることを特徴とする歯科材料用 Ca_4P_2O_9粉末の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61116835A JPH0822731B2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 歯科材料用Ca▲下4▼P▲下2▼O▲下9▼粉末の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61116835A JPH0822731B2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 歯科材料用Ca▲下4▼P▲下2▼O▲下9▼粉末の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62275007A true JPS62275007A (ja) | 1987-11-30 |
JPH0822731B2 JPH0822731B2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=14696800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61116835A Expired - Lifetime JPH0822731B2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 歯科材料用Ca▲下4▼P▲下2▼O▲下9▼粉末の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0822731B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1990008530A1 (en) * | 1989-01-27 | 1990-08-09 | Ube Industries, Ltd. | Root canal filling material comprising hardenable paste |
US5522893A (en) * | 1993-03-12 | 1996-06-04 | American Dental Association Health Foundation | Calcium phosphate hydroxyapatite precursor and methods for making and using the same |
US7294187B2 (en) | 2001-01-24 | 2007-11-13 | Ada Foundation | Rapid-hardening calcium phosphate cement compositions |
WO2009155113A3 (en) * | 2008-05-30 | 2010-04-01 | Cargill, Incorporated | Salt compositions and methods of making the same |
US8282396B2 (en) | 2001-01-24 | 2012-10-09 | Ada Foundation | Calcium-containing restoration materials |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6168054A (ja) * | 1984-09-10 | 1986-04-08 | 増原 英一 | 人工骨及び人工歯 |
JPS61270249A (ja) * | 1985-05-25 | 1986-11-29 | 株式会社はいる | リン酸四カルシウム硬化性組成物 |
-
1986
- 1986-05-21 JP JP61116835A patent/JPH0822731B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6168054A (ja) * | 1984-09-10 | 1986-04-08 | 増原 英一 | 人工骨及び人工歯 |
JPS61270249A (ja) * | 1985-05-25 | 1986-11-29 | 株式会社はいる | リン酸四カルシウム硬化性組成物 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5522893A (en) * | 1993-03-12 | 1996-06-04 | American Dental Association Health Foundation | Calcium phosphate hydroxyapatite precursor and methods for making and using the same |
US5542973A (en) * | 1993-03-12 | 1996-08-06 | The American Dental Association Health Foundation | Calcium phosphate hydroxyapatite precursor and methods for making and using the same |
US5545254A (en) * | 1993-03-12 | 1996-08-13 | The American Dental Association Health Foundation | Calcium phosphate hydroxyapatite precursor and methods for making and using the same |
US7294187B2 (en) | 2001-01-24 | 2007-11-13 | Ada Foundation | Rapid-hardening calcium phosphate cement compositions |
US8282396B2 (en) | 2001-01-24 | 2012-10-09 | Ada Foundation | Calcium-containing restoration materials |
WO2009155113A3 (en) * | 2008-05-30 | 2010-04-01 | Cargill, Incorporated | Salt compositions and methods of making the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0822731B2 (ja) | 1996-03-06 |
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